てべい


手経は、織り物を構成する経糸と横糸のうち、
経糸を準備する段階で、経台を用いて、
布の幅を作り出す為の経糸の本数を引き揃える工程です。


一定の本数(ここでは12本)づつ、最終的に織る織物の長さの糸を、綜(あぜ)をとり手経の機具(経台)に巻き付けます。
今回の例では12本づつ200回で2400本の経を作ります。

綜(あぜ)
経糸の順番を決め糸どうしが絡まないように、交互に交差させること。
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12本の糸を指で交互に拾い綜(あぜ)をだし、糸の順番を確定し、経台の杭に嵌める。


織る織物の長さになるまで、経台の杭に折り返し巻いてゆく。
前段階とここの作業を、200回くり返す。


経糸の本数が揃ったところで、綜(あぜ)が解けないように、糸をとおし、固定する。


経台からはずし、これを、千切り(ちきり)に巻いて織機に掛けられるようにする。

千切り(ちきり)
経糸を織幅に均一に巻く筒状又は棒状の枠
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