「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報Back No.30  

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2001/09/30
     Nikkei BP Med Wave 2001/09/18 
 『がん検診で「精密検査が必要」とされた人を対象とした症例対照研究で、精密検査で胃癌が見つかった人では、イライラや心配事などの“自覚的ストレス”が多いことがわかった。千葉県がんセンター疫学研究部の村田紀(もとい)氏(現:財団法人放射線影響協会放射線疫学調査センター長)らによる研究で、9月27日のポスターセッションで発表された。』という記事。

 千葉県がんセンターでは1992年から、癌の精密検査などで外来を受診した患者に対し、「外来窓口疫学ンケート」を実施しており、2000年末までにアンケートに答えた約2万人から、癌との診断が確定した6736人(男性:3335人、女性:3401人)を症例群として設定し、精密検査で癌ではなかった人から、若年の人をランダムに除いて年齢層を症例群にマッチさせ、3466人を対照群(男性:1301人、女性:2165人)とした。

 この症例群と対照群との間で、癌の種類別に生活習慣との関連を調べたところ、「喫煙者で肺癌が多い」などの既知の発癌リスク要因に加えて、自覚的ストレスと胃癌との間にも、新たに相関が見出されたという。
 「いつもイライラしている」人や、「心配事がある」という人では、胃癌のオッズ比が1.9〜2.8倍と高かった。 胃癌と生活習慣などとの関連では、自覚的ストレスのほかに、60歳未満の男性でのみ「離婚した人で胃癌が少なく、死別した人で多い」との興味深い結果も得られているという。


 確かに、ストレスは相当にいろいろなところに悪影響を与えていると思うのは、ガンという病気だけでは無いような気がいたします。特に企業人において、偉くなるにつれて老けるのが早いように思うのは、私の25年以上のサラリーマン生活を通しての個人的な見解です。この不況時代において、厳しさは相当なものですから、企業人にとってはこの不況が別の意味で「病気と老化」を加速する悪要因となっていることをしっかり認識して欲しいと思います。  そしてこのストレスによって、過剰に発生する活性酸素を除去する食生活(野菜・果物をまんべんに沢山摂る食生活の意!)を意識して行うことが、自分を守るもう一つの手段だと気づいている人は長生きできます。きっと!

▼参考情報:



   ----Nikkei BP BIzTech ’01/09/27 
『東京慈恵会医科大学呼吸器外科部長の秋葉直志氏らは、同大学呼吸器外科のホームページや秋葉氏が運営する「肺がん治療ネット」などに寄せられた、肺癌に関する医療相談を分析。診断や予後、病状や告知などに関する相談よりも、治療方針に関する相談が圧倒的に多いことを見出した。』と、報じている。

 サイトを通して、1998年5月〜2001年2月までの約3年間で寄せられた医療相談件数は、392人から436件の相談内容を分析した結果、患者の平均年齢は61.7歳で、50〜79歳が全体の8割を占めたが、インターネットを使える高齢者が少ないためか、患者の子供からの相談件数は本人からのものに比べ2.6倍であった。

 相談内容は、
 ・今後の治療方針や、手術・化学療法・放射線療法に関するもの: 226人。
 ・標準治療以外の、遺伝子治療や免疫療法、民間療法などに関するもの: 68人
 ・信頼できる医療機関を尋ねた質問: 57人
 ・診断に関する質問 :39人

 患者や家族が最も求めている情報が、治療方針に関するものであったという。

 この結果について秋葉氏は、「特に進行した肺癌では、奏効する治療法が少ないため、患者さんやご家族は少しでも可能性の高い治療法に関する情報を求める傾向があり、少数だが、主治医からの治療方針説明が理解できなかったり、明確な説明を受けられないなど、主治医との意思疎通に問題があったケースもみられた。」と分析しているという。

東京慈恵会医科大学の呼吸器外科ホームページ
米国国立癌研究所(NCI)が運営するCancer Netの日本語サイト:「キャンサーネットジャパン」

   ----Asahi.com 科学・自然  > ニュース速報  ’01/09/27 
『肝がんを手術した後、再発するかどうかを遺伝子を解析して予測することに、山口大の岡正朗教授(消化器・腫瘍(しゅよう)外科)らのグループが成功した。1年以内の再発が85%以上の確率で分かるという。治療方針を決めるのに役立つと期待される。横浜市で開かれている日本癌学会で26日発表された。(09/27)』と、いう記事。

 手術後の1年以内の再発率は20〜30%。手術で取ったがん組織を分析することで、再発のリスクが事前に分かり、手術後の回復ぶりをみながら抗がん剤治療などの予防策も可能になる。

   ----Asahi.com 科学・自然  > ニュース速報  ’01/09/28 
『早食いは肥満のもと――。サラリーマンの食生活について、ライオン歯科衛生研究所と東京歯科大学社会歯科学研究所が共同で調査したところ、こんな通説を裏付けるデータが得られた。29日から始まる日本口腔(こうくう)衛生学会で発表する。(09/28)』と、いう記事。

 都内で働く20〜50歳代の男女340人を対象に、健康診断と併せて食事の時間や食べ方を尋ね、分析した結果、「肥満度」(BMI=体重(Kg)÷身長(m)の2乗 )で、肥満傾向にあるとされる BMI>24の人の比率は、食べるのが「遅い」人が9.8%だったのに対し、「早い」人では43%だった。

 「あまり噛まない」人の50%が肥満傾向にあり、「よく噛む」人の13.7%を大きく上回った。
 脳の満腹中枢は、血糖値の上昇で刺激を受けるため、「早食い」だと満腹になる前に食べ過ぎてしまうため。しっかり噛んで食べることがダイエットにつながるという事が裏付けられた事になる。

   ----Nikkei BP BIzTech ’01/09/26 
『40〜79歳の国民健康保険(国保)加入者を対象とした追跡研究で、肥満、喫煙、運動不足の三つの生活習慣のうち、運動不足が医療費の増加に最も強く関連していることがわかった。禁煙や減量よりも運動をターゲットにする方が、医療費抑制の効果が出やすいことを示唆するもの。』と、報じている。

 宮城県大崎保健所管内の古川市など1市13町に居住する40〜79歳の国保加入者(同保健所管内居住者の国保加入率は55%。)を対象に、生活習慣などに対する自記式のアンケート調査(有効回収数は、5万2029人分(94.6%))を行い、国保のレセプトから割り出した医療費との関連を調べた。

 その結果、

    ・喫煙者(喫煙歴がある人を含む)と非喫煙者とでは、性や年齢などで調整ても、喫煙者の方が月当たり医療費が約5%高かった。
    ・肥満については、体脂肪指数(BMI)が21〜23の人に比べ、「BMI≧30」の人では医療費が21%高かった。
    ・運動習慣については、1日の歩行時間が1時間に満たない人を「運動不足」とし(病気などのため長時間の歩行ができない人を除く)、運動不足か否かで4年後の累積医療費に約20万円の差が付いた。
    ・この「喫煙」「肥満」(BMI≧25)「運動不足」という三つの生活習慣の、医療費に対する相乗効果(三つともあてはまらない人の月当たり医療費を基準として増加率を見た)は、
     
      三つのうち「肥満」だけがある人や、「喫煙」だけがある人の医療費増加率は2%前後。
      「運動不足」だけがある人の医療費増加率は約15%だった。
      増加率は、肥満と運動不足が重なると約2割増し、喫煙と運動不足が重なると約3割増しとなる。
 「運動不足」が医療費増加に大きな影響を与えていることが明らかになったという。

 これは、耳の痛い話です。 かく云う、私も若いころより運動が好きではありませんで、サラリーマン生活を営んでから進んで運動をしたことが無いのです。 デスクワークが中心の仕事で、通勤も車を使うので、足が弱ってきていることは薄々気づいておりましたので、最近は昼休みに階段を上り下りを意識的にこなす運動を行っております。お蔭様でゴルフをやって足の疲れが違っていることに気づきましたので、これからもこの階段を利用した運動を続け様と思っております。 それだけでは足りないでしょうから、やはり休日は散歩を心がけましょう。

MedWaveの詳細記事


2001/09/23
   ----Health Media 
 7月17日、有楽町マリオン朝日ホールで公開講演会「子どもの心と体の健康を考える」(主催:日本ケロッグ梶jが開催された。 「なぜ、子どもがキレるのか-食生活と子どもの心の心身の健康について-」と題して、福山私立女子短期大学教授の鈴木雅子氏が講演が行われ、その講演の取材記事。

≪Health Media コメント≫
 このところ、児童の刺殺や幼児虐待など常軌を逸した凄惨な犯罪が頻発している。子供たちがキレるといわれたが、最近は社会性の欠如した、キレた大人たちの暴走が目立つ。 何が、彼らをそうさせるのか---。

▼「キレる」、「ムカつく」は脳の栄養不良
 かつて、鈴木氏は「子供たちの食生活と行動の相関」について調べている(1986年、尾道市の中学1年〜3年生の男子615人、女子554人の計1169を対象)。
 調査は男女を5つのグループに分け、「食生活」・「健康」・「生活」・「いじめ」の4項目についてアンケートを取った。  「食生活」については、「最も良い」>「良い」>「普通」>「悪い」>「最も悪い」、という5段階の採点をした。
 その結果「悪い」「最も悪い」グループは、野菜や海藻、牛乳の摂取が少なく、ジュース類やスナック菓子、インスタント食品を多く摂っており、半数以上が朝食を食べていない状況にあり、情動が不安定で、根気がなく、常にイライラして、カッとしやすい傾向にあった。

 中でも、「最も悪い」グループの男子については、「腹が立つ」が96%、「イライラする」が92%、「すぐにカッとする」が88%という比率で、「食事」内容が劣悪になるほど、「キレる」・「ムカつく」傾向にあった。

 ⇒ この時の、記事へ 「キレる少年達!背景に近代食の欠陥

▼昨年度の公立小中高校生の「暴力行為」、過去最多に
 こうした「食」と「情動」との相関が、15年も前に、鈴木氏の調査で指摘されていたが、8月24日に、文部科学省が「生徒指導上の諸問題の現状についての調査」を発表した。
 その報告によると、 昨年公立の小中高校生が起こした「暴力行為」 は、全国で4万374件。前年比+10.4%、過去最多。 なかでも、「教師に対する暴力」は5,778件、前年度比16.2%増で最も増えている。
 厚生労働省は、注意力や集中力に欠け、落ち着きなく、イライラして、動き回るといった情動障害で学校になじめない児童生徒が目立ってきたとし、9月より「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」についての全国調査を行うことを発表した。これは6ケ月間の子ども達の行動を4段階で評価するというもので、来年3月に調査結果を公表する予定という。このような社会現象となる、かくもキレ易く、情動障害の児童生徒が増えているのか。15年前の鈴木氏の調査以降、日本中で「食」の改善がなされたとは思えない。

▼朝食の欠食は「脳の栄養失調状態」招き、脳の機能低下に
 講演の中で、鈴木氏は、劣悪な「食」で「脳が栄養不良」状態になり、理性、判断力など情動が不安定になっていると指摘。飽食の現代にあって、なぜ脳が「栄養不足」になるのか。
 「身体はたんぱく質も糖質も全てエネルギーにすることができる。だが、脳は糖質、ブドウ糖だけがエネルギーになる。身体全体で使うエネルギーの18%から20%が脳で消費される。そのため朝、昼、夜きちんと食べ、エネルギーを補給する必要がある」(鈴木氏)。
 脳の活動のため必要なブドウ糖は、米や麦、イモ、豆類などに多く含まれる糖質あるいは砂糖などがその供給源となる。朝食の欠食は、ブドウ糖ばかりか、ビタミン・ミネラルなどの栄養素も得られない。つまり脳が一時的に「栄養不良」状態にるという。
 こうした状態が長らく続くと、情動障害ばかりでなく、脳の機能低下を招くことが海外でも報告されいる。

▼砂糖はブドウ糖の供給源、摂り過ぎでB1不足の懸念も
 脳の活動のためにブドウ糖が必要で、穀類や砂糖がその供給源となる。ネズミの餌にブドウ糖を与え、記憶力を調べる迷路実験でも、餌を食べた2時間後に、記憶力と学習能力がピークに達したという研究報告もある。   だが、問題はその摂取量。砂糖が細胞内でブドウ糖へと分解される際、糖代謝酵素の補酵素としてビタミンB1が使われるため、砂糖の摂取量が多くなると、ビタミンB1不足が進み、イライラや意気消沈、集中力の低下など情動障害が生じる。また、身体的にも肥満や糖尿病、むし歯、筋肉の弱化、骨密度の低下、近視などを招くおそれがあることが指摘されている。
 個々人の糖分の摂り方はさまざまで、特にジュース類(1缶250mlに約20〜40グラムの砂糖が含まれる)など多飲する子供の場合、砂糖の摂り過ぎで血糖値が上がり、インスリンが大量に分泌され、低血糖症になり、イライラや集中力低下などの情動障害を招くことを懸念する声もある。
 ただ、これについては議論が分かれており、海外の研究では、「砂糖が子どもの行動に重大な影響を与えるという主張に科学的根拠はない」とする報告もある。

▼食品添加物など化学物質も「情動」に影響
 この他、情動障害や脳の機能低下に関連していると云われるものが食品添加物や農薬などの化学物質やダイオキシンなどのいわゆる環境ホルモン。
 前述の「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」について、米国では、1965年にサリチル酸などの食品添加物がADHDに関与しており、ADHDの約4割は食品中の化学物質によるものと指摘の報告がある、食品添加物を完全に除去することで、ADHDの5割から7割に回復が見られたと報告している。
 子どもたちの異常行動に食品添加物などの化学物質が何らか関与していると指摘する声は多いが、まだ明確なことは判っていない。一説には、化学物質が過剰に取り込まれると活性酸素が異常発生し、脳機能が損傷、変調を来たすとの見方もある。  現在、米国でダイオキシンやPCBなどの環境ホルモンが脳神経に異常を与えるという研究報告が次々に発表され始めている。汚染の進む米国の五大湖の魚を食べていた母親が生んだ子供たちの知能を15年間調査したところ、臍の緒にPCBが多く含まれていた子供ほど知能が低くなっていたという。

 ⇒この時の記事へ 「フリーラジカル、「環境ホルモン」汚染、世代を超えて「脳機能」に障害

▼セロトニンの分泌欠如が情動障害もたらす
 情動をつかさどる脳の情報伝達機能をつかさどる神経伝達物質には、アセチルコリン、アドレナリン、ノルアドレナリン、ギャバ、ドーパミン、セロトニンなどがあり、脳機能の活性化に重要な役割を果している。

  • 飲料水に求めるもの
      飲料水に求めるものについての回答は、
      • 「カルキ臭がない」が、79.2%
      • 「かび臭さがない」が、69.7%
      • 「味がよい」が、68.4%
      • 「水道管の鉛や錆びが含まれない」が、67.8%
      • 「雑菌が含まれない」が、65%
      • 「有害物質が含まれない」が、64.1%
      • 「残留塩素がない」が、62.9%
     やはり、水への不信感は、多くの方が持っている実態が出ているようですね。 我が家でも「浄水器」を使っていますが、水に解けた鉛成分を除去できる機能のものが安く手に入ればよいのですが・・・・

  • 2001.08.25

         テレビ朝日インパク 
     『94年7月から95年5月まで、全国11の総合病院の外来患者を対象に実施したアンケート調査(有効回答/6466人)によると、過去に睡眠で困った経験のある人は全体の36.4%、現在も睡眠で悩みを抱えている人は19.6%に上り、年をとるにつれ、睡眠に関する悩みを持つ人が増える傾向にあった。 さて、それから6年、日本人の睡眠にどんな変化が起きているのだろうか・・・。』

    メタモル100人アンケート 「最近、よく寝られますか?」

      アンケート結果:
        良く寝られる 56人        (47%)
        時々寝られない時がある 60人 (50%)
        全然寝られない 10人      (0.8%)
        その他 24人            (2.0%)

      ▼平均睡眠時間は?
      ▼よく眠るためにしていることはなんですか?
      ▼睡眠障害とは? / 不眠の原因は? / 土曜で調整?睡眠時間

    快眠ビジネス最前線

      寝具メーカーの「ロフテー」が展開する「スリプニック」が好調である。ピロー・フィッターと呼ぶコンサルタントが客の安眠相談に応じ、採寸してぴったりフィットする枕を販売している。

      ▼Q.枕を買う人は増えているのでしょうか?
      ▼Q.どんな方が買っていかれるのですか?
      ▼Q.睡眠に最適の「寝具」は何でしょうか?

      ▼「快眠スタジオ」体験レポート!

    「快眠術」はコレだ!

       一晩眠ればすっきり・・・、のハズなのに何故か ゆっくり眠れない。寝てもなんだか疲れがとれない。その原因は? ぐっすり眠るための処方箋として、「部屋」を見直してみましょう。

      ▼明るさ

         真っ暗よりも、ほの暗い程度の方が眠りに適してる。月明かりと同じくら い。顔に直接当たらない間接照明を。
      ▼音
         寝室の音の適切なレベルは30〜40デシベル((財)日本建築環境工学会)とさ れている。
      ▼温度・湿度
         からだにやさしい温度は、冬は18度くらい、夏は25度くらい。湿度は約60%が快適です。
      ▼ 「寝付きをよくするための5箇条」!
        (1)規則的な睡眠スケジュールを保つ
        (2)し好品・薬物に注意する
        (3)食事・運動などの生活習慣を見直す
        (4)寝室の環境を整備する
        (5)リラックスする
      ▼病院に通った方がいいの?
        睡眠障害の診断・治療の外来がある主な医療機関が紹介されている。

    まとめ・日本人と眠り

       昭和35年に夜10時以降に起きている人の割合は、「34%」だった。しかし平成 7年の調査では、「77%」と大幅に増加している。眠らない事情はさまざま。日本は24 時間眠らない街化が進んでいる。

      ▼体内時計が壊れていく?!

        人間の睡眠と覚醒のリズムは二十五時間周期で刻まれている。いわゆる体内時計だ。 通常の環境に生活する健康な人は、太陽の光を浴びて昼夜の変化を体が感じ、ずれを短縮するので実質的には二十四時間のリズムが保たれる。リズムが狂う原因は人それぞれある。
      ▼ 「眠りは〈お金〉を払ってでも買え?!」
        数万円の枕を買う人も急増し、そのほかにも「眠りのコンサート」や昼寝ができるホテル、音の振動を体に伝え眠りを誘うサービスなどが静かな人気を呼んでいるという。
       ----Asahi.com生活 > 医療・健康 >ニュース ’01/07/14 
    『5年後に生活習慣病にかかっている確率を、インターネットで知らというサービスを、会員向に医療ベンチャーのヴァイタルプラスが8月から始める。会費は750円/月。会員には、たばこ、酒、睡眠時間、運動の習慣などのチェック表が年2回配信され、返信すれば、5年後に糖尿病や高血圧、高脂血症などに罹る可能性をはじき出す。』と、報じている。

    ヴァイタルプラスのホームページへ

         Nikkei BP MedWaveトピックス ’01/08/09 
    『夢のダイエットサプリメントの出現か?。紅花(サフラワー)の種子などから抽出して作る油の一種の 共役リノール酸(CLA)である。 サプリメントが米国や日本で販売されており、ダイエット効果はほぼ確実で、適度な運動をしながらこれを1日3gのむと、3カ月で体脂肪が約2kg減ることが明らかになっている。ダイエット以外にも多くの健康増進効果(免疫力アップ)があるという。今年5月の米国油化学会や6月にノルウェーで開催された第1回CLA国際会議で、新たに人間で確認した効果が発表された。』と、報じている。

    ▼「共役リノール酸」に関する情報

    ▼私が愛用する過酸化脂質抑制サプリメント
       ----Asahi.com生活 > 食べる >ニュース ’01/08/19 
    『抗生物質が効かないバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)が、今年1〜2月に輸入されたタイ産鶏肉の3%から検出されたことが厚生労働省の調査でわかった。率は下がったが、鶏肉による菌の国内流入は続いている。 タイの鶏肉のVRE汚染は、98年度の調査で21%、99年度で12%と高い割合で見つかり、問題になり、タイ政府は養鶏の改善のため、昨年、養鶏業者の認定制度をつくるなどの対策をとり、検出率が下がったのは、これらの対策が効果を上げていると考えられるが、VREはすぐには消えないので引き続き調査が必要だと専門家も指摘している。 (08/19)』と、報じている。

     防衛策は、良く火を通して料理することであり、腸内細菌の善玉菌を増やし、免疫力をアップさせて感染する確立を減らす努力も必要であろう。


    2001.08.17

     今週は、読者の方からのリクエストにより、「偏頭痛」に関する特集を組みました。
    このような企画は随時お受け致しておりますので、ご要望等を含めご連絡をお待ちしております。 ^_^;

       ------Asahi.com 生活 > 医療・健康 > 【ニュース】  2001/6/21  
     厚生労働省は20日、飲み薬の片頭痛薬2種類の製造を承認した。承認されたのはグラクソ・スミスクライン社のコハク酸スマトリプタンとアストラゼネカ社のゾルミトリプタン。 スマトリプタンは昨年春、注射薬が承認されていた、発作後に病院へ行って注射してもらう必要があった。 ・・・・・

    ■『片頭痛、トリプタン系頭痛薬激しい頭痛が繰り返し起こる人に朗報』 
       ------日経ヘルス  2001年9月号

     片頭痛の特効薬が近く登場する。6月に厚生労働省が、アストラゼネカ社の「ゾーミッグ錠2・5mg」とグラクソ・スミスクライン社の「イミグラン錠50」の2薬の製造を承認した。病院でこの薬が処方されるのは、8月末ころの見通しだという記事。
     今回のトリプタン系の新薬は錠剤タイプなので、あらかじめ診察を受けて薬を常備しておけば、発作のピーク時でも自分で飲むことにより効果を発揮させることが出来る。
       ------GlaxoSmithKline ・Miglesson 片頭痛を我慢していませんか? 
    一般的に「片頭痛」「偏頭痛」の2種類の表記法が混在して使われていますが、医学的には「片頭痛」。吐き気がしたり、光をまぶしく感じたり、音に敏感になるなどの症状を伴い、女性に多い頭痛だそうです。

    偏頭痛の症状

      片頭痛の症状の特徴は、頭の片側(時に両側)が、ズキンズキンと脈打つような強い痛み(拍動性頭痛)に襲われる。このような痛みが月に1〜2回、多い人では週に1〜2回発作的に起こり、数時間から3日間ほど続く。
    偏頭痛が起る原因
      なぜ起こるのか現在も解明中。有力な説として、血管説、三叉神経血管説がある。
    偏頭痛のタイプ
      前兆を伴う片頭痛と前兆を伴わない片頭痛の2つに大別される。
    偏頭痛の予兆と前兆
       「予兆」は、前兆の前あるいは片頭痛発作の始まる数時間から1〜2日前にみられ、症状としては、精神的に落ち込む(うつ状態)、イライラする、怒りっぽくなる、情緒不安定になる、気分がすぐれない、あくび、空腹感など。
      頭痛の前に、視野の欠損(半盲)や、ギザギザした光が見える「前兆」は片頭痛に特徴的な症状。前兆として最も多い  症状は閃輝暗点と呼ばれる視野のなかの小さな欠損部が徐々に拡大し、その辺縁はジグザクに輝き、内側に視野の欠損部が残る症状。
    偏頭痛治療法
       ------Shesmile Club 知りたいツボ 
     「片頭痛のおこるしくみ」として、上記のサイトの説の他に、 「神経説」 :
    脳の後頭葉というところの神経活動が影響しているという説 が 紹介されています。

    頭痛ってどこのお医者さんにみてもらったらいいの?
     神経内科での治療は内科的な治療を専門的に行い、脳神経外科は手術によって治療しなくてはならない疾患をおもに扱っており、脳や神経に関する病気は、まず神経内科に行くといいようだが、神経内科を扱っているところは多くない 。頭が痛くなってから、すぐに駆け込むのは現実的ではない。

    先生に診てもらうときのポイントを纏めたチェックシート ・・・・・
       ------Shesmile Club 聞きたいツボ 
    宮崎社会保険病院 脳神経外科 上田孝 先生の臨床経験に基づき纏められています。

    片頭痛とスマトリプタン
      ・偏頭痛の患者さんの実態
      ・イミグランという薬への興味
      ・偏頭痛の起るしくみとスマトリプタン
    スマトリプタン(イミグラン)による治療の実際
      ・スマトリプタンはどのように効いたのか
      ・スマトリプタンは脳血流を正常に戻す
      ・患者さんが納得、満足されることが大切
       ------日本海新聞 話題を追う  2001/1/27 
     鳥取赤十字病院(鳥取市尚徳町)の神経内科に頭痛専門の外来が開設されてから、今春で丸一年。 専門外来を設けている病院は全国的にも珍しいという。新しい治療薬が国内で認可されたことなどから、日常生活の上でさまざまな犠牲を強いられてきた“頭痛持ち”の大勢の患者たちが、より専門的な診断や治療を求めて外来を訪れている様子を取材した記事。
       ------Healthクリック 今週のトピックス  バックナンバー 
     頭痛はだれにでも起こり、厄介なもの。特にまじめで几帳面、がんこ者、神経質、正義感が強い人などは頭痛にかかりやすいとか。 なかでも特に多い「片頭痛」についての纏められています。
       ------頭痛大学  医学部・ 頭痛学科  
     片頭痛の病態生理解明がすすんでいる。約10年前のトリプタン系薬剤の登場により、治療は世界的に大きく変化し、2000年には日本でもスマトリプタン(商品名イミグラン)が使えるようになり、 2000年は片頭痛治療元年migrainiumと位置付けられるという。

    頭痛専科
       ----AKI−NETの「健康王国・病気と治療

    片頭痛』 
       ------(株)日本メディカル・ヴィタ・「e治験.com」 気になる病気  


    2001.08.12
       ------Health Media 
     6月8日、ホテル日航東京で市民公開講座「しなやかな血管、いきいきとした体 動脈硬化を防ぐ生活習慣」(主催:第33回日本動脈硬化学会総会 朝日新聞社)が開催された。板倉弘重:(茨城キリスト教大学生活科学部教授)、山田 信博:(筑波大学臨床医学系内科学教授)、中村 丁次:((社)日本栄養士会副会長・聖マリアンナ医科大学病院栄養部部長)の3氏講演が行われ、その概要が掲載されている。

    ■「動脈硬化とは:物言わぬ病気、動脈硬化はなぜ恐い」
       (板倉弘重:茨城キリスト教大学生活科学部教授)
    ■「生活習慣と動脈硬化、最新の生活習慣病の予防と治療」
       (山田 信博:筑波大学臨床医学系内科学教授)
    ■「動脈硬化を防ぐ食習慣」
       (中村 丁次:(社)日本栄養士会副会長・聖マリアンナ医科大学病院栄養部部長)

      ▼ある日当然、ろれつが回らなくなり・・・
       日本人の死亡原因の上位は、一位ががん。次いで心疾患、脳血管疾患と続く。この2つは、動脈硬化が原因で起きる。動脈硬化の恐さは、「極めて静かに進行し、何の症状もない。ある日、突然血管が詰まって一気に臓器障害を起こすことだという。

      ▼60歳以降の病気と思われていたが・・・
       動脈硬化は、重篤な疾患を招くまで、自覚症状がないのは、知らない内に動脈硬化が進んで血管の壁が厚くなり、内腔が狭まっても、血管には正常に血液が送り込まれるので、自覚症状が現れないという。
      だが、ある日突然、急激なストレスや喫煙などが加わると、脳梗塞、動脈瘤破裂といった動脈硬化性疾患を発病する。60歳以降、70歳、80歳の年寄りの病気と思っていたが、歳をとってから現れただけで、病気は20歳代から始まっている。

      ▼この10年間に、30〜40歳代の高コレステロール血症が増加
       動脈硬化は血管内のコレステロールの堆積と密接に関係する。コレステロール値が、この10年間において、とくに男性にかぎって増えているという。厚生労働省の発表によると、男性の高コレステロール血症罹患は、この10年間に50〜70歳代は減っているものの、30〜40歳代は逆に増えている。
        その原因は、この50年間、食生活が大変贅沢になり、寿命も延びたが、一方で生活習慣病が増えている。長生きできるようになると同時にコレステロールもだんだん高くなって、今や米国と同じくらいのレベルになっている」という。
       但し、コレステロールが全て「悪」ではない。血管に溜まるのは一部のLDL(悪玉)コレステロールで、むしろHDL(善玉)コレステロールは多いほうがいい、少なすぎてもダメ、ということが明らかになってきた。

      ▼コレステロール値、「高さ」以上にLDL(悪玉)コレステロールの酸化が問題
       現在の日本人のコレステロール値の基準値は、97年に設定されたもので、総コレステロール値が220mg、200〜220mgの間を「要注意」としていた。これに対し、8日に開かれた「第33回日本動脈硬化学会総会」では、総コレステロール値を220mgから240mgに引き上げるという緩和案が提示され、LDL(悪玉)コレステロールについても、従来120〜140mgを「要注意」としていたが、160mgに引き上げた。
       これは、コレステロールが多いから悪いという単純なことではなく、日頃どういう食事をし、どういう生活をするかによってコレステロールが高め、あるいは低めでも動脈硬化の罹り方、防ぎ方に違いがあるということのようだ。
       問題は、悪玉コレステロールが酸化された状態が、血管壁を傷つけるという。 血管壁から血中に入ってくるLDL(悪玉)コレステロールが活性酸素により酸化LDLコレステロールになり、これがコレステロールが血管壁が溜まり、血管壁が破れやすくなり、破れたところに血栓が生じ、血行障害が進行する為だ。

      ▼活性酸素により生じる「過酸化脂質」が問題
       活性酸素がコレステロールと結びついて過酸化脂質を産生し、細胞を損傷させ、さまざまな疾患を引き起こす原因となる。活性酸素そのものよりも活性酸素により産生された過酸化脂質によってもたらされる健康被害のほうが大きいという。
       油の不飽和脂肪酸は活性酸素と結合しやすく、過酸化脂質を増産させ、動脈硬化へとつながる。動物性食品に多い飽和脂肪酸は総コレステロールおよびLDL(悪玉)コレステロールを上げる。ただし、植物性の油が無条件に良いということでなく、植物性油に多いリノール酸はコレステロールを低下させる作用があるが、摂りすぎるとHDL(善玉)コレステロールも低下させてしまうという。
       また、多価不飽和脂肪酸は不安定で酸化されやすく、LDLコレステロールの酸化を進め、動脈硬化を促進する。

      ▼動脈硬化対策に、穀類、大豆、お茶など「抗酸化物質」を多く含む「和食」がいい
       動脈硬化対策としての日頃の食管理は? 「和食」が良いという。「和食は低脂肪であり、糖質が多いがでんぷん質の糖質が食物繊維と同じような働きをするということも判ってきたという。食物繊維が動脈硬化に良くコレステロールや中性脂肪も若干下げる作用がある。和食は全体的に食物繊維が多い。

      ▼和食の欠点を補う「理想食」とは
       和食にも欠点がある。昔の典型的なご飯に味噌汁は駄目。日本が世界でトップの長寿国になっているのは、抗酸化物を多く含む日本の伝統食にプラスして、タンパク質や脂肪がバランス良く摂れていることにある。
       地中海料理と日本料理が世界で最もいい食事といわれているが、両者を比較すると片やスパゲティとご飯で、どちらもでんぷん質が多く、魚介類、野菜類を多く食べる。ただ日本は、少し塩分が多い。
       活性酸素対策については、五穀、豆類、お茶、野菜など、いろいろな食品からいろいろな抗酸化物を合わせて摂ることという複合効果が大切。

       ------Health Media 
     6月11日、経団連会館(東京都千代田区)でネスレ科学振興会 第8回講演会「健康を考える〜食品の抗酸化機能」が開催された。お茶の水女子大(生活環境研究センター)の近藤 和雄教授、名古屋大大学院(生命農学研究科 食品機能科学研究室)の大澤 俊彦教授、ネスレリサーチセンターのアンリ・ディラン氏らが食品の栄養・成分の抗酸化機能について報告を行ったという、レポート記事。

    ▼生体の防衛機能であるはずの「活性酸素」が、逆に生体を攻撃し始めた

       人は生きる為に空気を吸っているが、そのうちの1から2%が活性酸素になる。この活性酸素の過剰発生が問題になっている。本来、活性酸素は生体に異物が侵入した際、殺菌作用としての防御システムとして働く。が、農薬や食品添加物、紫外線、排気ガスなどの大気汚染、喫煙、ストレスなどにさらされることで、活性酸素を必要以上に産生させているという。
       活性酸素が過剰に発生すると、防御から逆に生体を傷つけ、がん、糖尿病などの生活習慣病、アトピー性皮膚炎などさまざまな疾病を引き起こす原因となる。 また、活性酸素は酸化力が強ために、脂質と結合して「過酸化脂質」を生じ、細胞を損傷させて生体へダメージを与える。全ての病気の90%に活性酸素が関与しているともいわれる。
    ▼脂肪の摂取量の増加が動脈硬化性疾患を招いた
       活性酸素の発生、さらに脂質酸化による「過酸化脂質」の産生で、人間の細胞は日々むしばまれているが、活性酸素の過剰発生を食い止めるために、日頃から脂質酸化を防ぐ食品、抗酸化食品を摂るしか方法はない。
       抗酸化能に優れた栄養成分の紹介が行われ、赤ワインの抗酸化作用は、良く知られている。
       狭心症や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患は、コレステロールの増加と関連がある。
    ▼日本人の食事に占める脂肪の割合は25%、戦後に増加の一途
       日本の状況としては、戦後、脂肪の摂取量はどんどん増え、食事の中で占める割合が、「昭和20年代は10%以下だったが、昭和40年代、50年代には20%を超え、昭和55年から25%になり、最近のデータでは25.3%という。
       脂質量の増加は、コレステロールの増加を招き、動脈硬化性疾患へとつながる。ただ、ここで問題とされるのは、悪玉といわれる酸化変性LDLコレステロール。善玉といわれるHDLコレステロールは身体の組織作りに関与し、必要不可欠なもの。
    ▼悪玉の酸化変性LDLコレステロールと「活性酸素」との関係
       動脈硬化のメカニズムは、血管内をLDLコレステロールが通過する際に内膜にもぐり込むと、変性した酸化LDLとなり、悪玉となる。これは異物であるためマクロファージがそれを取り込むが、マクロファージは酸化したLDLをあるだけ食べてしまい、血管の内皮の下に溜まり込んで内皮細胞を押し上げてることで、血管が裂けるというものである。
       マクロファージは食細胞と呼ばれるもので、体内に侵入した菌やウイルスといった異物を取り込む際、食細胞の膜で活性酸素が産生される。 これが度重なると活性酸素は細胞内だけでなく、細胞外にもあふれ、血管壁を傷つける。こうしてできた裂け目を修復するために、血漿版などが動員され、血管内に血栓を作る。この血栓で血管が詰まり、動脈硬化へと進むとみられている。
    ▼高脂肪食のフランスになぜ動脈硬化性疾患が少ないのか
       抗酸化物質が投入されると、コレステロール増加のメカニズムが抑制される。 それを証明するのは、フランス人の食生活ある。 1970年代からフレンチ・パラドックスということがいわれるようにフランス人の食事に占める脂肪の割合が40%と非常に高く、コレステロールが多いにも関わらず、他の国々と比べると肝動脈性疾患が非常に少ないのは、赤ワインに含まれる抗酸化物質の作用であった。

       ところで、「ジャパニーズ・パラドックス」という言葉もあるという。日本は喫煙率が非常に高いく、男性の50%近くがタバコを吸っているにも関わらず、虚血性心疾患が少ないのは、脂肪の摂取量が少ないことや、お茶のタンニン、カテキンが関係しているかも知れないという。

    ▼抗酸化物質で生体を防御し、病気を未然に防ぐ
       ビタミンEやC、カロチノイド色素のβ-カロチンに抗酸化機能があるはよく知られるところだが、最近ではトマトに含まれるリコペンなども脚光を浴びており、日本人が伝統的に摂ってきた大豆成分のイソフラボン、茶カテキン、ゴマのセサミノール、ココア、カカオなども抗酸化機能がある。意外なところでは、「ウイスキーやコニャックは樽につめて熟成をさせる過程で木からポリフェノールが出る。ことも分かってきているという。
       抗酸化機能を持つものに、ゴマのリグナン類、香辛料ターメリックの黄色色素であるクルクミン等、ガーリック、オニオン、ワサビ、クレソン、大根、ブロッコリーなどをがある。
    ▼単一の抗酸化物質に関 して、それを公衆衛生的に勧告するだけのデータはない
       完全に酸化スト レスを除去するというのは幻想でり、重要なことは酸化物質と抗酸化物質のバランスを計ること。抗酸化物質としてビタミンE、C、β-カロチン、グルタチオン、ポリフェノール、カロチノイド、微量元素のセレンや鉄、亜鉛などがある。
       抗酸化物質を食事から摂る場合と 摂る場合とでは、抗酸化物質の豊富な果物や野菜はがんや循環器病、白内障のリスクを減らす。血中での抗酸化物質やビタミン濃度が低いと慢性病のリスクが高くなる。 「単一の栄養素ではなく、食物に含まれている複数のものを総合的に摂る事が重要という。
       過去に行われたβ-カロチンの大規模な栄養介入試験のネガティブデータおいて、単一の抗酸化物質に関して、それを公衆衛生的に勧告するだけのデータはないというが・・・・。
       現代栄養学に基づき、あまりにも非栄養素を軽視した加工食品を氾濫させた。精製加工で排除された非栄養素といわれる成分に抗酸化物質が多く含まれることを知らなければならないという。食品をトータルで摂ることが重要。

    2001/08/05
         Nikkei BP BIzTech '01/07/26 
     『喫煙者は勿論ですが、禁煙した人でも、タバコを吸わない人よりも肺癌になるリスクが高いことは知られているが、米国Texas大学M. D. Anderson癌センターのJ. Jack Lee氏らは、喫煙者と禁煙者の気管支から採取した細胞を分析した結果、喫煙者で強く発現している、細胞の増殖しやすさを反映する生物学的マーカーが、禁煙者でも禁煙後20年間以上検出されることを見出した。』という記事。

    MedWave(’01/07/26 )の記事

     この記事の中で、喫煙指数(1日に吸うタバコの本数と喫煙した年数を乗じたもの)や喫煙年数ではなく1日に吸うタバコの本数と相関していたということに注目したいですね。更に、注目すべきところは、タバコを止めて20年以上経過 した人でも、その影響が見られるという点でないでしょうか。

         国土交通省報道発表資料 (河川局河川環境課) ’01/07/24 
     国土交通省では、「内分泌撹乱物質」として疑いのある物質について、平成10年度及び11年度に全国の一級河川及び下水道における実態調査、河川への流入実態調査等を実施しており、これまでの調査で、内分泌撹乱作用が疑われる物質のなかに河川水中に広く存在するものがあること、一部の雄コイの血液中から雌性化の目安となる物質(ビテロゲニン)が検出されたものがあること、調査対象とした物質の河川内での減少が示唆されたこと等を確認している。  そして平成12年度にいても全国の一級河川109水系131地点における内分泌かく乱物質の実態調査結果を公表した。

     これによるとビスフェノールAが約3割、4-t-オクチルフェノール及びノニルフェノールが約1割、人畜由来ホルモンである17β-エストラジオール(ELISA法)が約5割の水系で検出されたが、ノニルフェノール、フタル酸ジ-n-ブチル及びビスフェノールAの検出割合は、12年度と同じ調査地点で傾向をみると、平成10年、11年、12年と概ね経年的に減少しているという。

     この調査結果をどの様に捉えるかですが、環境ホルモンの汚染があったということであり、進行はしていないと云う点が救いなのですが、汚染されているのですから、近海ものの魚介類を食する場合は注意すべきと云うことでしょうね。特に貝類はお勧めできませんし、魚等の内臓物は食べないようにしたいものです。その方法しか身を守る手は無いように思いますが、皆さんは如何お感じでしょうか。

    ≪関連ページ≫
    東京都都立衛生研究所の内分泌かく乱物質のページ

    ▼ 環境省・保健/化学物質対策・「化学物質対策の動向」のページへ

    ▼ 国立環境研究所の「環境健康研究領域 」の「環境ホルモンと健康」ページ

         Asahi.com社会 > 速報 ’01/08/03 
    『工業用の洗剤の原料などに広く使われているノニルフェノールが、魚類のメス化に強い影響を与えていることを世界で初めて環境省が確認した。同省は「魚類については環境ホルモンの作用があると断定してほぼ間違いない」としている。特定の人工的な物質が科学的根拠に基づき、魚のメス化に影響を与えていることが証明された例はないとされ、世界的に注目されそうだ。・・・・・ノニルフェノールは魚類を中心に、藻類や甲殻類の成長を阻害するなど生態系全般に影響を与えている可能性があると同省はみている。人への影響は「環境ホルモンの作用はないか、あったとしても弱い」という。・・・・・・井口泰泉・岡崎国立共同研究機構統合バイオサイエンスセンター教授は「魚類の実験は海外では始まったばかりで、日本が科学的根拠に基づき環境ホルモンの作用があると断定したことは世界的にも注目される。業界は全面禁止に向けて代替品に切り替えていくことが必要だ」と語る。』と、報じている。

     上記「国土交通省の「平成12年度水環境における内分泌撹乱物質に関する実態調査結果公表」に関するコメントを書き終えたところで、この記事を見つけたのですが、予想的中でした。

     いずれにしても、一刻も早く代替品への切り替えを実施していただくしか無いようですね。記事中には人への影響は弱いとは云っていますが、はたしてそうなのでしょうか?

    環境省の報道発表資料のページ
        (’01/08/04 時点ではこの情報は掲載されておりませんでした。)

         Nikkei BP MedWave ’01/08/03 
         Mainichi Newsくらし・娯楽 ’01/08/03 
         Yomiuri On Line News社会 ’01/08/03 
         Asahi.com生活 > 医療・健康  ’01/08/03 
    『厚生労働省が8/2に公表した「2000年簡易生命表」によると、平均寿命(0歳の平均余命)は男性が77.64年(対前年比0.54年増)、女性が84.62年(同0.63年増)だった。これまでと同様、世界の中でトップクラスの水準を維持している。なお、平均寿命の男女差は6.98年となり、前年より0.09年さらに拡大した。』と、報じている。

    ▼詳細については、 厚生労働省のホームページまで


    2001/07/29
         ------MSNジャーナル <’01/07/04>
     エコノミストが分析した、アメリカ人の肥満の原因。

     『アメリカの 90 年代は肥満者が激増した10 年だった。ジョージア州では 5 人に 1 人以上が肥満という統計もある。肥満を増やしたのはマクドナルドのポテトが増量されたせいか、ビル・ゲイツがコンピューターを普及に力を尽くしたせいか、好景気で収入が増えたせいか?・・・・・・。』

     この 10 年の間に何が変わったのか。1 つには、ファストフード店の食事の量が増えたのは事実である。では、マクドナルドのフライドポテトの増量が原因か? 否、太っている人はたくさん食べたがるから量を増やしたのだろう。 又、パソコンが使い易くなりインターネットの普及で買い物が出来きて動かないからか? 禁煙する人が増えたからか? 収入の増加により「食」に金をかけられるからか?。
     色々な理由が考えられるが、ロチェスター大学のエコノミストであるスティーブン・ランズバーグは、90 年代は低脂肪・低カロリーの食べ物がブームだった結果、一食あたりのカロリーは減っているので、量を食べてしまった結果、太ってしまったということの様だと推論している。

     この推論が当っているとすれば、やはり人間というものは、意志が弱いというか、安易な方向に流されていってしまう動物ということで、他の動物と結局は同じ次元の生物だったという証拠なのかもしれません。
     なかなか、欲望をコントロールすることは、難しいと言う事でしょうね。

    ≪その他の読み物≫

         ------MSNジャーナル・医学、医療、バイオ <’99/11/18>
         Medwave・コラム医師も戸惑う健康情報/小内 亨 (2001.7.27)
     『タバコは健康に良くない、そこで、次善の策として低タール低ニコチンタバコにかえる方が健康への悪影響が少ないと考える。タールが1/10になれば身体への危険性は1/10になると思われがちだが、いくつかからくりがある。ニコチン依存者は、常に液中のニコチン濃度を一定に保つように喫煙行動を変化させている。タールが減っていても必ずしもその中の発がん物質も比例して減っているとは限らない。ニコチン吸収量を一定にしようと喫煙行動を変化させた結果、かえって発がん物質の吸入量が増加してということがありうる。タールが少ない分、煙を深く吸い込む結果、煙の粒子が肺の奥(腺癌の発生部位)まで沈着してしまい、末梢の肺腺癌が増加している理由の一つとして挙げられている。タバコ会社はタールやニコチンが少ないということを強調することで、間接的に健康への害が少ないかのような印象を与えている。それにつられて、低タール低ニコチンタバコに切り替えた結果、かえって喫煙本数が増えるようであれば、問題である。さらに問題なのは、低タール低ニコチンタバコ、軽いタバコという印象によりタバコに対する抵抗感が減るり、喫煙開始の低年齢化を助長する恐れもある。社会への影響も考慮すると、低タール低ニコチンタバコの方が問題が大きいかもしれない。』と、結んでいる。

     やっぱりそうでしょうね。 私も、スナックでカラオケをやりますが、隣の客が吸う煙草の種類によって、頭痛の重さが違うのです。 煙草に火をつけて最後まで吸わずに、消してしまい、ものの5分もしないうちに又別のタバコに火を付けるあの心境というか行動が、この記事によって何となく理解できたような気がします。

     喫煙者の諸君! あなたが吸う煙草の煙は、隣の方に発ガン物質を振りまいているという事実に早く気づくべきである。 そして、人が溜まるところでは禁煙という法律を作るべきだと私は多いに主張したい。

     ブロッコリーなどの野菜には、ガンを予防する効果があることが以前から知られていたが、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、ケールなどに多く含まれているという「スルフォラフェーン」(sulforaphane)という物質に抗ガン作用があることが判ったという。

     マーガリンや植物油に多く含まれる「トランス脂肪」は、血管の弾力性を弱め、善玉コレステロールを減らす、とオランダの研究者が報告した。これらの事は以前から指摘されていたことで、トランス脂肪を多く摂取する人は、血管系の心臓病にかかり易くなる理由が一部説明できるという臨床データが加わったことになる。
     トランス脂肪というのは、コーンオイル、大豆油、など液体の植物性油に水素を添加して作る脂肪で、室温で固体となる。食品のラベルには、「部分的水素添加大豆油」(Partially Hydrogenated Soybean Oil)などど表記される。植物性油は常温では液体であるが、固形にする為に水素を添加するという人工的な産物であり、マーガリンがその代表格。

     野菜と果物中心の食事をしている人は、血液中のサルチル酸の濃度が高いことがわかった。サルチル酸は、心臓発作を予防するといわれているアスピリンの活性成分であり、菜食主義者に心臓病が少ない訳がこれで説明できると云う。

     オレンジとキャベツ、ブロッコリー、カブなどのアブラナ科の野菜を多く食べると、心臓病、脳卒中、高血圧の予防にすぐれた効果がある、と6にニューオーリンズで開かれた、食品技術者協会(Institute of Food Technologists )の会合で報告された。

     以上の記事から云えることは、色々な野菜果物には、すばらしい効果があると云うことであり、多種多様な野菜果物を食べることで病気が予防できると言う事のデータが積み上がって医食同源がうそではないというだけの話ですね。

     たばこを吸う女性には、不妊症が多い、閉経が早い、などといわれてきたが、その原因物質が突き止められたという。その物質は、たばこの煙に含まれる多環芳香族炭化水素。この毒素は、長年かけて細胞を破壊するので、サイレントキラーと呼んでもいい程で、この物質の影響に気がついたときには、もはや手遅れとなっているので、禁煙が一番!。


    2001/07/22
         Medwave・コラム医師も戸惑う健康情報/小内 亨
     『人成長ホルモン療法における成長ホルモンはペプチドホルモンであり、飲んでも消化管でアミノ酸に分解されてしまうため、経口剤とはならず、その効果を発揮させるためには毎日注射を打つしかない。それでも、米国では若返りのため人成長ホルモン療法を受けている人は1万人に及ぶという。
     成長ホルモンを投与して老化を防ぐということの理論的根拠は、New England Journal of Medicineに発表された論文に基づいているようだ。成長ホルモンの補充により、筋肉量の増加、脂肪の減少、皮膚状態の改善などが期待され、種々の老化に伴う問題が解決するというのだが・・・・・、 成長ホルモンの血液中の濃度が正常範囲ならば副作用はないと考えられるが、過剰症ではどのような問題が起こりうるかは先端肥大症を連想すれば分かる。過剰状態が体によいわけはない。・・・・
     成長ホルモン自体には細胞を若返らせる効果はなく、細胞増殖を刺激したり、タンパク同化を促進させたりして、見かけ上若い体にするだけであり、人成長ホルモン療法はただ老体に鞭打つような治療にしか思えない。』と、結んでいる。

     やっぱりそうでしょうね。 毎日注射することが必要な治療方法って、良いことはないのは、それだけで理解できそうですね。

         Medwave・コラム医師も戸惑う健康情報/小内 亨
    『携帯電話が普及して、まだ日が浅い。携帯電話と脳腫瘍との関連についての症例対象研究の結果が続々と発表されてはいるが、携帯電話の使用歴が5年を越える人たちはそれほど多くない。特に若年者が携帯電話を長期使用した場合、どのような影響が出るかはまだ分かっていない。』として、自分も携帯電話を使ってみて様子をみようとしているとのこと。

     多分、影響はあるものの、脳腫瘍に影響が出るほど長時間・長期間使い続けるような特殊な使い方をする人はいないかもしれないし・・・・。

         Medwave・コラム医師も戸惑う健康情報/小内 亨
     『最近青少年犯罪が増加傾向にあるといわれ、その原因について識者はいろいろコメントするが、いずれも推測の域を出ていないが、その中に砂糖有害説なるものがある。
     砂糖は消化吸収が早いため血糖上昇に対しインスリンが過剰分泌される結果、反応性の低血糖を起こし、精神的に不安定になり、犯罪を犯すという説。
     砂糖有害説のほかにも、青少年犯罪の原因に関してはいろいろな説が飛び交っており、内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)、食品添加物などが原因としてあげられているが、どの仮説にもそれを裏付ける科学的なデータは少ないし、少年犯罪が増加傾向にあるといっているが、これにも根拠が薄いと疑問を投げかけており、情報を発信する側はそれぞれの都合で単なる仮説を振りかざしており、受けて側もその真の意図を推し量る必要がある。』と、結んでいる。

     この意見には、賛成するところもありますが、でも異論を呈したい。 少年犯罪は増加というよりも凶悪化とか異常化の傾向にはあるように思えます。その点では皆さんも異論が無いように思うのです。でもその原因として、いろんな説が出ることは良いことだと思いますし、そのような説が出ている背景を考えて見れば、やはり環境汚染に関する食物汚染とか昔には考えられなかった食習慣が出来つつあることを認めて、それを改めようとする意識を持つことが大切なような気がします。


    以前の記事である、
    ●キレる少年と食事の関係についての話題特集(2000.10.12) へ

         ------Fine-club気になる栄養素
     このページの冒頭には、『年々増加している動脈硬化。動脈硬化に起因した死亡率は全死亡の30%を超えて、がんと死因のトップを争っている。動脈硬化は自覚症状がないが、恐ろしい病気を引き起こす恐い病気であるという認識が必要だ。』と、表現しております。

     確かに、自覚症状を伴わないし、ガンの様に痛みを伴わず、脳卒中や脳梗塞として突然襲ってくるのですから怖い病気です。その原因は、長年の食習慣に有るということを判っているようで、実感として理解していないのが一般的な様です。 身近にもこの種の病気で通院している方がおられますが、食習慣が最大の治療法なのに、医者から貰った薬だけで安心しているようです。 この薬ではたして直ると思いますか?。 答えは、「No」です。 早く日々の食生活を改善して、抗酸化作用の有る食品を多用する食餌に切り替えて欲しいのものです。これが最も良い薬だと気づいて欲しいのですが、この種の病人ほど、このような情報に耳を傾けないのが常なので、困ったものです。私から云えば自業自得なので、健康保険を増額するようなリスク比例形に変えてやれば気づくのかもしれませんね。

    ■動脈硬化が引き起こす恐い病気

       動脈硬化とは、血管の内壁に脂肪酸やコレステロールなどがたまり、柔軟性が失われた状態のこと。弾力性のない血管には血液が固まりやすい。こうして血管の80%が塞がると、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞病気を引き起こす。動脈硬化を起こしている人は、肥満、糖尿などを併せ持っていることが多い。加齢も要因の一つ。以前の高血圧による脳卒中から最近は、欧米型の動脈硬化による脳梗塞に変化してきている。
    ■増加の原因は生活習慣

       動脈硬化の増加には、生活習慣が大きく関係している。特に、脂肪の摂り過ぎ。 最近の20〜50代の日本人の血中総コレステロール値は、男女ともに約30%が基準値(220mg/dl)を超えているという。また、ストレス、疲労、紫外線、喫煙などで体内の酸化が進む結果、動脈硬化やがんなどを引き起こす。体内には、抗酸化酵素が備わっているので、抗酸化食品を上手に利用して対応しよう。抗酸化作用が強いものとして、ビタミンA、C、E、β-カロチン、ポリフェノールなどがある。
    ■危険因子の数値を甘くみない

       動脈硬化には自覚症状がないので、手足が不自由になったりしびれたり、体の自由がきかなくなるという症状が出たときには、命を関わる状態になっていることが多い。そのため、症状の出ない内から病気を理解して対応する必要がある。健康診断では、動脈硬化の程度は測定できないのが現状。ただ、動脈硬化につながる危険因子を測ることはできるので、危険因子をいくつか持ち合わせることが、危険度が高まることを知っておくことが必要。軽い高脂血症といわれても、深刻な動脈硬化が進んでいる場合も多い。健康診断でひとつひとつの危険因子の数値が少し高めという程度ということで、そのままほうっておく人が多いが、その間に病気が進行している可能性が高い。危険因子を減らすには生活習慣を見直し、食事に気をつけるしかない。

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