でも、巷にあふれているのは、インドあたりで作られている粗雑なリプロダクション(レプリカ)*1。所有する喜びを感じる六分儀を見つけるのは、結構大変です。ロンドンやパリの高級店に行けば、良い品がびっくるするようなお値段で売ってはいますが、、、 お金がない私は、ふらふらと各地の蚤の市や、さびれた骨董品屋を覗いて探すのでした。
そこそこの六分儀に出会ったら、品定め。その際は、自分でどの程度きれいにできるかを考えてみてくださいな。あ、本当の六分儀は、骨董屋が磨いていないかぎり、(他の光学機器と同様に)余計な反射を防ぐために黒塗りになってます。高級店に陳列してあるものは、適宜黒いところはそのまま残し、残りの黒い部分は塗料をはがして地の真鍮を出してピカピカに磨きこんでいます。私たちがイメージする六分儀はこうやって磨かれたものの方であることが多いですね。
新しいものだと、地が真鍮でないものもありますが、コレクション用には是非真鍮のものを選んでください。磨いて光るのは真鍮くらいですので、、、
時代としては、19世紀末頃のものが、デザインや入手可能という点からもオススメです。それ以前のものは、高価でマニア向け(又は博物館向け)となります。
これはロンドンの Cary 社のもの。1894年製造。
Elmhurst, New York
MA1, MA2 (1956)Mergenthaler Linotype Company
Brooklyn, New York
Ball Recording Sextant (1944)
Taking the Stars: Celestial Navigation from Argonauts to Astronauts
Peter Ifland (著)Directory of British Scientific Instrument Makers 1550-1851
Gloria Clifton (著), Gerard L'Estrange Turner (著), National Maritime Museum (著)
Museum
Gloria Clifton (著), Nigel Rigby (著)
Epact: Scientific Instruments of Medieval and Renaissance Europe