前半の英国や、ロシアの部分が面白い。林望の文化比較の視点は実にいい。各国の日常的な差異を、歴史的に総合的に見る力がある。
ラウンドアバウトやパブリックフットパスの話を読むと英国の文化を作り守る力がうらやましくなる。
横須賀にいく往復で読んだのだけど、電車の中の読書に似合った、重く無いエッセイ。まあ、いつもの椎名節。小説の方が面白いという人もいるけど、私はエッセイの方が好き。
もうすぐ公開される椎名の映画「しずかなあやしい午後」へのステップの意味もあったけど。(残念ながら、映画自体はつまらなかった(^^;))
三十数年前にカッパ・ブックスより出たものの、やっとの文庫本化。
渋澤の著作の中の、この本の位置というのは実に微妙らしくて、詳しくは本書の解説を読んで欲しい。本人が全集に入れたがらなかった等など、諸事情の説明があります。
「人生に目的などありはしない-」という所から始まる哲学論。その考えの好き嫌いに関わらず読む価値はあると思う。私はエピクロス哲学とストア哲学の根底での一致の話など、関心しました。
この人、アジア貧乏旅行関係を何冊か書いているけど、他にも何冊か読んでいると思う。
今回一番面白かったのは、「世界三大地獄交通機関」の話
中国 ジャンピング・バス
パキスタン バイブレーション・バス
スーダン 炎熱列車
内容を読むと、名前がかわいいぐらいに思える。まさに地獄(^^;)、この名前をよく覚えておいて、近寄らないようにしたいと思う。私には耐えられそうないです、ホントに。
ちなみに、バックパッカーもので一番面白かったのは、去年に読んだ沢木耕太郎の「深夜特急」。なぜか、猿岩石ブームのせいで売れたそうだけど、ちょうどその数カ月前に偶然読んだ。
→「アジアの旅人」
→「12万円で世界を歩く」
風呂の中で何か読もうと思ったけど、適当なのが無くて、捨ててもいいこの本を再読。やっぱりつまらない。西洋人の精神世界に対する期待過度。カルチャー・ショック。あまりに底が浅い。
この手の本の文体が、そろって同じ様に稚拙なのはなぜなんだろう?
途中まで読んでほっぽいておいたものを読了。写真を長くやっていた者としては、カメラに関するエッセイがつまらない訳ない(^^)。
シグマの部長が、テストチャートの信仰者を嘆く部分が特に面白かった。
オウム騒ぎの時に借りて少し読んだだけ。今回、最初から始めてやっと読了。
面白い。というか、この手の情報はもっとすっきりまとめて万人に読んでもらうべきだと思う。著者の言葉を引用すると
「自分の人格の統合性と責任性を放棄するとき、
そこには真の精神的成長はありえない」
カルト集団のマインド・コントロールに限らず、もっと一般論として、政府や企業、集団に対する心構えとしても読む価値は大。
主題はシステム思考モデル。具体的には開発における品質管理問題などが多い。製品開発に関する人なら必ず役に立つと思う。
しかし、一番の問題は、管理者がこの手の本をまったく読まない事なんですよね。一体、どうしたらいいんでしょう(^^;)。
99%完璧! -- 何千ものソフトウェア管理者がそういってきた
バツグンに面白かった。
ホンモノのハードボイルドを書ける日本の作家がまた一人生まれたのを実感。まだ片手ぐらいの数しかいないかも知れないが。
後半は歌舞伎町の喫茶店で読んだので臨場感は満点。文体はともかく、ストーリのドライさは、いままでの無い作家ではないか。
→ 映画「不夜城」の感想
真実は小説より奇なり。この本の内容ってどこまで真実なんだろう。これが真実なら、なぜ公表されてないんだろう。なんか、そちらの方が不気味な本です。面白かった。
この人の本の中では、一番詰まらない。読む価値無し。トンデモ本としても「神々の指紋」などの方がずっと面白いでしょう。
これが彼の最初の本だと思ったけど、当時からオリオン座とピラミッドを結びつけていたんですね、困った人だ(^^;)。
ロンドンが美味しくなってきた…という噂は聞くけど、それを証明する一冊。これを抱えてすぐにロンドンに飛んで検証してみたいと思いました。まだ、まずい店も山のようにあるんだろうけど、少なくとも昔は本一冊書けるほどロンドンに美味しい店があるとは思えなかった。