甘えん坊光太


正月休みの時にも書いたけど、
光太の甘えん坊ぶりがすごい。
父(私)が休みの日は一心同体といえるほどくっついている。

たとえば、こんな感じ。
・朝起きると父の布団にもぐりこみ、父の上に乗っかり「おはよー」のチュー。
 (夜中に目が覚めても同様)
・父が朝ごはんを食べるときは、父の膝の上に座り、一緒に食べる。
 (昼食、夕食も同様)
・父が掃除機をかけると、必ず「おんぶー」。
 光太を背負って掃除することになる。
・トランポリンで遊ぶときは必ず「一緒にあそびましょう」お誘いがかかる。
 悠太が来ると、「抱っこー」で父を独占。
 父がきりあげると「まだ遊ぶのー」と追いかける。
・お風呂に入っても「抱っこー」。湯船の中で抱きつく。
・眠る時も寄り添う。悠太が父の横に来るのは許せず間に割り込む。
・「ミルクー」「おやつー」「ごはんー」「おしっこー」、
 その他、あれしろ、これしろの要求。

もちろん、父がいない平日には母に同じようなことをしているのだが、
休日の父に対しては輪をかけての甘えん坊らしい。

まあ、期待に応えるとそれだけ笑顔のお返しがあるから、
ついついがんばってしまうのだけど。

ただ、食事中に「トランポリンしましょう」と誘われるのはちょっと困る。
「今はダメ」と断り、光太の号泣の中の食事となる。



ある夜のこと。
その日はプールに行って悠太も光太も疲れていたので早めに消灯。
でも、疲れすぎたためか、なかなか眠れない光太。
「疲れたよー、眠れないよー、うわーん!」
隣で横になっている父をバチバチ叩いたり、キックしたりの八つ当たり。

「しんどいねー」と背中をトントンしても、
「なにするんじゃー」と10倍がえしでバシバシ叩く。

「もうー、知らんよー」と背中を向けるが、
光太はずっとグズグズいっている。しんどそう。

「仕方ないなー」と気を取り直して、
光太のおへその上あたりにそっと手を置いて
「いけんねー。しんどいねー。」と(心のなかで)語りかけていると、
光太はなんとなく安心したように父の手の上に手を重ねて、
そのまま眠った。

光太が安心した気持ちが伝わってきて、心がじんわり暖かくなった。
光太はどうだろう。何かを感じて安心したのだろうか?
(たまたま、疲れ果てて眠ったタイミングだったのかもしれないけど)


言葉が通じない悠太、光太との付き合いの中で、
以心伝心というか、言葉がなくても気持ちが
通じ合える(と感じる)瞬間がある。

そんなあやふやなものに頼りすぎるのは良くないかもしれないが、
大切にしたいと思う。

一緒に遊んで楽しい気持ちを共感するのもいいけど、
悠太・光太がピンチのときに気持ちに寄り添って、
安心感を与えられることができればと思う。

でも、そんなやりとりの中で、癒されているのは
こちらのほうなんだけどね。


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