(著作権の関係上、内容をそのまま全て掲載出来ません。 概要として纏め直して掲載しています。)
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たんぱく質の摂取が日常的に制限されている慢性腎(じん)不全患者向きの、乳酸菌を利用して米のたんぱく量を減らした“医療米”「低たんぱくごはん」が十月から登場する。
この医療米は新潟県食品研究所の江川和徳・専門研究員が二年前に開発した基本技術より生まれた。
「良質の乳酸菌の出す酵素で、米たんぱくの含有量を半分程度に減らす。米が若干もろくなるので、蒸してごはんにする」
たんぱく質が体内で分解されるとアミノ酸になるが、余分なアミノ酸は老廃物を排泄する能力の低下した腎臓に負担をかけるから、慢性腎(じん)不全患者向きとなる。
「腎不全が進行すると最終的には人工透析となる。週三回、4〜5時間も拘束される透析をのがれるには、病気の進行を遅らせる食事療法が不可欠。低たんぱく、高カロリー(エネルギー)食が基本」となる
この食事療法のメーンは、やっぱり、ごはん。しかし、これまでの、でんぷんを米状に固めたものや米を削ってたんぱくを減らしたものは、うまくなかったり、高価なこともあって、普及していない。
江川さんの技術をそれぞれ独自のノウハウで改良されて、亀田製菓(本社・新潟県亀田町)と万有製薬が共同で開発した「万有ゆめごはん」と、佐藤食品工業(本社・新潟市)の「ひかり」の二種類の低たんぱくごはんが10月から発売される。
「ゆめごはん」は100g当たりたんぱく質の含有量は0.9gと、普通のごはん2.6gのわずか1/3しかない。患者の負担になるリンも半分、カリウムも大幅に減ったが、エネルギーは逆に15%アップしている。
「ひかり」のたんぱく質は100g当たり1.5gで、リン減少などはゆめごはんと同じ。佐藤食品工業によれば、「食味重点に工夫した。病院の試食では、ひかりを食べた場合はそうでない場合に 比べ、料理の幅が持て、たんぱく質、カロリー摂取が安定した」との事。共に、電子レンジや熱湯で温めて食べる簡単パック。
値段は一袋180g入りで、万有ゆめごはんは220円(60セットで13,200円)で三日から発売される.。 ひかりは250円で、一日発売にされる。
問い合わせは「ゆめごはん」は(Tel)0120-588-117 、「ひかり」は(Tel)045-453-1260 へ。
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