小学校デビュー


 12月に入ったとたん、一家全員風邪をひいてしまいました。
 今回は、夫と光太の軽症組、私と悠太の重症組に分かれました。
 夫の鼻風邪をもらった光太と、園で流行っていた高熱の出る風邪がうつった悠太(悠太からもらった私)。
 悠太の高熱は2日程度でおさまったものの、なかなか体調はすぐれず、かれこれ1週間、インドア生活が続きました。

 悠太の熱が下がり、にわか元気を盛り返してきた週の中日、以前から予定していた特別支援学校の面談に親子4人で行ってきました。
 悠太・光太が学校内の敷地に入るのは初めて。小学校デビューです。
 きっと「なに、ここはー!」「帰るー!」と怒るだろうなあと予測はしていたのですが・・・まさしく、その通りに(笑)。

 面談の担当の先生2人と、子ども担当の若い女性の先生3人がお出迎えしてくださったのですが、悠太・光太、激怒です。父・母にしがみついて意地でも離れません。
 どうにも即面談、は難しそうだったので、まずはみんなで体育館へ行って、そこにあるトランポリンで遊ぶことにしました。

 悠太・光太、大好きなトランポリンですが、初めての場所、見知らぬ人に囲まれて大混乱。二人とも真顔で、「お父さん、助けてー!」(決して「お母さん助けて」じゃないんだな・笑)
 最近、初対面の人にも好意的に接するようになっていた「お姉さん好き」悠太なのに、若い女性の先生が「一緒に遊ぼう」と手をさしのべても、「いやです。あっち行ってください」と露骨に避けまくります。
 へええ。

 子ども担当の先生と夫に悠太・光太の相手はまかせて、私は面談担当の先生と面談室へ。
 かれこれ、1時間程度はお話したでしょうか。その間も、光太の「いーっ、いーっ、うーっ、うーっ」という怒りの声が廊下に響き渡ります。
 あああ、光ちゃん、怒ってる、怒ってる・・・

 本当なら、頃合を見計らって、夫も子どもから離れて面談に加わる予定だったのですが、結局光太がそれを許してくれなくて。夫は「帰ろう、帰ろう」とどうにかして出口に誘導する光太をおんぶしたまま、ずーっと校内をお散歩していたそうです。

 そして、体育館に残された悠太はというと、お迎えに行くとニッコニコ!結局、初対面の先生とも仲良くなって、元気いっぱいご機嫌でずーっと遊んでいたそうです。
 やるなあ、悠太。
 悠太はすっかり新しい学校も気に入った様子。ニコニコで校内を歩き、先生とさようならした後は、校庭へずんずん突き進み、遊ぶ気まんまん!
 一方、一分一秒でも早く帰りたい光太。
 残念、また今度遊ぼうね。
 今度でなくても、来年の4月からはずーっとここに通うことになるのだから。
 光太も、ゆっくり慣れればいいからね。


 学童期に向かう準備は着々と進んでいます。
 これで、進路も特別支援学校の小学部に決定。うちは、迷いがなかったのでラクでした。
 小学生になるのに、不安もあるけど、楽しみもあり。

 ランドセルも決まりました!色違いで、水色とちょっと変わった青色。
 ランドセル選びはすごーく悩みました。本人に「どの色がいい?」と聞けないですからねえ。いろんなお店の売り場で頭をかかえ、あれでもない、これでもない、と。
 悠太がこれを背負ったらどんな雰囲気になるか、光太はこれを喜んで背負ってくれるだろうか?
 黒や紺は最初から却下。「自分の色」が分かりやすく、なおかつ、背負うだけで気分が楽しくなるような、そんなランドセルを探して、探して・・・
 やっと決定。一仕事終えた!って感じです。


 K学園を卒園するのは嫌です。
 でも、ふと気付いたら、子どものことで困り果てて、悩み苦しんで泣くことが最近はないんですよねえ。3年前は泣いてばっかりだったのに。
 きっと、私よりK学園を必要としている人がいるはず。3年前の私みたいに、我が子をどうやって育てていいか分からず、途方にくれている人がいるはず。その人に、ポジションを譲るべきなんだろうなあ、と思うのです。
 こればかりは、順送りだもんね。

 ピカピカの1年生になる日を楽しみに、あと4ヶ月の園生活を満喫しようね! 


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