「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報Back No.56  

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2005/12/30
食物繊維の摂取量と大腸がんリスクの関係、多変量解析では有意とならず
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/418697
     MedWaveニュース一覧 2005/12/24 
 米Brigham and Women’s HospitalのYikyung Park氏らがJournal of American Medical Association(JAMA)誌2005年12月14日号に報告したところによれば、大腸がんリスクに対する食物繊維摂取の影響について、種々の研究で相反する結果が得られており、論争が続いている状況のなか、13件の前向きコホート研究のプール分析を実施し、年齢だけで調整した場合には、食物繊維の摂取量が多いグループの大腸がんリスク減少は有意だったが、多変量調整を行うと結果は有意でなくなることを明らかにした。

 初期の研究では、大腸がんの危険因子による調整は行われていなかった。今回の研究でも、葉酸摂取と食物繊維の摂取の間には正の相関、赤身の肉と全乳の摂取と食物繊維摂取の間には負の相関が見られている。

 食物繊維と呼ばれるものは不均一であることを指摘し、食物繊維には可溶性と不溶性のものがあり、大腸における作用はそれぞれ異なる。野菜や果物に含まれる繊維の多くは可溶性で、シリアルにも可溶性繊維を含むものと不溶性繊維を含むものがあり、そうした不均一性が、大腸がんリスクとの関係の理解にも混乱をもたらしていると考えられる。

▼JAMA原題:「Dietary Fiber and Colorectal Cancer: An Ongoing Saga

少量の酒は肥満防ぐ!?…米調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20051219ik0b.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/12/19 
   米テキサス工科大などの研究グループが、米医学誌の電子版に発表したところによれば、少量の酒を規則的にたしなむ人の方が、飲酒しない人よりも太り難いという。

 ウイスキーなど酒類を平均グラス1杯/日 飲む人は、全く飲まない人に比べ、肥満になる割合が54%少なく、2杯/日 飲む人は41%少なかったが、4杯以上/日 飲む大量飲酒者は、肥満になる割合は逆に46%も高まるという。

のりが冷え性に効く、ペプチドが血管を拡張  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/416817
   ----日経ヘルス ニュース 2005/12/02 
 北里研究所東洋医学総合研究所副部長の伊藤剛氏が、11月17日に白子(東京都江戸川区)と同研究所共催の講演会にて発表したところによれば、海苔由来のペプチド「のりペプチド」を1.2〜1.4g含む顆粒を飲むと、摂取後90分で手先や足先の血流や皮膚温が上昇するのを確認したという。
乳酸菌を与えたら病欠が減った  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/415604
   ----日経ヘルス ニュース 2005/11/25 
 アンターズ・ザクリッソン氏らが雑誌「環境健康」(Environmental Health)のオンライン版に発表したところによれば、乳酸菌の1系統である「Lactobacillus reuteri 」を毎日摂取した勤労者グループと、そうでないグループを80日間観察した結果、乳酸菌製剤を摂取したほうが、病欠が大きく減ったという。
魚をよく食べると脳の老化を遅らせることができる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/405643
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/26 
 「神経学紀要」に掲載された研究報告によれば、65歳以上のお年寄り3718人を対象にした調査結果、魚をよく食べている人ほど記憶力や言語能力などの面で、脳の健全な状態を長続きさせていることが判ったという。
毎日運動すれば、寿命が4年延びる  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/415276
   ----日経ヘルス ニュース 2005/11/24 
 オランダのロッテルダムにある、エラスムスMC大学医学センターオスカ−・フランコ博士らが「米内科学紀要」(Archives of Internal Medicine )に報告したところによれば、毎日30分間ウオーキングを週5日続ければ、しない人よりもおよそ4年間長生きできることがわかったという。
母乳を長く与えた女性は糖尿病になりにくい  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/417232
   ----日経ヘルス ニュース 2005/12/07 
 ハーバード大学のカリン・マイケル助教授(疫学)らが、2005年11月23日発行の「JAMA(米医師会雑誌)」で発表したところによれば、母乳を飲ませた期間が長い母親は、成人型糖尿病(タイプ2)になるリスクが低くなるという。
血中γ-GTP値の高い人ほど心血管死のリスクが高い−−オーストリアのコホート研究 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/aha2005/413579
     MedWaveニュース一覧 2005/11/15 
  Innsbruck大学のElfriede Ruttmann氏がAHA2005のセッション「BNP、Other Novel Risk Factors、and CVD」で11月14日発表したところによれば、血中γ-GTP値の高い人ほど心血管死のリスクが高いことが、オーストリアのコホート研究で明らかになったという。
糖尿病患者の大腸がん罹患率はそうでない人の約3倍 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/412905
     MedWaveニュース一覧 2005/11/11 
 米国・サウスカロライナ医科大学のDonald Garrow氏が、ホノルルで開催された第70回米国消化器病学会で発表したところによれば、糖尿病患者は大腸がんの罹患率が、そうでない人に比べて約3倍も高いという。
魚をよく食べると脳の老化を遅らせることができる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/405643
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/26 
 「神経学紀要」に掲載された研究報告によれば、65歳以上のお年寄り3718人を対象にした調査結果、魚をよく食べている人ほど記憶力や言語能力などの面で、脳の健全な状態を長続きさせていることが判ったという。
カフェイン入り飲料と高血圧リスク上昇、コーヒー○、紅茶△、コーラ× 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/414359
     MedWaveニュース一覧 2005/11/18 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年11月9日号に報告された、米Harvard大学Brigham and Women's病院のWolfgang C. Winkelmayer氏らの、米国の女性看護師を対象とする健康調査における、カフェイン含有飲料、特にコーヒー、紅茶、コーラと高血圧リスクの関係を評価した結果は、コーラ飲料の摂取が増えると高血圧リスクが上昇することを示し、コーヒーではリスク上昇はみられず、摂取量が増えるとむしろリスクは減少するというもの。

 140万人年を超えた研究の結果は、女性では、コーヒーの習慣的摂取は高血圧リスク上昇をもたらさないことを示した。コーラによるリスク上昇については、カフェイン以外の含有成分の関与が想定されるため、今後さらに研究が必要だという。

▼本論文の原題:「Habitual Caffeine Intake and the Risk of Hypertension in Women


2005/10/23
健康と高齢社会:毎日新聞世論調査
 (1) 「自助努力」欠かせぬ時代 
 (2) 「若年層ほど「老後に不安」  
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/10/20051019ddm010100193000c.html
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/10/20051019ddm010100192000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/10/19 
 毎日新聞社がアメリカンファミリー生命保険会社の協力を得て9月に実施した「健康と高齢社会に関する世論調査」において、公的制度への不安が強く表れる一方で、健康な生活を送るため努力を惜しまない人々の姿勢が映し出され、若い世代ほど将来に不安を抱いていることが覗われたというレポート。

 ▼最大の恐怖  依然ガン
 ▼セカンド・オピニオン  半数が認知
 ▼がん告知  「知りたい」過去最高
 ▼遺伝子組み換え作物  加工食品に漠たる不安/組み換え作物多様化、求められる詳細情報
 ▼医師選び  頼りは口コミ
 ▼医療保険  「民間にも加入」72%
 ▼介護保険  強まる「公」不信−−負担増に6割「反対」/民間加入はわずか1割/
          安価な「終のすみか」、特養に波紋広がる
 ▼年金制度  「頼り」、70代以上で91% 30代、37%「破たん懸念」

ガン死が年率1%ずつ減っている−−米 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/404231
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/19 
 米国立がん研究所(NCI)、米がん協会(American Cancer Society )、CDC、北米がん記録協会が協力して纏めた年次報告書 「ガンの状況に関する国民への報告」によれば、全米のガン死亡率が、女性で年々0.3%増えいるが、全体では1993年から2002年にかけて、平均して年々1.1%の割合で減少していることがわかったという。
改訂「食事摂取基準」
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20051017ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/10/17 
 食事摂取基準は、厚生労働省が生活習慣病、栄養不足や過剰摂取による病気予防のため、エネルギーやさまざまな栄養素を摂る大まかな目安を示したもので、5年ごとに改訂されている。今年度改訂された「食事摂取基準」を参考に、主な目安が紹介されている。

積極的に摂取すべき栄養素
栄養素目安となる量
(1日当たり)
主な食品の含有量(特記がなければ100g中)
食物繊維26g生ゴボウ=5.7g、ゆでそば1玉(200g)=4g、生シイタケ=3.5g
n-3系脂肪酸2600mg以上(EPA含有量)生マイワシ=1380mg、ウナギかば焼き=860mg
カルシウム650mg干しエビ10g=710mg、焼きめざし=320mg、牛乳=110mg
カリウム2000mgバナナ=360mg、ジャガイモ=410mg、ゆで枝豆=490mg
減らすべき栄養素
食塩10g未満カップめん=6.9g、梅干し1個=2g、フランスパン=1.6g
上限量が定められた主な栄養素
栄養素目安となる量
(1日当たり)
主な食品の含有量(100g中)上限量過剰摂取で起きやすい問題
葉酸240μg生ホウレンソウ=2101000(注)神経障害、発熱、皮膚の発疹(ほっしん)
ビタミンA750μgRE豚レバー=130003000頭痛、肝障害、胎児奇形(妊娠中)
ビタミンE8mgα-TEアーモンド=31.2800出血しやすくなる
ビタミンD5μgマイワシ丸干し=5050高カルシウム血症、腎障害
マグネシウム370mg乾燥ワカメ素干し=1100350(注)下痢
7.5mgアサリ水煮缶詰=37.855鉄沈着症(肝臓障害など)
亜鉛9mg生カキ=13.230貧血、善玉コレステロールの低下
※目安となる量は、いずれも30歳〜49歳男性の場合。g=グラム、mg=ミリ・グラム、μg=マイクロ・グラム。RE、α-TEは、ビタミンA、Eの計量単位。(注)葉酸とマグネシウムの上限はサプリメントなど食事以外から摂取した場合。食事からは上限なし

▼厚生労働省のホームページ内の「性別、年齢ごとの詳しい基準」: 日本人の食事摂取基準について

脳波を調べれば、認知症の前兆がつかまえられる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/403737
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/17 
 ニューヨーク大学(NYU)医学部のレスリー・プリチェップ博士らが、雑誌「加齢の神経生物学」 (Neurobiology of Aging )のオンライン版に発表したところによれば、60〜70歳代に脳波を調べると、7〜10年後に認知症(痴呆症)になるかどうかが確立90%程度で予測できるという。
妊娠中に水銀が少ない魚をたくさん食べると子供が賢くなる、米国の研究
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/403550
     MedWaveニュース一覧 2005/10/14 
 米Harvard大学のEmily Oken氏らが、Environmental Health Perspectives誌2005年10月号に報告したところによれば、妊娠中に魚の摂取量が多いほど、生後6カ月時の子どもの認知能力が高く、水銀摂取量が多ければ、逆に認知能力は下がることが判ったという。
 妊娠期間中も継続して魚を食べるには、水銀含有量の低いものを選ぶ必要がある。 一般に、魚介類のn-3系脂肪酸の量と水銀含有量は相関するので、水銀が少なくn-3系脂肪酸が多いビンナガマグロの缶詰やイワシなどがお勧めという。
 米国では、妊婦の魚介類摂取は、2回以下/週が推奨されており、毛髪水銀値は1.2ppm以下が望ましいとされている。

▼Environmental Health Perspectives誌Webサイト:「Maternal Fish Consumption, Hair Mercury, and Infant Cognition in a U.S. Cohort

空腹時血糖値「正常やや高め」は2型糖尿病の高リスク/ 肥満の若年男性では発症率が最大8.3倍
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/403515
     MedWaveニュース一覧 2005/10/14 
 イスラエル軍医療隊所属のAmir Tirosh氏らが、New England Journal of Medicine(NEJM)誌2005年10月6日号に報告したところによれば、正常域の空腹時血糖値(FPG)の正常域内での高値は、糖尿病の独立した危険因子であることが示され、BMIやトリグリセリド値と組み合わせれば、将来、糖尿病を発症する男性が特定できる可能性が明らかになったという。

▼NEJM誌Webサイト:「Normal Fasting Plasma Glucose Levels and Type 2 Diabetes in Young Men


2005/10/16
かんで健康:/下 高齢者編 義歯でも、しっかりと
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/10/20051015ddm013100032000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/10/15 
▼寝たきりや認知症も改善へ−−脳全般の機能が活性

 NPO法人「健康情報推進機構」の理事長、斎藤滋さんらの研究グループが、若者と高齢者に2分間ガムを噛んで、かむ前と後の脳の様子をfMRI(機能的磁気共鳴画像化装置)で比較する実験を行った結果、記憶力と深い係わりのある海馬の活性化が確認され、高齢者に明らかな変化があり、特に、海馬だけでなく、情緒、感性、独創性などと密接な関係のある右脳の前頭前野も活発になったという。

 高齢者にとって、よく噛むことは脳の活性化につながり、健康的な生活を送るためにも、大きな意義を持っているという。義歯の不具合から、ふさぎがちだった80代の女性が、口内ケアで何でも食べることができるようになり、活動的な日々を取り戻したケースもある。
 年をとったからといって、お粥や軟らかいメニューにせず、普通の食事を時間をかけて、ゆっくり噛んで食べる気力と工夫が大切であり、寝たきりや認知症の高齢者でも、口の中をケアし、義歯やかみ合わせの状態を調整することで食べることができるようになり、症状が改善することがあるという。

歯の多い高齢者は健康
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20051004ik0e.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/10/04 
 兵庫県国民健康保険団体連合会が保有する同県内全域の医科と歯科のレセプト(診療報酬明細書)をもとに調査分析した結果、自分の歯が20本以上残っている70歳以上のお年寄りは、歯が4本以下の人と比べ、身体の病気で費やす医療費が平均約9000円/月も少ないことが分かったという。
「γ-GTPやや高め」は高血圧の黄信号、米国の研究
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/402590
     MedWaveニュース一覧 2005/10/11 
 ガンマ- グルタミル トランスフェラーゼ(GGT)は、γGTPの名称として認知度が高く、肝機能の指標としてよく知られており、近年、脂肪肝と高血圧との関係にも注目が集まるようになって、10月5日にも、心血管疾患死の独立した予測因子として有用であると発表されたばかり。
 New York州立大学のSaverio Stranges氏らは、6年間の集団ベースの研究を行い、Hypertention誌電子版に2005年10月3日に報告したところによれば、GGTの正常域内高値は、飲酒とは無関係に、将来の高血圧発症と関連することを明らかにした。この関係は、特に内臓脂肪蓄積がある人の場合に顕著だという。

▼Hypertention誌電子版:「Body Fat Distribution, Liver Enzymes, and Risk of Hypertension. Evidence From the Western New York Study

γGTPが高いと心血管死亡リスクが上昇する、オーストリアの研究
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/401580
     MedWaveニュース一覧 2005/10/05 
 ガンマ- グルタミル トランスフェラーゼ(GGT)は、γGTPの名称として認知度が高く、肝機能の指標としてよく知られており、近年、血清GGT値と、心筋梗塞や心臓死のリスクの関係が示されており、先頃、脳卒中との関係も報告されていた。
 オーストリア Innsbruck医科大学のElfriede Ruttmann氏らが、GGTと心血管疾患(CVD)による死亡との関係を、16万人超の集団を対象に調べて、Circulation誌電子版に 2005年9月26日に報告したところによれば、GGT値の上昇に伴い心血管疾患 死のリスクが上昇すること、したがいGGT値は心血管疾患死の独立した予測因子として有用であることを示した。

▼Circulation誌電子版:「Gamma-Glutamyltransferase as a Risk Factor for Cardiovascular Disease Mortality. An Epidemiological Investigation in a Cohort of 163 944 Austrian Adults

C型肝炎ウイルスが肝組織中で変形、肝がん発症に関与か
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/401798
     MedWaveニュース一覧 2005/10/06 
 10月5日に神戸市で開催されたDDW- Japan2005のポスターセッション「C型肝炎遺伝子」にて、先端生命科学研究所と信州大学消化器内科の清澤研道氏らのグループが発表したところによれば、C型肝炎ウイルス(HCV)が肝組織中では短縮型となり、肝がん発症に関与している可能性が明らかとなったことより、短縮型HCV は血清中からも検出されるため、肝がんの発症マーカーとして利用できる可能性があるという。
野菜、果物をたっぷり食べれば肺ガンを予防できる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/401783
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/06 
 「JAMA(米医師会報)」に発表されたテキサス大学MDアンダーソンガンセンターの研究によれば、1674人の肺ガン患者と、性別、齢など同じような条件の1735人の健康な人を対象に、一人一人インタビュ−して比較した調査した結果、 野菜、果物をたっぷり食べれば、肺ガンの予防に大いに役に立つことが判ったという。
 研究者らは、野菜、果物に含まれるホルモン様物質である「ファイトエストロゲン」が肺ガン予防に役に立っていると見ている。
がん増殖止めるカギ、たんぱく質発見、米の日本人教授ら
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200510030070.html
     Asahi.com 健康 医療・病気 2005/10/04 
  がん細胞の増殖を止める鍵になるたんぱく質を、米ハーバード大の中谷喜洋(よしひろ)教授らの研究チームが発見し、今週発行の米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載される。
 中谷教授らが発見した、たんぱく質p600は細胞の自殺(アポトーシス)に深くかかわっているとみられ、様々ながん細胞で効果を確認しており、新しい抗がん剤の開発につながると期待される。
ピロリ菌が花粉症を抑制する?
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/401890
     MedWaveニュース一覧 2005/10/06 
 近年、先進国ではアレルギー疾患が増加している一因に衛生説がある。衛生状態が良くなり、子ども時代に感染症に罹ることが少なくなったためというもの。

 この仮説のもと、市立奈良病院消化器科の今村重義氏自身が花粉症に苦しむ一方で、H.ピロリ感染がなかったことから研究を発案し、今村重義氏らの研究グループが、H. ピロリ感染者は花粉症症状を有する割合が低く、H. ピロリ感染が花粉症発症に対して抑制的に働いているという報告を「DDW-Japan2005」にて行った。


2005/10/02
植物エストロゲンを多く食べると、肺がんリスクが減少する
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/399912
     MedWaveニュース一覧 2005/10/01 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年9月28日号に報告された、米テキサス大学のMatthew B. Schabath氏らが肺がん患者と対照群の計約3400人を対象に行った研究によれば、イソフラボンやリグナンなどの植物エストロゲンの摂取量が多い人は、肺がんを発症するリスクが減少することがわかった。

▼JAMA誌での論文:「Dietary Phytoestrogens and Lung Cancer Risk

毛髪の金属元素濃度でがん発見 兵庫などで実用化研究
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200509280377.html
     Asahi.com 健康 医療・病気 2005/09/29 
 兵庫県立先端科学技術支援センターや京都薬科大、千葉大等の研究によれば、毛髪中の金属元素の濃度が、乳がんや肝臓がんの患者で異常な値になることが示された。

 毛髪は平均1cm/月伸びるため、12cmほどあれば、1年分の変化を分析できる。
 乳がん患者では、がん発見より8〜12カ月前からCa濃度が、通常の5〜10倍も高く、その後はゆっくり正常値に近づいていたことより、Caの代謝が乱れることが原因と考えられ、肝臓がん患者ではK濃度が、通常の1/10以下で、健康人では見つからない、食物からのGeも検出されたという。

食事とライフスタイルだけでも前立腺ガンは良くなる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/400111
   ----日経ヘルス ニュース 2005/09/28 
  「泌尿器科学雑誌」(Journal of Urology)の2005年9月号で発表された報告よれば、前立腺ガンと診断された男性が、早期に、果物、野菜、大豆など豆類、全粒穀物を中心とした食事に変え、加えて、フィッシュオイル、ビタミンEとCを多く摂取するようにし、更に30分/日・週6日間のウオーキング、ヨガをベースにしたストレス・マネージメント(ストレッチ、呼吸法、リラクセ−ションなど)を1時間/日行うような、ライフスタイルに変えたところ、1年で前立腺ガンの症状を示す値(PSA)が改善したという。
低リスク前立腺がんへの高線量放射線治療、8割の患者で5年間再発なし、米国の研究
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/399912
     MedWaveニュース一覧 2005/09/27 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年9月14日号に報告された、米ハーバード大学医学部のAnthony L. Zietman氏らの研究によれば、早期前立腺がん病巣に放射線をより正確に集中させる3D-CRTと、病巣により限定した照射が可能なプロトン・ビームを利用すれば、低リスク患者に対する高線量照射を安全に行うことができ、高線量でも安全性に大きな変化はなく、生化学的再発を 49%減らせることを明らかにした。
 植物エストロゲン摂取量の増加に伴う肺がんリスクの減少は、喫煙の有無にかかわらず認められたという。

▼JAMA誌での論文:「Comparison of Conventional-Dose vs High-Dose Conformal Radiation Therapy in Clinically Localized Adenocarcinoma of the Prostate

スローな筋トレ 意外にも効果
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050926ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/09/26 
 手軽に行える割に、筋力アップやダイエット効果も大きいと注目される「スロートレーニング」について。
東大教授の石井直方さん(身体運動科学)によると、運動後に分泌される成長ホルモンが鍵を握る。

 スロトレの利点は、従来の方法より、軽い重量で出来るので、関節を痛め難いこと。また、血圧の上昇が少ない分、脳や心臓に負担がかからず事故防止にもつながる。更に成長ホルモンの効果で、新陳代謝が活発になり、長期的に行えば、肌つやにも効果が出てくるという。

 減量したい人は、ウオーキングなどの有酸素運動との組合わせが効果的で、コツは先にスロトレを行い、分泌された成長ホルモンの効果で、脂肪分解が進み、その後、有酸素運動に移った際に脂肪燃焼効果が大きくなるという。

お年寄り転倒予防 歩くより自転車こぎ効く…東北大が研究
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20050925ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/09/25 
 岡山県倉敷市で開会された日本体力医学会で、東北大の伊藤正敏教授、藤本敏彦講師らの研究発表によれば、年寄りが寝たきりになる主な原因が転倒による骨折であり、この予防には大腿部や腰周辺の筋肉の鍛錬が必要と言われているが、それにはウオーキングよりも自転車こぎの方が有効だという。
C反応性たんぱく質:動脈硬化と関連
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050924ddm003040030000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/24 
 22日付の米国病理学専門誌に掲載された、筑波大人間総合科学研究科の範江林・助教授(基礎医学)らの研究報告によれば、「C反応性たんぱく質」(CRP)が動脈硬化と強く関連しているという。

 CRPは肝臓で作られ、細菌に感染すると分泌される免疫たんぱく質で、ウサギを使った実験では、動脈硬化のウサギでは血液中のCRPが最大で正常の約28倍まで増加した。一方、ヒトの心筋梗塞の患者の場合、動脈硬化の病変部分にCRPが特異的に多く沈着していることも突き止めたという。


2005/09/25
太りすぎ、世界で10億人以上 WHO発表
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200509230149.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/09/23 
 世界保健機関(WHO)は22日、世界人口60億人のうち10億人以上が太りすぎで、このまま推移すれば2015年には15億人に達するとの推計を発表し、「肥満は心臓病や脳卒中などの引き金となる」と警鐘を鳴らしている。

 WHOの推計によると、30歳以上の75%以上が太り過ぎと推定されるのは、
  ・女性の場合は、エジプト、マルタ、メキシコ、南アフリカ、トルコ、米国など。
  ・男性の場合は、アルゼンチン、ドイツ、ギリシャ、クウェート、ニュージーランド、英国など。

 かつて先進国に多く見られた肥満が、最近では所得の低い国々でも急増しているのが目立ち、肥満が社会問題化しているナウルやトンガでは成人の9/10人が太り過ぎという。世界的にも脂肪や糖分の多い高カロリー摂取の食生活が定着し、且つ途上国でも車社会が広がり、運動量が減ったことなどが原因。

「医」再考:長野モデル/4 終生現役
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050924ddm012100176000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/24 
 人のつながり大切に

 「長野モデル」には、見逃すことのできない特徴があり、それはお年寄りが元気で働いていることだ。「終生現役」の生きている間は元気で、寝たきりなどにならずコロリと死ぬ−−という長寿の終え方の理想のPPK(ピン・ピン・コロリ)である。高齢者就業率の全国平均は22.2%だが、長野県は31.7%(’00年国勢調査)で「就業」は農業が中心、30%を超す都道府県は長野だけ。

 「健康で長寿」が実現したのは、医師や保健師、保健補導員、行政組織などの活動だけではなく、健康とは無縁のような組織も大きな影響を与えているという。

「医」再考:長野モデル/3 網の目
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050923ddm012100113000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/23 
 重層的に健康カバー

 「長野モデル」を分析した研究の多くが指摘するものに、保健補導員の存在がある。現在は県内全市町村で計約13,000人が活動している。元々は農家に嫁いだ女性が、厳しい農作業、家事労働の中で、出産し、子育てをするために「自分たちの体について知ろう」と始まり、学習活動が中心だだったが、地域の集団健康診断の手伝いをしたりするなかで、住民の健康を気遣う「地域の健康の担い手」になった背景や、
 長野県では保健補導員、保健師、医師などいろいろな医療関係の立場の人が、「網の目」を張り巡らし、重層的に住民の健康をカバーしている構造がある。

「医」再考:長野モデル/2 予防
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050922ddm012100144000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/22 
 JA長野厚生連佐久総合病院は、「農村医学の拠点」と呼ばれることが多い。

▼八千穂村全村健康管理システム:
 1959年に佐久病院が「病気を治すだけではだめだ。病気をなくす仕事もしなくてはならぬ」(若月俊一氏)と始めた健康管理のシステムは、15歳以上の全村民を対象に年1回の健康診断を実施するだけでなく、一人一人の健康台帳を作成、健診結果だけでなく生活・環境要因も記入した。
 また村民に健康への意識をもたせるため、各自が記入する健康手帳も取り入れた。この「早期発見、早期治療、予防重視」を目指した健康管理は同村の医療費を激減させ、国民健康保険会計を黒字にしたこの方式は、健康集団スクリーニングとして長野県全体に広がり、さらに全国的にもモデルになった。

「医」再考:長野モデル/1 長寿の里
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050921ddm012100058000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/21 
 長野県は低い医療費で県民の長寿を達成している。なぜ長野県が「優等生」なのか?。この「長野モデル」を通じて医療や医療費の問題を考える。

▼病院行かないと表彰
 浅間山や八ケ岳を望む長野県佐久市にはユニークな表彰制度がある。1年間医療機関にかからなかった70歳以上のお年寄りを対象にした、高齢健康優良者表彰だ。
 三浦市長によれば、「健康長寿」の背景は「豊かな自然に囲まれて何でも食べ、体を動かすこと」という。だからそうした生活が維持できるように、保健、医療、福祉が連携した「生活支援」を目指す。子育てから介護まで生活丸ごとの支援だという。

母がディーゼルの排ガス吸引、胎児の脳に粒子蓄積
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050922ik03.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/09/22 
 東京都内で21日に開かれた内分泌かく乱物質(環境ホルモン)に関するシンポジウムで発表された、東京理科大薬学部の武田健教授らの研究によれば、妊娠中のマウスにディーゼル排ガスを吸わせると、胎児の脳にディーゼル粒子が蓄積されることが明らかになった。
 マウスの行動や脳内ホルモン濃度にも異常が見られることから、脳内に侵入したディーゼル粒子が影響を及ぼしている可能性があるという。
乳腺密度の高い若年女性にはデジタル・マンモグラフィが最適 乳がん検出精度が有意に優れる、NEJM誌で報告
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/399228
     MedWaveトピックス 2005/09/22 
 New England Journal of Medicine(NEJM)誌電子版に2005年9月16日に報告された、米North Carolina大学Chapel Hill校のEtta D. Pisano氏らの研究によれば、乳腺密度の高い女性は乳がんリスクが高い。今までのフィルム・マンモグラフィでは十分な感度が得られなかったが、デジタル・マンモグラフィなら、乳がんがより高精度に検出できることが新たに明らかになったという。

▼NEJM誌での論文:「Diagnostic Performance of Digital versus Film Mammography for Breast-Cancer Screening」

暮らしWORLD:声に出して読む老人 主役で生き生き、機能回復も
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050921dde012100027000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/21 
 老人ホームで入所者に物語などを音読して聞かせる「読み聞かせボランティア」。その語り手と聞き手を逆にしたユニークな取り組みを 10年以上続けてきた横浜市の特別養護老人ホーム「さくら苑」の取り組みが、注目されている。

 斎藤孝・明治大文学部教授の「声に出して読みたい日本語」(草思社)がベストセラーになり、東北大未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授が「音読や簡単な計算を繰り返すことで脳の前頭前野を活性化させる」と科学的に立証したことなどから、最近は音読がブームになっている。

中国で40歳以上の死因、癌や脳血管疾患、心臓病が筆頭に
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/399029
     MedWaveトピックス 2005/09/21 
 米Tulane大学のJiang He氏らが、New England Journal of Medicine(NEJM)誌2005年9月15日号で発表した報告によれば、中国における近年の40歳以上の死因は、癌や脳血管疾患、心臓病が上位を占め、発展途上国の死因として多い感染症などをしのぐことが明らかになった。
 この調査は、Jiang He氏らが、中国に住む40歳以上16万9871人について、1991年から約10年間追跡して明らかにしたもの。

▼NEJM誌での論文:「Major Causes of Death among Men and Women in China

幼時にフレンチフライを多食すると乳ガンのリスクが上がる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/398893
   ----日経ヘルス ニュース 2005/09/21 
 乳ガンにかかるのは、女性の一生になかで幼時の食習慣と深い関連があるという研究報告があったが、「国際ガンジャーナル」(InternationalJournal of Cancer)に報告された、ボストンのブリガム女性病院とハーバード大学医学部の研究によれば、子どものころ、フレンチフライ(フライドポテト)を沢山食べた子どもは、乳ガンにかかるリスクが大きいことを裏付けたという。
認知症:脳を活性化、CDで予防 和歌山県医大・板倉教授ら制作
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050919ddm013100165000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/19 
 和歌山県立医大の板倉徹教授(脳神経外科)とテイチクエンタテインメントが制作した脳を活性化させ、認知症(痴呆)防止に効果が期待できるという CD:「脳知(のうち)改革」 が注目されている。

 このCDは、音と言葉という限られた情報のラジオでは、想像力が膨らみ、脳全体が活性化されるという説を、地元ラジオ局の番組や、各地の講演会で、分かりやすく説明していた同教授の講演を聞いたテイチクの担当者が企画を持ちかけ製作されたもの。

脳知改革〜聴くだけ簡単!脳の話〜  (テイチクエンタテインメント)

    和歌山県立医科大学の現役医師、板倉徹による、「脳」をテーマにしたトークCD。
    最近解明されてきた脳の働きや能力を、身近な話題からわかりやすく説明する。
喫煙:窓5cm開けても、粉じん濃度9倍−−タクシー車内
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050919ddm002040073000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/19 
 東京大の中田ゆり客員研究員(国際地域保健学)らの調査によれば、タクシーの車内で1人の乗客が喫煙すると、窓を5cm開けても粉じん濃度が環境基準(0.15mg/m^3)の9倍に達し、濃度が元に戻るには30分以上も掛かることが判ったという。
日焼け:赤くなる人、発がん危険高い 血中DNAを損傷、九州大助教授ら発見
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050918ddm002040035000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/18 
 入江正洋九州大助教授らが、日本癌学会で発表したところによれば、日焼けで皮膚が「赤くなる男性」は「黒くなる男性」に比べ、血中のDNAを損傷する率が高くなるので、発がんのリスクが高まるため、赤く日焼けをする人は注意が必要という。

 血中の白血球DNAの損傷を示す指標物質(ヒドロキシデオキシグアノシン)の濃度が増えると、肺や肝臓、泌尿器などの発がん性を高めることが、これまでの研究で指摘されている。

国際線機上で浴びる宇宙線、被曝量をネットで計算
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200509170062.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/09/17 
 独立行政法人・放射線医学総合研究所が、国際線航空機に乗った場合に浴びる宇宙からの放射線量を計算できる航路線量計算システムを16日からネット上で公開した。

 放射線量は、季節や高度、太陽活動で変動するため、行き先や飛行する月も指定する必要がある。国連科学委員会の報告によれば、地上でも自然界から年間に平均約2.4ミリシーベルト被曝するのに対し、航空乗務員の年間被曝量は平均で3〜ミリシーベルトと推定される。

放射線医学総合研究所 > プレス発表  2005.0.9.15 
   放医研、海外渡航時の宇宙線被ばく線量を計算表示するシステムを開発

   「航路線量計算システム(JISCARD:Japanese Internet System for Calculation of Route Doses)

ストレスが乳がんのリスクを軽減 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050916hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/09/16
 デンマーク国立公衆衛生研究施設(コペンハーゲン)のNaja Rod Nielsen氏らが、医学誌「British Medical Journal」9月10日号に発表したところによれば、日常のストレスが強い女性は乳がんの発症リスクが低いという。しかし、ストレスは決して健康的な反応ではなく特に心血管疾患などの発症を引き起こす恐れがあるとの見解も添えている。

2005/09/18
健診「異常あり」の人、10年後は医療費「通常」の3倍
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200509160337.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/09/17 
 政府管掌健康保険を運営する社会保険庁が、93〜03年度まで継続して働いていた人を対象にして、中小企業の会社員らが加入する政府管掌健康保険の加入者(本人)のうち、健診とその後の指導に熱心な三重県に住む約2200人の中高年を追跡調査した結果、健康診断を受けた時に「血圧」や「血糖値」などの項目で「異常あり」と診断された人は、「異常なし」だった人よりも10年後の医療費が最大3倍超かかっていることが判った。

 「生活習慣病予備軍」に対して集中的に健康指導すれば、医療費抑制に効果があることを裏付けるデータだとされる。

前立腺がん:不規則勤務が元凶 昼専業の3.5倍なりやすく−−抑制ホルモン減少させ
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050916ddm012040136000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/16 
 文部科学省大規模疫学研究班(運営委員長・玉腰暁子名古屋大助教授)が、’88〜97年にかけて全国45市町村の事業所に勤務する40〜79歳の男性約16,000人を対象に、勤務時間帯と前立腺がんの発症の関係を調べた結果、昼夜を問わず稼働する職場に交代制で勤務する男性は、主に昼間だけ働く男性に比べ、3.5倍も前立腺がんになり易いという。 札幌市内で開かれている日本癌学会で15日、発表された。
“ビフィズス菌が腸に届く”ヨーグルトを強化/ ビフィズス菌SP株を採用、人気アップを狙う
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/398268
     MedWaveトピックス 2005/09/07 
 日本ミルクコミュニティは、胃酸に弱いビフィズス菌をカプセルに閉じ込めて、生きたビフィズス菌が直接腸に届くというコンセプトの「ヨープレイト」を約2年前に発売。カプセル内の菌をビフィズス菌SP株に変更した「ヨープレイト 生きて届けるビフィズス菌ヨーグルト」を9月20日にリニューアル発売。

 ビフィズス菌SP株を100g中に10億以上含むプレーンヨーグルト「ナチュレPRO GB」は、トクホ(特定保健用食品)を取得しているが、今回の商品の菌数は公表せず、ヒトでの臨床試験も予定していないが、同社によれば 1個(100g)/日以上食べれば、(カプセル化していない)ナチュレPRO GBと同等の整腸作用が期待できるという。 尚、今回の商品には善玉菌を増やすガラクトオリゴ糖を微量(0.16〜0.24g)配合している。

日本ミルクコミュニティ > プレスニュース(2005/8/25)
  ヨープレイト 生きて届けるビフィズス菌ヨーグルト』リニューアル発売!

“女性の味方”大豆イソフラボンに美肌効果/ キッコーマンがシワ改善効果をヒトで確認
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/398264
     MedWaveトピックス 2005/09/07 
 大豆イソフラボンは、骨粗しょう症やのぼせ、月経前症候群(PMS)など、女性ホルモンのバランスの崩れに伴う不調を予防、改善する成分として知られており、肌への影響については、試験管や動物実験で、メラニン生成抑制やコラーゲン生成促進などの効果が確認されていた。

 今回、キッコーマンは、腸や胃での吸収が良い「アグリコン型」と呼ばれる大豆イソフラボンを使って、女性ホルモンの分泌の低下が原因で起こる皮膚のシワや弾力の低下を予防、改善する効果があることをヒトでの臨床試験で確認した。

今後は、大豆イソフラボンが更年期が原因の肌老化の対策成分としても注目を集めそうだという。

特殊な免疫細胞で末期がん患者延命…理研・千葉大
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050915ik0a.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/09/15 
 人体の免疫を担う「NKT細胞」活用したがんの新しい免疫療法で、末期の肺がん患者を延命できることが理化学研究所と千葉大の臨床試験で明らかになった。 この研究結果は、札幌市で開会中の日本癌学会で16日に発表された。

 従来の治療が効かない肺がん患者9人から、特殊な免疫細胞(樹状細胞)を採取。これにNKT細胞を活性化する物質を取り込ませ、増やして患者の体に戻した。樹状細胞1億個を戻した患者2/3人で、がんの増殖が止まり、2年半が経過した今も転移などがなく普通の生活を送っている。1/3人は肺がん以外の病気で死亡した。

「飲む脱毛治療薬」製造販売承認へ
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050915i315.htm
     Yomiuri-Online 科学 2005/09/15 
 米国の製薬会社メルク社が開発した“飲む脱毛治療薬”「フィナステリド」(商品名・プロペシア錠)は、メルク社の子会社の万有製薬が日本国内での治験を行い、一昨年に承認申請していたもので、医師の処方医薬品として近く承認される見通し。

 プロペシアは、錠剤で脱毛の原因となる頭皮の酵素の分泌を抑え、脱毛症の進行を抑える効果があるという。

女性ホルモン、肺がんとも関連性…厚労省研究班
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050914i515.htm
     Yomiuri-Online 科学 2005/09/15 
 女性ホルモンは乳がんの危険因子の一つだが、たばこを吸わない人にも多い肺の腺がんは、女性ホルモンと関連する可能性が指摘されていた。厚生労働省研究班が、大規模な追跡調査で肺がんの危険因子でもあることを突き止め、14日発表した。

 子宮や卵巣の手術で閉経し、ホルモン剤を使用している女性の場合、自然閉経した女性に比べて、肺がんの危険性が約2倍高い。

携帯電話の脳への悪影響はない──デンマーク 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/396921
   ----日経ヘルス ニュース 2005/09/12 
 携帯電話を使うと電磁波の影響で脳によくないと云われているが、デンマークの研究者が雑誌「神経科学」(Neurology )に報告したところによれば、脳腫瘍と診断された427人と、正常な健康人622人を比較し結果、その心配はないという。

2005/09/11
体内時計:調節たんぱく質、昼間の20倍増・脂肪も蓄積−−だから「夜食べると太る」
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050909dde001040025000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/09 
 生活リズムを刻む体内時計に関与する「BMAL1」と呼ばれるたんぱく質が、脂質の蓄積に深くかかわっていることを日本大学薬学部の榛葉繁紀専任講師らが突き止めた。 研究成果は、米科学アカデミー紀要電子版に発表された。
 このたんぱく質「BMAL1」は、DNAに結合し、体内時計が正常に働くよう調節する働きがあり、脂肪酸やコレステロールの合成を促進している。
 体内のBMAL1の量は、ち午後10時〜午前2時頃が最高で、最も少ない午後3時頃の約20倍に達する。夜遅くの食事を避ければ肥満予防につながると考えられるというもの。
子供時代に喫煙者と同居した人は非喫煙者でも高リスク、 但しリンゴ2個以上の食物繊維摂れば影響少ない
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/396136
     MedWaveトピックス 2005/09/07 
 Thorax誌オンライン版・8月30日に発表された、米国立衛生研究所(NIH)の下部組織であるInstitute of Environmental Health Sciences (NIEHS)のGloria L. David氏らが行った約35,000人の成人非喫煙者を対象にした研究によれば、18歳までに喫煙者の家族と同居した経験のある人は、後に慢性的な空咳を発症するリスクが、そうでない人の2倍以上になることが、一方で、食物繊維を7.5g(リンゴ2個程度)/日以上を摂取して食物繊維を多く摂取する人は、間接喫煙による影響が少なくなるという。

▼NIHのニュースリリース「Childhood Exposure to Second-Hand Smoke Has Long-Lasting Effects: Fruit Fiber May Help」 

Thorax誌アブストラクト

80歳以上で自分の歯を20本以上持つ人が5年で5割増 / 東京都が歯科保健目標の達成度を中間報告
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/396064
     MedWaveトピックス 2005/09/07 
 東京都福祉保健局が9月2日に発表した「西暦2010年の歯科保健目標」の達成度中間評価報告書によれば、80歳以上の東京都民のうち、自分の歯を20本以上持つ人の割合が、5年前の27%から41%へと約1.5倍に改善していることが明らかになった。
  「西暦2010年の歯科保健目標」は、健康寿命を伸ばせるように、80歳になっても20本以上自分の歯を保つという8020(ハチマル・ニイマル)の実現を目指しているもの。

▼東京都福祉保健局の中間評価報告書

アスピリンの大腸がん予防、効果上回る副作用
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050905ik03.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/09/05 
 米国のマサチューセッツ総合病院(マサチューセッツ州)などの研究チームによる、83,000人の女性を対象にした20年間の追跡調査の結果、大腸がん予防の目的でアスピリンを長期間服用した場合、予防効果より、その数倍も消化管出血の副作用の危険があることが判ったという。
 10年以上アスピリンを2錠(成分量325mg)/日以上服用した女性は、服用しない女性に比べ、大腸がんになる確率が53%低いが、1〜2錠/日を服用した場合は22%の低下にとどまり、服用量が少ないほど効果は小さかった。が大量に服用(2錠/日以上)すると消化管出血などを起こす。
がん:満腹が招く?遺伝子に悪影響 キャベツ、緑茶はよい効果−−東京医歯大教授ら
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050904ddm041100123000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/04 
 東京医科歯科大の湯浅保仁教授=分子腫瘍医学=らが男性の胃がん患者58人へのアンケート調査をもとにした研究によれば、満腹するまで食べる習慣のある男性は、がん化を抑える遺伝子の働きが弱まっている率が高く、逆に、キャベツやブロッコリーなどを多く食べたり緑茶を多く飲む男性では、この「がん化を抑える遺伝子の働きが弱まっている率」が低いことが判ったという。
 この研究は、14日から札幌市で開かれる日本癌学会で発表される。
がん患者さんのためのWebサイト「がんナビ」がオープン
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/395110
     MedWaveトピックス 2005/09/01 
 日経BP社が、がん患者とご家族を支援するWebサイト「がんナビ」をオープンした。

▼がんナビのURLは、 http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/

ゴマの成分「セサミン」に血圧下げる効果、サントリーなどがヒトで確認
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/394084
     MedWaveトピックス 2005/08/29 
 ゴマに含まれる成分のセサミンは、これまでの研究で「抗酸化」や「コレステロール低下」「肝臓がん発生抑制」などの作用を持つことが報告されている。
 サントリーの健康科学研究所とNTT西日本京都病院医師の宮脇尚志氏の研究グループは、この「セサミン」が血圧低下作用を持つことをヒトにおける研究で確認した。
 この研究成果は、8月25日〜26日に秋田県で開催された第46回日本人間ドック学会で発表された。

▼サントリーのプレスリリース 2005.8.26
  「セサミンがヒトにおいて血圧低下作用を持つことを確認


2005/09/04
介護予防サービスの支払い、定額と成功報酬の仕組みを導入
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20050830ik05.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/08/30 
 厚生労働省は、介護保険制度改革により来年4月から導入される介護予防サービスで、事業者に支払われる報酬に、1か月単位などの定額払い方式と、利用者の状態改善に応じた成功報酬の仕組みを導入する方針を固めた。
インターフェロン生成、カギ握るたんぱく質発見
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050829i301.htm
     Yomiuri-Online 科学 2005/08/29 
 C型肝炎などのウイルスを撃退するインターフェロンが、体内で作られるのに欠かせないたんぱく質・「IPS-1」を、大阪大微生物病研究所の審良(あきら)静男教授らの研究チームが見つけた。
 ウイルス性感染症の予防や治療法の開発につながる成果で、米科学誌「ネイチャー・イムノロジー」(電子版)の28日付で発表された。
コエンザイムQ10:摂取量の上限設定を検討−−食品安全委
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/08/20050826ddm012100148000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/08/26 
 健康食品として人気の「コエンザイムQ10」は、脂肪に溶けて体内に蓄積される性質がある。厚生労働省は、大量に蓄積されれば害が出るおそれもあるとして、摂取上限の設定が必要だと判断し、食品安全委員会に上限設定を依頼した。

 コエンザイムQ10は、医薬品として心不全治療を目的に、成人30mg/日の使用が認可されているが、健康食品として美肌効果や健康維持などが期待されて、国内では60mg〜100mg/日の摂取を勧める食品が多い。

トランス脂肪を使うな−−NY市がレストランに要請 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/393854
   ----日経ヘルス ニュース 2005/08/26 
 トランス脂肪とは、植物油を部分的に水素化して固形化したもので、代表的なものはマーガリン。以前は動物性のバター等の油脂よりも健康的な食品といわれていたが、最近の研究で心臓病のリスクを高まることがわかり見直されている状況の中、ニューヨーク市の衛生局は8月10日、市内のレストランに料理や食品にトランス脂肪を使わないように、と異例の要請を行ったという。
アレルギー:アトピーなどの症状、白血球の一種が原因−−東京医歯大チーム解明
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/08/20050824ddm003100117000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/08/24 
 東京医科歯科大の烏山一教授(免疫アレルギー学)などの研究によれば、白血球の一種である好塩基球が、一部のアトピー性皮膚炎などを引き起こす主役になっていることを突き止めた。この研究は、24日発行の米免疫学専門誌に掲載される。
 この白血球が、かゆみや炎症を起こす血液中の細胞を皮膚に引き寄せる物質を分泌していると考えられ、この白血球の働きを抑える薬ができれば新しい治療法につながると期待される。
協和発酵、皮膚とアレルギーの情報サイト「かゆみナビ」をリニューアルオープン
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/393258
     MedWaveトピックス 2005/08/24 
 協和発酵は、8月23日、昨年開設した皮膚とアレルギーに関する情報サイト「かゆみナビ」 をリニューアルオープンした。
今回のリニューアルは新コンテンツ「かゆみクイズ」と「リアルタイムアンケート」を加えたもの。

▼協和発酵の情報サイト「かゆみナビ

ゴミが多く、緑が少ない居住環境には肥満者が多い、欧州8カ国の研究
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/393246
     MedWaveトピックス 2005/08/24 
 英グラスゴー大学のAnn Ellaway氏らは、欧州8カ国(仏、独、伊、スロバキア、ハンガリー、ポルトガル、スイス、リトアニア)の都市で行われた居住環境と肥満に関する調査結果から、居住環境が肥満に関連している可能性が高いことを指摘する結果をまとめ、British Medical Journal電子版に8月19日で報告した。

 調査結果によれば、緑が多い居住環境に住む人は、緑の少ない環境の人に比べ、運動の活発さが3倍も高くなっていた。また、肥満の人の割合も約40%低くかった。
 一方、居住環境にゴミや落書きが多い環境に住む人は、運動の活発さがゴミや落書きが少ない環境に住む人に比べて約50%低く、肥満の人の割合はおよそ50%高くなっていた。

▼本論文の原題:「Graffiti,greenery, and obesity in adults: secondary analysis of European cross sectional survey

抗加齢医学:華麗に加齢 予防医学の最新研究事情を追う−−京漬物も対象
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/08/20050822ddm013100143000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/08/22 
「病気を治す」のではなく、「病気にならないようにする」予防医学・「抗加齢(アンチエイジング)医学」の最新事情

今秋からは、抗加齢医学会の専門医が、バイオマーカー、骨密度、血管年齢などを検査し詳細な指導をする新しいタイプの人間ドック・「アンチエイジング・ドック」が全国約100カ所の医療機関で始まるという。

▼病気と老化の元凶

人体を老化させ、病気を引き起こす原因の一つが、物質を酸化させる不安定な分子の「フリーラジカル」。
呼吸によって体内で生まれ細胞やDNAを傷つけるが、体内には元々フリーラジカルを消滅させる「抗酸化酵素」がある。でも加齢と共に減っていく。
それを補うのが、ビタミンCやE、CoQ10等の抗酸化物質。抗加齢医学の基本は、抗酸化物質を摂取し、適度な運動をすることだという。
▼マーカーを探せ
フリーラジカルによる細胞の損傷は、病気になる前や発症のごく初期に起き、この時の体の中の変化を「バイオマーカー」と呼ぶ。このマーカーを見つければ、病気を発症前に防ぐことが可能になるので、さまざまなマーカーが世界中で探されている。
▼薬膳料理などを解析
食品のさまざまな効能の解明も進められており、がん予防効果があるとされる漬物、コレステロールを下げるとされる中国茶、脂肪を分解するという薬膳料理など。
▼代替医療の評価にも
これらの研究は、健康食品や漢方、鍼灸、温泉療法等の代替医療の効果を科学的に評価するシステムづくりにも繋がることが期待される。
▼βグルカンの臨床試験を開始
ローカーボダイエットの成功はたんぱく質の食欲抑制にあった 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/392825
   ----日経ヘルス ニュース 2005/08/22 
 パン、パスタ、ライス、イモ類など、でんぷん質の食物を減らというローカーボダイエットで、体重が減る理由について、ワシントン大学医学部(シアトル)のデービッド・ウエリグル博士らが、「米臨床栄養学雑誌」(American Journal of Clinical Nutrition)で発表したとろによれば、ローカーボダイエット時に、でんぷん質を増やすと必然的に増えるたんぱく質が食欲を抑えて、結果的に摂取カロリーが減って、減量に結びつくのだという。
学校での清涼飲料販売を制限 米飲料協会、肥満に配慮 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200508180111.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/08/18 
 米国公立学校から炭酸飲料やジャンクフードを締め出そうという動きが各地で起きている中、飲料業界団体「米飲料協会」(ABA)は17日、子どもの肥満対策として、学校で販売する飲み物を自主的に制限する方針を発表した。
 今回のABAの対応は、
  • 小学校=水と100%ジュースのみ販売
  • 中学校=授業時間内は、以上のほかにスポーツドリンクやカロリーを控えた「ダイエットタイプ」の飲料のみ販売
  • 高校=販売する飲み物を多様にし、炭酸飲料は半分以下に抑える――というもの。
ヨガが中年層の減量に有効 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050812hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/08/12
 米Fred Hutchinson癌研究センター(シアトル)が、ヨガが単に筋力や柔軟性を高めるだけではなく、中年層の減量に有用であることを、初めて評価し、その結果は医学誌「Alternative Therapies in Health and Medicine」7/8月号に掲載された。

 今回の調査結果は、ヨガのタイプによる身体的強度の差が考慮されていないほか、個人の記憶に基づく自己報告によるものであるため、今後の観察試験で不足部分を補うことができれば、大規模な無作為化試験を実施することができると期待されるという。



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