博多
飛行機に乗るのははじめてだった。朝7時ころと早い時間だったが、死ぬかも
しれないという思いが強く、彼女にお願いして見送りに来てもらう。
空港から市内へ移り、少しぶらぶらした後、西鉄に乗り大宰府に出る。
駅から天満宮に続く参道の、観光地然としているのが嬉しい。名物の「梅ヶ
枝餅」は食べそびれる。天満宮のおみくじで大吉をひく。
駅まで戻り、徒歩で観世音寺へ。南国の陽射に消耗する。タクシーを使うべき
だったと後悔する。寺はがらんとしていたが、宝物館の巨大な仏像群は圧巻
だった。死ぬまでにあと2回くらい来たいと思う。
観世音寺からまたすこし歩いて大宰府跡へ。あれからだいぶ時間が経ったせ
いか、防人らしい人の姿は無かった。
市内に戻り宿をとる。博多のおいしいものを求め、天神をぶらぶらしたのち居
酒屋に入る。すこし飲んだあと、ホークスシティへ移動する。
ホークスシティーの一角では、ちょうど24時間テレビの催しを開催していた。
申し訳程度の募金をして開場に入ると、ちょうどフィナーレだった。みんながな
にかの歌をうたうなか、大画面では研ナオコが走っていた。バスで宿まで帰
る。