てんからってどんな釣り



 てんからってどんな釣り

 毛針をご存じですか?
虫を真似て作った、疑似針です。
毛針は軽く、小さく、餌とちがって臭いも動きもありません。
この毛針で釣れる魚は渓流魚のイワナやヤマメです。

 この軽い毛針で釣るのですが、重りは使いません。
この軽く小さな毛針を遠くへ飛ばすには、特別な仕掛けが必要です。
この毛針を飛ばすのは、糸の重みと、糸を振るための弾性のある竿
です。
リールはついていません。



 竿は普通の餌の竿より、真ん中からしなります。
一般に餌竿は7:3調子の先調子、毛針竿は6:4調子の胴調子と
言われます。

 糸は竿の先から段々と細くなるような仕掛けになってます。
竿先の糸は結構太いものです。
むちのように、力が段々と糸の先に伝わるようにできてます。

 この竿の弾性と糸の力の伝達で、小さな毛針を川面に送り出します。



 魚の餌は、昆虫や小動物(魚)です。
ヤマメやイワナは、川面に落ちた餌を見つけると、果敢に餌に食いついて
きます。
 毛針釣りは、魚が餌を捕食する瞬間を引っかけて釣るものです。



 毛針釣りを日本古来、てんから釣りと呼び、各地に伝承されいます。
てんからの語源はハッキリしていないそうですが、天からの虫や天空を
意識したものなのかもしれません。

 毛針釣り=てんから釣りとして紹介します。

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