着々と


 入学準備、着々と進んでいます。
 特別支援学校との面談や説明会に行ったり、書類を提出したり(この書類を書くのが面倒くさいのなんの。今までの生育歴から何から何までこと細かく書かなければいけない。それも2人ぶん!)教育委員会から「入学通知書」なるものが郵送されてきたり。

 この「入学通知書」も、なんじゃ、これ、って感じ。
 子どもの名前と住所が最初に明記されてあって、「上記の者は学齢ですから平成20年4月1日○○支援学校に入学させてください」
 ・・・・言われなくても入学させるわ!

 って思うのは私だけなのかなあ。
 友達なんかはこの通知書もらって、「いよいよだなあ、ってうれしかった」って言っていたし。
 お役所のことだから仕方ないのかもしれないけれど、上から見下ろされてる匂いがぷんぷんするの。「入学を許可してやろう」みたいな。
 あんたに言われなくても、望んで特別支援学校に入学させるんですってば。

 私は望みどおりだからいいけれど。
 地域の小学校の「普通学級」に入れたかったのにどうしてもその望みが通らず、やむなく「特別支援学級」に入ることになった・・・なんて人は、こんな通り一遍の通知書もらったらどんな気持ちになることか。
 
 良くも悪くも学童期、お役所が元締めの「学校社会」という大きな枠組みの中に入ることになるんですねえ。


 そして。
 ランドセルの後は学習机もやってきました。もちろん2台です。
 こいつらが机で勉強なんてするものか!
 と叫びたい気持ちはさておき。
 まあ今は必要なくても、いつか、たとえ10年後でも自分だけのスペースが必要になってくるときが来る。机に向かって、ちょっとしたお勉強をするときも来るでしょう(来るのか?)。
 なら、同じ買うのなら、タイミングは今かなあ、と。

 二間続きの子供部屋。
今まではトランポリンと私が「一人で寝たいなあ」と思うときのための布団一組しかなかった単なる空間が、学習机を置いたことで一気に子ども部屋らしくなりました。
親が大満足です!



そして、学習机とともに一台、シングルベッドも購入!
学習机とトランポリンで占領されて子ども部屋には布団を敷くスペースがなくなったので、今の家を買って5年間、ずっと物置状態だった夫婦の寝室を初めて寝室として活用することになったのです。

現在、居間続きの和室(四畳半)に布団を敷き詰めて、家族4人で寝ています。
んがっ!
夫と子どものいびきがすごいのですよ。夜中いびきの大合唱に起こされて眠れなくなることもしばしばで、そんなときは子ども部屋に避難していました。
別に、最初から夫婦の寝室を使ってもいいようなものの、寝室は日当たりが悪くて寒いのですね。で、今まで日当たりが良くて温かく、エアコンもある子ども部屋で寝起きしていた、と。
 
 寝室も、ベッドを入れたことで一気に寝室らしくなりました。
 それも私だけのプライベートルーム!もう、最高です。
 夫は子どもと寝ますからね。子どもも夫さえいればいいんだもの。夜中や明け方に子どもが起きても、「お父さ〜ん」ですから。母、必要なし。

 もともと、人の気配が近くにあると熟睡できない私。一つの部屋に家族4人で寝ていたこの6年間、よく耐えたなあ。
こんなにも早く自分一人の部屋で静かに眠れるようになるなんて、ほんとにうれしい!
 
 風水的には、夫婦が別々の部屋で寝るのは良くないらしいですね。会話はなくても、同じ部屋で眠ることで「気」を交換する、それが大事なのだとか。
 そんなの知ったこっちゃない。
 夫と一つ部屋で一緒に寝るなんて、無理、無理!寝不足でストレスたまって倒れるのがオチですわ。
 
 夫婦用の寝室なので、シングルベッド一台では空間がかなり余ります。うふふ〜、電子ピアノでも買おうかな〜♪先々、テレビやソファも置いたり。うっきゃー!
 
 
 入学準備のとどめは春物スーツ!
 卒園式は黒フォーマルでいいとして、入学式は春らしいのがいいなあ〜なんて。
 春物の黒があったので、それで済ますことも考えていたのですが・・・ついつい、「なんかいいのがないかな〜」なんてジャスコのスーツコーナーを覗いてみたりなんかしたのが、いけなかった。
 
 ジャスコ、基本はスーパーなので価格はかなりお手ごろなのですが、結構かわいいものがあるのですね「いいじゃん、いいじゃん」とあれこれ試着しはじめて。
 その試着室のそばでエンドレスに流れるビデオクリップの音声が、また・・・
 「つくろう!マイ新入学!朝から一所懸命オシャレして、写真なんかもパシャパシャ撮っちゃったりして。ちょっとくらいはしゃいだっていいですよね。今まで頑張ってきた、ご褒美の日なんですから!」

 って、おいおい、入学式の主役は子どもだろうがよ。母親がはしゃいでどうするよ。
 と突っ込んでいたのは最初のうちだけ。
 試着をしながら、そのエンドレスの音声を聞いているうちに、「そうよね、そうよねっ!今まで頑張ってきたんだもの。これくらい、いいよね!」と、どんどんテンションが上がってきて気持ちよーくなってきて、「よっしゃ!買うぞー!」と(笑)。

 もうね、明らかにお店側の手中にはめられてます。
 冷静な自分もそこにはいて、はめられたことは分かっているんですけど、もう、ヘンな脳内物質出まくりですから。

 さんざんジャスコでテンション上げといて、「うーん、せっかく買うのなら、もうちょっといいものが欲しいよなあ。やっぱりスーパーのものはスーパーのものだもんなあ」。
あー、もう、この分不相応ないやらしい自分がイヤだわー。
何様じゃっちゅうねん。無職の専業主婦がっ!
自分をののしる声が頭のどこかにあるのを知りながら、ショッピングモール内の他のお店を物色し始めてしまって・・・

うふっ。買っちゃった〜♪
真っ白のワンピースとジャケット!

白!よりによって白かよー。
どうすんの、絶対すぐ汚されるんだぞ。あいつらの涙と鼻水つけられて、砂を触ったドロドロの手で「抱っこ!」とか「おんぶ!」とか言ってくるんだぞー。

ええ、分かってますとも。百も承知。
だから、いつも買う服の第一条件は汚されてもいいもの!洗濯表示は必ずチェック。ドライクリーニングオンリーのものは、どんなに欲しいものでも買いません。洗濯機でざぶざぶ洗えるものじゃないと。
でも、たまにはそんなこと考えず、純粋に自分の着たいものを買いたいなあ、と。

初めての白スーツです。うれしいです。
白スーツにあわせて必然的に白の靴も買いました。パールのネックレスも、今までは実家の母親のものを借りていたのですが、買いました。ただし、安〜いニセモノパール(笑)。
コサージュとカバンはなんとかあるもので済ませました。
しかし・・・大出費だ〜!

一度ゆるんだ財布の紐はなかなかしまらないもので。
自分だけスーツを買ってちょっと後ろめたい思もあって、「ほら、お父さんもどうよ?」と夫にもスーツを買っちゃいました。あはは。

だってね、今ある夫のスーツは紳士服量販店で7、8年前に買ったもので・・・すごーくおっさんくさいんだもの。
背広はだぼだぼで泳いでいるし、ズボンもぶかぶか。せっかくの細身の体がもったいないなあ、と常々思っていたのです。
うふ。細身のモード系スーツ。ちょっと若作りかもだけど、ま、いっか。


入学式が今から楽しみで楽しみで。
もともと、イベント大好きな私。子どもの成長過程でのここまで大きなイベントって、なかなかないですもんねえ。
イベントもだけど、新しい世界に踏み出すのも大好き。変化というか、ステップを上っていく感覚が好き。新しい自分に生まれ変わるんだ〜みたいな(笑)。
ま、新しい世界に踏み出すのは悠太・光太ですからね。頑張ってもらいましょう。

最近、年長さんのお母さんと顔を合わせると、「もうちょっとで卒園、さみしいねえ」という話になります。私は、「そうお?」とあっさりしたもの。みんなからは「いいよねえ、そんなに割りきれて」とブーイングされるのですが。

ここまで来たら、楽しまなければ損!
不安や寂しさを感じる暇を与えないために散財してるのかなーという気もしますが、なんというか、ほんとに、不安をほとんど感じないのです。
だって、大変なのは悠太・光太であって、私じゃないし〜(笑)。まあ、そのとばっちりはイヤというほどくらうんでしょうが。

たぶん、悠太・光太の親としてどうあるべきか、という基礎が、K学園に通ったこの3年間でしっかり固まったんだと思います。
「深く考えず、ラクに、今を楽しく」
いやー、先生方に叩き込まれましたもんねえ。

これから先も、この基本方針は変わらないと思います。
もちろん、彼らが快適に生活できるよう全力でサポートはしますが、後は、子どもが勝手に大きくなってくれるでしょ。親がどう頑張ったところで、ねえ。悠太・光太がいきなりDQ70とかになるわけじゃなし。


まずは、卒園までのあと1ヶ月、元気に楽しく通ってくれればそれでよし。
3月初めには、特別支援学校の面接もあります。子どもは親と離れて、遊びの様子などを見られるそうです。
あーあ、また光太が怒るんだろうなあ・・・
 



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