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悪臭がつきものの養鶏で無臭化に成功――。
ニワトリのエサに、もみがらなどを発酵させた一種の酵母菌である「ボカシ」を混ぜることで、ニワトリの排せつ物を臭わないように工夫して飼育している人が、新治村新巻にいる。
この人は、利根商高教諭の高橋芳一さん(43)。先月中旬から、褐色レグホン18羽を自宅の庭先で飼い始めたが、エサとして取り寄せた飼料が、交ざっている魚粉のせいか?臭いが、きついことに気付き、有機質肥料を作っていた高橋さんは、台所から出るごみにボカシを混ぜ発酵させてみた。
悪臭の元となっていたとみられる魚粉などが、ボカシに含まれる乳酸菌、酵母菌などの有効微生物群の働きで発酵し、3日ほどで酒粕(かす)に似た甘酸っぱいにおいが、かすかにする程度に変わった。
ニワトリも喜んでエサを食べるようになり、ニワトリの排せつ物も、鼻を近付けてみて初めて酒粕のようなにおいがするだけになった。
高橋さんは、ごみ問題に取り組む市民らが今年2月に発足させた「利根沼田の廃棄物を考える会」の会長を務めており、自宅でも台所から出るごみをボカシを使って有機質肥料を作っている。
今月、水上月夜野新治衛生施設組合(管理者、腰越孝夫水上町長)の招きで、新治村役場で地元婦人会などを相手に、ボカシの利用法について講演したほどで、ごみ問題について実践に基づいた取り組みを続けている。
ニワトリを飼うことについて、「悪臭が近所迷惑になる」と反対していた家族も、ボカシの効果には驚くばかりで、「家畜公害と言われて悪臭対策に悩む養鶏農家の参考になるのでは」と話しているという。
問い合わせは、高橋さん 0278-64-0045 へ。
ボカシ: (朝日新聞朝刊 福岡 / 94.01.11 )
琉球大学の比嘉照夫教授が発見したEM(乳酸菌、酵母菌など80種以上の微生物を組み合わせた有効微生物群)をもとに、米ヌカやモミガラ、糖みつなどを混ぜて発酵させた発酵堆肥材。
わらを細かく刻んだような粉状で、薄茶色。使用法は、生ゴミが出るたびに、密閉式のバケツなどに入れてボカシをふりかけ、容器がいっぱいになったら台所の隅に置いておく。10日間ほどで堆肥が出来上がる。卵やカニの殻などは発酵が遅いので、取り除いた方がよい。
◆「無添加食品販売協同組合」の「環境用商品」群の中に「ぼかし」が扱われています。
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