宮島へ行きました


 春ですね!
 春といえばレジャーです。子供とどこへ行こうかうずうずしてきます。
 ぽかぽか陽気に恵まれた26日土曜日は、我が家は宮島へ行ってきました。最終目的地は宮島水族館だったのですが、桟橋から水族館まで子供の足では結構な距離。子供の様子を見ながら無理をしないように、子供をフェリーに乗せてあげれば十分、のつもりで出発しました。

 私にとっては念願の子連れ宮島。
 5年前、夫と結婚する前に初詣で宮島・厳島神社に訪れた際、私は人生初の「凶」のおみくじをひいてしまったのです。
 ちくしょー、いつかこの借りは返す!
 と思いながらも、子供の体力的なこともあり(多動なふたりを徒歩移動必須の宮島に連れて行く自信もなく)、なかなか宮島までは足が伸びなかったのです。

ようやくこのたび、子供も大好きな水(海)が目の前、船に乗ることも喜んでくれるだろう、との見込みが後押ししました。

余談ですが、私が高校生の頃、「恋人同士で宮島に行くと必ず別れる」なんていうジンクスがありました(今もあるのかなあ?)。
遠足や部活の親睦イベントなどでよく宮島には行ったのですが、そのたびに、お年頃の高校生の間には微妙な空気が流れたものです(笑)。

そんなことはさておいて。
家から宮島口までは時間短縮のため高速道路を使いました。時間にして約30分。
宮島口に車をとめ、そこからフェリーに乗って宮島へ渡ります。悠太・光太は始めての船です。喜んでくれるかな?
「船に乗る」ということは、きっとまだよく分かっていないんだろうなあ。
けど、乗船するや欄干にへばりつき、目の前の海に釘付け。フェリーが出ると、風が心地よく顔に当たります。お顔はニコニコです。
このお顔を見ただけで、今日の目標は達成したも同然です!

お船は気持ちいいね、悠太。 海はキラキラだね、光太。


乗船時間は約10分。あっという間に宮島へ到着です。
ご機嫌で宮島に上陸するも・・・はた、と悠太の顔が固まります。そして同じく光太も。その視線の先には・・・鹿が。
そう、宮島には鹿がいたるところにいるのです。ちょっと餌でもやろうかな、と餌袋に手を入れようものなら、わらわらと鹿に取り囲まれます。お弁当を広げていると、いつの間にか背後に鹿が・・・なんてことも(経験あり。これは結構恐怖です!)。
動物は苦手な二人。初めて見る鹿にどんな反応を示すか少々心配だったのですが、案の定。引きつった顔で、「抱っこ、抱っこ!」
やっぱり怖いんだね・・・
結局、抱っこでの移動になってしまいました。
途中、なだめつつ歩かせたり、抱っこしたり。道は遠いぞ・・・

お土産やさんで風車を発見!回転モノの好きな二人は早速風車を手に取りました。手でくるくる回してニッコリ。
君たちがご機嫌でいてくれるなら、喜んで買わせていただきますっ。
プラスチックの風車、2つで620円也。適当に、赤が基調のものと緑が基調のもの、色違いを二つ選んで。(後に、この適当に選んだ「色違い」が大ケンカのもとに・・・二人とも赤が良かったらしく、奪い合いの取っ組みあい。なんでー!同じ風車じゃんっ!)

しばらくすると風車をぽいっと手から離した悠太、光太はその風車をもう片方の手に。悠太はお父さん抱っこ、光太は両手に風車を持ち、ぽてぽて歩きます。
悠太は目の前の海に下りたくて仕方がないのです。すきあらば、脱走してしまいます。
どうも大潮だったらしく、干潮時で潮干狩りをしている人がたくさんいます。
 「悠太、お水遊びは帰りにしようね」と約束しました。

 ようやく厳島神社に到着。
 二人はお約束、お清めの水で水遊び。お参りもそこそこに、リベンジを賭けていたおみくじもパス!悠太・光太連れではそんな余裕もありません。
 悠太・光太には、世界遺産・厳島神社もあまりお気に召さなかった様子。
満ち潮のときならもう少し違っていたかな?満ち潮のときは、神社まるごと水中に浮かんでいるようになります。

お清めの水で遊ぶ二人 購入した風車、赤色が二人のお気に入り


ここまで来たのだから、と結局水族館まで歩くことにしました。
神社出口から徒歩3分らしいのですが・・・悠太・光太には果てしなく遠かった(涙)
途中で悠太、砂遊びを始めてしまうし。いったんやり始めると長いんだ、これが・・・

 桟橋から小1時間かけてようやく水族館に到着。
 大阪の海遊館や島根のアクアスに行ったことのある私としては、それはそれはしょぼい、古めかしい水族館なのですが、人も少なく悠太・光太にはちょうどよかったようです。
 魚の泳ぐ水槽を見るなり、ぱーっと顔が晴れました。
「よく見てるよね」
「うん、見てる見てる。すごいねえ!」
 昨年の夏行ったアクアスでは水槽の中を眺めることはほとんどなかったのですが、この日はしっかりと見て興味津々、そして喜んでいるようです。
 二人の表情にも成長がしっかり伺えます。
 頑張って連れてきて良かった!
悠太・光太のニコニコ顔に疲れもやわらぎます。

温かいミルクでひと休憩すると、二人は絶好調!走り回るわ、はいはいするわ・・・
「そろそろ帰ろうね」と言って抱っこしようにも、必死の抵抗です。なんとかかついでその場を去っても、ちょっと下ろすと逆走!
 やっとの思いで水族館を出ても、悠太、また逆走!最入館を試みます。
 うんうん、楽しかったね。また来ようね。

 結局悠太は夫がほとんど抱っこで移動。
 私と手をつないで先を歩く光太も、お父さんが気になってしかたがないらしく、振り向き、振り向き、結局、「お父さ〜ん」と駆け寄っていってしまいました。
 もういい時間。なるべく早く帰りたい夫と私。
 海はとことん潮が引いていて、鳥居もむき出し、鳥居のずっとむこうまで潮干狩りをする人でいっぱいです。
 潮の引いた浜を通れば、桟橋までかなりのショートカットになります。
 海で遊ばせる約束もしたし、行ってみるか!

 この仏心があだとなり・・・
 浜に下りると、悠太・光太はこの日一番の喜びよう!手を離すと、一目散に遠くの海めがけて走っていってしまいました。
 潮がひいているとはいえ、いたるところに水たまりもあり、地面はぬかるんでどろどろです。
 そこをばっしゃばっしゃと全力疾走する二人!
 必死の思いで海からあがったときには、みんな靴の中までぐしょぐしょになっていました。

 帰りのフェリーでもニコニコの悠太・光太。
 初めての家族での宮島を満喫できました。
 また行こうね!今度は紅葉の頃がいいかな?

お魚に興味深深の光太 海に向かって走る悠太



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