家族円満の秘訣



先週の光太は体調がいまひとつ。熱も上がったり、下がったり。

体調不調の光太にお母さんは優しく、寛大。

いつもは育児放棄の土日も相手をしてあげる。

光太も安心してお母さんに甘えている。



その姿を見て、はたと気がついた。

そうか、子供たちが「お父さん遊んでー」とやってくるのは、

お母さんが育児放棄してくれるおかげだったのだ。



我が家は父(私)がいるときは、育児(および料理以外の家事全般)は父の仕事。

妻は休養、育児放棄。

そうはいっても、必要に応じて子供の世話もするし、食材のまとめ買いにも行くし、

お出かけから帰った後にも食事の準備するし、結構忙しい。


ただ、必要に迫られない時は「私に近づくな、お父さんの所へ行けオーラ」を発し、

意識的に子供から離れてフリーな時間をつくっている。



育児の息抜きが必要な妻。

家事・育児がそんなに苦ではない(どちらかというと好きな)私。

悠太・光太を育てる上で必然的に出来た我が家の習慣。


この習慣のおかげで子供たちにもお父さんがいるときは

「お母さんはあてにならないから、お父さんのところへ行こう」とういう空気ができている。



体調不良でお母さんに甘えている光太を見ていると、

もし、お母さんがウィークデーと同じく本気で子供の相手を続けると、

お父さんは蚊帳の外とまではいかないものの、少なくとも今のように甘えてこないのでは、

と思えた。



やはり子供から甘えられる、頼られる方が、かわいいなあと思うし、

それに応えることで子供との距離が短くなる。

妻も休養があるからこそ、ウィークデーは子供とめいいっぱい向い合うことができる。

妻の育児放棄は我が家の円満にとって、とても重要な意味を持っていたのだ。



育児放棄というと聞こえが悪いが、

実は育児の楽しさを譲ってもらっていることに気が付いたのでした。

(たまに“休日に何もしない夫を持つ主婦の気持ち”が分かる瞬間もありますが・・・。)




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