HOME

エンカウンターグループ

 構成的グループ・エンカウンター


  *エンカウンター・グループとは「出会いのグループ」
  という意味です。

  情報や知識や意見交換ではなく、縁を大事にした
  触れあい、本音の交流を主とし、自己についての発見
  や他者との関係を確認し、行動の変容と成長を狙った
  グループです。

 *率直なフィードバックと 自己開示が求められます。

 *エンカウンター・グループには、ベーシック・
  エンカウンター・グループと、構成的グループ・
  エンカウンターがあります。

 *いずれも人間性回復運動に支えられて発展してきました。 
 *生きるとは「自分が自分の人生の主人公である]という
  意識を持ち、「選択の主体であるという自覚」を持つ
  と同時に「相互関係への関係としての自分」
 (キルケゴール)に目覚めていることと言えます。

 人が一を叩くと書いて命と読むように
ワンネス への
 歩みこそ生きることともいえます。  

 ベーシック・エンカウンター・グループの特徴
  1.あらかじめ準備されたプログラムはなく、メンバー
   から自由に提供されたテーマに添って展開されます。

  2.メンバーは受容と共感によって関わっていきます。
   批判、議論はしません。

  3.グループが親密な雰囲気になり、かなり深い感情
   レベルでの交流になることが多い。

  4.非常に時間がかかるのが問題です。



 構成的グループ・エンカウンターの特徴  
    
  1.メンバーのニーズや個性によって プログラムを準備
   します。
  2.エクササイズを誘発剤にして、交流の方向や深度を
   コントロールできます。
  3.エクササイズを介しての交流であれば いきなり
   話し合いをすることによって起こる心理的な抵抗を
   軽減させます。
  4.みんなと同じ課題をすることで、共通の場で起こる
   感情を共有したり、仲間意識を高めます。
  5.非常に短時間で 「自己開示」と「他者からのフィード
   バックを受け取る」体験、気づきの体験が可能です。
  6.エクササイズは参加型のグループワークが中心
   なので グループ効果に加え エクササイズその
   ものの目的からの学びもあります。




 ジョハリの窓
 「ジョハリの窓」って、ご存じですか?
 ジョセフとハリーが発表した「対人関係における気づきのグラフ
 モデル」を(二人の名を取って)ジョハリの窓と呼ぶように
 なりました。
 
 誰にも自分で分かっている私と、分からない私が居ます。
 しかも私の性格はまるで相手、場面によって変わってしまう
 かのようです。

 次の四角を私という一つの大きな心の窓に見立ててください。
 横軸のメモリを指標にして、相手との関わりにおいて自分が自分
 のことを分かっている程度(右端はすべて分かっている。左端は
 まったく分かっていない )で、四角を縦に2分してください。

 相手は、あなたをどの程度分かっていますか?
 それを縦軸のメモリを指標にして四角を横に二分してください。

 心の窓


A:自分と他人に分
 かっている部分


B:自分には分かって
 いないが他人に分か
 っている部分


C:自分は分かっている
 が他人には分かって
 いない部分


D:自分にも他人にも
 分かっていない部分
 
    自    分 


 
    分かっている
   分かっていない





  A:開放領域    B:盲点






  C:隠している    D:未知

 *A:開放領域では、お互いに既に分かっていることを基本に活動
 できるので相手の真意を推し測ったり自分のある部分を隠し
 たり、現実を自分に都合が良いように歪曲する必要がありません。 
 *開放領域では、自分の真の姿で取り組むことができます。
  解放領域を拡大することは人間の成長を意味します。

 *Aを拡大するにはB、Cが狭くなる必要があります。

 Bを狭めるには、自分に分かっていない自分を相手に知らせて
 もらえば(
フィードバックを受け取る)良いわけです。

 Cを狭めるには、今まで相手に隠していた自分のある部分を
 知らせれば良いわけです。
 これを
自己開示と呼びます。

 *B、Cが狭まるに連れ(解放領域が広がるにつれ)Dを知る
 手掛かりが得られ 洞察が進められると「自己との出会い」の
 チャンスが訪れます。 

 「自己開示」と「フィードバック」 は「自己発見」へつながる
 とも言えます。
 *「自己開示」
  自分の考え・意見・感情・欲求などを相手に率直に あるがまま
  に伝えることによって Aの領域がCの領域へと拡大して開放の
  領域が大きくなる。
 *「フィードバック」
  自分にはわかっていない自分について何らかの情報を ほかの人
  から知らせてもらう働き。
  Aの領域がBの領域へと拡大して開放の領域が大きくなる。

  「自己開示」と「フィードバック」によって拡大した部分が
  「自己発見」というわけです。
    
           
      HOME