悠太・光太の冬休み -後編-

年明け、光太はすっかり両足ジャンプが定着して、キャッキャッと笑いながら家中を両足ジャンプで移動しています。
お菓子の「じゃがりこ」ブームのおかげで、「前歯で適当な大きさにかじりとること」が上手になってきました。バナナもかじれるようになりました。
かじれるようになったと言えば・・・

じゃがりこの他に大好きなものがあるのです。それは花の茎。
うちの近所、よその畑なのですが、お花が植えてあります。もともと二人はそのお花の中心部をつんつん触るのが好きでした。それがいつの間にか・・・光太はその茎を食べるようになってしまったのです。
「その花が好きなら持っていっていいよ」という畑の持ち主のおじいさんのお言葉に甘えて、お花を摘んではいただいていたのですが、その茎をそれはおいしそうにむしゃむしゃと食べるわけです。茎を食べ終わると、しばらく考えて花びらまでむしゃむしゃ・・・
そんなにおいしいの〜?
おなかもこわすことないし、まあいいか、とあまり気にせずにいました。けど、あまりにしょっちゅうお花を食べるので、光太が欲しがっても「ダメよ」と摘まないことにしました。
すると、業を煮やした光太が自らの歯でがじがじと茎を齧り取るようになってしまったのです。
なんて野蛮な・・・光太にはあきれ果てるばかりです。

悠太は卓球好きになりました。
この年末年始の私と夫のおたのしみ用にと、おもちゃの千円程度の卓球台とラケット・ピン球のセットを買いました。
夫と私で卓球をしていると、悠太が興味深々。とうとう夫のラケットをつかんでしまいました。「ボクもやりたい!」という感じ。
優しい夫はラケットをつかんだ悠太を膝に、二人羽織状態でやることに。悠太はすっかり自分でラケットを持ち、球を打ち返している気分になっています。
傍でお昼寝していた光太が「ふえ〜ん」とぐずって泣き出してしまいました。卓球を中断して光太をなだめる夫。
すると、悠太がラケットを持ち、「お母さん、やろうよ」とばかりに誘うのです。
いや、君ひとりじゃできないからね。
それでも、自分はできると思い込んでいる悠太は納得しません。「早く、早く〜」といっちょまえに挑むわけですよ。その真剣な表情のおかしかったこと!

そのほか、スキー場から帰ろうとして、間違って広島方向とは反対側の高速道に入り込んでしまったり、お釜にしかけたおコメの水加減を一合分多くしてしまい、お粥ができて光太から大ブーイングをくらったり(以上・夫)、はたまたデパートに行ったら、おんぶしていた悠太に、クリスマスにプレゼントしてもらったばかりのプチペンダントのチェーンを引きちぎられ、ペンダントトップを失くしてしまったり(泣いてもあきらめきれない〜)、多少のハプニングはありましたが、総じて平和な冬休みでした。

さあ、新年も本格的に始動しました。
夫は悠太・光太との楽しかった日々を胸に泣く泣く出勤。
食事の後片付けや掃除すべてをやってくれた夫に感謝。私1人ですべてやらなければいけない日常に戻ってしまいました。
悠太・光太はお父さんのいない日常にあっさりと慣れてしまいました。午前9時出発のプール通いも再開です。二人にとっては、これが「いつものペース」のようです。

冬休みの困った置き土産といえば、お昼寝ができなくなったこと、とてつもなく甘えん坊になったことかな?
お休み中ずっと午後から動いていたので、午後はすっかりお昼寝モードではなくなってしまいました。「寝ようね」と雰囲気を持っていってもダメ。ごろごろするものの、しばらくすると「うきゃーっ!」と走り始めて遊んでしまいます。
だからといって、お昼寝せずに夜寝るまでもつかといったら、これがもたないのです。夕方になって、眠くなって、どうしようもなく眠くなってから「ぎゃーっ!」ととてつもなくぐずり始める。夕方寝ちゃったら、当然夜はギンギンだし。
だーかーらーっ。お昼寝しようねって言ったでしょうっ!
食事の支度もままならぬ、私はほんとにな〜んにもできません。

そして、ほんとに困った困った甘えん坊。
とにかく「抱っこ!」なのですよ。
そりゃあね、君たちの頭の中はまだ1歳児、抱っこして欲しくて当然です。私もできる限りは喜んで抱っこしています。
けど。お前ら、でかいんじゃーっ!
特に悠太、体重も14キロを超し、このお休み中もぐんぐん重くなっていっています。靴も新年からとうとう17センチに。
重い。勘弁してくれ。
それでも許してもらえない。
私が食事の支度をしていても「抱っこ」、お茶をしようと椅子に座っても「抱っこ」、おひざから下ろそうとすると、これでもかというくらい泣き叫び、体をぐっと縮こまらせ、意地でも下りようとしないのです。
ああ、かわいい。かわいいったらありゃあしないっ(怒)。

夫が定時退社して帰ってきたときといったら、二人は狂喜乱舞です。「お父さんだー!抱っこ!抱っこ!抱っこーっ!」と二人がまとわりつき身動きがどれません。それがエンドレスに続くのですから、さすがに夫も「悠ちゃん、光ちゃん、ご飯食べさせて・・・」
「ほらほら、かわいい悠太・光太にこんなに愛されてうれしいだろう」とニヤニヤ、私が聞くと、「うーん・・・」と苦笑です。

2005年もどたばたな我が家です。
4月からは、二人は通園施設に入所予定です(定員人数の関係で入れるかどうか微妙ですが)。今年も楽しみなことがいっぱいです。
悠太・光太はどんな成長を見せてくれるんでしょうか?
またこの場でご報告できたらいいなと思っています。
今年も「ゆうた・こうた通信」をよろしくお願いします!




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