だって、7歳だもん


 夏休みに入りました。
 夏休み前、「悠太・光太と一緒に遊ぶぞ、頑張るぞー!」みたいな、前向きなことを書いていましたが、その裏で、「どうなるか見通しのつかない夏休み」のプレッシャーから、実はかなりの鬱状態でした。
それもここんとこ一番の鬱。メンタルクリニックに駆け込む寸前でした。

子供と一日中一緒。
子供といると、すごく緊張するのです。我が子とはいえ、いや、我が子だからこそ、かなあ。
お昼ごはんつくらなきゃ、あー、面倒ってのはもちろん、子供が泣いたら、「なんだ、何があったんだ?」とドキドキするし、子供が怒っていたら、「どうした、兄弟喧嘩か?」とハラハラする。
それに加え、だらだら過ごさせちゃいかんというプレッシャー、楽しい、有意義な活動を子供に提供しなければというプレッシャーは重くのしかかり、それが全部自分ひとりの背にのしかかっていると思うと、つぶされそうでした。

また、悠太・光太と暮らす中で、どうしても溜まっていってしまう特有の疲労もちょうどピークにきていました。
悠太・光太がどんなに賢くなった、物分りが良くなったといっても、やっぱり伝わらないことも多いのが現実、事実です。

たとえば、彼らの目の前に立って、(手に持っている)「スプーンちょうだい」と言って手を差し出せば渡してくれます。けど、「テーブルの上のスプーンちょうだい」は分かりません。
名前を呼ばれているのは気付いているだろうに、いくら呼んでも頑として背を向けたままでいられたりするのも日常茶飯事です。

ひとつひとつは自分でも気付かないほどの小さなため息なのです。でもそれが吐き出されることなくどんどん溜まっていって、自家中毒を起こしてしまうといった感じなのですね。
そうなると、本当に子供の顔を見ること、触れることすらしんどくなります。

そんなこんながいろいろと重なって、夏休み前は久々に、「こんなにしんどいくらいなら、死んだほうがまし」と思うほどの辛さでした。

不安をいっぱい抱えたまま、夏休みに突入したのですが・・・
案ずるより生むが易し、ってこういうことを言うのかも。
なんだか、とっても順調に、楽しい夏休みの幕開けとなりました。


夏休み初めの3連休明けから、学校のプール開放が始まりました。
初日からプールの監視当番にあたっていたため、夫も会社を休んでお手伝い(母が監視当番している間、遊んでいる悠太・光太の介助をしなければいけないので)。

悠太・光太、「お休みだ〜!わ〜い、どこへ行くのかな〜」と意気揚々とお出かけしたのに、着いたところが学校。悠太は「学校いやだー」と車から離れようとしません。すっかり学校にも慣れて楽しんでいる悠太ですが、それでもやはり学校は緊張する場所なんですねえ。

父の抱っこでなんとか移動。目的地がプールだと気付くと、俄然やる気まんまん!
ニコニコで入水、大喜びのお二人さんです。
私も学校のプールに行くのは初めてで、どんな様子かこのときまで分からなかったのですが、水深も適当。1年生でも足が届く深さで、安心して遊べます。
ここなら、私一人が二人を連れてきても大丈夫です。

この日、光太が突然、水に顔をつけて泳ぎ始めました!(泳ぐといっても1メートルほどですが)
随分前からお風呂ではお湯に顔もつけるし、潜水もする、湯船の中カワウソ状態の光太でしたが、プールではその水の深さに躊躇するのか、顔をつけることすらできませんでした。
顔を水につけて、体が水に浮く感覚が楽しくて仕方ないらしいく、激しく泳ぐ光太。夫も私もびっくりです。

そしてこの日もう一人、ブレイクした人が・・・
はい、悠太です。なんと、悠太がトイレでおしっこ!
休憩時間中、悠太がおマタを気にしているので、夫が悠太をトイレに連れて行ってみたのだそうです。便器の前に立たせると、量は少ないけど、頑張って搾り出したそう。
その場を見ていなかった私は、「えー、ほんと?まぐれ、まぐれ」と信じていなかったのですが・・・

翌日、ためしに紙パンツをはかせず、お昼前に悠太をトイレに誘ってみました。すると、出た、出た、出た〜!!!
本当に、トイレでおしっこできたのです。
感動。思わず涙ぐんじゃいました。

今まで、どうしても紙パンツでしか排泄できなかった悠太。
以前から尿意のコントロールもできていたし、トイレに誘われて、自分が何をすればいいのかも百パーセント理解していたのですが、最後の一歩をどうしても踏み出せずにいました。

紙パンツにこだわりがある子は、オムツが外れるのに時間がかかるとも言われていたし、まあ、そこは焦らずにいこうと。焦っても仕方がないですからね。
学校の先生も、「ゆっくりでいいよ〜」というスタンスで、トイレに誘っても嫌がらないのを「えらい、えらい」と褒めてばかりくれていました。

でも、ひそかに母は思っていたのです。
もったいないなあ、と。あと、ほんとに少しなのに、と。
この夏休みは、悠太のトイレトレーニングに絶好の機会。よーし、頑張るぞ〜!と意気込んでいたのですが・・・
ありゃりゃ、あっさり目標達成されちゃった。

もちろんまだ、寝るときやお出かけのときは紙パンツだし、誘うタイミングが合わなくて失敗もするけれど、それでも、今までどうしても越えられなかった一線を越えることができました。
あとは、時間をかけて定着させていけば。

なんだか、二人とも急成長です。
だって、もうすぐ7歳だもんね。


結局、毎日学校のプールに親子で通っています。
学校のプール開放は午後1時半から3時まで。
ちょうどいいのです。午前中子供はのんびり、私は家事をとにかく集中してやって、午後はプールでしっかり遊ぶ。夕方ちょっと休憩してお風呂、夕食。遊びつかれて寝付きも早い!
とってもメリハリのある生活です。

悠太・光太は、毎日おうちでのんびり&大好きなプール、で、究極のストレスフリー。ストレスがないと、怒ったりぐずったりすることもないのですね、当然のことながら。私もすごーく気がラクです。
ストレスから解放されて、ニコニコの二人を見ていると、夏休み中の学童保育を断って、本当に良かったなと思います。

唯一辛いのは、フリータイムがまったく無いこと。
夏休みに入ってから、録画したドラマ1本すら見ることができません。子どもが早く寝たからといって、子供が寝た後はテレビもつけられませんから(居間続きの和室で寝ているので)。

夜は私も早く寝る!フリータイムよりも何よりも、睡眠時間の確保が優先!
 悠太・光太との生活は体力勝負です。
でもなあ。今クールのドラマ、結構おもしろいのになあ・・・くすん。


毎日プールに通って、真っ黒になった悠太・光太。
7月26日で7歳になりました。
よくここまで育てたなあ、とはあまり思わないんですよねえ。それよりも、よくぞここまで大きくなってくれたなあ、ありがとう、という気持ちのほうが圧倒的に大きいです。
この日、さらにその気持ちは大きくなるのですが、話が長くなりそうなので、またの続きに・・・



育児なんか大キライ!目次へ
ホームへ