春休み2009 温泉へ行こう!


 昨年末、ショッピングセンターの福引で当てた、鳥取県・三朝温泉一泊旅行へ行ってきました。
 お泊りの家族旅行なんて、4歳の秋に行ったきり。実に3年半ぶりでした。

 桜も開花してぽかぽか陽気・・・と思いきや、出発日は日本全国寒の戻りと重なってしまい、鳥取県の天気予報は曇り・雨。けど広島県は晴れ・曇りで、出発した昼前には気温も14度あったので、そこまで心配することもないだろう、と思っていました。

 ちょこちょこ休憩をとりつつ、中国道を順調に北上、東へ向かいます。すると、それまで晴れ間もあった空がどんどん怪しくなり、岡山県境を越える頃には雨がぱらつき始め、気温もどんどん下がり、10度を切ってしまいました。
 三朝温泉の最寄のインターチェンジを出るころには気温6度、そして鳥取県に入ると雨はみぞれになり・・・三朝温泉に着いたときは、真冬なみの気温3度!
 山陰とはいえ同じ中国地方なのに、この別世界ぶりはなに?と呆然とする私と夫に、旅館の人は、「昨日は雪だったんですよ〜」とにっこり。えええっ!

 さて、今回のお宿は三朝温泉「万翠楼(まんすいろう)」。
 旅行会社のパンフレットで3つの旅館の中から選ぶことができたのですが、この万翠楼を選んだ理由は、唯一、夕食が部屋食にできたから。悠太・光太がいて、ゆっくり食事を楽しもうと思ったら、やっぱり部屋食がベストです。
 外観はこれといった特徴もない、よくある大型大衆温泉旅館。さほど期待もせず建物の中に入ると・・・

 お香の香りがたちこめ、きらびやかで開放的なエントランスはまるで高級ホテルのよう。思わず「うわ〜っ!」と声をあげてしまいました。
 エントランスからエスカレーターで2階へ上がり、その2階がフロントのあるロビー。ホテルのように、そのフロントでチェックインするのかと思ったら、ラウンジに通され、大人には抹茶、子どもにはオレンジジュースのウェルカムドリンクでもてなされました。(悠太・光太はジュースは飲みませんでしたが)
 そこで、館内の一通りの説明を受け、チェックインを済ませ、いざお部屋へ。

 お部屋もすごーく広い!
 純和室で、畳の部分だけで10畳以上?プラス床の間、荷物を置くのにちょうどいい2畳間程度の小部屋、窓際は4人がけのテーブル、椅子のあるスペースがあり、トイレも洗面所も広くて清潔!
 悠太・光太もうひょーっ!と大喜びで、部屋中駆け回ります。
 
お部屋でくつろぐ悠太


 早速、お風呂へ行きました。
 悠太・光太も大きくなり、さすがに女湯へ連れて行くのは、うちは良くても他の人がいやだろうし、と今回から子どもは夫に任せ男湯、私は一人での入浴です。
 このときをどれほど待っていたか!
 けどそれじゃ、夫と子どもはゆっくり体を洗えないので、まずは、50分3000円の貸切風呂を借り、家族そろってお風呂に入りました。

 お金をしっかりとるだけあって、貸切風呂も10人が余裕で入れるほど、広々〜♪(後で入った大浴場と、それほど遜色ありませんでした)
 うちの家族だけだし、悠太・光太がどれほど湯船の中で泳ごうが、床で寝そべろうが、誰に気兼ねすることもなく、のんびり、ゆったり。
 この気持ちの余裕、3000円払う価値有り!

 お楽しみの夕食、大人はカニをふんだんに扱った和食のコース料理、子どもの料理は、なにせ偏食の激しい悠太・光太、事前に旅館側が丁寧に相談に乗ってくれました。
悠太はスパゲティ、ハンバーグ、フライドポテトにブロッコリーのサラダという好物のオンパレード、更に、白ご飯だけでは食べられないという、普通の人から見たらなんで?な理由でも、家からシチューの持込も許可してもらいました。
光太のメニューは、オムレツに焼き鮭、ハンバーグにフライドポテト、デザートはプリン、とこちらも大好物ばかり。

大人はカニコース 悠太・光太には好きなものを
お願いしました。
ハンバーグを食する光太


子どもの料理は「お子様ランチ程度」という説明だったので、まあ、リクエストした料理が大皿にドーン、ファミレスでよく見るお子様セットのような感じかなー、と思っていたのですが、なにがなにが。一品一品丁寧な手作りで、洋食器にきれいに盛り付けられ、おいしい!大人のメニューとして出してもひけをとらないものでした。
何が驚いたって、温めをお願いした家から持ち込んだ悠太のシチュー、プラスチックの保存容器に入れて持ってきたのですが、テーブルに運ばれてきたものは、まるで料理の一品のよう、お洒落なガラスの器に入れ替えられていたのです。
子どものものだからといって、微塵も気を抜かない(お金を払っているので、当然といえば当然なのですが)、徹底した旅館側のホスピタリティを感じました。

大衆旅館ながら、高級旅館。
調度品も豪華、すみずみまで丁寧に掃除が行き届き、古い柱の傷でさえ趣のあるものに変えさせるような、とても居心地の良い宿でした。
防音も徹底しているようで、あんな大きな旅館だと、どうしても部屋の外を歩く人の足音や声、お酒が入っちゃった人たちの時間をわきまえない笑い声が気になるものですが、そんなものも一切ありませんでした。

そんな居心地の良い宿、お部屋、布団や枕の固さもこれ以上ないくらいちょうど良く・・・それなのに眠れない私。我ながらこの神経質にはあきれます。
悠太・光太はしっかりと眠ってくれたようで、一安心。

早起きした夫と私は朝風呂もしっかり堪能しました。
朝食は会食場で。悠太は食べられませんでしたが(何も食べるものがないもんなあ・・・)、光太はごはん、目玉焼き、焼き鮭などしっかり食べることができました。

天候も回復。気温は低いものの晴れ間も出てきた、ということで、チェックアウトした後は蒜山(ひるぜん)高原にある遊園地、ヒルゼン・ジョイフルパークに行ってみました。
三朝温泉のある鳥取県倉吉市を出て岡山県の蒜山に向かう道すがら、ぽっかり浮かぶ雪の大山が、思わず歓声を上げるほどきれいでした。
この大山を見られただけでも、ここまで来てよかったねー、って。
思いがけない寒波のおまけでした。

雪の大山 蒜山の遊園地


さて、遊園地到着。
悠太はウキウキ、キャッキャッと声を上げて大喜び。遊園地なんて久しぶりだもんね。
しかしもう一人、「オレはこんなところいやだ〜」のオーラを出しまくり、仏頂面の光太が。何をされるかわからない、ドキドキ、怖いんでしょうねえ。
でも、ちょっとは付き合ってもらうわよっ!

遊園地を楽しむ悠太と仏頂面の光太

しかし気温6度、乗り物に乗ると寒い!
いくつか乗り物に乗り、ふわふわのトランポリンをしたり、メリーゴーランドに乗ったときにはうっすらと笑顔も見せた光太ですが、やはり、すきあらば出口へ直行しようとします。
観覧車にも乗り、フライドポテトで軽く昼食・・・と思ったのですが、光太があまりにも喜んでいなくて、いかにも「苦痛に耐えています」みたいな顔で。じゃあ、もういいか、と、1時間程度の滞在で遊園地を後にしました。

そんな光太が一番喜んだのは、サービスエリアの何にもない緑地帯。息を吹き返したように、キラキラの笑顔を見せていました。

蒜山サービスエリアにて
  
サービスエリアの遊具で遊ぶ光太。


その後、何度かサービスエリアで休憩をとりつつ帰宅。
偶然にも28日、この日からETC搭載車は土・日の高速道路料金が1000円になり、高速道路を下りるとき「割引1000円」の文字が出て、思わず歓声を上げてしまいました。

悠太・光太も落ち着いていて、こんなに余裕をもって旅行を楽しめたなんて、夢のようです。悠太・光太の成長に感謝!
今度旅行できるのはいつになるかなあ・・・


旅行から帰り、春休みの後半。
体調もよくなったので、念願のプールに連れて行きました。
きゃいきゃい大喜びでプールに入る悠太と、そしてプールサイドで真顔で固まる光太。「いやだよー、こわいよー」
久しぶりとはいえ、知らない場所じゃないでしょうに。水遊び、大好きでしょうに。
この、神経質男!

結局、光太は30分ほどプールサイドでねばり、その後どうにか私が誘導して、水の中に入ることができました。最終的にはうれしそうに笑顔も見せたのですが・・・

翌日も同じ。
プールサイドで固まる。なんとか水に入る。遊ぶ。

で、同じこと(半ば無理やり水に入れる)を二日間繰り返したところ、本気で精神的負担になっていたようで、翌日からぱたっと笑顔が消え、寡黙な光太になってしまいました。
よくあることなんですけどねえ。


金曜日には私の実家へ遊びに行きました。
「よう来たのう、よう来たのう」とじじ・ばばは目尻が下がりっぱなし。おじーちゃんなんて、悠太・光太に会えるのが楽しみで眠れず、朝の3時から起きて待っていたそうです(笑)。
そこまで?と思いつつも、無条件でかわいがってくれるじじ・ばばの存在は、ありがたい限りです。

実家へ行くのは半年ぶりだったのですが、実家の犬、ミックがすっかり年を取っていて、ちょっとショックでした。
ミックも14歳。すっかり老犬の域に達しています。毛づやはいいもの、体のラインやかもし出す雰囲気が貫禄ついてきました。耳もちょっと遠くなっているみたい。
今まで悠太・光太が行くと、「オレにもかまえ!」とばかりに存在をアピールしていましたが、もはやそんな気もないようで、達観した表情で寝そべっていました。

ミックとご対面。悠太。 イヤ〜ン。


そんなこんなで、終わってみればあっという間だった春休み。
夫が金曜日がお休み、というのがすごーく助かりました。
夫の週休3日制は4月も続くそうです。この状態にすっかり慣れてしまって、普通の勤務形態に戻るとき、ちょっとしんどいかも(夫も私も)。


悠太・光太も、新学期が始まりました。
クラス替えはなかったものの、先生の移動があり、悠太のクラスは担任二人ともが移動になってしまいました。
想像以上にショックを受けた私。
思えば、最初から悠太のことを「よく見て分かっているよ、頑張り屋さんだよ」と高く評価してくれていました。悠太の良さ、というのは一見して分かりにくいので、入学当初は私もすごーく不安でした。その不安をあっさりと一掃してくれた先生です。

1学年最後の懇談で、先生がこんなことを言われました。
以前も1年生を持ったことがあって、そのときはそのときでもちろん、子どものペースに合わせていたつもりだったけど、それでも今思えば、急がせすぎていたのかなあ、って。今の悠ちゃんを見ていると、急いだところで結果は変わらなかったのかなあ、って思うんですよ。

先生のその言葉で、先生と悠太がどれだけいい関係を築けていたかが分かります。
それだけに、このお別れが残念でなりません。

そして、悠太のクラスの先生二人の移動にともない、光太にもプチ別れが・・・
光太の大好きなK先生が、光太の2組から、悠太の1組の担任に変わってしまったのです(悠太のクラスにはもう一人、新しい先生が来られました)。
光太は、新しく転任してこられた先生が担当してくれることになりました。

光太、最初はそりゃあショックだったはずです。絶対に、「K先生と遊ぼ♪」と思って学校に行ったわけですから。
でもまあ、学年全体でやる授業も多いし、K先生と一緒に遊ぶ機会がなくなったわけじゃないですからね。どうやらそこらへんは割り切って、新しい先生ともそれなりにやっているようです。

さあ、2年生の悠太・光太はどんな成長を見せてくれるでしょう?
とりあえず、光太は上の前歯が一本抜けて、少々間抜けな顔になっています(笑)。早く大人の歯が生えて欲しいと思うものの、それはそれで少年の顔に変わってしまう・・・今までかろうじてあった幼児の尻尾が切れてしまうようで悲しいです。
悠太の食欲は衰えるところを知らず、さらに、さらにムチムチになっています。ちょっとこの成長っぷりはカンベンしてくれー!

前歯の抜けた光太。 ムチムチになっていく悠太。

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