年長さんの冬休み


 年末年始の悠太・光太。
 年末、29日には夫も冬休みに入り、まずは子どもの散髪!
 さっぱりして新年を迎えたいですもんね。
といっても、子どもには大迷惑の散髪。以前は散髪用のケープを見ると、覚悟を決めて大人しく座って頑張っていた悠太ですが、最近は「イヤー!」と逃げ回ります。

今回も、「イヤです!イヤです!やめてください!」の悠太。
おまけに、今回は初めて家庭用のバリカン登場。ういいいん、ういいいんと、明らかに不快な音がします。

それでも、ここは切らなければ!悠ちゃん、お願いっ。
バリカンを手に、ニコニコで悠太に近づく夫。
悠太、逃れられない雰囲気を察したか、観念した様子。立ったまま、ものすごーくイヤな顔をしつつも、ぐっと我慢!
初めてのバリカンに夫も戸惑いつつも、なんとか悠太の散髪終了。

さて、次は光太なのですが・・・
最初からバリカンに興味津々。
今までは、お風呂場に閉じ込めて、シャワーでごまかしつつ散髪していたのですが、意外にもバリカンOKだったらしく、初めて部屋の中で散髪させてくれました。

仕上がりも上々。
はさみ一本での散髪もなかなかだったのですが(いつも、「すごーい!上手に切れてますね〜」と褒められていました)さすがにバリカンはそれ以上にきれい。
しかし・・・すごーく短くなっちゃったので、かなり寒そうではありますが。


30日は、悠太が「お外」リクエスト。公園へ行きました。
しかし、外は寒い!
前日の散髪で、頭から風邪をひきそう。
そうだ!悠太・光太が赤ちゃんの頃に買ったニットキャップがあるはず。捨てた記憶はないし・・・
あった、あった。サイズもフリーサイズだし、大丈夫でしょう。
赤ちゃん期を過ぎると、帽子を嫌がるようになって、長いこと出番がなくなっていました。しかし、よく捨てずに残しておいたなあ・・・

園では帽子をかぶれるようになった二人。でも、ニットキャップは頭にぴったりフィットしちゃうし、どうかなあ?と思っていたのですが・・・
「悠ちゃ〜ん、どう?帽子かぶってみる?」とニットキャップを見せると、おっ?という顔。かぶせてみると、ニッコリ。
光太も、「んんん?」という顔をしつつも大人しくかぶってくれました。

公園では、うきゃうきゃで元気いっぱい走り回る悠太と、「寒い〜。いやー」と父のおんぶから頑として下りようとしない光太。
光太はお家でのんびりほうがよかったみたい。
すっかりニットキャップが気に入った悠太は、家に帰ってからもキャップをかぶったまま、ニコニコでした。
そうか〜、そんなに頭が寒かったのか(笑)

帽子をかぶった悠太。何故かりりしい表情。


31日は雪、雪、雪。寒〜い!
さほど道路にはつもらなかったものの、車の上、屋根の上にはあっという間にこんもり、綿帽子状態に。
途切れずに降る雪に、悠太・光太は大喜び。あっちの窓、こっちの窓から外を眺めてはう〜っとり。
昨シーズンまでは、こんなにも雪に関心を持つことはなかったのですが・・・

「てって〜・・・たった〜・・・あったったったった〜・・・」
雪を見ながら、何かつぶやく光太。
言葉にならない言葉で、何を思って、感じているのかなあ?
とってもかわいらしい、大晦日の一こまでした。

降り積もる雪を見つめる光太。何を思う?


年が明けて1日。
夫方のおばあちゃんの家へ行きました。
この日も、悠太はお気に入りのニットキャップをかぶって、ごきげんに出発。
しかし、おばあちゃんの家に着い後、思いもよらぬ苦難(?)が待ち受けていました。

それは、2歳5ヶ月のいとこの男の子(夫と私から見れば甥っ子)。
舌足らずながら、しっかりおしゃべりができて、なおかつ、自己主張の盛んな「オレ様」期真っ最中です。
1年前はまだ、お父さん、お母さんにべったりで、お兄ちゃん(悠太・光太)なんて眼中になかったのですが・・・
今年は、悠太が「おっ、これで遊ぼうかなあ」と何かおもちゃを手にするたび、「ダメーっ!それはボクのーっ!」とものすごい勢いで向かってくるのです。
悠太のやることなすこと気に入らなくて、「ダメーっ!」「ダメーっ!」「ダメーっ!」を連発。

光太は、このダメダメ攻撃を気にすることなく(というか、ちびっこなんか眼中にない?)あっさりかわしてマイペースだったのですが、悠太はすっかりびびって、最後にはすっかりしょげてしまいました。
悠太、強引な子どもに慣れてないもんなあ。

しかし、いわゆる普通の2歳児ってすごい!
ずーっと途切れることなくおしゃべりするのですね。しゃべって、鼻歌うたって、理屈は通じないのに、自分の理屈・オレ流をごり押ししてくる。
これが「魔の2歳児」かー!
こりゃ・・・しんどいわ。

この時期の子どもに手を焼いて、真剣に悩んで凹んでしまうお母さんの話をよく聞きます。もちろん私には経験がないことなので、その大変さは分かるはずもなく、「ふーん、そうなんだー」と思うだけだったのですが。

 ほんの数時間、一緒の空間にいるだけで、よおく分かりました。
でも、「魔の2歳児」にも出口は必ずあって、その出口はきっと、悠太・光太の成長を待つよりも100倍短いのでしょうが・・・

 悠太・光太より数段賢い2歳の甥っ子。
 言葉は通じる、反応がダイレクトに返ってくる、お年玉をあげたら、「ありがとう」とお礼を言える(悠太・光太は、何かをもらって喜ぶことはあっても、「お礼」という概念がない)、それはすごく新鮮な感覚です。
 手先の操作も器用で、おもちゃでの遊び方も高度。
 普通の2歳児ってすごいんだなあ・・・
 
 でも。
 ちっともうらやましくありませんでした。
 こりゃあ、悠太・光太のほうが、断然いい子じゃないか!!

 悠太・光太しか育てていませんから、彼らのペースしか知りません。
 彼らとの生活は、基本的に静かです(なんてったって、しゃべれませんから)。
 もちろん、キーキーうるさいときもあるし、わけ分からんことをあれこれ主張して困らせることも多々あります。
 それを差し引いても、彼らとの生活はのんびり、おだやかでまったり。
 無垢な笑顔、笑い声と、ラブラブのチューでいっぱいの生活です。

 もう、私も夫も悠太・光太のペースにすっかり馴染んでしまって、それで100パーセント満足で、これ以上ないくらい幸せで・・・
いいのか悪いのか、焦りとか、「こうあらねば」「もっと頑張らねば」とか、そういう上昇志向からは無縁のところにきてしまいました。
頑張ったところで、焦ったところで、ねえ。できないものはできないもんねえ(笑)。
いい、いい、それで。

健常児と比べてがっかりするのではなく、比べてみて、改めて心の底から自信を持ちました。
あー、本当に悠太・光太が一番!一番かわいいわ〜!
そう言うと、夫は、「そうでしょ、そうでしょ」。当然じゃない!今頃知ったの?という顔で笑うのです。
あ、なんかムカつく(笑)。


2日は、私の実家へ。
おじいちゃん、おばあちゃん、そしてめったに会うことのないおじさん、おばさん(私の兄夫婦)も集合です。

すっかり行き慣れたじじ・ばばの家。
しかし、家に上がったとたん「ゆうた〜っ」「こうた〜っ」おじさん、がしっと悠太・光太をホールドして、ギューっ、すりすり。
いきなりの熱烈歓迎に、悠太・光太はニコニコしつつも、ちょっと戸惑った顔。
悠太・光太、おじさんの顔はほとんど記憶に残っていないはず。でも、自分に向けられている好意は分かるんでしょうねえ。
私の実家では子どもは悠太・光太しかいないので、みんなのアイドル。かわいい、かわいいと何をしても笑ってもらえます。
光太はすかさず鮨ネタのイクラをつまみに来ます。それもOKなんだから。
とりあえず、二人の大きくなった姿を見てもらえて良かった!


もともと年末から風邪気味だったのと、連日の遠出の疲れから、3日は悠太がダウン。熱が出てしまいました。
頑張ったもんね。
その熱も夕方には下がって一安心。
ということで、残りのお休みはお出かけすることもなく、家でのんびり。
しっかり休んで、元気に3学期を迎えようね。



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