「ぼくはうみがみたくなりました」映画化について


「ぼくはうみがみたくなりました」という小説があります。
自閉症の青年が主人公。作者の山下さんは自閉症児の父親です。

先月、山下さんの長男、大輝くんが突然の事故で亡くなられました。15歳でした。

ご自身のプログでこのことを知った時、言葉を失いました。
私は「ぼくはうみがみたくなりました」の一読者で、山下さんのプログの一ファンでしかありませんが、プログを通じて山下さんと息子さんとの関係は伝わってきます。
少し距離を置いたクールなコメント、でもその底にある愛情。
更新を楽しみにしていました。
4月から高校に通うはずだったのに・・・。
あまりに悲しく残念なことに、言葉が見つかりません。
ただただ、大輝くんのご冥福を祈るばかりです。
ここ数日プログを訪れては涙していました。

そんなおり、「ぼくはうみがみたくなりました」映画化について発表がありました。
もともと山下さんはプロの脚本家。
「ぼくはうみがみたくなりました」も映像化を意識して描かれています。
これまでも映像化にむけた活動をされておられましたが、
大輝くんの死により映画化を強く決意されました。

映画は自主制作映画になるようです。
一口1万円のカンパで制作費を集められています。
映画により収益が得られた場合は福祉事業に寄付するそうです。

ささやかながら私も協力したいと思います。

2年前原作を読んだ時も映像化できればすばらしいと思いました。
原作はさわやかな感動と読後感を与えてくれました。
「直木賞狙いの」と言われるのも納得できる完成度の高い作品です。
自閉症に関係しない多くの人にも感動を与えられる作品だと思います。
きっと、素敵な映画になるとおもいます。

映画の実現には多くの人の協力が必要です。
主旨に賛同して頂けましたら、ぜひご協力お願いします。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://homepage2.nifty.com/bokuumi/
【「ぼくはうみがみたくなりました」制作準備実行委員会】


                                             2006年4月6日更新

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