夏の終わり


 8月最後の日曜日、31日もファミリープールで遊んで締めくくりました。
 この日で、今シーズンのファミリープール営業もおしまい。残暑厳しいとはいえ、さすがに水温が低く、お外のプールで遊ぶのも限界を感じました。
 こうやって、夏が終わっていくんですねえ。
なんだかさみしくて、ずっとずっと夏が続けばいいのに、って思いながらプールにつかっていました。ずっとずっと夏が続けば、悠太・光太もずっとずっとニコニコなのに・・・

 悠太・光太の通う特別支援学校は2学期制で、8月28日から学校が始まりました。
 のんびり、ごろごろ、だらだらが基本的に好きな二人ですが、さすがに夏休み後半はそんな生活ももてあましていたようで(それでも毎日プールには連れて行ってたんだぞ!)、悠太などはランドセルを抱えてにっこり、「学校はまだですか?」と毎日のようにアピールしていました。
でも悠太、そのランドセルは光ちゃんのなんだけど・・・

28日の朝、ランドセルに荷物をつめ、学校の準備をしている母を見て、二人は大喜び!悠太はきゃいきゃい言って部屋を走り回り、光太は「よっしゃ。今日は学校ですね」とシャキーン!ほら、早く着替えようだの、ほら、早くテレビを消せだの。まだだってば。
意気揚々とスクールバスに乗り込んでいきました。
ほう、そんなにうれしいかい。光太なんて、夏休み前半の登校日には、「なんでじゃー!お休みじゃなかったんかい!」って激怒していたってのにねえ・・・


私のほうは、夏休みが終わっての解放感というか、子供がいなくなった、やったー!バンザーイ!って感じではなかったですねえ。自分でも意外なのですが。
夏休みをのりきった達成感は、あるといえばあるのですが、うーん、夏休み、楽しかったしなあ。思ったより平気だったし。

もちろん、家事に追われて、1日に何度もため息をつき、子供を怒って、イライラして、時には子供にあたりちらし、・・・そんな毎日だったし、さすがにフリータイムゼロで鬱っぽくもなったし、寝ようとしない子供に、殺意をこらえるのに苦労した夜もあった、それでも、終わってみれば「楽しかった」感覚のほうが大きい。

たぶん、私にとって一番しんどいことは、行くところがないこと、子供に楽しい思いをさせてあげられないこと、です。
けどこの夏休み、学校のプール開放のおかげで、毎日行くところが保証されていました。毎日、大好きなプールで子供に楽しい思いをさせてあげることができました。
一番しんどいことを簡単に取り除くことができたので、毎日のお昼ご飯とか、あとはもう適当、適当。

夏休みが終わって、その解放感より、夏休み中子供が家にいたため、やろうと思っていてできなかったこと、山積みのやらなければいけないことをどうやって、何から片付けようか・・・そっちで頭がいっぱいです。
まずは、私、病院へ行かなくては。


早速、人間ドックでひっかかった、循環器科、眼科で精密検査を受けてきました。
結果は、シロ。
人間ドックで異常のあった心電図も、もう一度計測すると、異常なし。というか、異常があると断定できない、という感じ。
眼も、視神経乳頭が確かに通常より大きい(大きいといけないらしい)、けどこれは病気のせいではなく、たまに、生まれつき大きい人がいる、私はその「生まれつき視神経乳頭が大きい人」らしい。

心底、ほっとしました。
狭心症や心筋梗塞予備軍で、薬を常用しなければいけないんじゃないか、とか、今すぐじゃなくても、10年後くらいには失明してしまうんじゃないか、とか、心配していたのです。
特に眼は、20代から眼圧が高いと指摘されていました。眼圧が高いと緑内障になる可能性が高く、視野狭窄が起こり、果ては失明するのですね。
精密検査を受けて、視野狭窄もなく、視神経うんぬんも生まれつきとのお墨付きをもらえ、長年の不安が消えました。
目が見えなくなると、たちまち、悠太・光太を追いかけられなくなる。それは困る!


結果が異常なしだったとはいえ、人間ドックでいろいろひっかかって、漠然とした健康面の不安は抱えているし、体力の衰えは切に、切に実感するところではあるし、肌の衰えは抗いようなく、驚くほど目に見えて日々進んでいき・・・

なんだか最近、自分を必要以上にオーバーエイジにあてはめてしまう傾向があります。
もうすぐ37歳。いわゆるアラフォー世代とはいえ、まだ、30代。40になるにはたっぷり3年あるというのに、気分はすでに40代。40代を特集したスキンケアやファッション、ダイエットの記事をつい熟読してしまいます。

自分をわざわざ老け込ませることもないじゃないかと、はっと我にかえるのですが、悠太・光太を産んだ頃の、あの、やつれつつも年齢を重ねることに何の恐れも抱いていなかった30歳すぎの自分とは、隔世の感があります。
なんだか、んっ、と足をふんばって覚悟をきめておかないと、ミドルエイジの激流にもっていかれそうで・・・

眉毛の中に、白髪があったんですよ。
かなりショックでしたねえ。
白い眉毛といえば、思い出すのは村山元首相。私もあんなふうになってしまうのだろうか?
眉毛もいつか白髪染めしなきゃいけないんだろうか!?
 ああ、ひたひた迫る老化の足音。
 
それにしても「なんじゃ、これ?」と思うのは、40代向けの女性雑誌に載っている服やカバンその他もろもろの値段。私の感覚と、桁が一つ違うんだってばっ!
そもそも、今ある40代向けの女性雑誌は、バブル全盛時代に20代を過ごしてきて、子育てもひと段落した高級志向の主婦をターゲットにしたものらしいんですよね。そろそろ、バブルの恩恵なんてなーんにも受けなかった、就職氷河期で苦労して、今も家計のやりくりに苦労し続けている世代が40代にせまってきているんですけどねえ・・・
せいぜい、雑誌の世界で夢を見てろってことかなあ。


話がそれるついでに、最近一番びっくりしたこと。
教育テレビの「ピタゴラスイッチ」の「アルゴリズム行進」に、あのウィーン少年合唱団が出演していたこと。
これまでも、舞妓さんがアルゴリズム体操やっていたり、消防士さんがアルゴリズム行進やっていたりしたけれど、ウィーン少年合唱団にはびっくり!
あの美声で、「いっぽすすんで、まえならえ、いっぽすすんで、えらいひと〜」と歌い、金髪・碧眼の少年たちがアルゴリズム行進をするのです。うーん、シュールだ・・・


 今週で、学校のプールもおしまい。
 ほんとうに、夏が終わります。成長をいっぱい見せてくれた夏。
 秋には、何をして遊ぼうかな?どこへ行こうかな?

 スーパーの青果売り場には、早くも栗が並んでいました。
 あああ、栗ご飯食べたい。思わず手にとって、けど、小粒なうえ1ネット680円という高値に泣く泣く元に戻しました。
 去年は3回、栗ご飯を炊きました。今年は何回食べようかな。
 明日あたり、思いなおして、栗を買いにスーパーに走っちゃうかも・・・


今年最後のプール写真。二人とも水の中を自由に動き回れるようになりました。


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