7歳だから、花火大会
7月26日、悠太・光太は7歳になりました。
誕生日当日、私は早朝からご馳走の支度にバタバタ。子供にはハンバーグ、大人は鶏の唐揚げとうなぎちらし寿司♪
そしてそれらを作る合間にトイザラスに行ってプレゼントに大きなトーマスのふわふわ風船を買って、スーパーへ行って光太の大好物のイクラを買って、誕生日ケーキを取りに行って・・・
ふわふわ風船に二人は(特に悠太が)大喜び!
風船のほかには、いろんな図鑑や絵本、写真集をプレゼントしたのですが、風船が一番のヒットでした。
この風船、いつまでもつかなあ?
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風船が気に入りました。悠太。 |
お昼にご馳走を食べてお祝いした後は、今度は夜用のお弁当作りで再びバタバタ・・・
夜用のお弁当!?
そうです。この日のメインイベント、一番の誕生日プレゼントは、「船上から見る広島みなと夢花火大会」なのです!
誕生日プレゼントが風船と本。
もちろんそれだけでも十分なのですが、今までの悠太・光太へのプレゼントといえば、でっかいトランポリンやぶらさがり健康器という我が家としては、なにかもうひとつひねりが欲しい。けど、ネタが尽きた感もあり・・・
そこで見つけたのが、地元旅行会社が主催する船上から見る花火大会。誕生日当日の夜ですよ。これは行くしかないでしょ!
悠太・光太にあの大きな打ち上げ花火をいつか見せてやりたいなあ、とずっと思ってきました。
でも、どこでもそうでしょうが、花火大会の人ごみなんて半端じゃありません。そりゃあもう殺人的。普通の子供でもしんどいのに、悠太・光太には絶対無理。あまりにも危険すぎます。
でも、この船から見るやつだったら、今の悠太・光太ならなんとかなるんじゃないかなあ?きっと、悠太・光太も喜んでくれるに違いない。帰宅時間もかなり遅くなるし、体力的にきついかもしれないけれど、頑張ってくれるだろう、と申し込みをしたのですが・・・
花火大会が近づいてきて、夫がインターネットでいろいろ調べてみると、予想以上に大変らしいことがわかってきました。
まずは大規模な交通規制。
花火大会が始まるのは午後8時ですが、午後5時から11時までかなり広い範囲で交通規制があり、自家用車おろか、タクシーすら交通規制区間には進入できないとのこと。必ず、公共交通機関を使わなければいけません。そして、その公共交通機関に、花火大会に行く人みんなが殺到するわけで・・・
乗船受付は午後5時半から、乗船開始は6時半すぎ、出港時刻は7時。
このタイムテーブルで、どうすれば悠太・光太の負担を最小限にして、港入りできるか?
帰りはもっと大変なはず。
果たして、無事花火を見て家に帰ることができるのか!?
考えが甘かったかなあ、と夫も私も口には出さないものの、花火大会行きを決めたことをちょっとだけ後悔したりして・・・
でも、やってみなきゃ分からない。
ここまできたら、行くしかないでしょ!
26日当日。
暇をもてあました悠太にせがまれ、午後3時に家を出発しました。目指すは、交通規制区域ぎりぎりの場所にあるショッピングモール。帰りが何時になるか分からないので、車をとめるのは、そのショッピングモール近くの100円パーキングです。
ショッピングモールの中にあるマクドナルドでおやつを食べて、ちょっと時間をつぶして、午後5時ごろ市電で港入りすることにしました。
が。
人の多いショッピングモールが大の苦手の二人。特に光太はマクドナルドに入っても気もそぞろで、大好きなポテトもほとんど口にできず、逃走!後を必死で追う夫。
あーあーあー。なんだかなあ。雲行き怪しくないか〜?
悠太は比較的落ち着いていて、結局、光太が食べなかったのでMサイズのポテトを二つ平らげました。
マクドナルドを出て、ちょっとモール内を散歩しようかなあと思ったのですが・・・
なんだか、悠太の歩き方がヘン。ちょっと前からかかとに靴擦れができていたのですが、見てみると靴擦れが悪化していて、歩かせるのはあまりにもかわいそうな状態。
あううう。
悠太、終日おんぶ決定(涙)。
頑張れ、私。
悠太のご機嫌をここでそこねてはいけない!靴擦れに気付いてやれなかった、悪いのは私。
ええもう、おんぶで店内散歩しましたとも。
私の身長は150センチ、悠太は120センチ。冷房のきいている店内で、汗だくでこんな大きな子をおんぶしていると、さすがに人目をひきますねえ。
さすがに30分で体力の限界。
夫に電話すると、光太は暴走スイッチが入ったらしく、店内、出口を求めて駆け回っていたらしいです。夫も汗だく(笑)。
ショッピングモールで時間をつぶすのは限界にきて、市電に乗って港へ向かうことにしました。
しか〜し。
車に乗って家に帰ると思っていた光太、激しく抵抗!
電車はすでに満員で座れず、光太の不満に拍車がかかります。満員電車の中でぶーぶー文句を言いながら「抱っこ!」と父にしがみつき・・・
一方、悠太は電車に乗るとニコニコに。立ったまま電車に乗るのは初めてだったのですが、時折「うふふっ」と笑い声さえたてて、ご機嫌です。ううう。いい子じゃ。
広島港に到着。
ここでも、「なんじゃここはー!」と光太ご立腹。そうだねえ、家からどんどん遠くなるもんねえ。
ターミナル内は5時半過ぎにして、すでに黒山の人だかり。花火大会用の船はいくつもあって、それぞれの船に百人単位の人が乗るのですから、当然の混雑です。
ここでも悠太はいい子。椅子やベンチはすでに人でいっぱい。「疲れるから座っていようね」と床にレジャーシートを広げると、ちょこんと座り、おとなしくお茶を飲んでいます。
光太は暴走、暴走、暴走。
船を見つけるや、「おっ、これに乗るのか?早く乗せろー!!」
そんな光太の相手をするのは夫。とても私の手には負えません。私はのんびり、悠太と一緒に乗船時間を待ちます。
長い待ち時間の後、ようやく乗船。絶好のポジションをゲットできました。夕闇の空と海風。気持ちいい!
ほ〜ら、悠ちゃん、光ちゃん、船に乗ったよ〜・・・って光太、あんた、なにびびってんの!
光太、あんなに「早く乗せろ、乗せろ」と言っていたくせに、いざ船に乗ると真顔で父にしがみついています。怖いらしい(笑)。
悠太もへっぴり腰で海を覗き込んでいます。ドキドキだねえ。
船が動き出すと、悠太はニコニコ。光太は父にしがみつきつつ、硬い表情のままキョロキョロ。でもしばらくすると慣れてきました。
二人ともいいお顔♪
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船に慣れてきたところ。海の風が気持ちいいね。 |
船は花火の打ち上げポイント近くに停泊。同じような花火大会用のフェリーがいくつも、そして数え切れないほどの個人所有のクルーザーが集まってきました。
その眺め、圧巻!
花火大会の始まる午後8時までしばらくあります。
その間に腹ごしらえ。悠太・光太もお弁当をちょっとつまんでくれました。もう少し食べてくれるかと思ってたんだけどなあ。興奮状態でそれどころじゃないようです。
どんどん夕闇が深くなっていきます。
海から見る街の灯りもきれいです。悠太・光太もウキャキウキャ、とても楽しそう。
悠太・光太と一緒に、こんな穏やかな時間がもてるなんて。こんな日がくるなんて。
午後8時を過ぎて、ようやく花火大会が始まりました。
悠太・光太は、最初びっくり!「きれい」とかよりも、打ち上げられる大きな音はもちろん、何が起こっているのか分からない様子で、ドーン!という音がするたび、母の腕に置く手に力が入ります。
そのうち、これはこういうものなんだ、と。ただ、見て楽しめばいいものだと察したらしく、二人ともニコニコ、いいお顔で花火を見始めました。
うん。この顔が見たかったんだよ。
君たちに、大きな花火を見せてあげたかったんだよ。
もちろん、私自身が花火を見たかったのもあります。
この、季節の風物詩やイベント大好きな私が、花火大会なんて、結婚して以来一度も行ったことなかったんだもの。
悠太・光太が「こんな子」で、花火大会なんて到底無理って、泣く泣くあきらめてたんだもの。
広島市の花火大会は初めてでしたが、間近で見て迫力満点!本当にきれいでした。
贅沢な時間でした。
乗船料金はかなり割高で、親子4人で計17200円也。小旅行なみだったのですが、うん。その値段の価値は十二分にありました。
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夜景と花火、満喫しました。 |
帰りの市電はスムーズに乗ることは出来たのですが、やはり満員で座れず。
光太は父に抱っこされていたのですが、見かねた30代くらいの女性が「大変でしょう」と席を譲ってくれ、光太は座ることができました。
悠太はというと、疲れているはずなのに、眠たいはずなのに、立ったままでも一言も文句も言わずじっと我慢(ぐずる気力も残っていなかったのでしょうが・・・)。本当に偉かったです。
つり革を握れない悠太を私が支えていたのですが、時間がたつにつれて、どんどん私に体重を預けてしなだれかかってきて・・・その重みがまたいじらしくて、愛おしくて。
渋滞もひどく、結局家に帰ったのは11時前になってしまいました。
8時間もの長丁場、二人ともよ〜く頑張ってくれました(光太は最初どうなることかと思いましたが・・・)。
みんなで一緒に楽しめた、花マル、満点!
こんなに立派に成長してくれた二人に、ありがとうという気持ちでいっぱいです。
記念に残る、素敵な誕生日になりました。
またいつか、行こうね!
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