人間の腸は10万kmの血管と60兆個の細胞、100兆個の腸内細菌
などの最適なバランスを保って活動しているそうです。
腸のある腹部には身体の血液の60%が集まり、腸の健康が、全身
の血液循環に大きな影響を与えています。
しかし腸のトラブルは 「直立二足歩行」をする人間にとって
大きな課題です。
人間は動物の中で唯一、常に「直立二足歩行」をします。
このスタイルは、道具を使うことを可能にし人類を大きく進歩
させましたが、胃下垂や、重力による腸への負担などの問題を
生みました。
人間にとって宿命ともいえる腸の問題に対処できる運動が、
「腸運動」です。腸運動をすると、腸の「蠕(ぜん)動運動」が
促され、お通じがスムーズに。内側から健康になれます。
腸が硬くて宿便が多いと 血液やエネルギーの道が詰まって
しまい全身の血行が悪くなります。 腸運動は腸を柔らかくし、全身の 血行を良くするとともに小腸の宿便(3kgくらい)を排出します。

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腸運動は脳に酸素を供給するための運動ともいえます。
脳には全身の血液の15%が必要です。然し腸が硬いと 酸素の
供給が不足して 頭が痛くなります。
腸運動は、「第二の脳」といわれる腸を刺激し、便秘や冷えなど
のトラブルを 改善する健康法です。
腸運動は色々な体位で行います。ここでは九つの体位を紹介
します。「腸を引っ張って力を抜く」の繰り返しです。呼吸とは
関係ありません。 ①だけ200回、あとは100回ずつ行います。
①正面を向いて立つ。足を肩幅に開く。 脚先は並行(足先が外に
向くとエネルギーが漏れ、内に向くと緊張する)尾てい骨を
そのまま下に降ろす感じで膝を軽く曲げる。
②正面を向いたまま 上半身を左に捻じる。
③正面を向いたまま 上半身を右に捻じる・
④右膝をつき左股関節を90度開き、左膝を直角に立てる。
⑤左膝をつき右股関節を90度開き、右膝を直角に立てる。
⑥胡坐で座り、両手を組んで、腕を上にあげる。
⑦獅子のポーズで背中の力を抜く。
⑧寝て両膝を立てる ⑨寝て両膝を立て、腰を持ち上げる

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