私たちはいろいろな願いを持ちます。
そして「真実の願いは叶う」とか「100%願えば叶う」と言われます。
100%願うとは???
「願いを持ち続けている」とは その願いが「真実のものではない」
または「100%願っていない」ということになります。
人の意識は顕在意識、潜在意識に分かれていることは良く知られていま
す。
潜在意識も個人的無意識、普遍的無意識にわけられ 普遍的無意識の力
も考えると潜在意識は顕在意識の9000倍の力を持つともいわれます。
(顕在意識が水面に浮かぶ氷山の一角に例えられたりもします。)
顕在意識でどれほど強く願っても潜在意識の願いが反していれば、アク
セルとブレーキを同時に踏むが如く 無気力(エンコ)になるしかあり
ません。
それでも、潜在意識を無視して顕在意識で願い続け、努力し続ければ
目的を 達成できない自分への嫌悪になり、自責の念になり、ついには
自殺に至ったりすることもあります。自分を嫌悪し、責め、殺すことに
なります。
叶わない願いがある時、それが真実の願いか否か自問してみましょう。
ワークの流れ
①ワークの準備
「現在」「目的達成を阻むハードル」「ゴール(目的達成点)」の3枚
のフィールド(「現在」「目的達成を阻むハードル」「ゴール(目的達
成点)」と記した紙)を用意し順に並べます。(脳内タイムラインを直
線にイメージするためです。脳には実体験もイメージ体験も同じ作用を
します。)
②現在のフィールドで自分に以下のように尋ねます。
「願いが叶うと 日常生活にどんな変化が起こりますか?」
「願いが叶うと ライフスタイルにどんな変化が起こりますか?」
「願いが叶うと 人間関係にどんな変化が起こりますか?」
「その願いにどんな意味と価値がありますか?」
「願いが叶った自分をイメージできますか?」
「どんな気分ですか?」
④ゴールのフィールドまで一気に進み 願いが叶った状況を実体験のよ
うにイメージ化した後、以下のように尋ねます。
「体の感覚はどうですか?」
「周りの人はどんな目で見ていますか?」
「あなたに対してどんな評価の声が聞こえますか?」
⑤ゴールのフィールドで後ろを振り向いて 尋ねます。
「願いが叶うことを妨げているものは何ですか?」
「今の状態にどんな利点がありますか?」
「なにがあると 壁を越えることができますか?」
「具体的に何をする必要がありますか?」
「できることは何ですか?」
(実際のセッションではプラクティショナーが トランス誘導をし、潜
在意識にコンタクトをとります。達成に必要なリソースも アンカリン
グさせていただきます。)

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幸せ回避・願うは不幸の始まり???
願いが叶わないとき 叶える力のない自分を責め、自己嫌悪に
陥り、自分を愛せなくなる(セルフエスティームを失う)とい
う危機が生まれます。
落とし穴への注意が必要です。
「できない自分」を責め、嫌悪する卑屈の堂々巡りにはまると
「できる他人」を妬み、嫉み、嫉妬し 蹴落とすべき競争相手
に仕立てます。 いつの間にか世界が敵になり自分の居場所を
失うことになります。
どうすればいいのでしょう?
「叶わない願い」は「真実の願いではない」ことに気づく必要
があります。
叶わない願いの背景にどんな真実の願いがあるかを問う必要が
あるとも言えます。

私たちは 通常 呼吸することに意識を向けません。
生命体であるにもかかわらず 生きるための活動に あまり
意識を向けません。潜在意識にも あまり意識を向けません。
息をすることは生きること・息の仕方は生き方と言われます。
命はまるで オートマチックに維持されているような錯覚に
陥り「顕在意識の力を悠に超える潜在意識」に突き動かされて
いる自分に無自覚であれば 真実の自分を見失っているという
ことです。
「真実の自分を回復する」とは「個人的無意識を超えた 普遍
的無意識・集合無意識とのつながりを回復する」こととも言え
ます。
「真実の願い」は「世界と調和バランスした願い」です。
自分の詩(表現・願い)が不協和音を奏でれば 世界から排斥
され、快いハーモニーを奏でれば 世界から喜ばれ 尊ばれま
す。
そのような視点で見れば「弱肉強食が自然界の掟」でなく「共
存共栄・調和バランスが自然界の原理」とも考えられます。
「願いが叶わない時」こそ「真実の自分に出会いなおすチャン
ス」と捉え 、自己一致をしながら 自己実現の喜びに生きるも
のになりたいと願います。
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