川に立つ



 川に立つ

 川辺に近づきました。
いや、近づいてはいけません。
少し遠目から川を眺めましょう
はじめにしなければいけないのは、川の様子を見ることです。
相手は敏感な魚です。
戦略を立てなければいけません。
 魚は上流を見て泳ぎますから、基本は川下から釣るのが良いと
されてます。
でも、どこの川下を起点にするか注意しなければいけません。
その川下の浅瀬にも小さなヤマメが潜んでたかもしれません。
これらが逃げるのは、大物がいるかもしれない上流です。
うかつに川に近づいてはいけません。



 さて、てんからで毛針を攻めるのは手前の岸辺からです。
そんなに手前すぎる浅瀬を狙えとはいいません。
少し深くなってきてるなという所から攻めます。
くれぐれも近づいてはいけません。
 魚がすれていなくて、すーっと魚影が逃げていかないような
場所なら、もう少し身を乗り出してもいいでしょう。
魚はきっと上流に注目して、太い流れのなかで餌をまってます。
こんな雰囲気なら、上流に目をつけて、毛針を送ります。

 川に立ち込むのは最後にしましょう。



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