ガイドに体調が良くないことを前日に告げてあったので、 11時の予定だったタクシーを7時半にしてもらった。 結局タクシーとは言ってもパサンさん(ヒマラヤン・ジャーニー のポカラ事務所で一番偉いと思われる日本語をしゃべれるおじさん) が迎えに来た。おかげでホテルに9時にはついたので、 その日を有効に過ごすことができた。
ガイドは明日の(彼が案内する)ポカラ観光を勧めてきたが、 結局再び$80という高額を要求され、考えた末に断った。 親しくなるほどふっかけてくる、というのは分かってはいても いい気持ちではない。それほど良いガイドではなかったが、 こんな嫌な形で別れなくても良かった。 彼は私たちがキャンセルしたので明日カトマンドゥに 帰されるらしかった。この件のあわただしさのせいで、 パサンさんにチップを渡しそこねた。
ホテルについてすぐに一万円を換金するが、 日本円に戻す際に必要なレシートをもらえなかった。 交渉して次の日にやっとレシートをもらえたが、 明らかに普段書いていないようで、こちらに書き方を聞いてきた。
レストランはコーヒーを注ぐときにこぼしてもふくわけでもなく、 謝るわけでもない。こちらの部屋の鍵がコーヒーまみれに なってしまったり、机の隅からこぼれてこちらに かかりそうなったりしても気にするわけでもないようだった。
クーラーが食堂につけてあるのにつけようとしない。 やっと扇風機を回し始めたと思ってほっとしたのもつかの間、 ホテルの偉い人が来たら私たち客の扇風機をそちらに向けてしまった。 さすがに怒ったらこちらに戻した。ここの食堂は入ってきて席に 座った直後に何も注文せずに出ていってしまう客が何人かいた。
初日の夕食はネパールダンス付きだった。ネパールダンスは 既にカトマンドゥで見ていたのでなくてもよかったのだが、 夕食が旅行代に含まれているのでやむを得なかった。 正直なところ客は私たちだけなうえに、 静かに食事をしたかったので迷惑だった。 写真を撮ろうとしたら断られ、最後には「一緒に 踊りましょう」と言われ、「ノー」と言うはめになった。
朝食の席に着くと机の上に置かれている紙が前の客のこぼした 料理で汚れていた。ウェイターの話す英語は分かりにくい 発音でこちらが聞き返してもゆっくり言い直すようなことはせず 適当にやられてしまう。
なぜか食堂で一日中ケーブル・テレビを見ている職員がいるが、 彼が食堂でのそれなりの権限を持っているらしかった。 庭では5人くらいで一台の芝刈り機を交互に使って のんびりと芝を刈り、私たちの部屋の鍵は誰も見張っていない 机の上に他の人達の鍵と一緒に放置されていた。 ベッド・メイキングをしたはずなのにトイレット・ペーパーが なかったので要求したところ大勢が集まってきて、 非常に変な顔をされた。
夕食の時点で持ち金が500Rsになってしまったので、 換金をしようとしたところ、「明日にしてくれ」という。 朝の換金の時にレシートをもらえなかったので、 それを欲しいというと「それも明日にしてくれ」という。 「ホテルは銀行に比べると換金率が悪いがいつでも換金できるのが 便利」とガイドブックには書いてあったのに。
レストランのチップは40Rsなどを払ったが、もっと 安くすればよかったと思った。トレッキング中の方が 楽しい食事だった。トレッキング中の方が メンバーとの意思の疎通があったが このホテルでは全くなし。(単に 自分のためだけに働いてくれることに慣れてしまったのかも しれないが)
一流ホテルを目指している ようだったが中途半端な分だけ不便なホテルだった。
ここでの買い物はポストカード2枚、香、クーンブ地方の地図、 プーンヒルからの景色のポスター(これは正直 写真としては写りは良くない。印刷技術が低いからだろう) 、ジュース、切手で 470Rs。