「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報Back No.57  

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2006/03/19
良い腸相が、若さと長寿をもたらす---35年間、日米の30万人の症例から解明 
  http://www.jafra.gr.jp/shinya.html
     日本食品機能研究会(JAFRA)ヘルシーインタビュー  新谷 弘実 
 アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授/ベス・イスラエル病院内視鏡部長/新谷 弘実博士へのインタビュー記事

 米国に長く住み、過去35年間に日米で30万人の胃腸内視鏡検査を行ってきた経験より、、そして食と腸相との係わりを通して、「食」と「病気」との係わりに関する博士の考えが述べられている。

▼食歴を聞いて、病気の原因を取り去ると、病気や未病から正常に戻る

▼遺伝子的に似ている動物が食べているかを見て、人間も自然に学ぼうという謙虚さも大切

     動物食は胃腸内で十分消化できず様々な毒素を発生します。それが、120歳まで生きられない原因。
▼赤ちゃんのような良い腸相を持てば、120歳まで生きられる
     一番良い腸相は、生まれたての赤ちゃんから10才まで位の腸相です。肉も食べない、悪い食事をしないと良い胃相、腸相を持つことができ、120歳までは確実に生きられるはず。
▼腸を見なくても腸相が良いか悪いか判る方法は?
     腸相が良くないと、腹を触った時、圧痛点があったり、緊張が強くて腸がキューとしたり、触るとコロコロしたり、ガスや便がたまり易く膨満感もある。おならや便のにおいが強かったり、便が黒いとか、水に沈むとか、血が混じていたりもする。

     一番良いのは、内視鏡で腸の中を見ることで、動物食の食べ過ぎとか、植物食が足りないのが判る。
     新谷博士は、30万人の腸相を見てきた経験から、どういうものを食べたり飲んだりしていると、どのような腸相になるか判り、食歴を聞いて、病気との相関を示せるという。

▼年齢より若くみえる人は腸相が良い

▼住んでいる国や場所で、土壌の栄養成分の含有量が異なる

     サプリメントを摂るのも大切なこと。例えば、今のほうれん草は昔と比べて、1/8しか鉄分が入っていない。カルシウムも同様に少なくなっている。
     土壌のミネラルの含有量は国や場所によって違う。抗酸化物質とかセレンとか、ビタミンA、E、Cとか亜鉛とか、土壌から入ってくるものは、場所によって全然違う。
▼日本の栄養学はアメリカと比べて相当遅れている
     腸の中でどの程度消化吸収されたかが問題であり、カロリー計算では無意味なのです。どのようにして食べるか、いつ食べるか、何十回噛むか、誰と食べるか、といった精神的肉体的条件によって、栄養成分の吸収率が違う。
▼「食」に関して、日頃どのようなことに心掛ければ良いか?
     今の植物の抗酸化ビタミンも非常に少ないため、健康を保つレベルが非常に落ちている。また、交感神経ばかりが高まるような生活を送っていると、自律神経失調症になる。免疫力を発揮するためには色々な体内酵素がもの沢山使われる。
     免疫力をつけるためにも、いろいろなサプリメントを摂ることが必要。
▼免疫力のある体を作るためには、土壌からきちんとしなければダメ
     本来、免疫力のある体を作るには土壌からきちんとしなければダメ。農業と医学というのは切り離せない。ちゃんとしたものを作ってそれを食べなければ、健康とか、免疫とか、抵抗力とかを論じても無意味。
     浄水器でちゃんとした水を飲み、サプリメントも良いものを摂れば、抵抗力がつき、病気にもならないし、腸内細菌も良くなり、良い腸相、腸内環境を作ることが健康のカギ。
     食事と水と排泄と運動、そして精神面も大切。心の充実感は健康であるための重要な要素。
ピロリ菌除菌による胃癌予防、10年間の介入研究の結果報告 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424759
     MedWaveニュース一覧 2006/03/15 
 ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)除菌による胃癌予防効果について、10年間に及ぶ大規模介入研究結果が、国立がんセンター中央病院内視鏡部の斉藤大三氏から 3月10日第78回日本胃癌学会総会で報告された。

 除菌が、胃癌の発生予防にプラスに働くことが示せたとのこと。

脂肪の量を抑えた日本食と少量のスタチン投与で高いコレステロール低減効果 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424555
     MedWaveニュース一覧 2006/03/13 
 千葉大学医学研究院循環病態医科学助手の中川敬一氏らの研究グループは、3月11日から米国アトランタで開催された米国心臓学会(ACC)で発表したところによれば、脂肪の量を低く抑えた食事療法と少量のスタチン投与を組み合わせることで、スタチン単独よりも患者のLDLコレステロールなどを効果的に低減させうることを見出したという。
平均寿命:先進国では「30年までに」100歳 米国学者が予測 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/03/20060313ddm013100105000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/03/13 
 米スタンフォード大のシュリパド・トゥルジャパーカー教授(生物学)の予測によれば、がん治療などの医療や老化防止研究が現在のペースで進みめば、人間の平均寿命が2030年までに100歳前後になる可能性が高いというが、高価な先端医療を受けられる先進国に限ってのこと。
大腸がん:年1回は便潜血検査を 精密検査は内視鏡で−−厚労省検討会が見解 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/03/20060313ddm013100107000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/03/13 
 厚生労働省の検討会(座長・垣添忠生国立がんセンター総長)が、大腸がん検診は大腸がんの死者を減らす効果があり、市町村などには、50歳以上の人に1回/年の受診を積極的に勧めるよう提言した。

 便潜血検査による大腸がん検診は、国内外のデータで有効性が示されている。この検査により「要精密検査」と判定された場合は、お尻からカメラを入れ、大腸全体を見る「全大腸内視鏡検査」を勧めている。

☆大腸がん検診に関する報告書の骨子☆

  • ◎1次検査は便潜血検査で、2日にわたって便を採る
  • ◎検診対象年齢は40歳以上、受診間隔は年1回
  • ◎積極的に受診を勧めるのは50歳以上
  • ◎精密検査は全大腸内視鏡検査がよい
  • ◎エックス線だけによる精密検査や、精密検査として便潜血検査を繰り返すのは勧められない
  • ◎内視鏡検査をする医師の育成システムの構築が望ましい

2006/03/12
果物と野菜はやっぱりエライ、1日5皿以上で脳卒中を防ぐ 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424576
     MedWaveニュース一覧 2006/03/10 
 英国での大規模な研究調査が医学誌「ランセット(Lancet)」に発表されたところによれば、野菜や果物の摂取量と脳卒中の発症率といったデータがそろっている8論文(対象となった人は25万人)を選び出し、摂取量によって3グループに分けて脳卒中になる危険性を比較した結果、「1単位」≒0.5カップとしたとき、野菜や果物の摂取量が3単位未満/日の人と比べると、5単位以上/日では脳卒中になる危険性は26%も低く、3〜5単位/日では11%低いことがわかり、野菜や果物の健康効果が改めて確認された。

 野菜や果物に多く含まれるカリウムに、高血圧を防ぐ働きがあるためと分析されている。

どんなに年をとってもエクササイズには効果がある 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/424280
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/09 
 南フロリダ大学の老化研究所のロス・アンデル助教授(老人科)らが、雑誌「加鈴と健康」(Journal of Agingand Health)2月号に発表したところによれば、80〜90歳代であっても、ウオーキングなどのジムのエクササイズを2回/週行うことで、血圧が下がり、体のバランス感覚が改善するという。
夫婦で触れ合っていると、ショックが和らぐ 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/424042
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/08 
 ウイスコンシン大学やバージニア大学の心理学者、神経科学者による研究チームの発表によると、極度の不安な気持ちをなだめてくれるのは、親密な連れ合いが差し伸べる「手」に触れたときであるというMRI(磁気共鳴映像法)を使った試験で明らかになったという。
ココアで心疾患死亡減、オランダの追跡調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060306ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/06 
 オランダの研究チームが1985〜95年にかけて65歳〜84歳までのオランダ人男性470人を対象に健康診断と食事内容の聞き取り追跡調査の結果を米医師会雑誌に発表したところによれば、ココアを飲んだり、ココア、チョコレート成分の入った食品を摂取したりすることで、血圧が下がり、心臓病などによる死亡率が減少する可能性のあることがわかったという。
 ココアによる降圧作用だけでなく、ココアに含まれる抗酸化物質などの要因が考えられるという。
テフロン製品の危険性に明確な根拠なし 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060306hj003hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/03/06
 米環境保護庁(EPA)諮問委員会が、テフロン製品に用いられるパーフルオロオクタン酸(PFOA)について「発癌性物質である可能性が高い」と2月に報告したが、EPAのホープページトでも、日常的な調理によるPFOAの害については根拠に乏しく、POFAを含む製品の利用を中止する必要はないとの見解を示している。

 でも、POFAは、315℃以上で生じてくるので、低温で用いたほうが良いようだ。


2006/03/04
PET検診、がんの85%見落とし…がんセンター調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060303ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/03 
 PET検診は「全身の小さながんが一度に発見できる、がん検診の切り札」と期待され、急速に広がっているが、国立がんセンター(東京)の内部調査で、画像検査PET(陽電子放射断層撮影)によるがん検診では85%が見落とされていたことで、効果に疑問符がついた形だという。

 早期がんにおいてPETでは、他の検査に比べ検出率が低かったことによるが、国立がんセンターの超音波、CTなどを併用した検診では、がん発見率は一般の医療機関に比べ高いため、相対的にPETでの発見率が低下した可能性があるという。

母乳は6カ月以上続けるべきだ−−感染に強くなる 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/423810
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/03 
 エカリフォルニア大学デービス校のカロライン・チャントリー博士(小児科助教授)らの研究チームで母乳で育てられている4カ月以上〜2歳までの赤ちゃんを調べ、雑誌「小児科学」 (Pediatrics)2006年2月号に報告したところによれば、授乳を6カ月以内で止めた場合と、その後も継続した赤ちゃんとを比べると、中耳炎の感染が2倍、肺炎が4倍、概して感染に弱いことがわかったという。
認知障害、緑茶1日2杯以上で効果あり…東北大調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060302ik03.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/02 
 東北大大学院医学系研究科の栗山進一講師(公衆衛生学)らが、2002年7〜8月、仙台市在住の70〜96歳の男女約1000人を対象に 、緑茶を飲む頻度などの食生活を調べたうえで、記憶力や図形を描く力など認知機能についてのテストを行った結果、緑茶を2杯/日以上飲む人は、3杯/週以下の人に比べて認知障害になり難い傾向にあることが、わかったという。
仕事上のストレスでメタボリックシンドロームの発症リスクは倍増する、英国の研究 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423669
     MedWaveニュース一覧 2006/03/02 
 心血管疾患や2型糖尿病のリスクを高める危険因子が重積した状態をメタボリックシンドローム(MS)と呼ぶ。これまでにも職務ストレスとMSの関係を調べた研究はあったが、ストレス暴露期間に関する情報の入手に問題があった。
 今回ロンドン大学のTarani Chandola氏らが、ロンドンの公務員を14年間追跡し、職務ストレスのレベルとメタボリックシンドローム発症の関係を調べたもので、ストレスを繰り返し評価することにより、持続するストレスが健康に及ぼす影響の評価を試みた研究結果を、British Medical Journal誌電子版に2006年2月14日に発表したところによれば、慢性的にストレスを感じている人々はメタボリックシンドロームを発症するリスクが2倍以上になるという。著者らは、持続するストレスは、自律神経系と神経内分泌機能に直接影響し、MSを引きおこす可能性があると考えている

 ▼本論文の原題:
  ・「Chronic stress at work and the metabolic syndrome: prospective study

ストレスホルモン減少、森林浴「お薦めの森」認定へ 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060228ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/28 
 森林浴の後には、細胞数自体が多くなるとともに、抗がん作用を持つとされるたんぱく質も増え、免疫力も5割アップすることを、独立行政法人森林総合研究所や日本医科大学の研究チームが科学的に裏付けた。
 鳥や虫の種類が多く、規模が大きく樹種も豊かな森林ほどリラックス効果が大きい傾向があるという。

▼リラックス効果が裏付けられた森
 ▽岩手県岩泉町・早坂高原 ▽山形県小国町・温身平(ぬくみだいら)
 ▽長野県上松町・赤沢自然休養林 ▽長野県飯山市・心のふるさと
 ▽長野県信濃町・癒やしの森▽長野県南箕輪村・経ヶ岳
 ▽長野県佐久市・癒やしの森▽山口市・東大寺再建のふるさと
 ▽高知県津野町・天狗高原自然休養林▽宮崎県日之影町・自然の恵みが人を呼ぶ里

「食生活」が創刊100年 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060227ik01.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/27 
▼いつの世も健康増進、病気予防
 食や栄養に関する月刊情報誌「食生活」が今年で創刊100年目を迎えた。 1907年(明治40年)に「食養」という誌名でスタートし、国民の栄養状態を向上させるため、旧内務省の意向で設立された「食養会」という任意団体が発行し、誌名が「国民食」を経て戦後まもなく「食生活」となり、現在は社団法人「全国地区衛生組織連合会」(東京)が、毎月10日に5万部程度発行している。

月刊情報誌「食生活」のページ

週3回以上の運動で認知症リスクが3割減 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423265
     MedWaveニュース一覧 2006/02/27 
 米Washington大学のEric B. Larson氏らの研究成果tが、Annals of Internal Medicine誌2006年1月号に報告されたところによれば、60代以上の高齢者1740人を平均6年間追跡して、運動の習慣と認知症発症の関連を調べた結果、3回/週 以上定期的に運動する人はそうでない人に比べ、認知症全体とアルツハイマー病の発症リスクが約3割減少することが確かめられという。

 今回の調査は、運動の頻度のみを指標とし、運動の強度や時間は分析に加えていないが、得られた結果は、定期的な運動が認知症及びアルツハイマー病の発症を遅らせることを示した。

 ▼本論文の原題:
  ・「Exercise Is Associated with Reduced Risk for Incident Dementia among Persons 65 Years of Age and Older

買い物、掃除は何分間? 生活習慣病予防に運動基準案 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200602230396.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/02/24 
 生活習慣病の予防策として、厚生労働省は23日、健康づくりのための運動基準の案を作り、有識者の検討会に示した。普段運動をしない人向けにも、日常生活でどれだけ体を動かせば良いか具体例をメニューで示した。今後、検討会で議論し、3月中に新基準を決めるという。

 身体活動なら普通歩行20分、庭いじり15分、運動なら速歩15分などと具体例を示し、それぞれに「1個」という単位をつけ、運動習慣のない人は身体活動のメニューから「3〜4個/日」(計23個/週)、運動習慣がある人は、運動メニューから好みに合わせて「4個/週」を日常生活に採り入れるよう勧めている。

▼厚労省 健康局  運動所要量・運動指針の策定検討会 > 第3回運動指針小委員会 > 健康づくりのための運動指針(案)

レッドグレープフルーツにすぐれた血中脂質降下作用 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/423259
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/24 
 エルサレムのヘブリュー大学薬学部シェラ・ゴリンスタイン博士が、2006年3月22日付けの雑誌「農業と食品化学」に報告するところによれば、グレープフルーツの中でも、果肉が深い赤色をした、ルビー種と呼ばれる種類に、すぐれた血液中のトリグリセリド(中性脂肪)の降下作用があることを明らかにした。

2006/02/26
ヘルシーリポート:大豆食品で長寿 秘密は含有成分イソフラボン 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/02/20060225ddm010100102000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/02/25 
 心臓病など循環器疾患と食生活の関係を世界25カ国で調べてきた家森幸男・武庫川女子大学・国際健康開発研究所長(京都大学名誉教授)が語る大豆食品のすばらしさを紹介するインタビュー記事。

◆骨を丈夫に、生活習慣病にも効果
 米国と比べ、カルシウムの摂取が日本は少ないのに、骨粗しょう症が原因で起きる大腿部の骨折の発生率では、日本は米国の約1/2と少ない。
 大豆食品に含まれる大豆イソフラボンにはカルシウムが骨から溶け出すのを抑えるだけでなく、骨をつくる骨芽細胞を増やす働きもあり、日常の食生活での大豆イソフラボンの摂取があるから、日本人にはこの骨折率が低いという。

 大豆イソフラボンが、女性ホルモンの不足で起きる更年期障害に効果的なことはよく知られているが、それに加え、イソフラボンの摂取量が多い国ほど虚血性心疾患(心臓病)の死亡率が低く、大豆食品をよく食べる日本や中国で心臓病の死亡率が低く、血圧や血中の悪玉コレステロール値が下がることが判った。

 イソフラボンは、女性ホルモンが作用する受容体を先回りしてふさぐため、強すぎる女性ホルモンの働きを抑えてくれるので乳がんを予防する。欧米諸国で多い男性の前立腺がんの死亡率が日本で低いのも大豆食品を多く食べるからだという。

 イソフラボンの適切な摂取量は、成人で約40〜50mg/日だが、若い世代では20mg程度しか取れていない人が多い。サプリメントで補うより、食品で補うのが基本。
 内閣府・食品安全委員会は、1月末に日常の食事とは別に摂取する特定保健用食品としての大豆イソフラボンの摂取の上限を50mgとする注意を促す評価書 をまとめたが、これに対し家森さんは「納豆を1パック余分に取るだけで上限を超えてしまうような評価は正しいとはいえない」と、さらに科学的な議論が必要だと指摘する。

 家森さんは、「イソフラボンを多く含む大豆食品の豊富な日本の伝統食こそ世界に誇るべき理想的な長寿食だ」と強調する。

低脂肪+野菜豊富な食生活は心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げない、米国の大規模介入試験で判明 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423107
     MedWaveニュース一覧 2006/02/24 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年2月8日号に掲載された、閉経女性を対象にした米国の大規模介入試験の3つの論文によれば、低脂肪の健康食は、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げるかについては有意な結果が得られなかったという。

 この大規模介入試験は、被験者の人種は様々で50〜79歳の閉経女性48,835人(平均年齢62.3歳)、総摂取カロリーに占める脂肪の割合(脂肪熱量比率)を20%にして、野菜や果物、穀類を豊富に摂取するよう指導した介入群と、食事指導を行わない対照群を平均8.1年追跡したもの。

 著者らは、日頃から高脂肪食を好む女性などを対象とする追加試験を行えば、有意な結果が得られる可能性があるとも述べており、疾患リスクを減らすためには、ライフスタイル全般を見直すことがまず必要とのコメントあり。

 ▼各疾患についての論文の原題:
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer

酸化ストレスが低いのに抗酸化ビタミンを長期間摂取すると心血管系に有害 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423110
     MedWaveニュース一覧 2006/02/24 
 米Mayo Clinic College of MedicineのDaniele Versari氏らがHypertension誌電子版に2006年1月30日に報告したところによれば、ストレスの無く健康な場合にビタミンEやCなどの抗酸化ビタミンを飲むと、むしろ体内の酸化ストレスを高めてしまうというショッキングな研究成果を発表した。

 体内で酸化ストレスが高まっている場合、抗酸化サプリメントは血管内皮機能に利益をもたらすことが報告されていた。
 研究は、正常なブタにビタミンEとCを12週間投与し、心血管系への影響を調べたもので、投与した抗酸化ビタミンが、動脈壁における酸化ストレスをむしろ高め、心筋血流と内皮機能を損なうことが確認されたもの。

 ▼本論文の原題:「Chronic Antioxidant Supplementation Impairs Coronary Endothelial Function and Myocardial Perfusion in Normal Pigs

高学歴の人ほど、認知症にかかると進行が早い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/422994
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/23 
 コロンビア大学の研究グループが、雑誌「神経学・神経外科・精神医学」(Journal of Neurology,Neurosurgery,Psychiatry)で報告したところによれば、ニューヨークに住む65歳以上で、アルツハイマー病と診断された男女312人の精神機能や脳の働きを、5年以上にわたって調べた結果、教育水準が高い人は、一旦認知症が始まると普通の人より、病状の進行が早いことがわかった。
[解説]「アガリクス」で発がん促進 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060222ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/22 
▼健康食品の安全情報を消費者に
 厚生労働省は、今回3種類のアガリクス製品について、試験管や動物で安全性を調べる実験を行った結果、がん促進作用があることが判かったため、人体でも同様の作用があるかどうか不明だが、健康被害を未然に防ぐため、製品の自主回収を要請、「キリンウェルフーズ」もこれを受け入れた。
 背景には、健康食品を製造、販売する際の規制が、食品一般と同じで、医薬品のように厳密に効果や副作用を調べる臨床試験が必要ないためで、安全性データの提出義務や、食中毒以外では健康被害を疑われる例があっても国に報告する義務もないために、起こったもの。
 健康食品には、特定の成分が凝縮されており、過剰摂取で健康被害が生じたり、通常の食材では微量しか含まれない毒性物質を大量に摂取したりする恐れがある。 マイナス情報は、利用者に伝わり難いため、消費者に判り易く伝える仕組みが求められる。
カルシウムとビタミンDで老人の腰骨骨折を予防 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/422866
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/21 
 50〜79歳までの女性 36,282人を対象にした「Women Health Initiative」と言う全米規模のサプリメント(補助栄養食品)に関する、かつてない大がかりな調査研究結果が、カルシウムとビタミンDの組合せで、高齢女性が腰骨を骨折する割合が約3割減少し、予防効果があることがわかっと、2006年2月16日発売の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表された。

2006/02/18
エイズ拡大阻止の切り札になるか、30分前後で結果が分かる在宅用HIV検査キットが米で認可間近 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/422536
     MedWaveニュース一覧 2006/02/17 
 米Brigham and Women’s HospitalのAlexi A. Wright氏らが、New England Journal of Medicine(NEJM)誌2006年2月2日号のPerspective欄で、HIV在宅検査キットに関する諸問題を指摘している。

 OraSure Technologies社から、口腔液を標本とする迅速HIV抗体検査キット「OraQuick」の市販薬としての承認申請が提出されたことを受けて、米食品医薬品局(FDA)の血液製剤諮問委員会は2005年11月、在宅自己検査キットの承認に必要な条件を決定するために専門家を収集したことや、ここにきて、迅速HIV抗体検査の市販薬化を支持する声が高まっていることより、エイズウイルス感染を自宅で確認できる検査キットが、米国で認可される可能性が高まっている。

 ▼本論文の原題:「Home Testing for HIV

「アガリクス」発がん促進、キリン子会社4品を回収 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060214ik0a.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/14 
 厚生労働省は13日、キリンビールの子会社の「キリンウェルフーズ」(東京都江東区)に、アガリクスから製造された健康食品「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」に、発がん促進作用があることが動物実験で確認されたとして、販売停止と自主回収を要請した。

 ▼厚生労働省 > 報道発表資料 06/02/13  > アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品の安全性に関する食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について

野菜とフルーツをたっぷりで、脳卒中になり難い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/422053
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/13 
 これまでに発表された、食事と脳卒中発症との関係を調べた8編の研究論文を再検討してまとめ調査結果が、医学誌「ランセット」2006年1月28日号に報告されたところによれば、野菜とフルーツをまあまあよく食べる人はあまり食べない人より、脳卒中を起こした割合が11%小さく、毎日ふんだんに野菜とフルーツを食べている人は、その割合が26%も低いという。
【日本消化管学会速報】ピロリ除菌はEMR後の胃がん再発予防に「効果なし」 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/422032
     MedWaveニュース一覧 2006/02/13 
 名古屋市立大学臨床機能内科の片岡洋望氏が、第2回日本消化管学会で2月11日に発表したところによれば、これまで、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)の陽性者が、早期胃がんに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)後、除菌を行うと胃がんの再発が抑制されると考えられていたが、EMR後、2年以上経過観察した症例を検討したところ、除菌の有無による再発率に有意差はみられなかったという。
ω3脂肪酸摂取でがん発症は防げない、 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421761
     MedWaveニュース一覧 2006/02/09 
 これまでの疫学研究でω3脂肪酸を多く摂取すると、ある種のがんを発症し難いことが示唆されており、またω3脂肪酸の摂取が、がんの形成と増殖に影響を与えるという動物実験の結果もある中、米 Southern California Evidence-Based Practice CenterのCatherine H. MacLean氏らが、Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年1月25日号に報告したところによれば、乳がん、大腸がん、肺がんなど10種類を超えるがんに対する系統的レビューにて、残念ながら、がんリスク低減は望めないという。

 ▼本論文の原題:「Effects of Omega-3 Fatty Acids on Cancer Risk

白血球数が多いとがん死のリスクが7割増、豪州での研究 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421762
     MedWaveニュース一覧 2006/02/09 
 シンガポール国立大学のAnoop Shankar氏らが、Archives of Internal Medicine誌2006年1月24日号に発表したところによれば、当初の白血球数が高値の人は、低い人々に比べ、がん死の相対リスクが1.73倍になることを、豪州で、がんではない高齢者の集団を約10年追跡して確かめた。

 ▼本論文の原題:「Association Between Circulating White Blood Cell Count and Cancer Mortality

肥満度を知る数値として「ウエスト・ヒップ率」を提案 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/421437
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/06 
 カナダ・オンタリオ州ハミルトンにあるマクマスター大学の「人口健康研究所」のサリム・ユスフ所長が、医学誌「ランセット」に発表した論文によると、主要な内蔵が収まっているおな かの脂肪分を問題にして、肥満度の評価として「おなか」と「お尻」の回りの相対的な割合「ウエスト・ヒップ率」 (waist/hip ratio =WHR)を提案している。
 この割合が、男性では「1」以上、つまり、おなかの方がお尻より太いなら、肥満度が高く、病気にもなり易く、女性では「0.8」で肥満であり、病気になりや易い目安になるという。
少しの運動でも、脳の健康を保てる 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/421118
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/02 
 米シアトルにある健康組合「Group Health Cooperative」が行った研究が、2006年1月発行の「米内科学紀要」(Annals of Internal Medicine )に発表されたところによれば、3回/週 ウオーキングをするなど、軽い運動をするだけで、お年寄りが認知症になるリスクを減らす効果があるという。

2006/02/05
オメガ-3-脂肪酸にはがん予防効果なし 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060203hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/03
 米Greater Los Angeles退役軍人局医療システム(ロサンゼルス)リウマチ専門医のCatherine MacLean博士らが、米国医師会誌「JAMA」1月25日号に発表したところによれば、魚や魚油の補助食品に含まれるオメガ-3-脂肪酸は、心臓のためには有用であるが、がんの予防には効果がないという。
大豆たんぱく質とイソフラボンの血中脂質低下作用は期待薄/米心臓協会(AHA)が修正勧告を発表 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421417
     MedWaveニュース一覧 2006/02/03 
 Circulation誌電子版の2006年1月17日に報告されたところによれば、心血管系の健康維持に有効とされてきた大豆たんぱく質やイソフラボンの有効性に、米心臓協会(AHA)がこのほど、疑問符をつけた。

 最新の研究成果を分析したAHA栄養委員会は、イソフラボンを含む食品またはサプリメントについて、効果を示すエビデンスは貧弱で、安全性が確認されていないことから、摂取は推奨されないと結論した。
 大豆たんぱく質について、大量に摂取するとLDLコレステロール(LDL-C)値は3%ほど低下するものの、HDLコレステロール、トリグリセリド、血圧などには有意な変化はないことが明らかになり、こうした危険因子の改善を通じた予防効果は期待できないと判断されたもの。

 ▼本論文の原題:「Soy Protein, Isoflavones, and Cardiovascular Health. An American Heart Association Science Advisory for Professionals From the Nutrition Committee

運転免許更新時 認知症を検査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060202ik06.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/02 
 警察庁は、高齢者による深刻な交通事故が目立つことを受け、運転免許証を更新する際、高齢者の認知症の有無や認知機能の低下を判定する「簡易検査」を義務付ける方針を明らかにした。

 簡易検査は、日付や自分のいる場所など、認識能力や記憶力を確認する程度の内容になる見込み。「認知症の疑い」が判断された時は、専門医の診断に移行する。

大豆イソフラボン:取り過ぎに注意、「食事以外」では1日30mg程度 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/02/20060201ddm002100069000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/02/01 
 食品安全委員会新開発食品専門調査会は、大豆に含まれ、女性ホルモンに似た作用のある化学物質「大豆イソフラボン」について、厚生労働省の特定保健用食品(特保)として日常の食事とは別に摂取する場合は、1日の摂取量を30mg/日 程度に抑えるべきだとする評価書案を大筋でまとめた。また、妊婦や小児には食べ物に上乗せしての摂取は推奨できないと結論付けている。

 一般の大豆食品の安全性を問題にしているわけではなく、特保として上乗せ摂取する場合の評価であることを強調している。
 大豆イソフラボンは、豆腐や納豆などに含まれ、乳がんや骨粗しょう症の予防効果があるといわれる一方で、乳がん発症や再発リスクを高める可能性も考えられている。

飲み過ぎ防ぐ酒の価格政策、ベストは安い酒の値上げ? 高級酒の値上げは低級酒の需要増やす―北欧のデータから 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420986
     MedWaveニュース一覧 2006/02/01 
 アルコールと薬物の濫用に係わる社会的肉体的要因の研究に取り組んでいる米Prevention Research CenterのPaul J. Gruenewald氏らが、Alcoholism: Clinical and Experimental Research誌2006年1月号に報告したところによれば、アルコール飲料を種類と品質に基づいて9群に分類、価格変化と消費量の関係を調べたところ、特定の製品を値上げしても、消費者は購入対象を換えることで対応、消費量は変化しない可能性があることを示した。

 消費者の行動は価格に敏感に反応し、値上げがあれば、影響がより小さくなる選択を行うので、飲酒に起因する問題を予防するために需要減をめざすなら、低価格製品の値上げが最も効果的であることを示した。

薬の副作用、HP公開…2477症例 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060131ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/31 
 厚生労働省の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構は、製薬企業が報告した医薬品の全ての副作用情報について、ホームページにて1月30日より公開を始めた。

 公開項目は、薬名・副作用名・患者の年齢・性別・回復、死亡などの容体のほか、新たに薬と死亡との因果関係がどの程度あるかも加えられている。
 全件公開のため、副作用との因果関係が否定された情報についても、注意書き付きで掲載。04年5月以降の副作用報告も順次公表予定という。

 ▼医薬品医療機器総合機構のホームページ
    http://www.info.pmda.go.jp

携帯電話は悪性脳腫瘍リスクを高めない、英国の大規模研究で判明 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420886
     MedWaveニュース一覧 2006/01/31 
 英Leeds Institute of Genetics, Health, and Therapeutics (LIGHT)のSarah J Hepworth氏らが、British Medical Journal誌電子版の2006年1月20日に報告したところによれば、10年以上にわたって携帯電話を使用し、累積通話時間が113時間を超えていた人々においても、神経膠腫の有意なリスク上昇は認められないことを示した。

 神経膠腫は、成人の中枢神経系の悪性腫瘍の中で最も高頻度に見られるもの。
 アナログ式携帯電話の方がデジタル式より出力が大きいので、出力レベルが脳腫瘍発症に関係しているなら、アナログ式の方がリスクは高くなると予想されたので、アナログ携帯電話使用者に限定して同様の分析をおこなったが、結果は非有意だった。

 ▼本論文の原題:「Mobile phone use and risk of glioma in adults: case-control study

カロリー制限食を続けている人の心臓は若い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/420885
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/31 
 「米心臓学会報」の1月17日号に報告されたところによれば、米ミズリーリ州の「カロリーを制限する会」という組織のメンバーは、41歳〜64歳で、毎日、栄養のバランスがいい食事を、1400〜2000kcalに制限して食べており、この会のメンバー25人の心臓の働きを、普通の米国人と比較したもので、カロリー制限食を長年続けている人の心臓の機能は、同年代の一般人より平均して15年若かったという。
胃がん検診、“予防”に効果大 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060130ik06.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/30 
 1990〜2003年の岩手、秋田、長野、沖縄4県の40〜599歳の男女約4万人を対象にした厚生労働省研究班の調査によると、胃がん検診の受診者は、受診しなかった人に比べ、胃がんで死亡する割合がほぼ半分になることが分かった。
ヒガシマル醤油、しょうゆに含まれる多糖類のアレルギー抑制効果を確認 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420886
     MedWaveニュース一覧 2006/01/30 
 ヒガシマル醤油は、しょうゆに含まれる多糖類が、花粉アレルギーなどに関与するサイトカインのバランスを整える作用があることを動物実験などで確かめたと発表した。
 同社では、2004年から2005年にかけて、花粉アレルギーや通年性アレルギーに対するしょうゆ多糖類の効果をヒト臨床試験で実証しているほか、ヒスタミンの遊離抑制効果を動物実験で確認しており、今回は、より上流の免疫調節系への作用を調べたもので、2月4日に開催される日本農芸化学会関西支部講演会で発表される予定。

 ▼ヒガシマル醤油 > SPSの抗アレルギー作用に関する学術データ

大きな騒音や高い音にさらされていると、脳内に腫瘍ができる
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/420763
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/30 
 米オハイオ州立大の博士過程の学生コーリン・エドワ−ズ氏が、雑誌「米疫学ジャーナル」(American Journal of Epidemiology)のオンライン版に発表したところによれば、いつも騒音や高い音にさらされていると、頭蓋骨の内側に、聴神経腫と呼ばれる良性の腫瘍ができて、さまざまな障害を引き起こすという。

 いつも建設現場の近くにいる人の場合は、静かな環境で暮らしている人と比較すると、聴神経腫ができる割合は 1.7倍だった。

抗がんサプリ効果不明 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060129ik05.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/29 
 「抗がん」をうたい文句にしたサプリメント(栄養補助食品)が出回っている中、その効果はあやふやで、注意すべき副作用も報告されているという記事。

抗がん剤や放射線による治療中は、その効果を十分引き出すため、抗がんサプリメントの使用は控えたほうが良いとある。もし使うなら、現時点でわかっている効果と副作用のバランスを考え、自分の判断で慎重に選んで。

 まずは食生活の改善が一番。野菜や果物は、免疫力を高め、細胞の酸化を防ぐといった成分がバランス良く入っており、過剰摂取による副作用の心配もない。特定の成分をサプリメントで摂取する前に、食生活を見直すこと。

▼「抗がんサプリメント」に関する本
 ◆「抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!
    (キャンサーネットジャパン編、三省堂、1600円)  

     ・東大病院緩和ケア診療部副部長の岩瀬哲さんが、世界の医学論文を収める米国のデータベースから「抗がんサプリメント」に関する論文を集め、約50種類について、効果や副作用を分析・検証結果を収録。
 ◆「決定版!抗がんサプリメントの正しい選び方、使い方
    (福田一典著、南々社、1600円)
     ・悪徳業者の見分け方をはじめ被害に遭わない方法も具体的にアドバイス。
 ◆「検証!がんと健康食品
    (坪野吉孝著、河出書房新社、1400円)
     ・玉石混交の健康情報をどう読み解くかについて、具体的な 事例をもとに解説。
定期的な運動がアルツハイマー病発症を遅らせる 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060126hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/27
 「健康に関する共同研究センター(Group Health Cooperative's Center for Health Studies:シアトル)」所長のEric B. Larson博士らが、、医学誌「Annals of Internal Medicine」1月17日号に発表したところによれば、少なくとも3日/週 軽度の運動を続ければ、高齢者に見られるアルツハイマー病や他の認知症の発症リスクが30〜40%低下するという。

 同博士らは、定期的な運動はアルツハイマー病や他の認知症の発症を阻止することはできないものの、長期にわたり発症を遅延させる可能性があると述べている。


2006/01/29
「たばこの煙」とは→有毒な大気汚染物質 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060128ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/28 
 米カリフォルニア州政府は1月26日、全米で初めて、たばこの煙を、自動車の排ガスに含まれる物質などと同列の「有毒な大気汚染物質」と位置づけ、健康被害を警告していくことを決めた。同州大気資源局によると、火を付けたたばこから出る煙は、ベンゼンやヒ素などの有害物質同様、「死や深刻な病気の原因になりうる大気中の有毒物質」と定義される。
ヘルシーリポート:ほどほど飲酒で、ますます長寿に ストレス緩和、美白効果にも 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/01/20060128ddm010100109000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/01/28 
 生活習慣病を予防するコツは、食事・運動とも“ほどほどに”するということだが、アルコールも同じで、適度な飲酒は寿命を延ばす。
 アルコールの中でも特にウイスキーには、尿酸の排出や美白効果など意外な成分が含まれることが分かってきたという。

 ▼糖尿、痛風−−熟成ウイスキーでストップ!

    日本酒にして1日平均3合(純アルコール分で60g/日)以上の飲酒は肝障害、痛風、脳卒中、がんなどのリスクになる。
 ○適量は1日約20g
    日本酒なら1日1合ほど、ビールなら1日に中瓶1本程度
 ○Jカーブ
     節度ある飲酒は逆に糖尿病の発症を抑える。これがJカーブといわれるリスクと効果の関係がある。
    ウイスキーに含まれるポリフェノールの一種、エラグ酸が糖尿病の合併症(網膜症、腎障害など)の進行にかかわる酵素(アルドース還元酵素)の働きを抑えることが福山大や静岡県立大、京都府立医科大などの共同研究で分かった。この抑制作用は熟成期間の長いウイスキーほど強い。
 ○尿酸の抑制
     痛風の原因といわれる尿酸は酵素の働きでプリン体からつくられるが、ウイスキーに含まれるポリフェノールの一種が酵素の働きを阻害して尿酸の生成を抑えるという。同様の成分は焼酎にはなく、この成分はオークの樽で熟成する中で生じる。
 ○尿酸にもメリット
    悪者扱いの尿酸だが、最近の研究では動脈硬化を引き起こすフリーラジカルの作用を弱める働きが分かってきた。ウイスキーには、肌のシミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑える成分も含まれる。動物実験では香り成分がストレスの緩和にもなることが分かった。
生薬混合物に有害金属の毛髪への排泄促進作用を確認、カネボウが発表 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420368
     MedWaveニュース一覧 2006/01/24 
 カネボウは1月23日、 11種類の生薬混合物を含むカプセルと微量栄養素(ビタミン、亜鉛、セレンなど)を含む生薬混合物に、有害金属の毛髪への排泄促進作用があることを確認し、その研究成果は、3月28〜30日に仙台で開催される日本薬学会第126年会で発表予定という。

 生薬混合物と生体に必須の微量栄養素を併用することで、排泄作用が増強され、水銀が1.41倍及びヒ素が1.86倍に増加したことも実証され、さらに、アンケートの結果からイライラ感やストレス感などの症状、むくみや肩こりなどの不定愁訴(はっきりと特定できないような体の不調)に対する改善効果も確認されたという。

カネボウ > プレスニュース 2006.01.23 > 有害金属の排泄に効果的な「デトックス(毒素排出)」技術を開発(PDF)

トランス脂肪の量を表示−−米で義務化
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/420400
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/24 
   米国では食品から、トランス脂肪を追放する動きが強化され、2006年1月から、全ての食品に、トランス脂肪の含有量を明記することが義務づけられた。
 食品の容器や包装につけられている栄養成分表の中で、トランス脂肪の量を明記するようになった。これまでも、トランス脂肪のラベル表示は行われていたが、「partly hydrogenated 」(部分的に水素された)脂肪、といった表示になっおり分かり難かったので、はっきりと「trans  fat 」と表示される。
ワイン好きはビール好きより食生活が健康的、食品購買調査で傾向が判明 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420202
     MedWaveニュース一覧 2006/01/23 
 デンマークでは、ワイン愛好家は、ワインを飲まない人に比べ、教育レベルが高く、高収入で、心理機能も高く、主観的健康状態が良好という報告がある中で、デンマーク国立公衆衛生研究所のDitte Johansen氏らがBritish Medical Journal誌電子版に2006年1月20日に報告したところによれば、デンマークの2大スーパーマーケット・チェーンの系列98店舗で、6カ月間(2002年9月〜2003年2月)に収集されたデータから、無作為に350万件の買い物の記録を選出し、購入した商品の詳細、数、価格、購入総額を抽出し、ビールとワインについて分析した。

 その分析結果によれば、ビール購入者に比べ、ワイン購入者は、オリーブ、果物、野菜、家禽肉、食用油、低脂肪チーズ、低脂肪乳、低脂肪肉をより多く購入、ビール購入者は、調理済み食材、砂糖、薄切り加工肉、ポテトチップス、豚肉、バターまたはマーガリン、ソーセージ、子羊肉、ソフトドリンクをワイン購入者より多く購入していたという。

 得られた今回のデータは、ワイン購入者の方がより健康的な食品を選んでいることを示し、地中海ダイエットが推奨する食事に近かった。一方、ビール購入者には、伝統的な食事(ビール、バター、ソーセージ、豚肉)を続けている傾向が見られたという。

▼論文原題:「Food buying habits of people who buy wine or beer: cross sectional study

肥満で死亡率高く…前立腺がん 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060123ik0d.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/23 
 米デューク大(ノースカロライナ州)が米医学誌2月号に発表したところによれば、肥満の男性は前立腺がんの発見が難しく、肥満でない男性に比べ死亡率が高まるという。 

 研究は、1998〜2004年にかけ、前立腺がんを切除した1400人を対象に、手術後の経過と肥満などの有無を調べた結果、BMIの値が大きくなるほど、前立腺が大きくなる傾向にあることを確認したもの。
 肥満した男性は、肥大した前立腺の陰に隠れて、前立腺がんが見つかりにくく、がんの発見率が20〜25%低く、その結果、死亡率も20〜35%高まるという。

生活習慣病を知ろう 
  http://www.stm-s.com/index.html
     サカノさんが運営するボランティア的な生活習慣病の解説ページ 
 生活習慣病のいろいろなジャンルのことをよ〜く知って頂き、毎日、毎日、楽しい健康な生活を送って頂きたいです。という、55歳のサカノさんが運営する生活習慣病を解説し、関連サイトの紹介をしているボランティア的なページです。

2006/01/22
喫煙がもたらす関節リウマチの機序が明らかに 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060119hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/20
 カロリンスカ研究所(ストックホルム)の研究チームが、スウェーデンの早期リウマチ患者930例とリウマチ発症をみていない人383例の血液を採取し比較検討した結果を、英医学誌「Arthritis & Rheumatism」1月号に発表したところによれば、喫煙者に関節リウマチ(RA)発症率が高いことは以前より知られていたが、遺伝形質が認められる喫煙者に、関節リウマチの発症をみる頻度が高いことが判明した。

 HLA-DRの共有エピトープ(SE)遺伝子のコピーが2個認められる喫煙者は、こうした遺伝子が認められない非喫煙者と比べて関節リウマチの発症率が21倍であったという。

魚180gを毎日食べると週1回に比べて心筋梗塞リスクが半減 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419793
     MedWaveニュース一覧 2006/01/18 
 大阪大学の磯博康氏らが Circulation誌電子版に2006年1月9日に報告したところによれば、 40〜59歳の日本人男女4万人超を対象に、魚介類の摂取と冠疾患リスクの関係を調べ、平均23g/日を摂食している群に比べ、平均180g/日を摂っている群では、全心筋梗塞リスクは53%低く、非致死的冠イベント・リスクは57%低いことが明らかになった。

 西欧での研究では、魚を週に1〜2回(1日30〜60g)食べると、冠動脈疾患と心臓突然死のリスクが減少すると報告されていたが、日本人のように、魚を高頻度、大量に食べる集団を対象に、初回冠疾患イベントのリスクと魚摂取量の関係を調べた研究はほとんどなかった。

 2003年の厚労省調査では、日本人の魚介類摂取量は、40〜49歳で平均93.2g/日、50〜59歳では105.5g/日だった。これは、今回の集団では第2/5群に相当する。この群では、統計学的有意なリスク減少が見られなかった。刺身1切れが約15g、魚の切り身1切れは約80g、となれば、夕食以外にもう1食、魚料理を食べることで最高5/5位群入りが可能になるが、魚に含まれる水銀やダイオキシン、調味に用いられる塩分などの摂取増には注意した方がよさそうだという。

Circulation誌Webサイト:原題は「Intake of Fish and n3 Fatty Acids and Risk of Coronary Heart Disease Among Japanese. The Japan Public Health Center-Based (JPHC) Study Cohort I」

魚を週8食、心筋梗塞の発症60%減…厚労省調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060117ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/17 
 アジ、イワシ、サンマ、サバなど脂肪の多い青魚に豊富に含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸は、血管を詰まり難くする効果がある。厚生労働省研究班が岩手、秋田、長野、沖縄県内に住む40〜59歳の男女約4万人を対象に、1990年から約11年間追跡調査した結果、魚を週に8食食べる人は、1食しか食べない人と比べ、心筋梗塞を発症する危険度が60%近くも低いことが、分かったという。
魚食は脳にいい−高齢者の記憶力が保たれる
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/419190
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/10 
   65歳以上の高齢者3718人の食事と医療記録を分析し、魚を平均1回/週食べている人では、魚を食べていない人と比べると、脳の衰えの進行が10%遅く、2回/週以上食べている人では、記憶力の低下が13%遅かったという記憶力テストの結果が、「神経科学雑誌」(Archives of Neurology )2005年12月号に掲載された。
植物性たんぱく質の摂取量と血圧は逆相関する、日中英米の国際研究で明らかに 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419727
     MedWaveニュース一覧 2006/01/17 
 英ロンドン大学のPaul Elliott氏らがArchives of Internal Medicine誌2006年1月9日号に報告したところによれば、4カ国の17集団(日本4、中国-3、英国-2、米国--8)に属する40〜59歳の男性2359人と女性2321人、計4680人を対象に、植物性たんぱく質、動物性たんぱく質、総たんぱく質の摂取量と血圧の関係を調べる横断的疫学研究を実施した結果、植物性たんぱく質の摂取が血圧と逆相関することを示し、植物性たんぱく質の豊富な食事は、高血圧および高血圧関連疾患の予防に有効であることをさらに確認したといえる。
 これまでに行われた疫学研究や実験の結果は、たんぱく質の摂取量と血圧が逆相関することを示唆していた。

 植物性たんぱく質の摂取と高い相関を示したのは、総繊維摂取量とマグネシウム摂取量。動物性たんぱく質と高い相関を示したのは、コレステロール摂取量だった。たんぱく質の総摂取量と血圧の関係について、女性には有意な関係は見られず、男性では身長・体重で調整した後でのみ関係は有意だった。
  過去に行われた研究の結果と一致しなかった理由は、研究方法や対象集団が違うためと考えている。

▼原題:「Association Between Protein Intake and Blood Pressure

【やさしい介護学】年老いた親 呼び寄せるなら 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060115ik01.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/15 
 老いた親が夫婦二人での生活や一人暮らしが難しくなった時、子供のもとへ呼び寄せる時の注意点についての記事。

 親にとっては、住み慣れた土地や友人と離れることになり、かえって元気をなくしてしまう場合もあるので、

  • 頻繁に「行き来」から
  • 新しい土地への順応能力が高いのも元気なうちなので、早い段階で呼び寄せるのも一つの方法
  • 方言で会話 元気も復活
  • 特に親が認知症の場合、接し方などを学んでおくことが必要
  • “スープ冷めない距離”で気楽に
  • 訪ねて行けない時には、電話だけでも
  • 町内会の行事に出たり、老人クラブに入ってみたりするのもいい

2006/01/15
健康被害予防、電磁波対策でWHOが初の国際基準案 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060112ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/12 
 世界保健機関(WHO)は、電磁波対策の必要性や具体策を明記した電磁波に関する初の本格的国際基準「環境保健基準」の原案をまとめた。
 日本政府は電磁波について「健康被害との因果関係が認められない」としているが、世界保健機関(WHO)が明確に打ち出した「疑わしきは回避せよ」という「予防原則」のメッセージを受け関係各省で対応を協議することになる。
 「環境保健基準」の原案は、電磁波による健康被害の有無は現時点では断言できないが、発がん性について「(30cm離れたTVから受ける最大電磁波の1/5程度に当たる)0.3〜0.4μT(マイクロ・テスラ)以上の電磁波に常時さらされ続ける環境にいると、小児白血病の発症率が2倍になる」とする米国や日本などの調査結果を引用し、科学的証明を待たずに被害防止策を進める「予防原則」の考え方に立って、対策先行への転換を促すもの。

 具体的な数値基準は、「国際非電離放射線防護委員会」(本部・独)が1998年に策定した指針(制限値=周波数50Hzで100μT以下、同60Hzで83μT以下)を「採用すべき」としている。

 93年の通産省の報告書による家電製品から出る超低周波の電磁波は、ドライヤー2.5〜53μT、テレビ0.1〜2μT、送電線の下は20μT程度。

ベータカロチン、ビタミンCとE、亜鉛を食事でたっぷりとれば加齢黄斑変性リスクが35%減少する
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419102
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年12月27日号に報告された、オランダErasmus Medical CentreのRedmer van Leeuwen氏らの研究報告によれば、オランダの55歳以上の男女で、両眼とも加齢黄斑変性(AMD)ではないが発症リスクを有する5836人を対象に、1990〜1993年に食物摂取頻度の調査を実施し、2004年まで追跡した結果、日常の食事から抗酸化作用のある4つの栄養素を平均より多めに摂取すれば、AMDリスクが35%減少することを示した。

 加齢黄斑変性(AMD)は、病態生理学的な解明は進んでいないが加齢が関係する他の病気と同様、発症にも酸化ストレスが関わると考えられており、先進国における中途失明の最大の原因となっている。
 既にサプリメントでベータカロチン、ビタミンCとE、亜鉛を投与すると、長期のAMDの進行が抑制されることを示す結果が、無作為割付比較対照試験AREDSで得られていたが、今回の研究は、通常の食事におけるこれらの物質の定期的な摂取が、AMD発症リスクにどう影響するかどうかを調べたもの。

がんを呼気で嗅ぎ分ける“がん探知犬”、驚異的な高精度示す米研究が論文化
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419105
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 米Pine Street FoundationのMichael McCulloch氏らは、人の10万倍以上といわれる犬の嗅覚をがんの診断に利用した研究報告を、年4回発行のIntegrative Cancer Therapies誌2006年3月号に掲載したところによれば、普通の飼い犬に、肺がんと乳がんの患者の呼気を健常人の呼気と区別する訓練を行い、最終的に、肺がんについては感度、特異性とも99%、乳がんは感度88%、特異性98%を達成したという。

 この研究は、嗅覚という生物学的システムを用いた評価で高精度が得られる可能性を示唆したと同時に、呼気に含まれる成分のどれが、診断において最も重要であるかを調べる研究の必要性を示したといえる。

▼本論文の原題:「Diagnostic Accuracy of Canine Scent Detection in Early- and Late-Stage Lung and Breast Cancers

カゴメが植物由来の乳酸菌を配合した「植物性乳酸菌ラブレ」シリーズを発売
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419157
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 カゴメが、植物由来の乳酸菌「ラブレ菌」を配合した乳酸菌飲料を2月14日から発売。
 「ラブレ菌」は京都の漬け物「すぐき漬」から発見された植物性の乳酸菌で、乳酸桿菌に属し、正式名称を「ラクトバチルス ブレビス サブスピーシス コアギュランス」という。NK活性やインターフェロンの産生能を高め、免疫力をアップすることが報告されている。動物性の乳酸菌に比べて、胃液や腸液に耐性が高く、菌が腸内で生き抜く力が強いという。

カゴメ > ニュースリリース(2006.01.05) >  カゴメから、「植物性乳酸菌 ラブレ」 新発売

【インフルエンザ】遺伝子変え 人から人へ  
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060110ik0e.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/10 
 東南アジアから西アジアのトルコにまで死者が拡大した鳥インフルエンザは、遺伝子の一部が変異すれば、人から人への感染力を獲得し、大流行する新型インフルエンザに変身する可能性がある。

 インフルエンザのウイルスは北極圏付近のツンドラ地帯に常在し、ここで営巣する渡りカモ類によって世界各地に搬送され、さまざまな種に感染させているもので、変異の時期予測不可能。
 新型ウイルスが出現すると感染の一挙拡大が起きるが、患者増と共にウイルスに抗体を持つ人も増え、ワクチン製造も拍車がかかるので、脅威は急速に下がる。問題は、上陸後の数か月間 & 新型ウイルス流行の際のワクチンも問題となる。

勃起不全は心血管疾患発症の警告サイン 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060106hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/06
 米テキサス大学健康科学センター(サンアントニオ)のIan M. Thompson博士らは、前立腺癌(がん)予防に関する臨床試験に参加した男性9000例以上の、1994〜2003年にかけて、3カ月毎に勃起不全および心血管疾患に関する評価結果を米医学誌「JAMA」12月21日号に発表したところによれば、勃起不全が心臓発作(心筋梗塞)や脳卒中、その他の心血管疾患の発症を警告する主要な徴候であるという。
ビフィズス菌 インフルエンザ予防に効く!? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060104ik0d.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/04 
 森永乳業栄養科学研究所(神奈川県座間市)によれば、茨城県内の介護老人保健施設に入所している高齢者27人(平均年齢86歳)を対象に、2004年11月からインフルエンザ流行のピークが過ぎる2005年3月末まで、ビフィズス菌の一種「BB536」を1000億個含む粉末(2g)を飲み続けたグループ(13人)と1ヶ月半で飲むのを止めたグループを比較した。  飲み続けたグループでは白血球の殺菌機能が高まる傾向が見られ、インフルエンザ発症者がいなかったが、1ヶ月半で飲むのを止めたグループでは5/14人が発症したという報告を、今年3月に開かれる日本農芸化学会大会で発表するという。


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