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時の瞑想

 左回転卍と右回転卐を見て筋肉反射テストの強弱を見るエクササイズが
 あります。エネルギーが動く時、私の場合は通常時計回りの渦になりま
 す。しかし悪霊が動く時は左回りです。中医学ではエネルギーは入って
 くるときは右回り(補法)、出ていくときは左回りの渦(瀉法)。陰陽
 理論では逆ベクトルのエネルギーが同時に働くともいわれます。(正負
 の法則でも同じ考えですね。)
 
 地球の自転公転は左回りです。世界に左回り、右回りの逆渦は生まれ続
 けていることになります。自転・公転の動きの中で逆渦として生まれる
 エネルギーは遠心力・求心力です。



 中医学の陰陽論でいえば左回りは陽のエネルギー、潜象世界・男性性、
 右回りは陰のエネルギー、現象世界・女性性。   
 しかし古事記では黄泉の国(潜象世界)を司るのは伊邪那美命!
 閻魔様が男性、女性の両方で表現されるのと同じでしょうか ? 
 カール・ユングがアニマ・アニムスを元型(全人類に普遍的に存在する
 もの)と考えた如く、人間は本来両性具有ということでしょうか?
 男性イメージ、女性イメージはナンセンスなステレオタイプであり、性
 差別などあってはならないことを示唆するのでしょうか?

 また古来「遠心力(左回りの渦)、求心力(右回りの渦)は生死を司る
 エネルギーである」と考えられてきたことが解ります。
 左巻きの渦は分散・拡散=死のエネルギー(潜象界・陽のエネルギー)
 、右巻きの渦は凝集・結晶化=生のエネルギー(現象界・陰のエネルギ
 ー)。そして時空間的に制約される現象界、命の世界は時空・時計回り
 の渦に制約される世界です。では 現象界を制約する「時」とは何でし
 ょう?

 聖書には「全てに時があり、神のなさることは時にかなって美しい。」
 「神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた」と記されています。
 時宜にかなって美しいとは「時は永遠に対比した、変化を測る物差し」
 だと語っているとも言えます。

 時は移ろうもの(諸行無常)!!では、時はどのように移ろうのでしょ
 う?過去→現在→未来? 未来→今→過去?それとも 今、今、今、今
 ・・・・・(永遠の今)?因果応報的な考えでは「今」は過去からの延
 長線上にあります。心理療法でも 問題解決のために原因探しをしてい
 た時期がありました。

 今では 脳内タイムラインを問題解決の時点まで進んで 未来から今の
 問題を見る、ソリューションフォーカストアプローチが主流となってい
 ます。過去世療法に於いても「失われた時・失われた過去の回復」=「
 過去世での原因探し」をするよりも、今を制約する情報を探るために有
 益なモデルとなる歴史上の人物を特定します。今を癒せば過去も未来も
 同時に癒されるという考えです。


 日本人は古来「あま(あの世)」と「うつしよ(この世)」を想
 定し 二つの世界をつなぐ「ま」を大事にしてきました。
「ま」をつり合わせる「まつり」は神事として祀られてきました。

 祀り・祭り・奉り・政りとは、感謝や祈り、慰霊のために神仏お
 よび祖先をまつる行為(儀式)であると言われます。
 祭のお囃子、太鼓や鈴の音。神輿や踊りや香り。祭に預かるもの
 は いつしか変性意識になり潜在意識とコンタクトする=神から
 の啓示=ご神託を受けとることになります。

 「ま」つりを行えば「うつしよ」に居ながらにして「天」と交信
 できるともいえます。「あま」と「うつしよ」の関係は キリス
 ト教の直線的な時間感覚に類似しています。

 時間は直線的に流れるものなのでしょうか?先の考察のように、
 時計回りの渦となって進むのではないでしょうか?
 「円環の生命観」とはあの世にこの世が包含されているというこ
 とでしょうか?

 神道はあの世(あめ)とこの世(うつしよ)を分けますが「ま」
 を至るところに見出し あの世とこの世を一つとして考えていた
 のでしょうか?
 
 永遠の象徴である「円」は「直線」の集合であり、直線は 位置
 を示すことのみができる「点=0」の集合です。
 永遠はゼロの集合でありそれは即ちゼロであることになります。
 円は永遠の今を表していることなのでしょうか?
 円も直線も同じだということなのでしょうか?
 零は別名「存在そのもの」「ワンネス」「ソース、存在の源」
 「創造主」「サムシンググレート」「集合無意識」
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