雑記 クロスステッチ関係の話題
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2004/12/11 クロスステッチとのかかわり
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もともと手芸は趣味の一部です。が、刺繍にはそれほど興味を持っていませんでした。裁縫や編み物に比べて、刺繍は装飾という以外に実用的な用途を思いつかなかったので、特に覚えたいと思いませんでした。
というわけで、刺繍経験はたいしてありません。簡単なニードルポイントのキットや小さなデザインを刺したことがあるくらいです。それがクロスステッチの図案を作るに至ったきっかけは、家にあった刺しかけのクロスステッチものを、もったいないからと完成させたことにあります。途中から引き継いでも問題なく完成でき、できあがりに満足しました。技巧に凝らないクロスステッチは、初心者でもデザイナーの描く通りの絵が再現でき、根気さえあれば必ず完成できるというところに魅力を感じます。
そしてクロスステッチの描画は、原理的にはペイント系のCGと同じ。長らくほったらかしにしていたサイトの復活に新しい切り口が欲しいと思っていた時期だったので、自分でクロスステッチの図案を作って公開しようと思い立ちました。
最初のデザインは、CG画廊の最後に描いたひまわりに決めました。一番布で再現するのにむいた絵柄に思えたので。
そして試行錯誤の末、2004年4月にクロスステッチ図案コーナーを開設し、今に至ります。当初は1ヶ月に1デザイン以上と自己目標を立てていたのですが、刺すのに時間をとられて遅れ気味。2デザイン同時発行で帳尻を合わせました。
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2004/12/11 ウェブリング参加
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クロスステッチ図案コーナーを設置したものの、元は手芸がらみのサイトではなかったので、クロスステッチに関心のある方がこのサイトを訪れる機会はあまりないのではないかと感じていました。
そこでクロスステッチ関連サイトを巡っていて知った、「クロスステッチ大好き♪」というウェブリングに参加させていただくことにしました。クロスステッチに関係のあるサイトのウェブリングです。クロスステッチ関係のサイトは多様でたくさんあり、私がそうとは知らなかっただけで人気のある趣味なんだな、と実感します。
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2004/12/11 JO式糸端始末法
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人に正しい技法を講釈できるほどの知識はありませんので、自己流技法を恥ずかしながら披露します。JO式といっても、常識的なものではありません。むしろ邪道な気がします。
2本取り指定の作品を刺していて考えつきました。(というほどのたいそうなものではありませんが。)
基本は2本取りです。1m程度にした糸を2つに折って50cm程度の2本取りとします。(ここは割とよくあるやり方だと思います。)
わにした方(折った方)を針に通します。
布の裏から差し始め位置に針を出し、裏に2cm程度残して糸を引き出します。
表から次の刺し位置に針を刺し、糸を慎重に引いて、最初の位置に1cm〜1.5cmくらい残るように調節します。残す長さは細かめの布の場合です。粗い布ならもう少し長い方がいいかもしれません。
布の裏を見ながら、残した糸端を包むように次の刺し位置に針を入れ、糸を引き糸端を固定します。その後も数目同様に行い、刺しながら糸端をステッチの中に入れてしまいます。糸端がステッチに包まれたら、裏を気にせずステッチを続けます。(ここまでもそれほど特殊なやり方ではないと思います。)
糸の残りが針の長さとほとんど同じくらいになるまでステッチを続けます。
糸の残りが針の長さ程度になったら、糸を針から抜いて、次の刺し位置に針だけ刺して、半分くらい布に沈めます。そうすると糸の長さの方が、針の布から出ている分より長くなるので、針穴に通し、そのあと針を引き抜きます。針を糸からはずして刺し、糸を通してから針を進めることを糸の残りが1cm〜1.5cmくらいになるまで繰り返します。
糸の終端(わになっている)を布の裏に1cm〜1.5cm出した状態で、針を刺し終わった針目の方からステッチの裏に数目分刺し、針の頭だけ抜かずにおき、糸端を針に通してから、針を一気に抜きます。糸端はステッチに埋まります
この方法は、終端の始末に時間がかかります。糸を何度も針穴に通しなおすのは面倒ですが、わになっているので糸端もほつれず難しくありません。糸を切りそろえて刺していくと、内回りと外回りになるのか、どちらかの糸が一方より短くなって切りそろえる羽目になることが多いのですが、わになっているとその必要もありません。完全に1cmも残さず糸を使い切ったときに深い充足感を得られるので、ついこのようなやり方をするようになってしまいました。
広い面積を同じ色で刺すときはハサミいらずで糸くずもあまり出ません。図案の都合で途中で糸を切るときも、わになった部分を開けばある程度の長さで残るので、無駄になる糸は少なくて済むと思います。
なんともみみっちいやり方ですが、もともと刺繍は布や糸を無駄にしないようにと発祥したということなので、こんな方法もありかな、と思っています。
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2005/01/18 使用許諾について
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毎回何かをリリースするときは使用許諾をどうするか悩みます。JO図案は初めから有料コンテンツにするつもりだったので、あいまいな部分はなるべくないようにしようと、ありとあらゆる可能性を考えて、かなり細かい条件まで盛り込みました。
著作権の具体的な内容は世間一般によく知られていないし、解釈に迷う部分も多い。また、電子ファイル使用者の自己責任の範囲は、作る側の常識と使う側の感覚がかなり乖離していると思う。著作権についても自己責任についても全く意識していない方にも、使用許諾さえ読んでもらえれば後でトラブルにならないようなものにしよう、と考えて今のスタイルにしました。
これはしません、あれはしないで、といった内容が多いので感じが悪いかな、と思わなくもなかったのですが、後から法律や常識を振りかざしてどうこう議論するより、あらかじめ明言した方が誠実だろうということで、いちいち記述しました。初リリース時は反響が恐いな、とびくびくしていたのですが、そもそも図案自体に反響がなく、杞憂でした。(喜んでいいのか悪いのか...。)
今回図案 No.10で文字サンプラーをリリースするにあたり、このデザインのみReadMeに項目を追加しました。今までの規約のままだとこのサンプラーから文字を取りだして別のデザインに含めると、そのデザインがJO図案の2次著作ということになってしまいますが、それはあんまりだろう、ということで、この追加によってそういった場合は元のデザインの著作権がそのまま生きるようにしました。
文字単体だけをみれば独自性が薄いデザインなのであまり権利を主張できないかな、と思うものの、それなりに手間暇かけているのでサンプラー自体の存在意義が脅かされないように多少条件を付けさせていただきました。
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2005/04/03 補助ツールについて
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補助ツールの計算機能は、JavaScriptで作成しました。
当初は慣れたWindowsプログラムにしようかと思っていましたが、ファイル保存の必要がなく、Macユーザーにもご利用いただけるので、サイト上で動作するスクリプトの方が適切かと考えました。
Javaスクリプト機能の使えるブラウザでご利用いただけます。ブラウザ等の機能でスクリプト利用制限がかかっていると動作しません。
PDF版の図案には使い方解説をつけていなかったので、クロスステッチ記事として解説コーナーを設けました。その中で布や糸の見積方法に触れたのですが、計算ツールがあった方がわかりやすくて便利に思えたので作ってみました。
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