ギブ・アンド・ギブ・アンド・ギブ


最近、悠太・光太と一緒にいることが楽しい。
(前から楽しかったけど、さらに)

なんで楽しいんだろう?

気持ちがつながっていると感じることが多くなったから。

彼らのしたいことが分かる
→それに応えることが出来る
→ニッコリ笑顔のお返し

このサイクルが増えると親も子供も楽しい。

悠太・光太の要求は基本的にシンプル。

冷蔵庫に連れて行かれたなら、
・お腹が空いたご飯くれ。
・のどが渇いたお茶くれ。
・杏仁豆腐ちょうだい。
・ケーキあるでしょ、出してよ。

蛇口に連れて行かれたなら、
・お水遊びさせろ。

お風呂に連れて行かれたなら、
・早くお風呂の準備して。
・一緒にお風呂に入りましょう。

靴下、着替えを持ってきたら、
・お外に行きましょう。
・プールに連れて行け。

ホットプレートを指したら、
・ホットケーキを作れ。
・お好み焼き作れ。

押入れに連れて行かれたなら、
・お布団しいて寝ましょう。
・プラレール出して。
・布団乾燥機で遊ばせろ。

等等、
言葉の無いなかで、こんな感じで日々の習慣から彼らの要求を理解している。
もちろん、分からない要求もあるし、
間違って捉えていることもあるだろうし、
要求が分かっても応えられないときも多々ある。

それらを差し引いても、ニコニコ笑ってやってくる彼らを見ていると、
あまりストレスを溜め込まないでいられる関係になっているのかな思う。
(突発的に小さな竜巻は起こるけれども・・・)

「ギブ・アンド・ギブ・アンド・ギブ」という言葉を最近目にした。
悠太・光太と付き合う上でのポイントはこの言葉にあると思った。
「ギブ・アンド・テイク」でなければ、「ギブ・アンド・ギブ」でもなく「ギブ・アンド・ギブ・アンド・ギブ」。
見返りを期待しないで、積極的に困っている相手の手助けを続ける。
すると相手からの信頼を得て、いろんなやり取りが増えてくる。

もちろん、出来ないことは出来ないし、何でもかんでも相手のいうことを聞くのではなく、
前提条件として最低限のルールが必要。
でも、基本的なスタンスとして、相手のことをよく見て、
「困っていること、やりたいことがあったら手伝うよ」という姿勢を持ち続けることで、
結果として、相手からのアプローチも増えてくるし、新しい一面を発見できるかもしれない。
超のんびりな成長をしている悠太・光太にとっては見返りを求めないのも大きなポイント。
ただし、ニッコリ笑顔の見返りは期待してしまうのだけど。


でも、これから先や、学校などで期待する関わり方はちょっと変わってくるかもしれない。
今は「なるべくリラックスして、快適に過ごしてもらいたい」という気持ちが大きいけれど、
これからは、「いろんなことを教えて、少しでも出来るようになって欲しい」という気持ちが、
彼らの年齢とともに強くなっていくような気がする。

今は受動的な係わりで子供の成長を待つことが多いけど、
積極的な働きかけを増やしていく方向へ変わっていくのかな。
(超マイペースな悠太・光太とその両親の性格を考えると、今のペースからそんなに変わらない気もするが・・・)

「何かを出来るように働きかける」というときも、それが「子供のため」という目的で、すぐに結果は求めず、それが出来るように地道な協力を続けていくという意味で、「ギブ・アンド・ギブ・アンド・ギブ」の気持ちは大切だども思う。

まあ、そうはいっても、「喜ぶ顔を見たい」とか「信頼されたい」とか「何かを出来るようになって欲しい」とかいった見返りを求める気持ちが、彼らとのやり取りとの動機にもなっているので、見返りを求めないというのはウソっぽいな。
「すぐに結果を求めない」とか、「自分本位で考えない」、ぐらいの気持ちで出来ればいいのかな。


実は、「ギブ・アンド・ギブ・アンド・ギブ」の心がまえは、子供以上に奥さまと仲良く過ごすために、なにより大切だったりもするんだよね。


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