「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報Back No.46  

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2003/12/22
【解説】食品の効用表示、日本と米国はこんなに違う! 世界に先駆けたはずの日本だけれど……
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/282577
     MedWaveトピックス 2003/12/19 
 日本には、食品の健康機能を表示できる「トクホ制度」があるが、病名を明示できない。栄養機能食品という表示制度もあるが、表示可能な成分は一部のビタミンとミネラルに限られ、病名を明示できず、判り難く栄養機能表示しか許されていない。

日本との比較において米国の場合を見てみる、

(1)審査方法が異なる。
    日本のトクホは、1商品毎に表示を認めるかどうかを審査する個別評価方式だが、米国では米国食品医薬品局(FDA)が世界の研究を調査し、有効だと判断した成分を公開。その有効成分を一定以上含有すれば、ヘルスクレーム(健康強調表示)が可能になる。
(2)商品に表示するヘルスクレームに、病名を示して予防効果があることを表示できる。
    表示例:
    「大豆たんぱくは冠状動脈心疾患(心臓病)を防ぐ」
    「カルシウムは骨粗しょう症を防ぐ」
    「葉酸は神経管閉鎖障害(二分脊椎症や無脳症など)を防ぐ」
(3)有効成分量を明示し、その1/4の量を含めば、ヘルスクレームが可能になる。

(4)エビデンス度が、日本より格段に高い
     米国では、成分の有効性を示す研究に留まらず否定する研究も調べ上げて、総合的に判断するメタアナリシス(系統的解析)という科学的に厳密な評価方法を採用している。参考にする研究には、大規模なヒト介入試験も含まれる。
     これに対して日本のトクホでは、ヒト介入試験の対象人数が数十人規模と決して大きくはなく、“チャンピオン・データ”や“オリンピック・データ”と呼ばれる再現性の乏しいものでもトクホ取得が可能だ。
米国には、効用表示を可能にする三つの仕組みがある。

 栄養表示教育法(NLEA)に基づきヘルスクレームが可能。NLEAに基づくヘルスクレームを認めるほどのエビデンスの蓄積はないが、それに準じるエビデンスがある食品に、但し書きを入れてヘルスクレームを認めていく「クオリファイド・ヘルスクレーム(限定的健康強調表)」制度。サプリメントに栄養効果を表示できる栄養補助食品健康教育法(DSHEA)だ。

日本の効用表示は、改善すべき

 タマネギの例にみられるように、農作物であればエビデンス度が高くなくても、広告などで効用を標ぼうできるが、ちょっと手が加わると、農作物ではなくなるために、効果の標ぼうは出来なくなるため、国民は、食品が持つ効用を知る機会が制限されている。

 国連のコーデックス(FAO/WHO合同食品規格委員会)で、食品の疾病リスク低減表示を認めるヘルスクレーム制度のガイドラインが2006年にもまとまる見通しで、これが世界標準となりうる。これにより食品への効用表示は、世界的な流れになろうとしており、日本の効用表示は、より国民の役に立つ制度へ改善すべきだと結んでいる。
【解説】どうして、タマネギには効用表現が許されるの?
疲労回復や安眠にとってもよく効く−−タマネギの車内広告を発見!
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/282521
     MedWaveトピックス 2003/12/19 
 薬事法の規制などにより、企業が製造・販売する食品には効果・効能を一切表現できないため、「効く」という表現は出来ず、病名と関係する具体的な効能を意味する表現も使えない。しかし、タマネギのような農作物は、効果・効能の規制対象にはならず、農家やその団体が商品化している場合にも、規制は緩い。
 農林水産省と関係が深い農協系の企業の場合には、「この規制の縛りが少ない」という。

 ホクレンの北海道産タマネギの広告には、「毎日食べて健康宣言。疲労回復や安眠にも新鮮な玉ねぎはとってもよく効くんですよ」と書いてある。
 このタマネギで表現されている「疲労回復」という効能表現は、現在、医薬品と医薬部外品以外には表示できない。
 又タマネギで表現されている「安眠」という効能表示も、食品には認められていない。最近も、睡眠時に分泌されるホルモンであるメラトニンを多く含むように工夫した乳飲料「nemu(ネムー)」を大塚製薬が2ヶ月強、発売を遅らせることになった理由の一つに、薬事法による規制が関係すると推測されている。
 含硫化合物を多く含むタマネギは、健康に良い成分が豊富な健康野菜だ。これらタマネギ加工品の健康効果は、加工していないタマネギ以上であることは、研究で明らかになっているはずなのだが。加熱したり加工して食品やサプリメントにすると、効果効能を表現できなくなるのである。

▼北海道産青果物拡販宣伝協議会とホクレンが共同で運営するサイト「きたやさい.com」
 「顔の見える北野菜」のコーナー → “スーパー健康野菜

ソバが血糖値を下げる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/282487
   ----日経ヘルス ニュース 2003/12/19 
 カナダのマニトバ大学人間栄養科学部の助教授カーラ・テイラー博士が、12月3日発行の雑誌「農業と食品化学」(Journal of Agricultural amd Food Chemistry)に発表した研究に依れば、ソバ粉に、血糖値を下げる働きがあることがわかり、糖尿病患者の食事に加えたり、サプリメント(栄養補助食品)として利用できそうだという。

≪参考≫
秋の味覚特集 - 旬の食材知識「新蕎麦(そば)」

発掘!あるある大事典/#80 蕎麦 「そばパワーの秘密とメカニズム

世界の平均寿命65歳 日本、世界一を維持 WHO発表
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200312180340.html
     Asahi.com健康健康・生活 2003/12/18
 世界保健機関(WHO)は18日、世界の平均寿命が02年に65.2歳となり、50年前の46.5歳から大幅に伸びたことなどを盛り込んだ03年版「世界保健報告」を発表した。日本は81.9歳(女性85.3歳、男性78.4歳)で平均寿命世界一の座を維持。
 平均寿命から病気などで健康が損なわれている期間を差し引いて、何歳まで健康に暮らせるかを示す「健康寿命」でも、日本は75歳(女性77.7歳、男性72.3歳)で世界一を維持。

2003/12/14
【専門記者の目】花粉症対策品の記者発表で気になったこと  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/281317
     MedWaveトピックス 2003/12/12 
 花粉症対策の食品として、2003年12月〜2004年1月に全国発売される有力5商品群の記者発表に出席して気づいたこと。
  1. 薬事法などの影響により、食品がもつ健康効果を消費者に直接、訴えてはいけないとする解釈が、記者発表の場にも及び、正しい情報が報道関係者に伝わり難くなっている。
  2. 食品の健康効果を示す“エビデンス”の伝え方に、厳密さを欠いているものがある。
【解説】花粉症に効く機能性食品・注目の5社5商品群が登場へ  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/281316
     MedWaveトピックス 2003/12/12 
    ▼コカ・コーラ
     ペパーミント抽出物を配合した紅茶飲料「春のミント習慣」
    ▼カルピス
     「季節・環境に敏感な方に! 機能性乳酸菌L-92菌!」と商品に明記した飲料「インターバランス L-92」
    ▼キッコーマン
     トマト果皮に含まれる「ナリンゲニンカルコン」を成分とする「トマトのちからドリンク」
    ▼味の素
     キノコ機能性食品「ミセラピスト 超微粒子β-グルカン」を通信販売で。
    ▼キリンビール・グループ
     花粉症を抑える効果が高い乳酸菌 KW乳酸菌の健康補助食品「ノアレ」
     小岩井乳業も、KW乳酸菌を活用したヨーグルトを近く商品化する見込み。
カゼを早く治すには、マスクを! のどの痛みが半減  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/281318
     MedWaveトピックス 2003/12/12 
 関西医科大学耳鼻咽喉科助教授の久保伸夫氏の臨床試験結果によると、咽頭痛の症状が出てから3日以内の患者約40人を対象に、「抗生物質をのむ」「消炎鎮痛剤をのむ」「1日中マスクをする」といった対策法をランダムに組み合わせ、咽頭痛の持続時間を検討した結果、マスクをした人は、何もしない人に比べて痛みの持続時間が半減したという。一方、抗生物質や消炎鎮痛剤をのんだ人は、何もしない場合とほとんど変わらなかった。
 これは、マスクで喉を保湿しておくと、薬よりものどの痛みを早く改善するからと、久保助教授は解説している。又抗生物質の副作用を最小限に抑えるには、同時に通常の2倍位の乳酸菌製剤をのむと良い。と、腸内細菌に詳しい東京大学名誉教授の光岡知足氏はアドバイスする。
記憶力や学習能力をアップする「バコパ」・JOクリエイトが国内販売開始  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/280991
     MedWaveトピックス 2003/12/12 
 記憶力を高め、頭の回転を良くするとされるハーブ「バコパ」は、インドの伝統医学アーユルベーダで薬草として利用されてきた。米国では“頭に効く”ハーブとして知られており、このバコパの抽出エキスを配合したサプリメントを、JOクリエイト(東京都文京区)が、商品名「オルエスト・ブラーミ」として12月1日から通信販売を開始した。150粒(約1カ月分)入りで8000円。
 また、老化に伴う記憶力減退に効果があるというリン脂質「ホスファチジルセリン」も50mg配合している。
記憶力が減退−−トシか、痴呆症の始まりか?  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/281203
   ----日経ヘルス ニュース 2003/12/12 
 記憶力減退の原因が、年齢のせいか、アルツハイマー病などの痴呆症の始まりなのかを見分ける方法を見つけたとニューヨーク大学のヘンりー・ルジネック博士(放射線学教授)らが発表した。
 MRI(核磁気共鳴映像法)で脳をスキャンし、脳細胞の死が確認されれば、89%の正確度で、アルツハイマー病の始まりであると診断できるという。
テレビを見る子は野菜を食べない−−米調査  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/280999
     MedWaveトピックス 2003/12/11 
 米国小児科学会の学術誌であるPediatrics誌12月号に掲載された調査結果によれば、米国の小学6年生約550人を対象にした調査で、テレビを見る時間が長い子どもほど野菜や果物の摂取率が低いという。さらに、1年半後の再調査では、テレビを見る時間が増えた子供ほど野菜や果物の摂取率が減っていたという。
 食生活の偏りも、平たく言えば“子育ての手抜き”として、テレビを漫然と見せておく姿勢が反映されているということをも考慮した結果において、何故テレビを長時間見る子供ほど野菜や果物を食べないのかは不明だが、CMの影響が大きいと考えられるという。つまりジャンクフードのコマーシャルが子どもから、食品を購入する親に影響し、摂食行動を左右していると考えられるからだ。
「シック」タンスにご用心! 居室内装に使えない合板使用の市販品あり  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/281006
     MedWaveトピックス 2003/12/11 
 東京都が市販のタンスやウッドカーペット、ベビーベッドなどを調査したところ、多くの製品に、居室の内装には使えないホルムアルデヒドを含んだ合板が使われていることが判明した。
 タンスでこわいのは、「移染」と呼ばれる現象。収納した衣類にホルムアルデヒドが吸着されることだ。和室などを簡単にフローリングにできるとして人気がある「ウッドカーペット」について、調査した2製品は、床材として使用できる基準の 6.1〜8.4倍に相当するホルムアルデヒド放散量だったという。
背が低いと難聴になりやすい  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/280752
   ----日経ヘルス ニュース 2003/12/10 
 スウェーデンの研究チームが11月20日、「英医学会誌」(British Medical Journal )に報告した研究結果に依れば、いつも騒音のなかで仕事をしている人において、背が低い人は平均的な人と比べて、難聴になりやすい割合が2倍、背が高い人と比べるとそれが3倍だった。更に、背の高さ、年齢、血圧の相互関係を見ると、背が低く、高齢、高血圧の人では、断然難聴が多くなるという。
よくかめば、脳の働きも活発に  
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200312080092.html
     Asahi.com健康健康・生活 2003/12/08
 かむ行為は、全身の健康とも係わっているようだ。かむ回数が少ない早食いだと、満腹感が得難いので、食べ過ぎで肥満につながり易い。準備ができないまま食べ物が胃に入るため、下痢や便秘を起こし易い。 噛めなくしたマウスは場所を覚える能力が下がることが実験で確かめられており、ものを食べられる状態を保つことが一部の痴呆(ちほう)予防に役立つ可能性がある。
 片側ばかりで噛むと肩こりや頭痛などの変調をきたす恐れがあり、片側で噛み続けると同じ側の聴力が低く、前歯ばかりでかむと高い音が、奥歯ばかりだと低い音が聞こえ難くなる傾向があるという。
緑茶の成分がエイズの感染を防ぐ  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/280344
   ----日経ヘルス ニュース 2003/12/08 
 雑誌「アレルギ−と臨床免疫学」(Journal of Allergy and Clinical Immunology)11月号に掲載された記事によると、HIVが人間の免疫細胞であるT細胞に結びつくのを、高濃縮した緑茶の成分で防ぐことが日本人による研究でわかったという。特に有効なのは、緑茶のカテキン類の中のEGCGという物質だ。
手術や出産後に「歩き」の勧め 血栓予防で学会など指針  
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200312070059.html
     Asahi.com健康健康・生活 2003/12/07
 日本麻酔科学会が844の医療機関を対象に調査した結果、02年度の1年間に深部静脈血栓が手術後に発生し、66/369人が死亡したことがわかった。多くは手術後、寝込んでいる間に血の固まりが出来易くなったために、手術や出産後は、積極的に歩いて突然死を防ごう。

2003/12/07
【解説】ココアの新たな効用、毒性の強いピロリ菌を抑制
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/280162
     MedWaveトピックス 2003/12/05 
 胃潰瘍や胃癌の原因になるピロリ菌を減らし、整腸作用もあり、健康増進効果のある飲料として消費者に認知が広まっているココアに、毒性の強いピロリ菌の活動を抑制する作用があることが新たにわかった。

 ピロリ菌は、VacAと呼ばれる毒素を出して胃の細胞に空胞を作り細胞を死滅させる。ピロリ菌にはいろいろな株があり、このVacAを多く作る株ほど毒性が強い。 杏林大学医学部の神谷茂教授は森永製菓と共同で、毒性の強いピロリ菌にココアを0.06%の濃度で加えると、VacAを作る働きが抑えられることをつきとめた。

 ちなみにココアの0.06%濃度は、通常のココアの飲用濃度である3.5%に比べると1/60に相当するので、ココアを飲むことで毒性の強いピロリ菌の活動を抑制する作用を期待できると考えられる。

 この研究とは別に、明治乳業「明治プロビオ LG21」の乳酸菌であるLG21乳酸菌が、ピロリ菌の活動を抑える新たなメカニズムも明らかになってきている。ピロリ菌は、胃粘膜に付着すると、「タイプ4分泌装置」という針のようなものを胃の上皮細胞に突き刺し、毒素を上皮細胞内に送り込むが、このLG21乳酸菌が「タイプ4分泌装置」の上皮細胞を突き刺す作用を抑制するという。

 医療機関で行われているピロリ除菌は、耐性菌の登場で、年々除菌成功率が低下しているという。抗生物質は使えば使うほど耐性菌が出やすくなることはよく 知られているが、ピロリ菌についても同じことが起こっているので、医薬品だけに頼らず、ココアやヨーグルトといった身近な食品でピロリ菌に対抗していく、バイオプロテクスの動きは今後より重要度を増していくだろうと結んでいる。

ペパーミントが花粉症を緩和する紅茶飲料が1月から発売
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/280164
     MedWaveトピックス 2003/12/05 
 ハーブの一種、ペパーミントに含まれるポリフェノールが、花粉症の症状を緩和することが新たにわかった。 日本コカ・コーラは、この成分を配合した紅茶飲料「春のミント習慣」を2004年1月12日から発売する。

 岡山大学薬学部薬物作用解析学研究室教授の亀井千晃氏らは、ペパーミントから香り成分を抽出したあとに残る部分のポリフェノールに、花粉症を緩和する作用があることを発見した。共同研究を行った総合医科学研究所(大阪府豊中市)社長の梶本佳孝氏が臨床試験の結果を、12月2日の「国際フードファクター会議」で発表した。

 花粉症患者に、8週間ペパーミントのポリフェノール抽出エキス300mg入りのお茶を1日1本朝食時に飲ませた。鼻粘膜の腫れが抑えられるが、自覚症状については、鼻づまりなどの改善効果がみられたが、有意な差が出るほどの効果はなかった。

 エキスの有効成分は、ルテオリン-7-O-ルチノサイドと呼ばれるポリフェノールの一種。試験管レベルの実験では、抗アレルギー(ヒスタミンの遊離抑制)作用が確認されている。ラットを用いた実験では、甜茶(てんちゃ)エキスをのませた場合よりも、アレルギー症状を抑える効果が高かったというデータもある

シナモンが糖尿病に効く? プラセボ対照試験で効果が実証
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/278137
     MedWaveトピックス 2003/11/25 
 米国糖尿病協会(ADA)の学術誌であるDiabetes Care誌12月号に掲載された研究報告によれば、パキスタンで行われた臨床試験で、シナモン入りカプセルを1〜6g/日、40日間飲んだ人では、飲む前と比べて空腹時の血糖値が18〜29%、中性脂肪値が23〜30%、悪玉コレステロール(低比重リポ蛋白=LDLコレステロール)値が7〜27%、総コレステロール値が12〜26%下がることが判明。シナモンに糖代謝などを改善する効果があることは、試験管内実験で確かめられていたが、糖尿病患者で効果が確認されたのは初めて。

 面白いのは、この実験ではシナモンの服用量を1日1g、3g、6gの3段階に設定しているが、服用した量と効果とには関係がなかったことで、もっと少ない量でも、糖・脂質代謝改善効果が現れるかもしれないと考えられるとのことで、食事療法に併用するなどの形でうまく生活に取り入れられる可能性があるという。

 注意点として、シナモンが糖尿病に良い可能性があるからといって、ニッキ飴やシナモンロールなどの砂糖を含んだお菓子を食べたのでは逆効果だ。

松下電工、エスエス製薬など、快眠テーマのポータルサイトを開設
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/279412
     MedWaveトピックス 2003/12/02 
 松下電工は、眠りに関連する分野における市場創出を目指し、エスエス製薬など異業種8社の参画を得て、12月1日に「快眠コンソーシアム」を設立した。活動第1弾として、「快眠ポータルサイト」の運営を開始した。参画企業は、イワタ、エスエス製薬、花王、グンゼ、太陽化学、ハウスホールド、パラマウントベッド、ロフテーの各社。

快眠コンソーシアム
  http://wwwt.mew.co.jp/wellness/club/dynamic/index.html

▼松下電工のプレスリリース
  http://www.mew.co.jp/press/0311/0311-11.htm


2003/11/29
トクホ第1号から10年/ 疾病リスク低減表示への対応など、課題が山積
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/278899
     MedWaveトピックス 2003/11/28 
 厚生労働省が食品の効果表示を許可・承認する特定保健用食品(トクホ)の第1号商品が1993年に誕生してから、丸10年がたった。2003年10月7日の許可分までで品目は399を数える。確かに、世界に先駆けた日本のトクホ制度は順調に広がっているようにみえるが、消費者により役立つ制度への改革を迫られている。

▼疾病リスク低減表示が近く国際標準に

「疾病リスク低減表示」を最初に制度化したのは米国で、栄養表示教育法(NLEA)」という法律を1990年に成立させ、1994年に完全実施した。この法律に基づき、「大豆たんぱく質は冠状動脈心疾患(心臓病)のリスクを低減する」など、12種類のいわゆる効果・効能表示である「ヘルスクレーム」が認められている。
 食品の国際的な規格基準を決める国連関連組織コーデックス(略称Codex、正式名称はFAO/WHO合同食品規格委員会)では、トクホ制度では認められていない「疾病リスク低減表示」に関するヘルスクレーム制度の問題が熱心に討議されており、早ければ2005年にもヘルスクレームのガイドラインが決まる。もし、コーデックスで国際的な基準が決まれば、「トクホ制度」も対応を迫られることが最大の課題となる模様。

「トクホ」は、1984年から世界に先駆け、プロジェクト研究「食品機能の系統的解析と展開」の成果をもとに制度化し、食品の機能としての、栄養、おいしさ、に続く第3の機能として「体調調節」機能を提唱した「機能性食品」という用語を定着させた。

 しかし、現在の日本では食品の機能性研究のレベルは高く、効くメカニズムの解明研究では先駆的な成果をあげているものの、人間で効果を検証するエビデンス・データの蓄積では、欧米に遅れている。その理由はいくつかある。
 1.薬事法により「疾病リスク低減」も表示できないし、「病名」も食品には表示できない。
   このために、お金をかけた研究の成果を、消費者に訴えられないのが現状。
 2.機能性研究について、農学部系が研究の中核になっているため、
   臨床現場の医療スタッフとの連携が十分でなかった。
 3.日本の医師は、栄養の教育をほとんど受けていないため、食品への理解が低い。
   たとえ食品の機能性研究で最新成果が得られても、これを基にした人間のエビデンス・データをとる時の、医師が積極的に協力する機運がなかった。

▼忘れ去られた病者用食品制度の活性化を

 具体的な病名は表示できないが、血圧やコレステロール、血糖値が高めの方に適した食品という表示が可能になり、生活習慣病に対応する商品が多数「トクホ」として認められ、ヒット商品も増えてきた。

 1973年に制度化された「病者用食品(medical food)」は、病気に対する予防や悪化防止に効果があることを表示できる食品だが、この表示許可を取得した病者用食品は、キリンビールが発売した潰瘍性大腸炎用食品「発芽大麦 [GBF]」(プレーンとコーヒー味)の2品目だけ。
 2001年4月から「保健機能食品」制度が施行され、個別評価型のトクホと、許可基準型の栄養機能食品の2本立てとなってからは、個別評価型の病者用食品は忘れ去られた存在になっており、病者用食品や疾病リスク低減表示に、もっと関心を、と警鐘を鳴らしている。

キユーピー“飲むヒアルロン酸”商品を強化/ドリンク、スープ、おかゆなどに120mgを配合
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/278934
     MedWaveトピックス 2003/11/28 
 キユーピーが、保湿やシワ改善に効果がある「ヒアルロン酸」を配合した飲料や食品のラインナップを強化した。スープやおかゆにもヒアルロン酸を添加。「キユーピープラスユー(+you)」シリーズとして、50ml入りドリンク(350円)をはじめ、コーン味などのスープ(160g)3種類、おかゆ(350g)2種類、水ようかん(62g)、黒ごまプリン(59g)の計8製品を11月26日から発売。

キューピーニュースリリース
  No.50(2003/11/19)「キユーピー プラスユー(+you)」新発売

≪参考≫

キューピー通信
  http://www.kewpie.co.jp/corp/index_releace.html
     キューピー > ホームページガイド 
Let's study again, “コレステロール”
どう考える?21世紀の食。〜迫られるライフスタイルの転換
ストレスに勝つ脳。「コレステロールを味方につけろ」
「介護食」近未来マニュアル。
カット野菜がやって来る。
開示され選び取る時代へ変わる食の品質基準。
子供の健やかな成長の鍵は心のプログラムに。
栄養士からの提言 食を学び、行動せよ。
マヨネーズの練習問題
「野菜を知って、野菜を敬う」
「好きになれ!」が「嫌い!」を育てる。
マヨネーズの無実・事実・真実
軽視され続けてきた朝食の逆襲。
何もかも冷蔵庫では野菜がかわいそう。
血をサラサラにする、野菜を褒める。
コップ2杯の水が立ちくらみを予防−−米研究
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/278467
     MedWaveトピックス 2003/11/27 
 Circulation誌11月25日号に発表されたところによると、立ちくらみ(脳貧血)を、5分前に水をコップ2杯飲むだけで、予防できる可能性があることがわかった。

2003/11/23
大腸がんにつながる危険なポリープとは−−武藤徹一郎院長に聞く
  http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Medical/art/031105E069_1203101310DN.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学 2003/11/05
 大腸にできるポリープには、大きくなって大腸がんと密接につながるものもある。どんなポリープが危険なのか。検査の受け方、予防法は……。癌(がん)研究会付属病院の武藤徹一郎院長へのインタビュー記事。

▼ポリープって、何ですか

     一般には粘膜から出っ張ったイボのようなものを指す。大腸に大変多い病変。ポリープの性質は幅が広く、腫瘍性と非腫瘍性に分けられ、さらに腫瘍性には良性と悪性がある。
▼ポリープと聞くと、がんにならないかが心配です。
     大腸ポリープの8割は、腺腫と呼ばれる腫瘍性のもの。腺腫の中の一部にがんが発生して元の組織を破壊し、ついには進行がんになるというのが、がん化する場合の一番多いパターン。
▼腺腫性のポリープが、がんになる割合はどのくらい?
     大きさと関係しており、直径1cm以下で1〜2%、1〜2cmで数%〜十数%、2cm以上となると、50%以上と高くなる。1cmより小さいものでも、5mm程度を境にがん化の危険度が分かれる。実際にがんが一番多く見つかるのは、大きさが7〜8mmから1.5cm程度のもの。

     もう一つ重要なのはポリープの形。高さがなくて平らに隆起する平坦型(表面型)と、くぼんでいる陥凹(かんおう)型は数こそ比較的少ないものの、がん化の危険度は高い。

▼がんになるまでには、相当の時間がかかるのですか。
     腺腫が、がん化するのに要する期間は、普通は10年以上だろうと考えられているが、わずか9カ月の間に1.5cmのポリープが筋層に達する進行がんに変化したという世界最短の症例もある。
▼検査を受ける目安は。
     ポリープを持つ人は40歳ごろから目立ち始め、年齢とともに増えてくる。しかし、1cmぐらいのポリープでは、自覚症状はまず無い。40代から、遅くとも50歳になったら年に1回程度、便潜血反応検査を受けたほうがよい。家族にがんを患った人がいる場合や、過去に大腸の病気にかかったことのある人は、45歳までに内視鏡などによる精密検査を受けた方が良い。

     腺腫性のポリープが見つかったら、7〜8mmから1cm程度以上の場合は取ってしまう必要がある。摘除した場合は、その1年後に内視鏡検査を受け、何もなくなるまでは毎年、きれいになってからは2〜3年に1回は、診たほうが良い。5mmより小さいものは、取る必要がないという見解が最近では主流。

▼大腸がんの増加の一因は、食生活の欧米化。ポリープを予防する方法は?。
     ポリープに限っての原因や予防法を追究した疫学調査はないが、大腸の疾患は生活習慣病の色彩が非常に濃いので、バランスのとれた食生活と運動は重要。食物繊維をとるためには、生野菜だけでなく日本に昔からある煮野菜が見直されている。

     また、運動は大腸がんの予防に役立つというデータがある。

≪関連記事≫
大腸ポリープ、染色体異常が原因 京大グループ解明
  http://www.asahi.com/science/update/1117/001.html
     Asahi.comサイエンス 2003/11/17
 大腸に多数のポリープ(突起)が出来てがんにつながる病気が、腸の細胞の染色体に関係する遺伝子の異常で起きることを動物実験で突き止められたことが、米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版で発表された。発表したのは京都大医学研究科の武藤(たけとう)誠教授や大学院生の青木耕史さんらのグループで、この成果はがんの予防法開発などに役立つ可能性があるという。
「腰痛には硬いベッド」は迷信? 柔らかいベッドに軍配 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/277130
     MedWaveトピックス 2003/11/18 
 一般に腰痛がある人には硬いベッドの方が良いと言われているが、効果をきちんと比較した研究結果が初めてLancet誌11月15日号に掲載された。スペインKovacs財団のF. M. Kovacs氏ら研究結果によると、慢性の腰痛があるスペイン人300人を対象に行われた試験で、今まで使っていたベッドを硬いベッドに取り替えた人よりも、中くらいの柔らかさのベッドに取り替えた人の方が、腰痛が軽くなったことがわかった。
βカロチン、ビタミンC,E、亜鉛が高齢者の失明を防ぐ 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/277560
   ----日経ヘルス ニュース 2003/11/20 
 ジョンズホプキンス大学(ボルチモア)での研究で、「米眼科学会誌」に報告された所によると、網膜の中央にある黄斑部が変化して、見ようとするものの中心部が見え難くなったり、ゆがんで見えたりと、病状が次第に悪化して、最後は失明に至るケースも多い「老人性黄斑変性症」という眼の病気の予防に対して、抗酸化物質作用の強いβカロチン、ビタミンC、E、それに亜鉛のサプリメントの大量療法が効果があるという。
一流スポーツ選手の「運動後の息切れ」、魚油サプリメントで改善−−米研究
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/277346
     MedWaveトピックス 2003/11/19 
 「運動誘発性気管支収縮」(EIB)は、運動後に気道がぐっと狭くなり、まるで喘息のような症状を示すもので、スポーツ選手、特に一流選手になるほど合併率が高いことが知られている。米国Indiana大学運動学部門のTimothy D. Mickleborough氏らが、American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(AJRCCM)誌11月15日号発表した研究結果によると、このEIBを魚油サプリメントで予防できる可能性があるという。
慢性関節リウマチに有望な新薬登場 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/277345
   ----日経ヘルス ニュース 2003/11/19 
 11月13日発売の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に報告され発表記事による、ニューヨーク州オルバニーにある「リウマチ研究センター」のジョエル・クレマー博士をリーダーとする研究チームによって行われた臨床テストの結果、「CTLA41g」という新薬が、慢性関節リウマチの治療薬として非常に有望であることがわかったという。
関節リウマチに新薬
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/saisin/sa3b1801.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2003/11/18
 今年7月、期待の新薬「インフリキシマブ」が日本で承認され、その治療レポート。この「インフリキシマブ」は、炎症を起こす物質(サイトカイン)を分子レベルで抑え、関節破壊を強力に防ぐ「生物学的製剤」だ。遺伝子組み換え技術で作られたものだ。炎症を強力に抑制するが、結核再発など副作用もあり注意が必要だ。また、頻度は極めて少ないが、薬の副作用でショック症状を起こすことがあるという。この新薬の登場で、治療の選択肢が増えた意義は大きいが、大きく破壊された関節は元に戻らないし、4割の患者には効かないことも十分に認識しておく必要があると、この記事は結んでいる。

2003/11/16
味の素、呉羽化学、台糖の3社が、キノコ健康食品を相次ぎ商品化
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/276695
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 バックナンバー 2003/11/14 
 キノコを原料にする医薬品は癌患者の免疫力を高める作用があり、免疫賦活抗癌剤と呼ばれており、このキノコの医薬品を開発・製造する3社が、相次ぎ、キノコの健康食品を商品化し、話題を集めているという。

 キノコの抗癌剤(医薬品)は、化学療法剤や放射線療法と併用して効果を高める目的で使われており、個々の商品ごとに癌の部位も特定されていた。
 ○筋肉注射剤「ソニフィラン」:子宮頸癌(放射線療法の効果増強)
 ○経口剤「クレスチン」:胃癌および結腸・直腸癌と小細胞肺癌(化学療法と併用)
 ○静脈注射剤「レンチナン」:胃癌(化学療法剤テガフール経口投与と併用)

 これに対し、キノコ健康食品は、効果・効能をうたえないものの、書籍出版や新聞・雑誌の広告、学会発表などを通じて、消費者の認知度が高まっており、実際に摂取して効果を体感できる場合も少なからずあることから人気を集めている。

 ■台糖のスエヒロタケ菌糸体関連商品:
   「インターロイキンX(IL-X)」、「健茸素(けんじょうそ)」、「ベルマッシュ

 ■味の素医薬カンパニーのシイタケ子実体のβグルカン関連商品:
   「ミセラピスト 超微粒子β-グルカン」、

 ■呉羽化学のマツタケM6271株関連商品:
   「マツマックス

 キノコ健康食品の市場は、効果を裏付けるしっかりしたエビデンスが少ない中で市場が急成長しており、高額な商品も少なくなく、費用に見合うが効果があるのか否か、消費者にはわかりにくい状況にあるが、キノコの医薬品で実績のある3社の参入で、今後、キノコ健康食品に対する信頼性が高まることが期待される。

ショウガ、緑茶が、ガンを防ぐ−−米ガン研究学会 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/275658
   ----日経ヘルス ニュース 2003/11/10 
 10月末に米アリゾナ州で開かれた米ガン研究学会での報告によると、ショウガと緑茶が、マウスや人に対する実験で、ガン細胞の増殖を抑える効果があることが証明されたという。 ショウガ(ginger)の研究を行ったのは、ミネソタ大学のジアン・ドン博士ら。 緑茶の研究を行ったのは、アリゾナガンセンターの研究チーム。
孫の世話をするおばあちゃんには心臓病が多い 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/276320
   ----日経ヘルス ニュース 2003/11/13 
 ハーバード大学公衆衛生学部のサンミン・リー博士らの研究チームは、同大学が長期間継続して行っている「看護婦健康調査」のデータから54412人の女性(46歳〜71歳)について調べたところ、孫の養育や世話に、1週間当たり9時間以上当てている祖母は、心臓病にかかる割合が1.55倍高いなどの健康問題が起こりやすいという研究報告を行った。
新型肺炎、不安がらず早めの対策
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20031113so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2003/11/13
 この冬、再流行が懸念される新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)。あまり神経質になる必要はないようだが、初期症状の似たインフルエンザと混同されやすいこと。手洗い、うがいなどの励行はもちろん、インフルエンザワクチンの接種など早めの対策を心がけたい。

 ウイルスの排出が最も盛んで感染が広がりやすいのは、発症後10日前後、肺炎を発症してから。発熱やせきが出る程度では感染力は弱く、無症状や 潜伏期はほとんど感染しないので、身近に肺炎患者がいなければ、過度に不安がる必要もなさそうだ。
 新型肺炎患者の7割近くが下痢を起こしたというデータがあり、ふん便から手を通じて感染が広がる可能性はあり、手洗いは大事。外出先、特に病院に行った後などは、手洗い、うがいを!。
心配なのは、新型肺炎とインフルエンザの初期症状が似ているため、流行時期が重なると、診断や治療の際に混乱が起きる。診断が遅れれば、気付かないうちに感染を広げる危険もある。高齢者は予防接種を受けておいたほうが良い。

▼NPO法人「バイオメディカルサイエンス研究会」の電話相談
  03-3200-6784 月―金曜日、9時半―17時

国立感染症研究所のホームページでも今冬の対策を紹介している。
  http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

天然ハーブが老化防ぐ
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20031112so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2003/11/12
 天然ハーブには酸化を防ぐ「抗酸化作用」があることが知られ、食品の腐敗を防ぐスパイスなどに使われている。三菱電機は、この天然ハーブから抽出した成分が人体に有害な活性酸素を抑える効果を持つことを、産業技術総合研究所との共同研究で、世界で初めて確認し、5件の特許を申請中。来年にも抗酸化機能を備えたエアコンなどを製品化する予定。
【AHA2003速報】伝統的地中海食を好む女性は虚血性心疾患リスクが4割減
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/276582
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 バックナンバー 2003/11/14 
 Napoli Federico II大学の Salvatore Panico氏が報告した所によると、30歳から69歳までのイタリア人女性3万2578人を対象とした前向きコホート研究から、たっぷりの豆や野菜、魚、そしてワインといった伝統的な地中海食を好む女性では、好まない人に比べて虚血性心疾患(IHD)の発症率が約46%と大幅に低いという調査結果が判明した。

 この研究は、欧州10カ国が共同参画している前向き調査研究フレームワーク「EPICスタディ(European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition)」の一部で、イタリア内の5カ所のEPICセンターの共同研究プロジェクト「EPIC ITALY Collaboration」として実施されたもの。

 イタリアでも日本と同様、食生活には大きな地域差がある。南部の住民は魚、野菜と果物、パスタなど伝統的地中海食を好み、イタリア中部では肉、ワイン、オリーブオイルと脂肪の多いドレッシングをよく摂取する、北部はいわゆる「コンチネンタル」のバターと乳製品たっぷりの食生活を好む傾向があるという。

【AHA2003速報】急性心筋梗塞患者の予後が抗酸化ビタミン療法で改善
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/275857
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 バックナンバー 2003/11/11 
 ポーランドの多施設共同研究による急性心筋梗塞(AMI)患者800人を対象に行われた研究より、Grochowski病院循環器部門のTomasz Jaxa-Chamiec氏らが11月9日発表したところによれば、心筋梗塞(AMI)で入院、血栓溶解療法などで救命された患者の短期予後が、抗酸化ビタミンの投与で改善し得ることがわかった。

 研究研究グループは患者を無作為に2群に分け、一方にビタミンCとビタミンEを用いる積極的な抗酸化ビタミン療法を実施。30日間追跡して予後を比較した。抗酸化ビタミン群(402人)には、再灌流療法後にビタミンC1000mgを12時間かけて点滴した後、ビタミンC(1日量:1200mg)とビタミンE(1日量:600mg)を30日間経口投与。
 AMI年齢や性別、糖尿病の有無など予後に影響を与え得る因子で補正後も、30日後の心イベント発生率(心疾患死+MIの再発)はビタミン療法群で18%有意に低かったという。


2003/11/08
蒸留酒の多飲で大腸癌リスクが上昇 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20031024hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/10/13
 ボルチモアで開催された米国消化器病学会で発表された、ストーニーブルック大学(ニューヨーク)の研究によれば、蒸留酒の週間摂取量が9杯を上回る人の大腸癌リスクが約3倍高いこと、ワインに予防効果があるという。この研究は、アルコールを摂取する人に対して大腸癌スクリーニングの勧告方法を変更する必要があるかどうかを調査したもの。
 ウォッカやウイスキーなどの蒸留酒を週に9杯以上飲む人は、大腸鏡検査中に癌または疑わしい病変が見つかる可能性が、全く飲まない人に比べて3.3倍高く、ビールを多量に飲む人に約2倍のリスクがあること、ワインによってリスクが減少することも明らかになり、アルコール摂取を含めた「ライフスタイル」が大腸癌リスクに影響するという重要な点が再確認された。
爪白癬に、ティートリーが効果あり/日本アロマセラピー学会第6回学術総会から
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/275243
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 バックナンバー 2003/11/07 
 2003年11月2〜3日に開催された、日本アロマセラピー学会第6回学術総会で、山下内科医院(静岡県焼津市)院長の山下えり子氏と、スザカ皮膚科クリニック(長野県須坂市)院長の竹重量子氏が発表したところによると、難治性の爪白癬(爪の水虫)に、アロマオイル(精油)のティートリーを塗る治療が効果のあるという。
 主に足の親指の爪が白濁して厚ぼったくなる爪白癬の治療法は、抗生物質を1年以上のみ続けるのが基本だ。
 ティートリーの使用濃度、外用薬への混入がいいのか、別途塗布した方がいいのか、外用よりティートリー入りのお湯を用いた足浴がいいかなど、検討課題は多く残されているとはいえ、ティートリーは長期間の治療が必要な爪白癬の症状を改善する一助になるのは間違いないようだ。

≪参考≫
エッセンシャルオイル事典 > ティートリー

一般用医薬品の睡眠改善薬「ドリエル」、都市部などで販売好調
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/275018
     MedWaveトピックス 2003/11/05 
 エスエス製薬が今年4月に発売した、医師の処方なしに薬局で購入できる一般用医薬品としての睡眠改善薬「ドリエル」の販売が大都市圏で好調だ。 ドリエルは一般用医薬品としては国内で初めて不眠を効能とし、抗ヒスタミン薬として市販感冒薬などに配合されている塩酸ジフェンヒドラミンの中枢抑制効果で睡眠を促進するもの。

▼本件のプレスリリース >「睡眠改善薬「ドリエル」の販売状況について」2003/11/04

長寿をもたらす遺伝子変異 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20031024hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/10/14
 長寿の原因の一つがコレステロールを輸送する物質であるコレステロールエステル転送蛋白(CETP)を産生する遺伝子の変異にあることが、米国医師会誌「JAMA」10月15日号に掲載された。
 動脈硬化症の発症過程で、高比重リポ蛋白(HDL)は「善玉コレステロール」、低比重リポ蛋白(LDL)は「悪玉コレステロール」として知られており、これら大粒サイズのリポ蛋白は心疾患、脳卒中、糖尿病など加齢に伴う重大な疾患を予防することが明らかになってきている。
 この研究では、年齢が95歳〜107歳の範囲で平均年齢98歳のアシュケナジ(東欧系ユダヤ人)の男女213人とその子供で平均年齢68歳の216人を対象に血液採取を行い遺伝子を調べた。その結果、この長寿者群ではHDL及びLDL粒子の血中濃度とサイズを調節する作用をもつCETP遺伝子にDNA変異が起こる可能性が3倍高く、この変異がCETPの血中濃度の低下を招き、ほとんどの人でHDL濃度の上昇と大粒子のHDL及びLDLの増加が認められた。
過敏性腸症候群の痛みを抑えるには催眠術が一番 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/274764
   ----日経ヘルス ニュース 2003/11/04 
 過敏性腸症候群(IBS、irritable bowel syndrome)は、腸、とくに大腸の運動が高進して、激しい腹痛、下痢、便秘、膨満などの症状が起きる病気だが、この耐え難いほどのIBSの痛みを抑えるのに、催眠術が有効だとして米国の病院では催眠術を試みるケ−スが増えているという。
年間の総医療費 上位に生活習慣病
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20031026so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2003/10/26
 増え続ける医療費が国庫と家計を圧迫する中、東京大学大学院薬学系研究科の津谷喜一郎客員教授(医薬経済学)らの研究チームは、119種類の病気について1日当たりの医療費と年間の医療機関の利用日数を推計、病気ごとの年間医療費を算出し、順位付けを行った。高血圧性疾患と脳梗塞が夫々1兆円を突破するなど、生活習慣病が上位を占めた。


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