「おなか健康!乳酸菌」・・・番組「ためしてガッテン」で乳酸菌の効用を紹介

 1996.06.05  NHK総合TV 8:00〜8:45

(著作権の関係上、内容をそのまま全て掲載出来ません。 概要として纏め直して掲載しています。)
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朝日新聞の番組案内によれば・・・

 乳酸菌等の腸内細菌からおなかの健康を考える。体の中には良い菌と悪い菌が存在するが、良い菌の代表、ビフィズス菌が腸内細菌の20%を占める状態が健康といわれる。このバランスが崩れ、悪い菌が増える始めると便秘などの不調が起こるという。


 番組中、山梨県棡原村が紹介されていました。 この山村は、長寿者が多い事で有名。その人達(平均年齢82才)のおなかの状態を見て見ると、若い人並みの有益菌が・・・・。
 この原因は、食生活に有りとのこと。 でも、17年前の調査の時よりも善玉菌が減っていました。
  やはり、食生活に変化が生じているのですね。 豊かになるって・・・・・。

 高蛋白・高脂肪食品をひかえて食物繊維の多い山菜等を活かした食事、それに山間の風景とストレスの無い生活もプラス・・・・・。
  東京のOL3人がこの村に3泊4日滞在して、おなかの状態がどうなるかの実験も興味が有りましたね。
  善玉菌が急激に増えるのですが、元の生活にもどるとたちまち悪玉菌が増える結果は、驚きでしたね。

 ご覧になりましたか?。 ナント! ここにもあの 光岡知足 先生が登場しましたよ。

 もっと詳しく知りたいならば、光岡先生の書かれた次の書籍を御一読あれ。

     老化は腸で止められた 青春出版社 Playbooks ¥760 
            ISBN4-413-01570-3 C0247 P760E

 番組の内容も、この本の中に書いてある通りでした。 でも、17年前の調査結果をフォローして、ゆづり原のお年寄りのおなかの状態を調査していた点は、さすがNHKでした。


NHK・ためしてガッテン!
  「おなか健康! 乳酸菌」 (1996年6月5日放送)

放送内容の概要・・・

 基礎講座  −善玉 v.s 悪玉 腸の中の攻防−

1.赤ちゃんのビフィズス菌を増やすのは?

 善玉の代表は、ビフィズス菌。

 赤ちゃんは、胎内にいる間は無菌状態に有るが、生まれ出てからビフィズス菌が増えていくのはどうしてでしょうか?     答えは、 おっぱい !
 母乳には、オリゴ糖が含まれており、これを食べてビフィズス菌が増えて行くとの事。

 赤ちゃんが成長するにつれて、おなかの中に悪玉菌が増えていくのですが、善玉・悪玉、どちらが優勢かで、おなかの健康が決まるのです。

 悪玉菌の代表は、ウェルシュ菌。

 ウェルシュ菌は、蛋白質を腐敗させて、有害物質を作ります。 そこで・・・・・

2.ウェルシュ菌の作るガスは?

 答えは、 おなら ですね。  へー、そうなの?  ^_^;

 若しも、ウェルシュ菌が、血液の中に入るとウェルシュ菌の毒素により、赤血球が次々と殺されます。
 体の中に、居て欲しくない困った菌なのです。

 有害菌が増えることは、老化や大腸ガンの原因の一つになります。

 腸内には、約100種類、100兆個の細菌が住んでいます。

3.この100兆個の細菌を、一列に並べるどの位の長さになるでしょうか?

 菌の大きさを約1μmとすると、100兆個ですから、 10万Kmとなります。
 これは、地球の周りを2週半する程の長さとなります。ビフィズス菌は、乳酸菌の一種であり、このビフィズス菌が沢山いるほど、健康であると言われています。



おなかの中のしくみ

 おなかの中の善玉菌と悪玉菌は、陣取り合戦をしています。全体の席の数が決まっているので、どちらが優勢の状態に有るかで、健康の状態が決まります。

 悪玉菌が増えると、善玉菌が減っていきます。
 善玉菌が多い時が、おなかの状態が良い状態なのです。

 乳酸菌は、乳酸を作ります。これは悪玉菌を弱らせます。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、99%が善玉菌だったのですが、
 年をとって行くにつれて、善玉菌が減っていきます。

 一種の老化現象です。 でも、おなかの状態を、若返らせる事は出来ます。

 そのためには・・・・・・。

おなかの健康度チェック  −−監修:光岡知足 博士
     1.トイレに新聞を持ち込んでいる。
     2.吹き出物など、お肌のトラブルが多い。
     3.頭痛・肩こりに悩んでいる。
     4.朝御飯抜きが、多い。
     5.仕事に追われている。
     6.肉が好き。よく食べる。
     7.野菜が少ないと、感じている。
     8.疲れ易い、疲れが直に取れない。
     9.酒が好き。つい深酒をする。
     10.イライラする事が、多い。

       おなかの健康診断・判定指標 
          上記設問に該当する件数の合計が、
            8以上 ・・・ 最悪
            6〜7 ・・・ 不良
            3〜5 ・・・ 注意
            2以下 ・・・ 良好
  さてあなたは? ・・・


善玉菌いっぱい作戦

 1.悪玉菌の餌を、断つ!

   高蛋白質・高脂肪食に注意

  悪玉菌が増えた状態で、脂肪の取り過ぎが続くと、
  大腸ガンが起き易くなる。

 2.善玉菌の餌を、補給!

   オリゴ糖と食物繊維を採る。

 3.善玉菌に援軍を送る!

   発酵食品等を継続する。

   朝食に、発酵食品を採るとよい理由は?・・・

  食べた乳酸菌も腸内で乳酸を作り、悪玉菌を弱らせる。

   乳酸菌等の外から入って来た菌は、腸内に定着し難く、
  やがて体外に出されてしまうのですが、小腸に作用して
  免疫力・整腸作用の向上に役立っています。

   小腸に入ってくると、小腸は外敵だと思ってやっつけようとする為に、
  結果的に体の免疫力を増やすのだそうです。
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徐福伝説メッセージニブロンって?
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