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歩行禅

 歩行が習慣を変える
 歩き方が変わると 姿勢が変わり、体質が変わります。
 歩くだけでも脳の血液循環が 二倍に!(米国イリノイ医大研究チーム)
 
より効果的な歩き方で 歩行瞑想を満喫しましょう。

 
正しい姿勢
 ①つま先は並行に。
 ②背筋を伸ばして、上半身は5度前に倒します。百会から湧腺まで真直ぐ
 つながる感じで。
 
 
正しい歩き方
 ①湧腺(上図参照)を指圧するように歩きます。湧腺は人体にある生命
 エネルギーが泉のように湧きあがるという意味を持つ「つぼ」です。湧腺
 から足の指(特に親指)まで力を入れ、地面を掴むように歩きましょう。
 一歩歩くごとに湧腺からエネルギーが上がってくるように「地球を掴む」
 という感じで 力強く踏みしめます。 

 ②百会から湧腺までエネルギーを一つに繋げてください。湧腺で感じられ
 た気運が下腹と胸、百会まで伝わると想像しながら歩きましょう。イメー
 ジすれば効果がより一層大きくなります。身体のリズムに乗りながら自然
 に楽しく歩いてください。
 


 歩行の効果
 ①正しい姿勢、正しい歩き方だと 普通の歩行より3倍のカロリーを消耗
 します。
 ②足がどんどん強くなり、脳神経も強くなって ストレスが減ります。
 ③尾てい骨を巻いて(肛門を閉めて)歩くと、丹田に気運が集まり、活力
(やる気)が出ます。自信が育って性格が前向きに変わります。
 ④胸を開いて歩くと任脈経絡がほぐれて、気分がよくなります。
 ⑤笑顔で、リズミカルに歩くと 脳によいホルモンが分泌されます。



 
歩行・逍遥
 ①歩行は、酸素を消費して、筋肉の収縮に必要なエネルギーを
 取り出す運動、いわゆる有酸素運動です。
 有酸素運動は、肥満、高血圧、糖尿病などのいわゆる生活
 習慣病の改善や予防にたいへん効果があると言われています。
 ②歩行はまた、足裏反射区(左図参照)を刺激し、フットマッサ
 ージ効果も期待できます。
 ③更に 歩行は「こころの健康」にも効果があります。
 リズミカルに歩くと セロトニンが生まれます。
 私たちは、悩み事があるとき、散歩をすると少し気が晴れる
 ことを経験しています。緑の木立、青い空、心地よいそよ風、
 自然に触れると心が晴れ晴れします。軽い運動が精神機能の向上
 に有効であるという研究報告も知られています。

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 古代ギリシャの哲学者、ソクラテス、プラトン、アリストテレス
 らの人びとは、(リュケイオンの屋根つき散歩道を)歩きながら
 、さまざまな議論を闘わせていたことから、逍遥(しょうよう:
 ぶらぶらと歩くこと)派と呼ばれていました。
 彼らが歩きながら議論をしている姿は、ルネッサンス絵画の巨匠
 の一人、ラファエロが、バチカンのシスティナ礼拝堂に壁画「ア
 テネの学校」として描いています。

 日本でも、京都大学の教授を務めた哲学者、西田幾多郎が、京都
 の南禅寺あたりから、銀閣寺までの小道を思索にふけりながら散
 歩していたことから、この小道を「哲学の道」と呼ぶようになっ
 たという話は有名です。

 私たちも、歩くことで、血の巡りがよくなり、独創的なアイデア
 が浮かんでくるようになるかも知れません。

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