NEW YORK STOCK EXCHANGE/NY証券取引所

(20 Broad St.)
世界経済の動向を現実に自分の目で確かめるためには、ウォール街のニューヨーク証券取引所の見学が一番。新古典主義の寺院風の建物の正面上部には、「人間の労働を守る公明正大さ」というJ.Q.A.ワードによる彫刻を見ることができます。真ん中の天使は、公明正大さを象徴し、科学・産業・発明を支配し、右側には農業を表す天使、左側は鉱業を表す天使がいます。
取引所(NYSE)の見学は、正面入口からではなく、横のビジターズセンターへ。3階から、ガラス越しに取引の様子が見学できます。日本語の解説のテープもありますが、生半可な証券知識では、何を言っているかわからず退屈なだけで、時間の無駄です。せっかくのサービスなのですから、もっとわかりやすい日本語にしてくれないものかと思います。日本の証券会社も、お金儲けばっかり考えないで、こういうことからもっと協力すればいいのに。

お土産には、NYSEのロゴ入りネクタイか、同じくBULL(雄牛)と BEAR(熊)の戦い(=売り手と買い手の攻防)の様子をあしらったネクタイなどがいいかも。尚、館内の撮影は禁止です。カメラなどは入り口で預ける形になります。
でも、ここを見たからといって、株でお金は儲からない、当たり前だけど。トイレに行きたくなったときは、受付で鍵を借りてから、どうぞ。
NY証券取引所のホームページには、Visitors Centerというコーナーがありますので、地図や受付場所の位置をホームページ上で確認の上でお訪ねください。
最近の新聞報道によると、このニューヨーク証券取引所も移転が検討されているようで、ワールド・ファイナンシャル・センターの一角か、ニュージャージー州が候補にあがっているようです。


Trinity Church/トリニティ教会

(Broadway at Wall St. )
ウォール街まででかけたら、トリニティ教会にもぜひ寄ってみてください。ウォール街の正面に建つ黒っぽい色の建物で、86.5mの塔がそびえたっているのですぐわかるはずです。
トリニティ教会は、1697年にニューヨーク最初の教会として建てられました。ネオ・ゴシック様式の建物は、19世紀末まではニューヨークで一番の高さを誇っていました。現在の建物は1846年に造られた3代目の建物ですが、隣接している教会の墓地とともにイギリス植民地時代の貴重な遺跡でもあるのです。墓地には、政敵との決闘で47歳で亡くなってしまった初代財務長官のハミルトンや、蒸気船をつくったフルトンたちが眠っています。納骨堂には独立戦争で捕虜となり命を落とした2000人の遺骨が納められています。独立戦争の間、ニューヨークはイギリスの軍隊に占領されていたわけですが、独立後初の合衆国の首都は、その後、フィラデルフィアに移るまでは、このニューヨークだったのですね。

建物は、焦げ茶色の砂岩で覆われているので、外観は黒っぽく見えます。教会内部のステンドグラスは、アメリカでぜひ見ておきたいものの逸品の一つ。忙しいツアーの間に、しばし、この教会の中で、古きニューヨークに思いを馳せてみてはいかがでしょう。美術館が併設されています。
この教会の前からイースト・リバーまでが名高きウォール街。意外と狭い道路なので、最初は、「エッ!これが世界の金融の中心地の、あのウォール街なのか」と、ちょっと驚いてしまいました。この地に初めて銀行ができたのは1784年。ウォール街48番地にあるThe Bank of New Yorkが、アメリカ最古の銀行です。William通りと交わる北東の角の建物です。


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