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フォーカシング
 
 フォーカシングは人がまだ"言葉にならない意味のある感覚
(フェルト・センス)に注意を向け、その感覚と共に過ごす
 ことをいいます。
 フェルトセンスとは、意識・無意識の境界に注意を向ける
 ことで直接、身体的に感じられるものです。

 フォーカシングの創始者 ユージン・ジェンドリンはユダヤ
 人です。ナチのユダヤ人狩りから逃れるため、いつもの隠れ
 家に急いでいる途中で 彼の父はいきなり 胸騒ぎのような
 ものを感じて 違うコースに誘導しました。
 いつもの隠れ家に逃げたものは皆捉えられてしまいました。
 ジェンドリンは、この胸騒ぎのようなものをフェルトセンス
 と名付け、フォーカシングの技法を開発しました。
 
 フェルトセンスは身体の感覚、サインとは異なり「魂からの
 メッセージ」といった感覚です。

 胸の奥や腹の底、鳩尾など身体の中心部分にぼんやりと注意
 を向けながら、何かの気がかりにまつわる感じ(フェルト・
 センス)が感じられるのを、受容的な態度で待ちます。

 次に、その感じにぴったりな言葉(ハンドル)を探し、
 見つかれば、その言葉がフェルト・センスにぴったりか
 どうかを突きあわせて感じてみます。

 違っているようであれば、再びぴったりくる言葉を探し、
 もう一度、フェルトセンスと照合してみるという過程を
 繰り返します。

 フェルト・センスとハンドルがぴったりであれば、
 フェルト・シフトと呼ばれる、ぴったりだという感覚と
 解放感が得られます。



 さらにフォーカシングを続ける場合、今度はフェルト・
 センスに対して、「何がそんなに~なのか」「その感じ
 は私の生活の何と関係があるのだろうか」などの質問をし、
 フェルト・センスのほうから、自然に何かしらの反応が
 返ってくるのを静かに待ちます。

 何か反応が得られるようであれば、それを受容的に受け
 取ります。

 時間的な限界や、フォーカシングを終えてもよいという
 感覚があれば、最後にフォーカシングの中で得られた
 体験を丁寧に自分の中に受け取る作業を行ってから、
 フォーカシングのセッションを終えます。



 
 情動を鎮める6つの対応 

 体感覚を使って 
 *深呼吸をする    *スポーツやダンスをする 
 *筋肉をほぐす

 聴覚を使って
 *音楽を聞く  *友達と話す   *独り言を言う    
 *コマーシャルソングを思い出す  *数字を逆に数える

 視覚を使って
 *楽しい「思い出」を思い浮かべる  *額縁のパワー
 *サブモダリティチェンジ  *怒りの場面を外から眺める
 創造力を使って

 *気持ちを詩や手紙に書く   *刺繍や編み物をする
 *絵を描く          *楽器を演奏する
 自分を大切にして
 *温かい風呂に入る      *大好きなものを食べる
 *マッサージをする      *身体をなでる
 笑って
 *面白いビデオを見る      *ジョークを言う
 *口角を上げる         *笑顔を作る


                   
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