社会見学に行ってきたよ


スクールバスのバス停はコンビニの前にあるのですが、そのコンビニの軒先にツバメが巣を作りました。日に日に育っていくヒナ。せっせとえさを運ぶ親ツバメ。
悠太、すご〜く興味があるようで、毎日ツバメの巣をにこーっと見上げています。
何を思って、感じているのかなあ?

そのツバメのヒナもいつの間にか巣立っていきました。
毎年同じ場所に巣をつくるそうです。来年も、ツバメに会えるんだって。
こういったことを手がかりに、季節とか時期とか、1年の流れを知っていってくれたらいいなと思います。


さて、今月の悠太・光太。
21日は家族参観日。体育館で、今取り組んでいるいろんな運動をやりました。
まずは、バランスボールを転がして、的を倒すゲーム。
悠太・光太、バランスボールは乗るもの。転がすということがどうしても分かりません。的が倒れても、「???」なーんのこっちゃ、って感じ(笑)。

次は平均台。これはなんとかクリア。
太鼓橋を上り下りするのも、トンネルをくぐるのも、頑張ってやっていました。トンネルくぐりは苦手なはずなんですけどねえ。出口から先生が懸命に名前を呼んでくれて、「行かなきゃ!」って思うのか。
えらい!

それにしても、二人ともとってもいい子!
光太は、大好きな担任のK先生の後を、小がもが親がもの後を追うようにひっついていっていました。
こんなふうに、落ち着いて行動できるようになって随分たっているはずなのですが、いまだに、「脱走しないだけでえらい!すごい!」って感心している私と夫。
親だけが子どもを過小評価していて、実際の子どもの成長から取り残されているのもしれないですねえ。

参観の後は、親は懇談。
けど光太は「オレ、もう頑張った。帰る!」と父に抱っこで離れません。どうにか、大好きなK先生の手を借り、父から光太を引き剥がしたのはいいのですが・・・
K先生はその後懇談へ入ってしまいました。
お父さんも、K先生もどこかへ行っちゃった。
懇談は光太の教室の向かいの教室でやっていたのですが、懇談中聞こえてくる、光太の絶叫、号泣の声・・・。

懇談が終わり光太の教室を見ると、終わりの会の最中で、光太はちゃんと座っています。
あれ?泣いていたの、光太じゃなかったのかな?
と思った瞬間、光太が「ひいっく」と肩を震わせてくるりとこちらを振り向き・・・その顔、泣きはらして、ぐじゃぐじゃ(笑)。
やっぱり、あんただったのね。

参観日は午前中で解散。
疲れたわ、腹減ったわ。
帰りの車の中でもずーっとグズグズの光太。
ちょうどお昼時です。もともと参観日が終わった後はファミレスに行く予定だったのですが、光太もすっかり気持ちは「外食」。それも、すごーく楽しみにしていたみたいで、帰り道、マクドナルドを通り過ぎると「うぎゃー!!」
いや、お昼時のマックは無理だから。ドライブスルーもすごい並んでるし。

しばらくして、ゴールデンウィークに一度だけ行った中華ファミレスを通り過ぎると、再び「うぎゃーっ!!!」
ごめん、ごめん、ここじゃないんだよー。

家の近くまで戻ってきて、ジョイフルをじーっと凝視する光太。
「ここに入るんですね?」
違いま〜す、と三たびスルー、「うぎゃー!!!!」
はいはい、ごめん、ごめん。車はジョイフルのはす向かいのココスに到着。
光太、やっとニッコリ、涙で汚れた顔で「うふふっ」。
そうか、満足かい。よく頑張ったもんね。ご褒美、ご褒美。
この日の光太は、フライドポテトだけでなく、スパゲティもパクパク!悠太もご機嫌でした。


26日には社会見学に行ってきました。
社会見学ですよ、社会見学。この子たちが社会見学?「ぷっ」って感じなのは私だけ?
いや、まあ、「小学生」って感じですよね、うんうん。
行き先は、学校からバスで10分もかからない、乳製品を作る工場です。

遊びに行くわけじゃないですから、事前学習もしっかりするんですよ〜!
牛乳は牛のお乳だとういうこと、牛乳にはカルシウムが入っていて、そのカルシウムは骨をつくるのに大事なものだということ、人間の体の中には骨があるといういこと・・・

そんなの、こいつらが分かるかい!
という突っ込みたい気持ちはやまやま(笑)。
でもちゃ〜んと椅子に座って、先生のお話を聞いていましたよ。学年通信にはその証拠写真が。けど・・・悠太、あんた、「へ〜」っていかにもな顔をしながら、視線はあさっての方向ですから(笑)。

ビデオや写真で工場の様子を知ったり、友達や先生と手をつないで白線の内側を歩く練習もしたそうです。
準備万端でのぞんだ社会見学です。

当日の工場見学は、悠太も光太もすごーく、すごーく楽しめたみたい。
ベルトコンベアーを流れるアイスクリームや牛乳に釘付けだったそうです。
「うわ〜!」って感じだったでしょうね。工場の生産ラインなんて、今まで教育テレビなんかで見たことはあっても、実際に見るのは初めてですから。
悠太は、見学「おしまい」に「もっと見たい〜!」と抵抗したそうです。

見学の後は、アイスクリームの「ピノ」を一人一箱頂いて食べました。
(未確認情報ですが、その工場、日本で一番ピノをたくさん生産している工場だとか!)
さすがに悠太はピノは食べられませんでしたが(ちょっと触って、舐めたりもしていたようですが)、光太は口の周りやTシャツをチョコだらけにしながら、一箱ペロリ!
よかったね。

初めての工場見学は悠太・光太にとって、尋常でない印象を残したらしく・・・
社会見学から学校へ帰って給食だったのですが、悠太、いつもはぺろりと平らげるお弁当がまったく喉を通りませんでした。興奮状態で、食事どころじゃなかったんだろうなあ。
心配された先生から電話があったりして、体調不良かとも思ったのですが、これまでにない、ニコニコ・ハイテンションで帰りのバスから降りてきました。

家に帰ってからも、二人して妙なハイテンション。
母の首に腕をからめ、明らかに普段とは違う、ギラギラした目の色で母を見つめ、にっこー!と笑い、何かを懸命に訴えかける悠太。その顔は極太ペンで「今日ねえ、楽しかったんだよお」と書いてあります。

言葉で説明できないから、その表情で、今日1日何があったか語りかけてきます。こんな顔、気持ちを伝えたい顔、気持ちを分かってもらいたい顔は初めて。うれしかったですねえ。
「そっか〜、楽しかったかぁ。良かったねえ」と言うと、伝わった雰囲気を察したか、満足気な顔。

持って帰ってきた工場のパンフレットを見せて、「今日、ここに行ってきたんだよね。こんなの見たんだよね」と言うと、「おっ、そうそう、これだよ、これ」とパンフレットをじーっ、食い入るように見つめる二人。
うん。やっぱりよく分かっています。

妙な興奮状態は夜まで続きました。いや、翌日まで(涙)。
疲れているだろうに、光太が寝ない!(悠太も寝つきが悪かった・・・)
10時に夫が帰ってきて、夫と寝かしつけ交代。しばらくして、寝てくれたと思ったら、その2、3時間後、(深夜1時とか2時とか)光太起床。その後「あっあ〜うーううー」ずーっとご機嫌に、ずーっと鼻歌交じりのおしゃべり。

もちろん夫は眠れず、私も二階で眠っていたにもかかわらず、光太の声で目が覚め・・・
光太はその後も寝る気配はなく、とうとうそのまま朝になってしまいました。
不眠の原因が工場見学で、工場見学が本当に楽しかったんだろうなあと推測するに、普段は子どもが寝てくれないと「勘弁してよ!寝てよ!」とキレる私も、仕方ないか、と諦めました。
 
 工場の生産ラインなんて、普通の子どもが見ても(もちろん大人が見ても)、すごくおもしろいです。1日中、厭きずに眺めていられるくらい。
 でも、悠太・光太にとってはその100倍、強烈な印象で目に焼きついたんだろうなあ。絶えず、ベルトコンベアーで流れる商品。そりゃあ魅力的ですよねえ。

 ということで、工場見学はいける!ということを発見。
 家族のレジャーでも取り入れられるかな?と思うと、ちょっと楽しみになってきました。いろんな可能性が広がるね。
 いつか、なし狩り、ぶどう狩り、りんご狩り、イチゴ狩りの楽しさも、学校で教えてくれないかな〜?



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