さよならチボリ


 悠太・光太が通う特別支援学校は二学期制で、9月の終わりの土・日を含めて4日間の秋休みがありました。
 せっかくの秋休みだもの!
 ということとで、秋休み初日の土曜日、倉敷チボリ公園へ行ってきました。

 高速道路で移動の途中、車の後部座席で「はらへったー!」とギャーギャーわめく光太のため、福山サービスエリアのレストランで早めのお昼ご飯をとりました。
 オーダーしたのはラーメンだったのですが・・・
 びっくり!この「福山ラーメン」がすごーくおいしかった!!そこらへんのおいしいラーメン屋さんのラーメンにもひけをとりません。豚の角煮とチャーシュー、半熟煮玉子が入っていて絶品!ちょっと味は濃い目なので、あっさり味がお好みの人にはちょっときついかも、だけど、光太も一口食べるごとに「おいし〜」とニッコリ。ぺろりと大人1人前食べていました。

 悠太はどうやら場所がだめ、落ち着かなかったらしく(BGMがクラシックのテンポの速いピアノ曲、私でも落ち着きませんでした)そわそわ、食事どころじゃなくて一口も食べられず、結局後でフライドポテトを買うことに。うーん、残念。ラーメンおいしかったのになあ。
 でも、山陽道上り線の福山SAの福山ラーメン、おすすめです!
 食事時に上り線福山SAを利用するときにはぜひ!

ラーメンを食べて満足した人。福山SAにて。


 さて、おなかも満たされ、倉敷に到着。
 真夏のギラギラの暑さが落ち着いて、さわやかな初秋の風の吹く絶好の遊園地日和、のはずなのに・・・
 なんだなんだ、この人の少なさは。

 残念ながら倉敷チボリ公園、今年いっぱい、12月31日でもって閉園が決まっています。もともと何年も赤字だったのに加え、デンマークの本家本元のチボリともめて、「チボリ」の名前が使えなくなってしまったのが原因だとか。
 でも、閉園が決まっているからこそ、もう少しで遊べなくなっちゃうからこそ、今行かなきゃ、行っておかなきゃ!と我が家は思っていたのですが、世間はそうではないようで・・・・

 人もいるにはいる。けど、ちらほら。
 まだ閉園したわけじゃないのに、なんだか、うらぶれている。お花はいっぱい、きれいに植えられているんだけど、どこかさびれている。
 そしてショック!
 観覧車に乗る前、いつも写真を撮ってくれていたのに、その写真撮影がない!
 写真はもちろん買う、買わないかは自由だったけど、我が家にとっては家族4人が揃っての貴重な家族写真。一枚千円というぼったくり値段にかかわらず、毎回購入してきたのですが・・・

 人員削減、かぁ。余計な人件費はかけられない、と。
 それに働く人にとっても、こんな未来のない場所で働くより、とっとと次の仕事探さなきゃ。切実な問題、生活かかっているんだもの。
 でもなあ、寂しいなあ。

土曜日の遊園地。空いていました。


 ひととおり、悠太・光太の乗れそうな乗り物には乗ったのですが(急流すべりはパス!)、どうやら二人とも高いところを本気で怖いと感じるようになったらしく、乗り物に乗ってもドキドキするばかりであまり楽しめなかったみたいです。
 光太は乗り物に乗るときよりも、ベンチでくつろぐときが一番いいお顔だったし、悠太なんて、チボリ鉄道(赤ちゃんも乗れる、世界最遅ジェットコースター)でさえ怖くて真顔で、下りたときに泣き出してしまいました。
 もっと小さい頃は「もっと乗る!もう一回!」って大喜びだったのになあ・・・

 どうやら、チボリ公園の閉園とともに、私たちも潮時、チボリとはさよならみたいです。悠太・光太が楽しめないんだから、もう行く意味ないもんね。

噴水大好き。悠太。 観覧車ちょっと怖かったかな。光太。
 
 本当に寂しいです。
 独身の頃、職場の友達とも行きました。
 結婚する前、夫とも行きました。
 悠太・光太が生まれて、家族でも何度行ったことか。小さな子どもと親にとっては、ちょっと足を延ばせば行ける、まさに夢の国でした。
 でも、さよなら、です。

 帰る前、悠太・光太にはふわふわ風船を二つ買いました。もちろん、この日一番の大喜び!私と夫には「倉敷チボリ公園ビール」。夜はこれで乾杯しよう。

記念のビールです。


 さあ帰ろう、と思ったとき、光太がもう一度観覧車をリクエスト。
 最後にみんなで観覧車に乗って、本当におしまい。この景色も見納めです。
 12月31日までチボリは開いているけれど、もう行くことはないだろうなあ。
 悠太・光太の中に、この倉敷チボリ公園で遊んだ時間が、思い出が残ってくれるだろうか?

 倉敷チボリ公園、楽しいときをありがとう!
  


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