失敗


 子供服見るの大好き!(という人、多いですよね)
 季節柄セール中で、「赤札表示価格からさらに3割引!」なーんて文句につられて、ついついあれこれと手にとってしまいます。
 親バカ承知、これ着たらうちの子はさぞかし可愛かろう、とうほうほしちゃうのですね。双子だもん、やっぱり基本はお揃いでキメたいもの。誰かのお下がりなんてノーサンキュー。やっぱりうちの子には新品じゃないとね〜(新品といってもせいぜいユニクロ価格ですが)。

 二人分となると、子供服も結構お金がかかります。
 上に着るTシャツは安くてかわいいものがいろいろあるのですが、ズボンが。
光太がどうしても、ゴワゴワのデニム地を嫌がってしまうのですよ。チノパンもアウトかな。肌触りのいい、やわらかい綿100%のものでないといけない。でもって、母としては、なおかつオシャレでかわいいものでないと!となると、ちょっと値が張ってしまうんだなあ。
でもぉ。こんなにかわいい悠太・光太なんだから、彼らにふさわしいものを着せたい、はかせたいし〜。
ま、私の自己満足なんですがね。誰もそこまで見ちゃいません。

 この春あたりから「お揃い」もだんだんキツくなってきました。
 二人のサイズがかなり違ってきたのです。そろそろ120を着たほうがいいな、という悠太と、いつまでたっても2歳や3歳の頃着ていた100を着られる光太と。
 「お揃い〜♪」と思って光太に120のTシャツを着せたら、あまりにもぶかぶかで、パジャマみたい(ユニクロの120は大きい!)。何を着ても似合う(親バカですみません)光太が、すごく格好悪くてショックでした。
 かといって、新しい110を買うのも(これから大きくなるのに)バカバカしいし。

 しかしこの、双子のお揃い服効果(「わー、お揃い着てるんだぁ。双子ちゃん、か〜わい〜♪」という周囲の賛美の視線)はかなり薄れてきていて・・・っていうか、もう、ないな。完璧、ない。
 もう大きくなっちゃったもんなあ。「かわいい」という雰囲気ではない。そろそろ「少年」入ってきてるし。
 それでも、「うちの子に似合うかわいい服」を求めて、バカ親は今日もまた子供服売り場をさまようのです。

 前置きが長くなってしまいましたが、先日、子供服を見ていたときのこと。
 セールで一枚700円のTシャツを見つけました。さわやかな水色と黄緑色のストライプ。「あー、これ絶対かわいいわ〜」とお揃いで二枚購入しました。
 で、レジでお金を払うとき、バーコードを通して出てきた表示が「女児Tシャツ」。へっ、女児?ま、いいか。Tシャツに女児も男児もないわ。
 そう思って、そのときはさほど気にもしなかったのですが・・・

 数日後の朝。 
「さあ、お着替えして行くよ〜」
よしよし、今日はこの間買ったTシャツを着せてみよう。「はい、悠ちゃん、どうぞ」と、あたまにかぽっとかぶせて、腕を通してみて・・・
「ひいいっ!」
思わずのけぞってしまいました。
何、これ。本当に女の子もんじゃん!柄のかわいさばかりに気をとられて形をしっかり見ていなかった。いや、実際は広げてちゃんと見ていたんだけど、そのときは気がつかなかった。
袖の形が、かる〜くパフスリーブ。うっそ〜ん(涙)

もう、そのパフスリーブのTシャツを着た悠太ときたら。
似合わないなんてもんじゃない!異様。だめ。ありえない。前日に髪を短く切ったばかりで、輪をかけて男の子らしくなっているし。これじゃ、「お姉ちゃんのお下がりを無理やり着せられた弟」じゃん。

 続けて光太にも着せてみました。華奢なかわいらしい光太なら、うーん。一所懸命頑張って、百歩譲って、我慢できるかも(ほんとか?)。
 けど、どこから見ても男の子、どすこいおむすび山(イメージです。ほんとは悠太もスリムなんだけど)の悠太。たとえて言うなら、菅原文太がフリルのブラウスを着ているくらい、やばい。

 ほかのものに着替える時間がなかったので、その日はそのままその女の子Tシャツを着せて登園させたのですが・・・二人の、いや悠太のあまりのシュールさに、送りの車の中、バックミラー越しについつい、悠太を見つめてしまう。ううう。キツい。
 先生も、気付いたかなあ?気付いただろうなあ・・・ま、王子様ファッション(?)でキメてみました、ということで。

 あーあ、失敗しちゃったよ。
教訓。安さにつられずに、ちゃんと買うものをよく見ましょう。
しかしなあ。せっかくの新品だもんなあ。たまに着せちゃおうっと♪平日なら、どうせこいつらを見るのは親と先生だけだもーん。

光太なら女の子Tシャツも大丈夫?


先週の光太に引き続き、悠太のクラスも、園の近くのショッピングセンター内の室内遊園地で遊んできました。
悠太もどうせ嫌がるだろうなあと思っていたのですが、意外や意外。建物内の移動もちゃんと自分で歩いて(帰りは「おんぶ〜」でしたが)、ニッコニコで遊ぶことができました。

お気に入りはやっぱり、メリーゴーランド(それしか悠太が遊べるものがないのですが)。何度乗ったことか。10回くらい?悠太が喜ぶのがうれしくて、最初は私も張り切ってビデオ撮影していたのですが・・・最後のほうは、付き添う私はメリーゴーランド酔い。えーっ、また乗るんですか?もう、勘弁してください(涙)。


ちょっと家の中がすっきりしました。
夫が大型ごみを処分してくれたのです。きっかけは、二階に置いてあった布製ソファ。
光太はいつもこのソファの上に立って、二階の窓からの景色を眺めるのが好きでした。そして決まってそこでおしっこを・・・。当然、布製ですから、その光太のおしっこはソファに存分に吸い取られ。たまたまそのソファを動かした夫が気付いたときは、ソファの底からおしっこがぽたぽた垂れるほどになっていたそうで。
「もう、こんなの耐えられない!捨てる!捨ててやる!」

家の中、今まで捨てられなかった大型ごみがたくさんありました。捨てるのが面倒で。
自治体によって違うのでしょうが、広島市は大型ごみを捨てるときは、まず事前に電話予約。処分するものによって手数料が違うので、それも調べなければいけません。そして手数料チケットをコンビニで購入、そのチケットをそれぞれ捨てるものに貼る。指定の場所(家の前でよかったのですが)に午前8時までに出す。

あー、面倒、面倒。
夫も私も基本的に面倒くさがりだし、なおかつ使用していない部屋があるから、置き場所には困らないときています。邪魔だなあ、目障りだなあと思いながら、何年もそのままになっていたのです。

しかし、夫が一発奮起して本気を出すとすごいです。とたんにマメ男に変身します。忙しい中、下調べから予約、荷造り、荷出しまで一人で黙々とやってのけました。私はというと、それを「おーおー。ようやりよるのう」と見ていただけ。当然(と威張ることでもないですが)手伝いもしません。

だって、「大型ごみ捨てる」って、言いだしっぺは夫だし。私は別に今捨てなくても困らないし(そりゃあ、ごみが無くなってすっきりしたらうれしいですが)。
そんな私の性格を知り尽くす夫は、もはや「手伝って」などと無駄なことは言いません。私が手伝ってくれるという期待も、微塵もしていなかっただろうなあ(笑)。

果たして、大型ごみ当日。
家の前に、ずらりと捨てるものが並びました。それは、6年間の家族の歴史でもあります(大げさ?)。
かの「おしっこソファ」は、結婚する前、夫と私が付き合い初め、ほやほやだった頃に、二人で初めて選んだ家具です。

故障した電子レンジ一台、掃除機二台。
初代の掃除機は、結婚するときに私がこだわりにこだわった、軽量・コードレス式のものでした(コンセントの差し替えが面倒で・・・)。今では吸引力重視!コードレスでは間に合わないので普通のものですが。

大人のシングル布団一組、ベビー布団一組。
もうベビー布団なんて、こいつら、はみ出ちゃいますから。
悠太・光太が退院して初めて家に帰ってきたときは、あまりの二人の小ささに、このベビー布団が、大海原のように見えたものですが・・・

必要のなくなったベビーゲート、室内ジャングルジムの邪魔になった滑り台部分、スポーツ用品店で買った小さなトランポリン。
ベビーゲートにもお世話になったよなあ。
そして、二人乗りベビーカー、縦型一台、横型一台。

このベビーカーがごみとして出してあるのを見たときは、さすがに泣きそうになりました。
横型はあまり使いませんでしたが、この縦型二人乗り「ツインスピン」は、悠太・光太が赤ちゃんの頃から3歳を過ぎてもなお、お散歩に、買い物に、遊びに行くのに、どんなにちょっとした移動でも、文字通り毎日使っていたものです。

ツインスピン本体が11キロ。それに二人の重さが加わるわけですから、本当に重くて大変でした。
最初このツインスピンを買ったとき、あまりの本体の重さに、ショックで泣いちゃいましたもん。「こんなの、無理。私には扱えない」って。なんで、双子ってこんなとこまで大変なの?って。

でも、歩けなかった頃はもちろん、歩けるようになってからも、放っておけば別々にどこへ行ってしまうか分からない二人を確保して移動できる、なくてはならないものでした。
私と、悠太・光太3人の、一番大変だった時期の記憶がぎゅっと詰まったツインスピン。
そりゃあ、二人とも大きくなって乗れないし、必要ないのだから置いておいても仕方がないんだけど・・・自分で買った初めての車を廃車にしたときより、百倍悲しい。
長い間ありがとう。お疲れ様。さようなら。

 しかし、最近の二人乗りベビーカーは横型が主流のようで。かっこいい横型をよく見かけます。こんな、旧式のツインスピンなんて見ることがなくなりました。
最近のショッピングセンターは通路が広くなって、以前のように、横型じゃ通れないなんてことがなくなりましたしねえ。いいなあ。
 
 ちなみに、光太は「ボクのソファ」がなくなったことに気付き、激怒!でした(笑)。ごめんね。あれは、お父さんが「どうしても」と言うので、処分させて頂きましたから。



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