秋空の下で


 2週間近くかかって、ようやく光太の便秘が解消しました。
ほんとに、なぜだったのか。ともかく、ほっ。
その光太、今、はまっているものがあります。それはテレビアニメ「おじゃる丸」。

最近、夕食の時間が早く、だいたい6時ごろには食べ終わっています。で、「テレビつけてー」とせがまれて、「まあ、教育テレビでいいか」とチャンネルを合わせると、ちょうど「おじゃる丸」のオープニング。
まあ、光太の喜ぶこと。夢中になって見ています。
平和主義の光太のこと、あの、おじゃる特有の「まったり感」と波長が合うみたい(笑)。

今まで、特定のCMだとか、「ヤン坊マー坊天気予報」だとか、ある番組のオープニング映像(「クローズアップ現代」とか「風林火山」で馬が走り乱れる様子だとか)に大喜びすることはあっても、特定のキャラクター、番組を意識することはありませんでした。
戦隊モノはもちろんまだ興味なし、「ドラえもん」もダメ。むしろ苦手らしい。

「おじゃる丸」、2、3歳の頃にも見ていたのですが、それはただ流れる映像を見ていただけ。「好き」という感覚からはほど遠いものでした。
その後、テレビ自体を見られなくなる時期が長いこと続いて・・・
「おじゃる丸」そんな光太の初・お気に入りアニメ番組に認定です。

ちょっと夕食時間がずれこんだ日には、パクパクごはんを食べながら、「んあーっ」手を伸ばして、何かをしきりにアピール。
「えっ、なあに?おかわり?」うーん、でもお皿の上にはちゃんと食べ物がまだあるしなあ。もっとよそって、ってこと?
「んああああっ!(ちがーう!)」
はっと時計を見ると、ジャスト6時!そうかー、おじゃるの始まる時間だね。テレビのリモコンに手を伸ばして「おじゃる丸の時間ー!」って言ってたのか。
夕食の最中だけど、光太の必死の訴えにテレビのスイッチオン。光太、にっこりです。

話がそれますが、悠太も光太も時計を意識します。教えたことはないのですが、「時間を示すもの」と漠然と、ほんとに漠然とだけど気付いている感じ。なんとなーく針の形で判断しているのです。
チェックするのはいつもお風呂の時間。我が家はお風呂に入った後に夕食なのですが、おなかがすいているので、早くお風呂に入って、夕ご飯を食べたいのですね。
5時を過ぎるとチラッ、チラッと時計を見てそわそわ。台所で夕食の支度に手間取る私にプレッシャーをかけます。
さらに、6時の針の形=おじゃる丸の時間とインプットされた光太です。

 私が何の気なしに、「夢を描いて〜、高い空みれば〜♪」とおじゃるのオープニング曲を歌っていると、光太、キラキラの目でにっこり。
 「あ、やばい」と思ったけど遅かった。その後エンドレスで歌わされるはめになってしまったのでした。
本当に「おじゃる丸」が好きなんだねえ。
 まった〜り、まった〜り、まった〜りな〜♪


 さて。
 気持ち良い秋晴れの空が広がった10月6日、K学園の親子レクリエーション(ミニ運動会)がありました。
 いつもと違う園庭の雰囲気に嫌がるかなあ、と思ったのですが、にぎやかさも何のその。ニコニコの二人。
 まずは腹ごしらえ!とマイペースの二人は日陰でおやつタイム。
えーと、プログラム始まってるんですけどぉ。親子でリトミックは・・・やらないですか?
おなかが満たされると、砂遊び。ま、いいか。とりあえず楽しそうにしてるし。
 
 障害物競走にはしっかり参加できました。
 スタートゲートをくぐると、平均台があり、トンネルをくぐって、階段を上って滑り台を滑って、アンパンマン(の着ぐるみを着た先生)にタッチしてゴール!ご褒美のお菓子をもらうというコース。
 暑くて人も多い中、出番待ちの時間も(おんぶしてだけど)大人しく頑張って待ってくれました。
 もう、これだけでも十分。「なんだよー!ボクは砂遊びするんだよー!離せよーっ!」ギャーーーっ!とならないなんて。えらいっ!

 まずは悠太とお父さんペア。
 お父さんと手をつなぎゲートをくぐり、平均台もクリア、トンネルくぐりは、トンネルに入ると二度と出てこない可能性が高いのでパス(笑)、滑り台を滑って見事ゴール!
 案の定、自分の出番が終わった後、「トンネル〜♪」とトンネルに入り込み、他の走者の邪魔をする悠太でした。おい、こら、出てこんかい。

 次は光太と母ペア。
 抱っこでしがみつく光太を下ろし、「なにするの〜?」と不安な顔の光太を「光太、行くよっ!」と叱咤、スタート!
 それ行け!と背中を押し、一人でゲートをくぐらせ、平均台は母と手をつないでクリア。そしてトンネル。トンネルくぐりは光太、あまり好きではありません。けど、「ほら、行け!」お尻をぐいっと押す鬼母。四つんばいのまま、明らかに戸惑う光太。
 でも、トンネル出口から父と母が「光ちゃーん!こっち、こっちー!」と必死で呼ぶと・・・トンネルをくぐって出てきました!すごーい!
 滑り台もあっさりクリア、アンパンマンにニッコリでタッチ、ゴール。
 光太、完璧です!

  きっと二人とも、何がなんだかよく分かっていなかっただろうと思います。それでもなんとなく、これをすればいいんだね?と場の雰囲気に合わせてくれた感じ。
 でもね、それって、すごいことなんだよ。
 さすが年長さんだなあ。感動!
 そして光太も、自分の出番の後、滑り台を陣取って走者妨害するのでした(笑)。
 別の競技にも悠太、乱入するし。

 お弁当を食べて、ちょっと遊んで解散。
 子どももお弁当をぼちぼち食べてくれました。
 めいっぱい気を張って頑張ったせいか、光太はもはやぐったり。お父さんおんぶから下りようとせず、「早く帰ろうよー」。
 結局、解散後、一番乗りで園を後にしたのでした。

疾走する悠太。でも他の競技に乱入中。 メダルをもらいました。
お母さん入魂のお弁当をつまむ二人。

 親子レク、頑張ったご褒美は大きな丸いケーキ!
 10月7日は私の誕生日。1日早いバースデーケーキです。
 しかし、なんで自分のためのバースデーケーキを自分で注文しなければいけないのか。「お名前はどう入れましょう?」とケーキ屋さん。
 「えーと、(自分の名前を自分で言うのか?言えないっ!)お母さんお誕生日おめでとう、としてください」
 「おいくつになられますか?」
 「・・・・(自分の年齢をここで言うのか?言えないっ!)ろうそくは6本にしてください」
 「太いろうそく6本でいいですか?」
 なじみのケーキ屋さんです。私の母親の60歳の誕生日ケーキとすっかり勘違いされてしまい・・・
 いえ、細いろうそく6本で。36歳の6本です、とはとても訂正できませんでした。
 果たして、極太ろうそく6本のバースデーケーキ。早くも還暦祝いだよ(涙)。

 そんなことはどうでもいい悠太・光太。
 あまりお弁当も食べられなくておなかもすいていて、大きなケーキの登場に大喜び!
 「ほわ〜」とため息、おいしそう〜。うっとりとケーキを見つめます。二人とも、食べる気まんまん!
 ろうそくの火をとっとと吹き消して、ケーキを切り分け、はい、どうぞ。
 ものすごい勢いでケーキを平らげる二人。ああ、もう少し味わって。あああああ。
 これ、お母さんのためのケーキなんですけど。
 まあ、いいか。こうやって、家族で一緒にケーキを食べられるだけで幸せだもんね。

ケーキをがぶり。悠太。


 10月7日は私の誕生日特別イベント!倉敷チボリ公園に行ってきました。
朝8時30分出発。お昼ごはんを外で食べられるようになって(フライドポテトのみだけど)、遊ぶ時間をたっぷりとれるようになりました。

お出かけの雰囲気にワクワクの悠太・光太。
しかし、悠太。その布団乾燥機をどうするつもり?
よいしょ、よいしょ、となぜか布団乾燥機を抱えて玄関へやって来た悠太。
えー?持っていくの?やめようよー。いくら持っていっても、電源がないと使えないんだよー。
いくら諭しても、「まんまんまんまんまーっ!(持っていくのー!)」と真剣な顔。
そうですか、はい、頑張ってね。
慎重に布団乾燥機を抱え、車に乗り込み・・・どうするのかと思いきや、ものの5分で「やっぱり重いや」と車の床に置いていました(笑)。

3連休の中日、おまけに次の日からは天気が崩れることが予想されていたため、チボリ公園もさすがに人が多かった!
乗り物一つ乗るのも結構な待ち時間でした(せいぜい15分程度なんだけど、18キロ強の悠太をおんぶして、ご機嫌とっての15分ですから、体感的には倍以上です)。
でも、そんな待ち時間も、さほどギャーギャー言うことなく、列に割り込もうと暴れることもなく、意外にもじっと耐えてくれました。
こうやって少しずつ経験を積めば、待つことも理解できるようになるかな?

今回、二人の反応で顕著だったのは、「怖い」という感覚が芽生えたこと。
乗りなれているはずの乗り物にも、いちいちドキドキ、「助けて〜!」
いつもはくつろいで乗る観覧車も、光太、お父さんの背中にしがみつきます(そのほうが怖いと思うんだけど)。
大好きなメリーゴーランドも、「お母さん、一緒に乗って!」乗っている間も、やけに表情が硬いし。
チボリ鉄道(赤ちゃんも乗れるジェットコースター)でも、光太、「お父さんのおヒザに座るー!」としがみつき、悠太も私の肩、袖口をしっかり握りしめ、「これ、怖い?怖い?」と真剣な表情。って、あんた、何度も乗ったことあるでしょうに。
で、乗り終わった後、「これ怖くなかった(にっこり)!もう一回ボク、これ乗る!」と降りるのを拒否。しがみつき、ギャーっ!
ハイ、強制撤収。今日は人が多いからね。もう一回は勘弁してね。
全く休憩なしで再びあの待ち時間おんぶ・・・は不可能ですから。

観覧車に不安気な悠太。 お母さんと一緒にメリーゴーランドに乗る光太。


この日も水遊びコーナーで水遊びしました。もちろん、お着替え持参。暑かったので、さすがに他の子どもたちも何人か遊んでいました。
しかし、悠太・光太の遊び方ってそんなにヘン?私たち親は見慣れているからかなあ。
「ちょっと見て、あの子たち、水飲んでるよっ。ほら、口に含んでピューってしてる!いやーっ!」
そんな大きな声で言わなくても。
人の子じゃ、ほっといてくれや。

お水があると癒されます。悠太。

お昼ごはんは、イタリアンのお店でパスタとピザ、子どもはフライドポテトを食べるつもりでした。ちょっと値が張っちゃうけど、ま、いいか〜。誕生日だしね、と結構楽しみにしていたのです。
が、悠太・光太、ちょうどおなかのすくタイミングが合ったらしく、通りがかったファーストフードのオープンカフェのテーブル席を見るや、二人してやる気満々、食べる気まんまんで着席!
「おーい。二人ともここで食べる気だよー」
「なんですってー!?」
ああ、もう二人を動かせない。ここで「他のところで食べよう」なんて言ったら、どんなに怒られることか。
泣く泣く、ファーストフードで手をうちました。ああ、パスタが、ピザが。
予定していたお昼ご飯の予算の半額以下で済んだのはよかったけれど。お誕生日ランチだったのに〜。

悠太は急流すべりも乗りたいようでしたが、何が何が。チボリ鉄道にびびりまくる今のお前が乗れるものか。
待ち時間も20分以上。その間悠太をおんぶする気力も体力も残っていなかったので、早々にチボリ公園を後にしました。

帰りに立ち寄ったサービスエリアでは元気いっぱい!この日一番の笑顔でした。
私たちが行くのは、いろんなお店があって大きい人気のSAではなく、小さな、人の少なそーなSA。私は大きいSAのほうが楽しくて好きなんですけどね。子どもが落ち着けて、喜ぶところが一番。仕方ない。

ソフトクリームとコーヒー、フライドポテトを買って、のんびり休憩。
下の写真の悠太が抱えているごっつい本は、沢木耕太郎著「天涯」。写真と紀行文の本で、悠太・光太の最近の一番のお気に入りです。
なんかすごく、文学少年っぽくないですか?(笑)
この本をチボリ公園にも持ち込もうとしていた悠太ですが、5分とたたず手放して、親が持つ羽目になるのは目に見えていたので、無理やり車に置いて行かせました(さすがに、布団乾燥機は持っていこうとはしませんでしたねえ)。
お気に入りの本を抱えて、悠太、ご満悦。重いだろうになあ。

お外で読書中?悠太。

3連休最後の月曜日。
普段は祝日は出勤の夫も、この日はお休み。
この日、雨は朝のうちに上がり、広島市では気温30度を超え、観測史上もっとも遅い真夏日だったそうです。

あー、今日は暑いからプールだね、と福祉センターのプールに行ったのですが・・・
体育の日のイベントで、プールの一般利用ができない!
がーん。
もう、目の前真っ暗です。まずい。どんなに子どもが怒るだろうか。ここまできて、プールに入れないなんて、こいつらが納得するはずがない。着替えの手間をはぶくため、ズボンの代わりに水着をはいて(上はTシャツ)、浮き輪まで持っているのに。

けど仕方ない。プールに入れないものは入れない。強制撤収!
そりゃあもう、悠太・光太、大暴れです。来た道を引き返す間ずっと、悠太号泣。
どうしよう。水遊びできるところ・・・うーん、動物園だ!

家に帰らない、このままどこかへ行くらしいと気付くや、ぴたっと泣き止む悠太。ゲンキンなやつめ。
動物園の中の、水深10センチの水遊びスペースでは物足りなかっただろうけど、どうにかご機嫌を直してくれました。
それにしても、暑い日で良かったー。

水遊びの後、動物に用事はないので(笑)そのまま帰りました。
出口に向かう途中、いろんなところにベンチがあるのですが、そのベンチをみるたびにニコニコで座る二人。どうやら、遊んだ後のおやつタイムをとーっても期待しているらしい。
「ここでおやつですか?」とニッコリ。
ごめん、今日、おやつもお茶も持ってきてないんだよ・・・(ダメダメ父ちゃん・母ちゃん)
家に帰ったら、ケーキがあるからね。もうちょっと我慢してね。

 お外で食べるおやつのおいしさ、楽しさをもうすっかり分かっているのですね。それがとてもうれしい。
 まだまだお外遊びの季節はこれから。
よーし、悠太・光太が楽しめる企画をどんどん考えるぞ!



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