悠太・光太の冬休み -前編-


 あっという間に2005年、新年を迎えました。
 今年もよろしくお願いいたします。悠太・光太はますます元気です!

 冬休みといってもまだ満年バケーション状態の悠太と光太。結局、お父さんの冬休み期間が彼らの冬休みです。なんてったって、人手がある!抱っこしてくれる人の手が常に足りているというのは、彼らにとって何よりうれしいこと。

 しかし・・・
 本格的な休みに入った年末29日はとにかく大掃除!子供はそっちのけです。まとわりつく子供をいなし、かわし、最終手段はビデオ。
 子供はだるだる、退屈〜。「あーあ、つまんねえなあ」というオーラをがんがんに出していますが、そこは「すまん!」
 午前中はとにかく掃除に徹して、午後からはお子様タイム。ドライブに連れて行ったり、近場の公園に連れて行ったり。

 30日はさらに忙しく、私はお正月用品の買出し、お父さんは引き続きやり残した大掃除。「誰も相手にしてくれないじゃんかー!」とそりゃあ子供は大ブーイングです。
 すまない、悠太・光太。
 けど、どこかに連れて行ってあげたくても、行きたいところ(プールや交通科学館など)はどこも公共の機関で年末年始は閉まっているのよ〜
 人でごった返すデパートなんかは連れて行けないし、ほんの少しお買い物に付き合わせた近所のスーパーも光太はNG。聴覚過敏がひどくなってきているため、店内に入ったとたんに耳をふさぎ、「うー、うー」と辛そう。
少し前まで、スーパーの中を縦横無尽に駆け回り、洗剤売り場を意気揚々とチェックしていた光太なのに・・・
 悠太は相変わらず、お惣菜売り場のコロッケをどうにかして触ろうと必死でしたが・・・(笑)

 この時期、子供にとって楽しいレジャーというのはなかなか難しい。
 でもね、お父さんとお母さんが揃っていると、悠太・光太は「どこかへ連れて行ってくれるんじゃないか、何か楽しいことがあるんじゃないか」と期待するのです。その期待に応えられないのが辛い。

 31日、私はさらに忙しく、お正月用のお料理の支度にてんてこまい。
ここにきてやっと、お父さんがフリーになりました。しかし天気も悪く、お外遊びもできません。でも、大好きなお父さんにいっぱい抱っこしてもらって、甘えて、それなりに満足だったかな?
 夜は、飲んだくれるお父さんと私に結局相手にしてもらえないし(笑)。

 年が明けて1日は、ばたばたと夫の実家と私の実家にお年始まわり。
 夫の実家ではなぜかそわそわ、落ち着きのない悠太・光太。お昼ごはんを夫の実家で頂いて(子供はうちから食事を持参)、すぐに「お外へ行こう」攻撃が始まります。
 子供にせがまれるまま、ほっと一息つくまもなく今度は私の実家へ。
 7月の悠太・光太の誕生日以来彼らに会っていないじじ・ばば、首を長くして二人の到着を待っています。
 そしてもう1人、大歓迎のヒトが。私の実家の愛犬、ミックちゃんです。
 私たちが到着すると大興奮。「久しぶり〜!いらっしゃーい!どうしてたの、元気だった〜?」とばかりにまとわりつき、飛びつき、顔をなめにきます。
 しかし、子供たちは犬が苦手。「ふえ〜ん」と泣きながら抱きつきます。
 けど、ミックは子供たちが大好き。嫌がる子供にお構いなしに、歓迎の意を表すべく、ぺろぺろ。犬の唾液に弱い光太は、ミックになめられた部分が赤くなり腫れ上がってしまいました。
 私の実家では二人は絶好調。光太は調子づくと早速ズボン、パンツを脱ぎ、部屋中を走り回ります。
 しかし、お泊りするつもりはなく、ここでも滞在時間2時間強。夕方には家に帰らなくてはいけません。
 ほんとうに、ばたばた、どたばたの元旦でした。

2日は午前中はのんびり、箱根駅伝を見て(これも子供は退屈〜!)、午後から近所にある小さな神社へお散歩がてら初詣。
去年はベビーカーを使いましたが、今年は完全徒歩。のつもりが・・・
意気揚々と普段行くことのない道のお散歩を楽しむ光太とひきかえ、「どこへいくのっ!」と警戒心あらわの悠太はなかなか歩こうとしません。結局お父さんが抱っこです。
さて、どうにか神社に到着。とりあえず、新年の祈願を・・・形だけ。
境内の奥から流れてくるテープの祝詞の音に光太が反応。耳をふさぎ、抱っこしようにも体をのけぞり「イヤ〜!」
悠太は焚き火に異様な関心を示し、火の中に突進していこうとするし・・・
早々に引き上げました。
去年のほうがまだましだったなあ・・・

3日は雪遊びをしにスキー場に行きました。これがこのお休みで一番のイベント!
二人とも去年はモコモコの着ぐるみ状態だったスキーウェアも、今年は随分さまになっています。
早めにお昼ご飯を済ませ出発。雪道でのろのろ運転、1時間半ドライブを覚悟していましたが、この日はぽかぽか陽気。道路に雪はなく、1時間かからず目的地に到着しました。
スキー場も8℃程度あり暖か。レストハウスの屋根からぽたぽた雪解け水が落ちてきます。雪も湿っぽい。けど、スキーヤーにはイマイチのコンディションも悠太・光太には絶好。雪も踏みしめられて走りやすそうです。
最初は何をして遊べばいいかわからず、「帰る〜」と言っていた二人も、しばらくすると淡々と雪遊びを始めました。表情も次第にゆるみ、笑顔も見られます。
少し疲れると、二人とも立てかけてあったラガービールの看板をなでなで。見ず知らずの場所で緊張感いっぱいの二人は、見たことのあるもの、馴染みのもの(ここではラガービールの看板)を見ると落ち着くのです。
でもラガービールばかりに見とれていたら何もできないからね。さあさあ、と二人を促し、そりすべりにチャレンジです。
「これ知ってるよ」

去年買ったそり、去年はそりに乗ることすら拒否でした。
しかし今年は・・・ケロッとした顔でそりに乗れるのですよ。ほ〜、やっぱり去年とは違うねえ。
 光太をそりに乗せ、そのまま手を放すとすすす〜っ。ちゃんと両手でそりを持って、上手にバランスをとっています。
 お父さんは子供と二人乗り。子供を抱っこして坂をのぼり、そりで滑り降ります。
子供たちは大喜び。何度も何度も、悠太と光太代わる代わる一緒にすべっていました。
 しかし、歩いて上ろうとしない二人を抱っこして雪の坂を上るのは重労働。お父さんの体力の限界がきて、そり遊びは終了でした。

そり遊び楽しいね


 ふと気付くと悠太が逃走、どこへ行くのかと追いかけると、雪解け水の水たまりに突進していきます。「ここまできて水遊びかよっ!」と突っ込みたくなる気持ちを抑えて、悠太が無茶をしないように(水に全身ざぶんとつからないように)見守ります。
お水は君の心のオアシスだもんね。
雪山だというのに、みんな全身汗だくになり引き上げることにしました。
悠太はもっと遊びたかったのかな?車に乗車拒否してスキー場に戻ろうとします。
ごめんね、悠太。また雪遊びしようね。

そんなこんなで、ばたばたとお休みは過ぎていきました。



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