散髪攻防戦

悠太・光太の爪切りと散髪は彼らが生まれたときから私の役目。

爪切りは寝た後にすれば良いので難しくはない。
最近、爪切りの最中に、足の指の形が二人とも自分とそっくりなのに気がついた。小さくなった自分の爪を切っていると錯覚するほどよく似ていて不思議な気持ちになる。

さて、問題なのは散髪。二人とも散髪は大嫌い。
それでも、今年の夏ごろまではお気に入りのビデオをつけていれば、イヤイヤながらもベビーチェアに座ってケープをかぶって我慢して散髪させてくれていた。
ところが、今では二人ともベビーチェアに座ることを断固拒否。床に新聞紙を広げてベビーチェアをセットして・・・と準備している時点で部屋の隅の方へ避難。すでに泣きそうな顔。当然、座らせようとしても座るはずがない。お気に入りのビデオも効果なし。
うーむ、困った。今までよっぽど我慢していたのかな、いい子にしてくれるのをいいことに納得いくまで切ってたもんな、すきバサミが嫌だったのかな・・・と反省しても後の祭り。どうしよう・・・。
残された手段は寝ているうちに切るか、お風呂で切るか。
寝ている彼らを起こすことなく上手く切る自信は無いし、何より後片付けが大変そう。
お風呂で切るのは髪が濡れると仕上がりが確認し難いから避けていたのだけど背に腹はかえられない。

お風呂に連れて行っても警戒心の固まりになった二人は髪を触るだけでも手を伸ばしてブロックする。シャワーの水に気をとられているスキに素早くカット。ブロックする指や耳を切らないように注意しながらのカットはなかなか進まない。切る者と切られまいとする者の攻防は、切られる者の泣き声の中で続けられる。
そんな過酷な状況の中の散髪としてはまずまずの出来と自画自賛している。
散髪が終わると二人とも何事も無かったように甘えてくるのでホッとするのだが、これがいつまで通用するのだろうか・・・。

散髪前 散髪後


以下、自分用のメモとして散髪を嫌がる要因と対策を思いつくまま挙げてみた。
要因 対策
はさみの音がイヤ
(特にすきバサミのザクザク音)
すきバサミを使わない
切り方を工夫する
はさみが見えるのがイヤ 見えない位置で切る
切った髪がチクチクする 風呂:髪を流しながら切る
椅子:ケープ、タオルをつける
切った髪が顔にかかるのがイヤ
目・口に入るのがイヤ
切った髪を後ろに落とす
散髪の間拘束されるのがイヤ 風呂ならある程度動ける
髪を切るとき痛い
(スキばさみに髪を引張られることがある)
すきバサミを使わない
切れのよいはさみを使う
散髪の最中、暇 風呂:おもちゃを持っていく
    水で遊ぶ
椅子:ビデオを見せる
散髪は予定外 スケジュールをみせる
ケープを着けるのがイヤ タオルなどで代用
散髪はイヤというイメージを持っている 散髪の後に楽しい事があることを
スケジュールで見せる
時間がかかる
いつ終わるか分からない
早く終わらせるよう腕をあげる
タイマーで終わりの時間を見せる
散髪の意味が分からない 絵で見せる

理想のストーリーとしては
[当面は風呂で切る]→[椅子に座って切る]→[散髪屋で切る]
なんだけど、どうなることか。
アドバイスなどあれば教えてください!



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