「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報Back No.40  

ご意見・感想 を、お待ちしています!
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2003/01/26
ストレスとうまくつき合うヒント、臨床心理士に聞く 
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/medi/227446
     BizTech 医療・介護・バイオ 2003/01/23
 臨床心理士の菊池章彦氏によると、時代が大きく変革する時、ストレスから心の病気を訴える人が増えるという。歴史的には、イギリスの産業革命時などもこうした傾向があったという。近年のIT化にもそうした傾向が見られるという。 菊池氏の提案する、『ストレスとのつき合い方10カ条』は?。

日経BPエキスパートのTopicsのページへ
   http://bpscrap.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/go/ex.nikkeibp.co.jp/jobnews/topics/index20030123_1.shtml

■ストレスとのつき合い方10カ条

第1条 体の不調は休息のサイン
    胃腸の調子が悪くなったり、汗をかくなどの自律神経の変調が起こったり、不眠や気分障害(軽いうつ状態)等の、体の不調のサインを見逃さないようにすること。
第2条 疲労に注意すること
    肉体疲労には十分な休養が必要。また頭脳疲労には数分間の浅い眠りと、適度に体を動かすこと。仕事が忙しく、疲労がたまっている時こそ注意が必要。
第3条 転勤前後に注意すること
    新しい仕事を覚え、環境に慣れるには大きなエネルギーを使い、神経が高ぶり睡眠のリズムが乱れるので注意。
第4条 小休止の勧め
    普段のような根気や気力がなくなったら、早めに休息を取ること。自分流のリラックスさせる方法を見つけ、いつでもどこでも少しでも居眠りができるといい。
第5条 休日の過ごし方の工夫
    疲労回復には、ごろ寝より積極的に散歩や運動をして、体を動かすほうが効果的。休日から1週間はスタートすると考え、ウォーミングアップを心がける。
第6条 熱中できる趣味を持とう
    趣味に熱中することで、仕事のストレスとの間に距離を持ち、仕事以外の人間関係も楽しむことでリラックスもできる。
第7条 本音を語れる人を大切に
    仕事では、自分の言いたいことが言えない多い。感情表現はストレスの解消になるので、本音を話すことでストレスを自覚できる。
第8条 自分に優しく
    疲れて、体の調子が悪くなると、些細なことが気になり、自責的になる。だからこそ自分への優しさを忘れないようにし、責任を他人に押し付けてしまうくらいの神経の図太さも必要だ。
第9条 好奇心を失わないこと
    好奇心は人間を動かす原動力だ。既成概念に囚われず、新しい世界に挑戦しよう。
第10条 時には専門家に相談を
    軽いうつ状態の初期は、夜中に目を覚ましたり、朝早く目が覚めたり、熟睡感がなかったりして、根気や集中力がなくなってくるような、調子の悪さは本人にしかわからない。このようなことが続くと思った時には気軽に専門家に相談することだ。専門家でない人は、たいていは励まそうとするが、励まされて頑張るとかえって落ち込んでしまう。
肥満児は寿命が短い−−30年間の統計でわかる  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/226860
   ----日経ヘルス ニュース 2003/01/22 
 肥満は寿命を縮める、しかも肥満の年齢が若ければ若いほど短命である、とボルチモアのジョンズホプキンス大学の研究者が報告した。この研究は、1月8日発行の「米医師会雑誌(JAMA)」に掲載された。
各界の専門家 がんを語る本出版  
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030126so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > 医療ニュース  2003/01/26
がん患者やその家族のために、医療や看護、カウンセリングなどの専門家がそれぞれの立場からがんという病気を語った本「がんに罹った自分とのつきあい方」(中央公論新社、1600円)が出版された。がん研究の最前線から患者の心や暮らしを支える試みまでがわかりやすくまとめられている。

ガン専門医が選んだガン患者のための「ガン・サプリメント辞典」  
  http://www.mmjp.or.jp/ohji/books.htm
     Ohji Inter Health > 推薦図書 
 サプリメント療法は最終手段ではなく、最良の選択である。但し、何種類もの抗ガン剤食品をやみくもに組み合わせれば良い訳ではなく、高額なものだから良いわけでもない。 ガン専門医が選んだ抗ガン食品を紹介。
 この書籍には、私も愛用するサプリメント「フレッシェンモア」が紹介されています。

2003/01/19
筆者コメントマーク
 今回も、長生きの秘訣のような記事が一杯見つかりました。 酒は「百薬の長」を地で行くように、ちびちび適量飲めば心臓発作のリスクが少ないとか、魚を食べることにより、血管が若返るとか、中年太りにならないようにすれば3年は寿命が延びるとか、「健康のために良い」といわれている事を実践するこは、間違いではないという証の臨床データが少しずつ積み上がってきているようですね。
 皆さんも、心を入れ替えて、健康で長生きするためにも、良い健康習慣・食習慣を新しい年の始めという口実を設け、今日からでも実践する決意を致しましょう! (^_-) (^○^)ノ
 健康で長生きすることは、医療費の削減にもなり、へたな減税や出来もしない構造改革による効果よりも、かなりの歳出削減になるのですから。この辺のことを厚生労働省は頭の中で判っていながら、健康食品に効能をうたわせない変な法律(薬事法)を改正し、国民一人一人に健康管理を委ねる事を奨励するような政策を何故打ち出せないのでしょうか? 既得権益を持つ医師会・製薬会社の圧力が強いのでしょうか? 日本人ももっと本音を出して世の中を変えていかないと、いけない時期・時代に差し掛かっているような気がしてなりませんが、皆さんは如何お感じでしょうか?。
百歳のピアニスト
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/226224
     MedWaveトピックス 2003/01/16 
 約11年前の1992年3月に百歳のピアニストを記念するコンサートがアメリカで企画されました。これは百歳の記念に親戚・友人が集まって演奏会を開くのではなく、百歳でなお現役のプロのピアニスト・ミエチスラフ・ホルショフスキーが、音楽の殿堂カーネギー・ホールで、譜面なしに2時間ピアノを弾き通すというものでした。
毎日一杯やる人には心臓発作が断然少ない 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/225807
   ----日経ヘルス ニュース 2003/01/16 
 アルコール飲料の種類を問わず、毎日適量飲んでいる人は、心臓発作を起こすリスクが小さいことが大規模調査でわかった。ハーバード大学公衆衛生学部(ボストン)のエリック・リム助教授らの報告。しかも、アルコールの効用は、年齢、喫煙、運動、食事、心臓病の家系などの要因とは独立した要素だったという。
中年太りで寿命が3年縮む 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/225687
   ----日経ヘルス ニュース 2003/01/14 
 30歳代半ばから40歳代半ばで、BMIが25以上30未満の太り気味になった人は、男女ともに普通の体重の人に比べて、寿命が3年短くなる。

 ▼ BMI=(体重Kg)÷(身長m)^2

スモーカーは魚介類を! タウリンが血管を若返らせる
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/225692
     MedWaveトピックス 2003/01/14 
 たばこを吸うと血管の動脈硬化が進むことが知られているが、魚介類などに豊富に含まれるアミノ酸、タウリンを摂取すると、硬くなった血管が元に戻ることがわかった。必要なタウリン量は1日1500mgで、魚介類ならほぼ一食分に相当するという。研究結果はCirculation誌1月28日号に掲載予定。

 アイルランド王立医学校(Royal College of Surgeons)のF. M. Fennessy氏らは、「魚を1日一皿以上食べる人では心臓病が少ない」という疫学調査結果に注目し、15人の喫煙者に、魚一皿(100g)に含まれるのと同じ量のタウリン(1500mg)を5日間飲んでもらい、血管の硬さがどの程度変わるかを調べた結果、タウリンを5日間飲んだ後では、血管が非喫煙者と同じ位に柔らかくなり血管内皮の機能も改善することが判った。

 動脈硬化が気になる喫煙者は、1日一食は魚介類を食べるよう心掛けた方が良さそうだと、この記事は結んでいる。 ▼論文のタイトル:
Taurine and Vitamin C Modify Monocyte and Endothelial Dysfunction in Young Smokers

女性は健康管理万全を――40代の元気術、高脂肪の食事は控えて
  http://health.nikkei.co.jp/column/3cl/index.cfm?i=20021216h8000h8
     NikkeiNet いきいき健康 健康アカデミー・元気をプラス 2002/12/07
 40代は肉体的、精神的な環境の変化が大きい時期であり、健康にしわ寄せがくることも少なくない。特に女性は閉経を控えてホルモンバランスが不安定になり、体の変調を自覚する更年期は、女性が閉経を迎える平均年齢である50歳、その前後5年の時期。

▼乳がんが増加

     女性が最も罹り易い「がん」である「乳がん」の発生率が一番高いのも、40代。乳がんは90年代に入って急激に増え、高カロリー・高脂肪の食事の定着と、独身を選ぶ人や晩婚・少子化による女性ホルモンの影響が関連しているとみられる。 月経後の1週間目くらいの時期に、乳房にしこりやくぼみがないか、月に一度は自分で乳房をチェックし、定期的に画像診断を受けた方が良い。
     特にがんが一番多く発生する乳房の外側上方を中心に、わきの下までしこりなどがないか、自分で調べよう。
     心がけとして、普段から動物性脂肪の摂取を控え、適度な運動をすることが予防の第一。
▼プラス思考で
     子育てから解放されて自分の時間ができるからこそ、悩む人も増えている。育児に専念する「いい母親」から、個人としてどう過ごすかを問われ、「何かしなくては」と焦る。それがストレスになる。
     ストレスを溜めないためには、散歩など体を軽く動かすほか、1日に10分程度ゆっくりと1人でお茶を飲む時間を持ち、自分と向きあう心のゆとりを確保すること。 「もう40」ではなく、「まだ40」と考え、60歳まででもあと20年もあり、あせることはないという考えが大事だ。

2003/01/13
老化に関する研究の最前線と、腸内細菌が老化に関与する可能性 
  http://www.nyusankin.or.jp/new/isobe1.html
       (社)全国発酵乳乳酸菌飲料協会最近の乳酸菌情報>長寿医療研究センター・老化機構研究部の磯部健一
■DNAがラジカルや紫外線などによって傷害されることが老化につながる
▼老化とはどのようなものか、なぜ老化は起こるのか?
    老化のメカニズムにはさまざまな説がある。有力視されているストレス説は、次の3つに分けて考えることができる。

    @活性酸素などの“ラジカル”と言われる物質が関係するもの。
      このラジカルがたんぱく質や脂肪、遺伝子を傷つけて、老化の原因となる。普通は、このような物質が多量に出ると細胞は死んでしまうが、これに対して身体は様々な防御システムを持っていて、SOD(superoxide dismutase)やカタラーゼと言われる物質の防御システムがうまく働いて、身体は維持されている。
    A紫外線や放射線といった外部からのストレス。
      紫外線はDNAを傷害するが、これに対しても、身体はDNAを修復する酵素などの防御システムを持っている。
    B微生物の感染
      微生物の感染でも、身体はラジカルを出すが、外敵である微生物を攻撃するためにも出す。ラジカルは身体にとって害をなすだけでなく、一種の免疫でもあり、出し過ぎてしまうとDNAを傷つけてしまわないようにSODが防御システムとして出てくる。つまり、身体は一方でバクテリアを殺そうとしながら、一方では行き過ぎを抑えている。
▼ラジカルという物質がクセモノなのか?
     ラジカルだけが老化の原因では無い。

     紫外線や放射線などはDNAを直接傷害し、これに対する防御システムは、がん抑制遺伝子のp53というのが有名だが、この遺伝子からつくられるたんぱく質が傷害されたDNAの修復を助けている。がんの抑制もし、老化の防御もする。

     その他に、p21というたんぱく質が働くと傷害された細胞が分裂を中止し、その間に遺伝子が修復されるということが起こる。又、細胞が余りに強く傷害されると細胞の修復が不可能になる時は、細胞が自殺(アポトーシス)する。この自殺を助けるのもp53。その他、GADDと呼ばれるたんぱく質や“ヒートショックたんぱく質”なども重要な働きをしていると考えられているが、その機能はまだ完全には解明されていない。

     このように、DNAなどの損傷が次第に溜まって増えてくるのが老化のメカニズムの一つだと言えるから、老化を遅らせたり抑えたりするためには、身体の防御システムをどのように活性化するか重要になる
■カロリー摂取が少ないことが長寿につながる
▼年をとると免疫力が衰えるのは?
     哺乳類のような高等動物の免疫系には「細胞性免疫」という、リンパ球(T細胞やB細胞など)が関係している免疫系がある。加齢と共にこのT細胞の機能が落ちる。

    「T細胞」は、感染などで外から抗原が入ってきたときに反応して増え、「B細胞」が抗体をつくるのを助けたり、「T細胞」自体が感染細胞を攻撃したり、腫瘍ができたときにその腫瘍をやっつけたりする細胞だ。

     加齢と共に、この「T細胞」の中の、抗原にまださらされていない未熟T細胞の比率が落ちてしまうから、新しい抗原が入ってくると、それに十分に対応できなくなってしまう。

     例えば、インフルエンザ等は頻繁に新しい型が出現するが、新しいインフルエンザの感染が起こると、高齢者の身体はうまくそれを攻撃することができなくなってしまう。
▼T細胞そのものが老化する
     免疫の老化とは、主として「T細胞」自体の老化だと言えるが、もう一つは、自己免疫が増えるという現象も生じる。
     自己免疫とは、慢性関節リウマチやSLE(全身性エリテマトーデス)、慢性の甲状腺機能低下症である橋本病などの、自分の身体を抗原と見なして攻撃してしまう病気。これらの自己免疫は、免疫の老化と考えられている。
     ところが、橋本病のように甲状腺の機能が低下すると長生きするかもしれない。つまり、甲状腺の機能が低下するとエネルギー代謝が低くなるからで、マウスの実験ではエネルギー代謝が低下すると長生きすることがわかっている。その理由としては、あまりカロリーを摂取しないとラジカルが少なくなってDNAへの傷害が減るのではないかと考えられているが、それが正しいかどうかは未だ明らかではない。
▼たんぱく質の摂取は老化を遅らせるのに有効なのか?
     高たんぱくが良いか、低たんぱくが良いかは、寿命に関しては関係無いないことが実験で判っている。

     要は、カロリーの摂取が少ないことが大切だということ。但し、人間の活動や栄養のバランスの点から見れば、もちろんたんぱく質の摂取は重要だ。
     今、言えることは、微量元素を含めていろいろな栄養を適度に摂ることだ。そして老化を遅らせるためには紫外線や放射線にあまり当たらないこと。
     ラジカルは微生物感染によっても作られるが、全ての細菌などから遠ざかればいいかというと、これは逆だ。つまり、免疫は、感染によって鍛えられていないと力を発揮しないから、あまりクリーンな環境で育つのも問題があるということにある。
■腸内細菌に対する抗体が、自己免疫の原因になっているかもしれない
▼腸内細菌のバランスが健康には大切
     腸内にはいろいろな細菌があり、それに対して、身体は様々な抗体をつくり出している。
    腸管の表面には上皮細胞があるから、これがバリアになり通常は細菌そのものは細胞内に入れないようになっているが、加齢により、このディフェンスシステムが正常でなくなると、細菌が中に入る危険性が増加する。その他にも、生体ではIgA(免疫グロブリンの一種)という抗体が出て、細菌の過剰増殖を抑えている。
     一方で、腸内細菌によって便がつくられている様に、身体と細菌は共存している。また、加齢と共に自然抗体が増加する。これは、ある種の腸内細菌の糖鎖に対する抗体と言われており、何が原因かはよくわかっていないが、老化とともにこの抗体が増えてくる。
     この抗体が、前述の「自己免疫」に関係していると考える研究者もいる。  また、前述の防御システムの一つであるヒートショックたんぱく質のHSP60やHSP65に「T細胞」が反応して抗体ができるのも、腸内の細菌が関係していると云われている。
     腸内のバリアが弱くなって抗体ができ易い状況になった場合に、その抗体が自己に反応するようになり、自己免疫に関係してくる可能性が考えられている。動脈硬化もある種の自己免疫が原因の一つと考えられており、これにも腸内細菌が関与しているかもしれない。
     いずれにしても、腸内細菌のバランスは大切だとは思うが、どのような状況が身体にとって本当に良いかは、未だ十分に判っていないのが現状だ。

筆者コメントマーク
 ここまで老化に関する解析が進んでいるのならば、それを可能な範囲で実践することで積極的に老化防止を行おうというのが、現在筆者の立場です。その実践内容を下記します。
1.腸内細菌の善玉菌となる乳酸菌の一種を意識的に多量に摂取しています。

    乳酸菌TH-69 1000〜4000億個/日を摂取し続けてまる14年。
    お蔭で、免疫力が維持できているのか、風邪も引き難く、例えひいてもこじらせることが無く、慢性便秘症を克服し、毎日が快調・快腸です。
2.ラジカルの発生を抑制するために、野菜果物ベースの複数の酵素を含有するサプリメントの摂取。
    11種類の果物と、13種類の野菜を丸ごとジュース粉末にしたサプリメント「フレッシェンモア」は、製造工程において一切加熱処理を施していない製造方法とすることで、酵素が破壊されていないために抗酸化力が強いのでラジカルの発生を抑える力が強いという、このサプリメントを目下 3カプセル/日 摂取し続けている。
 果たしてこの健康法の効果が出るのは、後10年以上は掛かるでしょうが、疑うよりも先ずは実践することでは無いでしょうか。お蔭で現在の年齢51歳よりかは、5歳程度は若く見えているという周囲の意見ですので、まったく効果が無いわけではないようです。持論は、35歳を過ぎたら老化を意識するべきで、対策は早ければ早いほうが良いと思います。
 この種の情報が皆様の健康のために役立つことを願っています。 その他に、この老化防止策よりももっと良いサプリメント等の情報が御座いましたならば、ご教授いただければ幸いです。

2003/01/03
筆者コメントマーク明けましておめでとう御座います。 今年も皆様が健康で生活できます様にお祈り申し上げます。  本年も、当ホームページのご利用、よろしくお願い致します。

 今回は、医療ジャーナリスト・小野隆氏の「プロバイオティクス」について判り易く纏められたレポート記事をご紹介致します。
 如何に腸内細菌が健康に取って大事な働きをしているかを再確認していただき、免疫力を維持した病気知らずの健康な生活を本年も営まれることを期待して、レポート致します。

プロバイオティクス 
  http://www.nikkansports.com/news2/health/27/he27_menu.html
     日刊スポーツ>特集>健康病気はどこまで防げるか (医療ジャーナリスト・小野隆司)
 <第12回>▼研究進む“腸内細菌カルテ”づくり
     プロバイオティクス研究が盛んなEU(欧州共同体)では、スーパーなどにプロバイオティクスコーナーが設けられ、乳酸菌を入れた飲料やヨーグルトが並べられているという。
     乳酸菌の機能は、免疫の活性化、発がんリスクの軽減、高血圧予防、コレステロールの低下、アレルギー低減などの作用がある。
     生きたまま腸内に届き、腸内バランスの改善が科学的に実証されるような乳酸菌が見つかれば、究極のプロバイオティクスといえるかもしれないが、今のところ具体的なメカニズムを含めた検証は十分ではない。
     大腸は人の臓器の中でも病気の種類が多い。分子生物学的手法を用いた“腸内細菌カルテ”づくりが進んでおり、将来、腸内細菌カルテによって病気を予見できる可能性もある。

    乳酸発酵野菜
     漬物、キムチ、ザーサイなどアジアの食文化は、「乳酸発酵野菜」と呼ばれる食品を生んでいる。乳製品ではなく植物(発酵野菜)に由来する乳酸菌(ラクトバチルス・プランターナム)も免疫を活性化するとの報告が最近なされている。
 <第11回>▼若い人ほど老化 腸内年齢
     プロバイオティクス(共生微生物)は、アンチバイオティクス(抗生物質)の対語としてつくられたことからも、薬として使う抗生物質は腸内細菌にとって大敵。
     投与された抗生物質は、腸内フローラを死滅させる。その分、外からの菌が腸内に住みつき易くなって感染に対する抵抗力が弱まる危険性が高まる。
     年老いてくると腸内細菌の構成が著しく変化し、悪玉菌が増加し、善玉菌のビフィズス菌が減少する。この現象を腸年齢の老化という。
     老化に伴うビフィズス菌の減少、悪玉菌の増加は、加齢による便秘傾向によって導かれる。最近では、この腸年齢が若い人ほど老化している現象がみられ、実年齢と腸年齢が反比例しているところに大きな問題がある。
     この腸年齢の老化も、10日間に亘って1日3回、市販のヨーグルトを1カップ(約130g)食べることで改善する。
     一般的に大腸内細菌のバランスを崩す「ライフスタイル」は、高脂肪食、野菜の摂取不足、運動不足、ストレス過多、飲酒・喫煙といわれる。
 <第10回>▼食生活管理で悪玉菌の増殖防ぐ
     腐敗型細菌(悪玉菌)が増えると病気へのリスクが高まる。
     悪玉菌の体への悪影響は、アンモニア、アミン、発がん物質といわれるトリプトファン代謝物などを生成することから起きる。
     腸内細菌がつくるアンモニアは、通常、腸管から吸収され肝臓で尿素に変わり、尿として排出されるが、プロテウス菌や緑膿菌は尿素を再度、アンモニアに変えてしまうために肝臓の負担を増してしまう。
     大腸菌やウェルシュ菌は、アミノ酸をアミンという物質に変える。かゆみを起こすヒスタミンや血圧を上げる作用のあるチラミンもアミンの仲間であり、体にとっては望ましくないもの。
     動物性タンパク質に含まれるトリプトファン(必須アミノ酸)も悪玉菌によりアミンやトリプトファン代謝物(発ガン性のあるインドール、スカトールなど)に分解される。
     動物性タンパク質や脂肪を取り過ぎると悪玉菌が増える。一方、善玉菌であるビフィズス菌の好物はオリゴ糖。食生活のバランスが腸内細菌バランスに大いに関係する。 善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑える。理想的な腸内細菌バランスこそプロバイオティクスに繋がるが、そのバランスを崩す環境が多いことが問題なのだ。

    オリゴ糖
     ビフィズス菌のエサといえるのがオリゴ糖。ゴボウ、タマネギ、ニンニク、大豆、ミソ、しょうゆ、母乳などに含まれる。

 <第 9回>▼乳酸菌で有害物質の増殖抑える
     プロバイオティクスの基本となる腸内細菌でポイントとなるのが、善玉菌と呼ばれるものの働き。善玉菌の代表が乳酸菌。そのなかの代表がビフィズス菌も乳酸菌の一種。 ビフィズス菌も20種類以上あり、人の腸内にすみつけるのは8種類位。
     善玉菌がつくる乳酸(ビフィズス菌は酢酸もつくる。)は、有害菌や病原菌の増殖を抑える作用があるので、便の中に含まれる有害物質(アンモニア、インドールなど)の生成も抑えることが実証されている。
     もう1つ注目されるのが腸の免疫機構(腸管免疫)との関係。腸管はIgAと呼ばれる抗体を分泌し、病原菌やウイルスに対抗するシステムを持つ。ビフィズス菌には、IgAの分泌を促進させる働きがある。また乳酸菌の中には、白血球の一種である免疫担当細胞を活性化させる。
     ビフィズス菌は、加齢と共に減少する。授乳期に大腸内フローラの90%を占めたものが高齢者では1ケタ台へ。成人の場合、大腸内フローラの15〜20%をビフィズス菌が占め、健康のバロメーターにもなる。

    善玉菌のすみ分け
     菌によって腸にすみつく場所が違う。乳酸桿(かん)菌は、小腸下部にいて口から入る有害菌の増殖を抑えて、
     ビフィズス菌は、大腸で腐敗型細菌(悪玉菌)を増えるのを抑制するとともに、悪玉菌がつくる有害物質を吸着して体外に排出する働きがある。

 <第 8回>▼想像を超える腸内細菌の働き
     プロバイオティクスの鍵を握るのが大腸内細菌の働きだというのは、1万人を対象に腸内細菌の構成をデータベース化する作業に取り組んでいる辨野義己・理化学研究所微生物機能解析室長。
     パプアニューギニアの高地に住む人たちは、主食はイモ類。大人で平均1Kg以上食べているにも関わらず、筋肉隆々で高地をかっ歩している。普通低タンパクで炭水化物が多い食生活だと、普通は窒素バランスが崩れて健康を損うが、その秘密は、アンモニア中の窒素をアミノ酸として取り込む腸内細菌に有るという。彼らの腸内には、尿素が分解してできるアンモニアを利用してアミノ酸を合成する嫌気性のらせん状細菌や乳酸菌が数多く住んでいる。環境に適応した腸内フローラを持っているというわけだ。
     大腸内フローラは食習慣の違いなど環境によって左右される。人により腸内細菌の種類も違えば構成比率も違う。
     腸内細菌の働きとバランスの関係は、健康と結びついており、病気を予防し、体を自分で守るプロバイオティクスにつながっている。
 <第 7回>▼腸内細菌を制御し抵抗力つける
    プロバイオティクス
     遺伝子診断とともに21世紀の予防医学を担うといわれているのがプロバイオティクス。
     抗生物質(アンチバイオティクス)に対して作られた造語。ラテン語でプロとは「前の」という意味から、病気になる前に効果があるということから、予防効果のある共生微生物のことである。
     EU(欧州共同体)では、補助金を出してプロバイオティクスの研究プロジェクトを推進するなど、世界的に注目されている。

    辨野義己・理化学研究所微生物機能解析室長 談:
     「人の腸内にすみつく腸内細菌は、健康と深い関係があることが分かってきた。この腸内細菌をコントロールして病気を予防しようというのがプロバイオティクスの考え方」
     「善玉菌といわれる乳酸菌やビフィズス菌は、免疫機構の調整、有害物質の吸着などの働きをしている。」
     免疫機能は、アレルギーや感染症に対する抵抗力と深い関係があり、善玉菌は乳酸・酢酸をつくることで、「病原菌の増殖を抑えると共に腸の運動を活発にして栄養素の消化・吸収を良くしている。」
     大腸に最も多く腸内細菌が住み着いており、大腸内でフローラ(花畑の意味)と呼ばれる住み分けをしていて、個人差がある。同じ人でも年齢、環境とともにその構成は変化する。  腸内細菌のバランスが、病気に対する抵抗力の差になっていると考えられるようになってきた。プロバイオティクスが予防医学のキーポイントになるといわれる理由が、ここにある。

2002/12/23
中高年男性はご用心、歯と脳梗塞の意外な関係
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/222988
     MedWaveトピックス 2002/12/19 
 中高年男性4万人を12年間追いかけた研究で、歯が25本未満の人は、25本以上の人より1.5倍脳梗塞になり易いことがわかった。歯周病がある人には脳梗塞や心筋梗塞が多いが、今回のデータ分析では、歯の本数の方が脳梗塞との関連が深く、歯周病とは別の理由がありそうだという。研究結果は、米国心臓協会(AHA)の学術誌であるStroke誌の2003年1月号に掲載される。
 このデータは、歯周病以外の、歯が抜ける“何か”が脳梗塞を起こしやすくするとしても、それには12年以上の長い歳月がかかることを示している。また、歯の本数が少ない人で特徴的なのは、野菜や果物を食べる量が少ないことで、「それが影響している可能性もある」と研究グループはみている。

筆者コメントマークこの記事の中で最も気になるところは、歯の本数が少ない人の特徴的なのは、野菜や果物を食べる量が少ないことと、表現されている所です。これは、野菜を沢山食べると唾液がアルカリ性傾向になり、歯周病になり難いことで、虫歯になる確率が減り、高齢になっても歯の本数が多くなっていると、私は推測しているのですが、如何でしょうか。

男性は長野、女性は沖縄が最も長生き
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/222791
     MedWaveトピックス 2002/12/18 
 厚生労働省は12月17日、「2000年都道府県別生命表」の概況を公表した。前回の1995年データと比べると、すべての都道府県で平均寿命(0歳の平均余命)は延びていた。

都道府県別の順位は以下の通り。
 ≪男性≫:長野(78.90歳)>福井(78.55歳)>奈良(78.36歳)>熊本(78.29歳)>神奈川(78.24歳)
 ≪女性≫:沖縄(86.01歳)>福井(85.39歳)>長野(85.31歳)>熊本(85.30 歳)>島根(85.30歳)の順。
一方、都道府県別にみて平均寿命が短いのは、
 ≪男性≫:青森(75.67歳)<秋田(76.81歳)<高知(76.85歳)<佐賀(76.95歳)<大阪(76.97歳)。
 ≪女性≫:青森(83.69歳)<大阪(84.01歳)<栃木(84.04歳)<茨城(84.21歳)<福島(84.21歳)。

厚生労働省の「平成12年都道府県別生命表の概況

筆者コメントマーク平成7〜12年の5年間に平均寿命が大きな延びを示した都道府県は、
 ≪男性≫鳥取県(1.31年)>奈良県(1.22年)>千葉県(1.16年)
 ≪女性≫奈良県(1.84年)>福井県(1.76年)>滋賀県(1.72年)の順となっている。
この原因が次第に明らかになってくると、福祉関係の条件以外に差が有るとするならば、将来は「住み易い県」への人口の移動が始まるかもしれませんね。

不倫は心臓にリスク大 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/222520
   ----日経ヘルス ニュース 2002/12/17 
『ドイツのハンブルクで開かれた「性と健康に関する学会」で、英国の医師が、「配偶者以外の相手と性交渉をもつと心臓発作が起きやすい」と報告した。要するに、浮気は心臓に負担がかかる、という。』という記事。

筆者コメントマーク「長年連れ添ったパートナーとの場合には、心臓発作が起きることはめったにない」ということは、興奮度が低いということを物語るもので、不倫相手のほうが「感じる」という裏返しではと、思うのですが・・・・・、私も一度は不倫してみたいとは思うのですが、甲斐性がないというか、もてないというか・・・・これ以上は、コメントしようが御座いません。

歩き方が変になるのは──痴呆の前兆? 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/222334
   ----日経ヘルス ニュース 2002/12/16 
『お年寄りが変わった歩き方をするときには、脳卒中などと関係する血管性の老人性痴呆症の前兆である、という研究が発表された。』という記事。

70〜90歳代の老人422人を、7年間にわたって、追跡調査した結果、痴呆症の兆候はないが「異常な歩き方」をする人がいた。 その歩き方は、以下の3タイプあり、
 (第1のタイプ)足が半円形を描くように外側にゆれるタイプ、
 (第2のタイプ)足が床からほとんど離れないで歩幅が極端に短いタイプ
 (第3のタイプ)常にふらついていてバランスを失いやすいタイプ

異常な歩き方をする人の1/3は、後年、血管性痴呆症になったが、正常な歩き方の老人で血管性痴呆症になった人は1/10だった。

筆者コメントマークこの記事で重要なことは、高齢者自らが自分の歩き方の特徴を見極めて、上記のタイプに該当するならば、進んでリハビリを行って、少しでも痴呆症の発生を抑える努力を家族の為に行なって欲しいと思うのですが、この記事が参考になることを祈ります。

食への関心「価格より安全性」――中央調査社が消費者調査 
  http://health.nikkei.co.jp/news/hea/heaCh.cfm?id=20021205e3mi01s505
     NikkeiNet いきいき健康 最新ニュース 2002/12/06
社団法人、中央調査社(東 京・品川)が実施した「食品問題に関する世論調査」で、食品に対する関心は価格や品質などよりも安全性というな結果が明らかになった。食 品に最も関心があることとして安全性をあげた人は70%に達し、価格や栄養価など他の 項目はすべて10%未満だった。

中央調査社の「食品問題に関する世論調査」>「日本国内調査結果のプレスリリース(pdfファイル)」

食の安全確保、どうなる/「食品衛生法」改正案が来年の国会提出へ
  http://www.asahi.com/life/food/021216a.html
   ----Asahi.com > 生活 > 食べる 2002/12/16 
国民の食の安全を守る食品衛生法の改正作業が進んでいる。厚生労働省は来年の通常国会に提出する改正案の「骨子案」を公表。東京と大阪で開いた消費者との意見交換会などを踏まえ、2月提出を目指して細部を検 討している。牛海綿状脳症(BSE)など相次いだ食をめぐる事件で揺らいでいる安全確保の仕組みはどう変わるのかのレポート記事。

●現実に対応した内容に
    <目的>
    ・「食品の安全を確保することにより、国民の健康の保護を図る」を目的に
    ・国、地方自治体、事業者の責務を明記
    骨子案では、国が国民の健康を守る責任があることを明示。国や都道府県に、国民から意見を聞いて政策に反映させることを求める一方、事業者には自主的に安全確保に努め、行政に協力するよう定めた。
    改正を訴えてきた日本生活協同組合連合会は、骨子案に大筋で評価しながらも、行政の説明責任や消費者の意向をくみ上げる具体的な仕組みを盛り込むよう求めている。
●農薬の規制、より厳しく
    <規制強化> ・基準ない農薬残留食品も流通禁止に
    ・安全性が疑われる健康食品の流通差し止め可能に
    ・問題が判明した天然添加物は使用禁止
●「形骸化した指導」改善
    <監視体制> ・都道府県が監視計画策定
    ・総合衛生管理製造過程(HACCP)制度を更新制に
    ・食品衛生管理者の権限を強化
●基本法も提出へ、表示の見直しも
    BSEの反省を踏まえ、新設される食品安全委員会と各省にまたがる食品行政全般について定める食品安全基本法(仮称)も国民の健康の保護などを基本理念に、行政と事業者の責務、消費者が果たす役割を盛り込む方向で検討し 来年の通常国会に提案される予定。
    一方、食品衛生法や農水省所管のJAS(日本農林規格)法に基づく食品表示制度の見直しも課題として残っており、表示内容の見直しは法改正が不要で、賞味期限と品質保持期限に分かれている用語の統一などを検討している。


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