秋の気配


 そこかしこに秋の気配が感じられるようになりました。
 スーパーのお菓子の陳列棚にも。新製品のチョコレートしかり(目の毒だなあ)、そして悠太・光太には秋冬限定「おさつスナック」!
 久々の「おさつスナック」に大喜びの二人。他のお菓子はもう目に入りません。1日小袋3つペースで開けています。しばらくブームが続いて、ぱたっとおさまるんですけどね。

 就学準備も本格的になってきました。
 まずは教育相談。
 障害のある子どもは、就学先ひとつ決めるのにも、いちいち教育委員会を通さなければいけないのですね。
 あー、めんどくさー。
 別にええやんかーと思いながらも、「決まりごと」ですからね。仕方ない。
 いつもぎりぎりにならないと腰を上げない私が、ちゃんと8月に教育委員会に電話して(タイミングはすでにぎりぎりだったかも)、先日、面談に行って来ました。

 本当は子ども連れで行かなければいけないところを、最初は母親の聞き取りがメインということで、私一人の出頭でいいように、配慮してもらいました。
 だって、二人のパニックが目に見えるようですもん。
 聞き取りなんて、そんな状態できるわけがない。その時間中ずっと子どもをおんぶ・・・なんて、体力的にも限界です。(後日、一度は子どもを連れて行かなければいけないのですが)

 ちまたでは悪名高い「教育相談」ですが(親は地域の小学校に行かせたがっているのに、養護学校をごり押しするとか)、ノープロブレムでした。
 担当の教育委員会の先生は、とってもあたりがやわらかく、感じの良い50代とおぼしき女性。
 書類を書く際、療育手帳の内容を記入するところがあり、療育手帳を机上に出したのですが、その悠太・光太の写真を見て、先生絶叫。
「んきゃーーーーっ、かーわいいーーーっ!」
 あはは。そうですか?
「んまあああっ、ジャニーズ系じゃないですかーっ」(←ちょっと違うぞ・笑)
 その後も先生、かわいい、かわいいを連呼。本気で言っているみたい。
 いい人だ。うん。
 とはいえ、一所懸命訂正しておきました。写真は、一番いい一瞬の笑顔のもの。実物はそこまでじゃないですよー、って。ほんと、そこまでじゃないし。
 けど、先生は「次回面談で会えるの、楽しみですねーっ」とほくほく。
 いや、絶対その期待を裏切ります、うちの息子。

 聞き取りの発達テストもやりました。
 運動、認知、社会・・・どれもよく伸びているのがわかります。ちょっと前なら、「できません」と答えていた箇所が、いくつも自信を持って「できます」と言える。すごいことです。
 ただし言語面を除く(笑)。
 んもー、言語面だけはお手上げ。この発達テストをやりはじめた2歳のときから、まーったくクリアした項目が増えていません。「なん語でしゃべる」から止まってるんだもの。言語面だけはずーっと1歳未満。
 ま、いっかー。それが悠太と光太だもんねえ。

 就学先進路に関しては、いろいろと悩むお母さんも多いはず。
 地域の小学校の普通学級に入れるか、特別支援学級か、それとも特別支援学校(旧養護学校)か。
 けど、我が家はまったく悩まず、通学バス完備の特別支援学校一本です。

 だって、地域の小学校は送り迎えが不可能!
 なにせ、歩くペースの違う、っていうか歩かない奴が二人。一人が座り込んで、一人が走り出したら、即刻アウト、命の危機にさらされます。
 そして通学路に沿うように流れる用水路。3歳の光太が行方不明になり、保護されたときに遊んでいた用水路です。今でも入水は必須。「おみずーっ、入るー、遊ぶー!」というふたりを、どうやって私ひとりで食い止めることができようか。
 不可能。

 通学にもヘルパーさんが使えるようになったようですが、地域の小学校の通学という当たり前のことに対してお金を払うということが「うーん・・・」 決してお金を出し惜しみするわけじゃないのですが、納得がいかず。
 また、不測の事態で急なお迎えに行かなければならないときなど、やはり私一人では対応しきれないこともあります。

 そして、学校のすぐそばにはJR可部線の線路。もし、まかり間違って脱走して線路内にでも入ってしまったら。その可能性がないとはいえません。

 どうしても、地域の小学校という選択ができないのです。
 もし、障害のある子どもが一人だったら、地域の小学校という選択もあったかもしれないけれど。
 でも、たとえ子どもが一人でも、特別支援学校を選んだだろうなあ。

 今の流れは、「地域」。地域の小学校の特別支援学級か、障害の程度と関係なく普通学級を選択することも増えてきています。
 特別支援学校を選択するのは、いまや少数派。ちょっと肩身が狭かったりもします。地域の小学校に行けない子どもが行く場所、という空気があるのは事実だし。
特別支援学校には障害のある子どもしかいない、その偏った環境が「子どものためによくない」んだって。普通の子どもも障害のある子も同じ場所で育つのがいいんだって。隔離、差別はいけないんだって。
 
 そうかなあ?
 別に、いいやん。毎日行き帰りの道のりだけでくたくたに疲れるより、大好きなバスに乗って、楽しく学校行けたら。それだけで、いいやん。
 勉強がよくできる子やお金持ちの子が自分に合った環境を考えて、私立の学校を選択するのと、のんびりちゃんが特別支援学校を選ぶことと、何が違うのかなあ。

 障害児も普通の子も一緒の環境で、っていうけど、障害児って単に「障害のある普通の子」じゃないの?
 私はそう思って悠太・光太を育てているつもりだけどなあ。
 障害があって、言葉が通じにくくて、言葉がしゃべれなくて、聴覚過敏でスーパーににも入れなくて、服がきらいで家では素っ裸で、偏食で、杏仁豆腐はフジッコでないと食べないけれど、お父さん・お母さん大好き、楽しいこと大好き!の普通の子どもだと思っているんだけどなあ。

 障害児ばかりの特別支援学校に引いてしまうお母さんは多いけど、私にはどの子も「障害のある普通の子」に見えるので、そこが異空間という感じはないのです。
 私も夫も、のんびりちゃんたちが大好きだし。

 こんな熱弁をふるっておきながら、実は学校見学はこれから。
 まずは特別支援学校をみてきます。その後、地域の小学校も。
 「特別支援学校一本です」という私に対して、教育委員会の先生が、「いい機会だから、地域の小学校も見学しては?」と勧めてくださったのです。
 結論は急がず、実際の学校を見て、決めようと思います。


 先日、久々の夜遊びをしてきました。
 GANGA ZUMBA(ザ・ブームの宮沢さん率いるバンド)のライブがありまして、ライブハウスへ。もちろん私一人。夫は子守りでお留守番です。

 端っこながら、最前列をゲット!
 いやー、楽しかった!踊って、飛んで、息も絶え絶え、失神寸前。
ステージの上から手を伸ばした宮沢さんと握手もしちゃいましたぁ。目の前に宮沢さん!もー、我を忘れます。「んきゃああああっ、ミヤーーーっ!」やっぱり、最前列っていい!

この日、8年来のライブ友達に遭遇。
この友達、8年前の福岡遠征で席が隣同士になり、話をしてみると同じ広島ということで仲良くなったのです。
ライブ終了後、私はさっさと帰ろうとしていたのですが、彼女が「出待ちする!」と言い出しまして。出待ちって、あんた、いくつよ・・・という言葉をぐっと飲み込み(彼女と私は同い年)、ええい、こうなったらとことん楽しんじゃおう!と私も出待ちにお付き合い。
出待ちなんて、もう7、8年やってないぞ(ええ、昔はやっていましたとも)。

さすがにファンの平均年齢が上がったのか、出待ちをしていたのは私たち二人と、もう二人だけ。昔はもっといたのに・・・
マイクロバスに乗り込み、走り去るメンバーのみんなをお見送り。車窓から手を振ってもらったし。うふ。
最後の最後まで、「非・日常」を堪能した夜でした。

いつもはライブの後、日常に戻るのがイヤで仕方なくて、すごーく悲しくて。
でもこの日は、家に帰るのが楽しみで(別に疲れて早く寝たかったわけではなく)。家に帰ると、家族がぐーぐー寝てる、それだけでほんわか、気持ちがあったかくて。
宮沢さんの手よりも、悠太と光太のチューのほうが全然いいな、なんて思ったり。

さあ、次は10月12日。宮沢さんの弾き語りコンサート、備北丘陵公園だ!
いやあ、いい秋になりそうだぞー。夫、子どもを頼む!


8月終わりの体重測定で、子どもの体重がぐっと増えていました。
年間トータルで1キロ増えるか増えないか、の彼らが、この1ヶ月で800グラム増!悠太は18キロ台突入、光太も16キロになりました。
わー、すごーい!おめでとう!と喜んでいたのですが・・・気付いたら、私の体重も激増していました。えへっ。

お盆休み中の暴飲暴食が祟ったか。夫と一緒に食事をとる日が続くと、どうしても食べる量が増えてしまうのですね。誰かと一緒に食事をするだけで楽しくて、ついついお箸が進んでしまう。
ここで引き返しておかないと大変なことになるので、ただいまダイエット中です。玄米、菜食。
食欲の秋は大敵なのじゃ!
頑張るぞー!



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