potatoで日本語Sawmill

注:この記事はもう古いです。Sawfish(Sawmill)はHelix Code GNOMEのパッケージに含まれているので、そちらを入れてください。標準で日本語も通るし、フォントの問題も起こりません。


 最近いろんなところでSawmillというウインドウマネージャがGNOMEとの親和性がいいという話を聞いていたので、試してみることにした。
 potatoにはSawmillのdebパッケージが準備されているので、まずは入れてみようと思い、
# apt-get install sawmill sawmill-gnome
として入れてみた。インストール自体は問題なく終わり、GNOMEコントロールセンターでウインドウマネージャをSawmillにしてみると、Sawmillに切り替わったのだが、どうもタイトルバーに日本語を表示させると文字化けするようだ。また、タイトルバーのTooltipsも文字化けしている。
 調べてみると、バージョン0.22以降は、Kondaraプロジェクトによって作成された日本語化パッチが取り込まれていて、日本語表示が可能らしい。更に、日本語メッセージカタログも取り込まれていてメニューや設定項目等も日本語表示になっているようだ。
 で、肝心のpotatoに収録されているバージョンはどうかというと、残念ながら0.20.1なので、そのままでは日本語表示ができない。日本語表示させるには、パッチを当ててパッケージを再構築するか、どこかでpotato用のバージョン0.22以上のパッケージを拾ってこなくてはいけない。Woodyには現時点で0.26が収録されているので、Woodyパッケージを取ってくるというのも手なのだが、依存しているライブラリのバージョンが違っていたりしてややこしいのでここではやめておく。(^^;

 探してみた結果、このサイトここにpotato用のSawmill0.25.2のパッケージが置いてあることがわかったので、そこから全てDLしてきてインストールした。

 これで、ソフト的には日本語対応になったはずなので、あとは設定をしてやればいい。
 まず、Sawmillの設定だが、個人的な設定はホームディレクトリに.sawmillrcというファイルを作って行うことになっている。タイトルバーに日本語を表示させるためのフォントの設定は、
(setq default-font
(get-font "-ms-hpgothic-medium-r-normal--14-*-*-*-p-*-iso8859-1,
-ms-pgothic-medium-r-normal--14-*-*-*-p-*-jisx0208.1983-0"))
でいい。もちろんフォント名は環境に合わせて適当に変える必要がある。また、Tooltipsのフォント設定は、
(setq tooltips-font
(get-font "-ms-hpgothic-medium-r-normal--14-*-*-*-p-*-iso8859-1,
-ms-pgothic-medium-r-normal--14-*-*-*-p-*-jisx0208.1983-0"))
とやればいい。
 あと、バージョン0.25.2固有の問題として、ロケールの自動検出がうまく行かないらしく、明示的にフォントセットを有効にする設定を書いてやらないといけない。
(setq fonts-are-fontsets t)
バージョン0.26以降では自動検出が改良されたためこの設定は必要ないらしい。

 ここに書いた設定で、標準付属してくるテーマに関しては日本語表示ができるようになるはずだが、新しくテーマを取ってきてインストールした場合、テーマ側でフォントを指定しているために日本語表示ができないことがある。その場合の設定はこちらで。

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