夏が来た!


 来た、来た、来た。夏が来ましたよ〜!
 7月に入って、急に夏らしくなりました。
 夏といえば海、プール。悠太・光太の大好きな水遊びが思う存分できる季節です。
 6月の後半には学校のプールもプール開きしていたのですが、なんだか今年は涼しい日が多くて、なかなかプールに入れませんでした。

 特に、悠太・光太の通う特別支援学校は、広島市内といってもぐっと北のほう、それも山の上にあります。
 我が家でもいいかげん北部なのですが、学校はさらに、さらに北へ。
 普通、5月のゴールデンウィークが開ければ、衣替えを待たずして、子供は半袖Tシャツの出番・・・だと思っていたら、どっこい。学校、寒いんだわ。
 我が家では半袖でちょうどいいから、と5月の参観日に半袖で学校に行ったら、寒くて鳥肌が・・・。結局、5月いっぱいまで、しっかり長袖のお世話になったもんなあ。
 
 いつになったら、プールに入れるのか・・・とやきもきしていたのですが、七月になったとたん、いきなり夏に突入!
 K学園時代のように、毎日プールというわけにはいきませんが、毎週月曜日・水曜日には大きいプールで、木曜日には中庭にある小さいプール(大き目のビニールプール大)で水遊びを満喫しています。
 すでに悠太・光太、水着の跡がくっきり!

 夏が来て、うれしいのは子供だけではありません。夫も私も。
 去年の夏は怒涛の夏でした。週末、夏休みと、子供にせがまれるまま、連日海にプールにと繰り出して、親子して真っ黒になったっけ。
 すごーく、すごーーーーく大変だったけど、本当に楽しかった。
 あの楽しさをまた味わえる!

 子供の頃はともかく、もともと、夏はきらいでした。暑くてしんどいばかりだもの。それが、こんなに夏が好きになるなんて、悠太・光太のおかげです。
 悠太・光太が、一瞬でも目の離せない子供だから、必然的に一緒にプールも海もつきっきりで入らなきゃいけない。それが予想以上に楽しかったんですよねえ。

 悠太・光太が普通の子供だったら。プールに連れて行っても、「お母さんは見とくから遊んでおいで」、ってできる子どもだったら、そうはいかなかったんだろうなあ。
 日に焼けるから、って荷物番をかって出て、子供が遊ぶのを尻目に日陰でじっと待つだけ。って、そんなの何が楽しいの!?一緒に遊ばなきゃ損だってば!

 あの、去年の楽しかった夏をさらに楽しく、パワーアップさせるために、水着を新調しました(悠太・光太の水着ではなく、私のです)。
 今までフィットネス用のしか持っていなかったのですが、今回買ったのはかわいいリゾート用。着るだけでうれしくなっちゃいます(そこがポイント!いくらプールや海が楽しいといっても、体力で負けそうになる、そこを気力でカバー!)。

 分かっています。こんないい年したオバサンがかわいい水着を着たところで、ねえ。
いいのっ!自分のために着るんだから。
夫は「かわいい」って言ってくれたもーん!(「かわいい」って言わなきゃ殺されるもんね・笑)

夫は夫で、新しいデジカメを購入。
防水、防塵機能のついた、悠太・光太との夏を楽しくするための必須アイテムです。
夫、ずーっと、ずーっと、この防水カメラが欲しかったんです。これでプールに入りながら、悠太・光太の写真もガンガン撮れる!


7月最初の週末。
土曜日はさくっと動物園の水遊びスペースで水遊び。
水遊びをおしまいにすると、当然のように、水遊びスペースのそばにある軽食コーナーの建物へニコニコ、すたすたと入っていく光太。はいはい。そこでポテト食べるんだね。
よ〜く分かっています。悠太もポテトをパクパク。遊んだ後のポテトはおいしいね。

おやつを食べた後、いつもはさっさと帰るのですが、この日は「それだけじゃあなあ」と私の気まぐれで、動物とのふれあいコーナーへ悠太・光太を連行。テンジクネズミを抱っこさせてやりました。
でも・・・二人ともあんまり動物好きじゃないんだよね。知ってるんだけど(笑)。「うひゃあ、なに、これ〜」(光太)「ボク、もういいってばっ」(悠太)

次は、ペンギンのいる水槽に誘ってみました。
すると、光太、ペンギンにバカ受け!ペンギンの何にはまったのか、ゲラゲラ、腹をよじりつつ大笑い。悠太もくいいるようにペンギンの動きを見ていました。
やっぱり君たちは「水もの」がいいんだねえ。

ペンギンに夢中の二人 天竺ネズミをさわりました。


7月最初の日曜日は、満を持して、1日にオープンしたばかりのファミリープールへ行きました。今シーズン初ファミリープールです!
子供はもちろん、親もうほうほ。私は早く新しい水着着たいし、夫は新しいカメラを試したいし。

いつもなら混雑する前、朝一の時間を狙うのですが、午前中は私の食材買出しがあったため、やむなく午後から出発。問題は駐車場ですが(ファミリープールは繁華街ど真ん中)、なんとかなるだろう、と・・・

が、甘かった。やっぱり。
オープンして初めての週末とあって、一番近い駐車場は長蛇の列。いつ駐車できるか、想像もつかない。とてもじゃないけど、悠太・光太をこの列に並ばせるわけにはいかない。
ということで、周辺の駐車場を探してぐるぐる回ることになったのですが・・・

ううう。空いていない。
立体駐車場は我が家の車の車高が合わずアウト、100円パーキングも満車、満車、満車・・・
悠太・光太がいつ「なにやってんですか!」と怒り出すかとヒヤヒヤだったのですが、意外にも二人ともいたってご機嫌、ニコニコ。
結局、ちょっと離れた市営の駐車場へなんとかとめることができました。
やっぱり、動くのなら朝一ですねえ。

さて、次なる問題は、歩いたことのない道を歩くことになった悠太・光太が歩いてくれるか。プールまで結構距離があって、子供の足で10分は歩かなければいけません。
そんな距離をおんぶなんて(それもこの暑さの中)、勘弁してくれ!
と思っていたのですが、文句ひとつ言わず、すたすた普通に歩く悠太・光太。
すご〜い!
えらいなあ。さすが、お兄さんになったものだわ。

プールに到着。
 今年から、子供の着替えは夫に二人とも任せることにしました。
 私は着替えた後、レジャーシートを持って休憩場所を確保。その背後で、聞こえる、聞こえる。悠太・光太のはしゃぐ声が。
 もう、二人とも大興奮の大喜びです。
 去年は、顔半分しか水面から出ていなかった水深110センチの流れるプールも、今年は余裕です。
 うーん、やっぱりお外のプールは気持ちいい!
 夫も、新しいデジカメを思う存分試すことができました。
 
ニッコリ笑顔の悠太(左)、光太(右)

 その日の夜のこと。
 寝る前の子供の歯みがきをしていた夫が「あれ?光太の下の前歯がない!」
 そういえば、今日プールで撮った写真見ていて、光太の笑った顔がなんとなくヘンだなあと思ってたんだよねえ。あれは、前歯がすでになかったのか。
 それにしても、いつ抜けたのか?
 さあ?はて?と首をひねる夫と私。

 光太の最初の乳歯が抜けたときも、悠太の大騒ぎの後ゆえ「あら、抜けた?ふーん、よかったねえ」で終わってしまったけれど、今度は気付いてもあげられなかったなんて。
 光太って、つくづく「次男坊」だよなあ・・・


 次の日曜日もファミリープールでした。
 ええ、もう、どんどんいきますよ〜!
 この日は朝一、お弁当持参。悠太はポテトだけでお弁当は食べてくれなかったけれど、光太はぼちぼち食べてくれました。

 その光太、食べている途中ですくっと立ち上がり、すたすた歩き出してしまいました。あわてて後を追う夫。光太が向かった先は、トイレでした。えらい!
 遊びながら、プールの水を大量に飲んでしまうので、おしっこも頻繁です。気をつけて、たびたびトイレに誘うようにはしているのですが、自分からトイレに行ったのは初めてです。

 実は、前回ファミリープールに来たとき、ちょっとした事件があったのです。
 遊び終わって着替えをしていたとき、トイレが間に合わず、光太、更衣室のロッカーの前でおしっこが出てしまいました。それを2、3歳くらいの小さな男の子に目撃され、「あ〜っ!おしっこしてるーーー!!」と大きな声で指をさされたのだそうです。
 夫いわく、光太、見ちゃいられないくらしょんぼりしてしまったのだそうです。それはそれは、かわいそうだったのだそうです。

 えー、光太が?とその場を見ていない私は眉ツバだったのですが・・・
 なんとなく、自分がバカにされているのが分かったんでしょうね。それも自分より小さい子に。で、光太のプライドが傷ついたのです。

 光太にそんな感情が芽生えていることに驚くとともに、切なくなりました。
 揶揄されていることに気付くようになってしまったのか。
 そんなの、気付かなきゃいいのに。気付かないほうが幸せでいられるだろうに。

 ぱっと見、普通に見える悠太・光太ですが、たいてい3秒後には「普通でない」オーラに人は気付きます。7歳の体(もうすぐ7歳!)に、赤ちゃんのような素直な感情表現、無邪気な笑い声。
 見慣れている親は、そんなにヘンかなあ?と思うのですが、悠太・光太のやることなすこと、2歳の子供にすら「奇行」に見えるらしいのですね。それはもう、ぶしつけな視線でもって、凝視されます。うーん、そんなに見なくても・・・(笑)

 きっとこれから、外に出ると、他人の揶揄、嘲りに接する機会もあるでしょう。指をさされてしまうことも、じろじろ見られてしまうことも。それによって、悠太が、光太が、傷つくことも。
 うわー、イヤだなあ。
 他人からバカにされるだけなら、じろじろ見られるだけなら、「わりゃ、なに見とんじゃい!」と強く出ることもできるけれど、悠太・光太が傷ついてしまったらと思うと、とてもじゃない、耐えられません。

 悠太と光太には、あたたかいもの、優しいもの、優しい人、きれいなもの、楽しいことだけに接して生きていって欲しい。揶揄、嘲笑、いじめ、そんなマイナスの磁場からはできるだけ遠ざけたい、身を挺して守りたい。
 過保護結構!目指すは純粋培養ですよ。それが子供のためにならない?知ったこっちゃないですよ。

 でも、どんなに純粋培養目指したところで、どだい無理なんです。
守るには限界があって、わざわざ世の荒波に放り込まなくても、いろんなところで、すでにいっぱいもまれている。
小さな子にバカにされた、悔しい、プライドが傷ついた。それが、自分からトイレに行く行動に結びついたのなら・・・そういうのも、アリ、なんですかね。認めたくないけれど。
きっと、私が思っているより、子供は強いんだろうなあ。
その強さが健気で、また切ないんだよぉ(←バカ)。


さあ、夏は始まったばかり。
この夏はどんな夏になるかな?
そして、どんな夏休みになることか・・・・はああ。



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