どうでもいいけど


 毎日の悠太・光太の送り迎えで、広島インターチェンジのそばを通ります。
 どうでもいいことなんだけど・・・その高速道路の入り口で、結構頻繁に見かけるのが、ヒッチハイカー。段ボール紙などに、「乗せてください」「福岡方面」「大阪方面」とか書いて、親指あげてアピールしているのです。
 その人たちのなりがまた、60年代、70年代から抜け出たような、もろヒッピースタイルなのですよ。ほー。いまどきいるのね、こんな人たち。

 っていうか、なぜヒッチハイクなのか。結局、タダ乗りしたいってことでしょ。貧乏旅行なんて、胸をはれる時代じゃないでしょ。お金がないなら旅行しない。旅行したいのならお金を貯めて、しかるべき交通手段で移動する。当たり前のことでしょ。
 うちらはお金がないから、旅行できんのんじゃー!タダ乗りなんてずるいマネするなー!
 
 ヒッチハイカーの中には、たまに外国の方も見かけるのですが・・・日本も治安が悪くなりましたからねえ。そう易々と日本人を信用しないほうがいいと思うのですが。犯罪に巻き込まれても文句は言えんぞ。
 金髪だからって、日本人が優しくしてくれるなんて、勘違いも甚だしいんじゃ!

 誰かが車を停めて、そのヒッチハイカーを乗せる瞬間は見たことないのですが、次の日にはヒッチハイカーの姿は消えているので、誰か乗せてあげる人がいるのでしょうねえ。やっぱり、トラックの運ちゃんとか?


 これまたどうでもいいことなのですが。
 居間からテレビの姿が消えた我が家。そのテレビは二階の物置、もとい、将来の夫婦の寝室に設置して、二階に上がりさえすれば、テレビが見られるようにしています。
 が。二階にテレビを移したとたんに、民放が二局しか入らなくなってしまいました。がーん。

 ただでさえ、広島県は民放が四局。我が家の場所が悪いのか、もともとフジテレビ系列の映りは最悪。気象条件により映ればラッキーという感じでした。そのフジテレビ系列は完全にアウト。全く映りません。そして新たに、テレビ朝日系列も。
 もー、ノックアウト状態です。
 フジテレビ系列は見ない習慣ができていたので、そこまでショックではないのですが、ううう。テレ朝のお気に入り番組たちが。

 その番組とは、「アタック25」。そう。あの地味ーな(笑)クイズ番組です。
 問題の難易度がいい。難しい、へー、と思う問題があったり、私にも答えられる問題があったり。
 そして、あの25枚のパネル取り。どんなにたくさん解答しても、答えるタイミングが悪ければ、あっというまにひっくり返される。最後まで逆転のチャンスがある、あのドキドキ感。
 ほんと、大好きだったのです。子どもがお出かけしたがって見られないときは、録画して後で見ていたほど。
 ああ、もう児玉清さんの「大事な、大事な、アタックチャ〜ンス!」が見られないのね(涙)。

 そして、もう一つのお気に入り番組が、これまたそんなに視聴率ないんだろうな。「愛エプロン」。芸能人が料理の腕を競う番組です。すんげー下手くそな人がいたり、セミプロ級の人がいたり、意外な人がすごく手際がよかったり。
 食いしん坊の私はもともと料理番組好きなのですが、娯楽的にも「愛エプロン」大好きだったのになあ。

 テレビドラマはね、いいんです。オンタイムで見られなくても、後々DVDになるし。本当に見たいものならそれを借りればいいんです。
 でも、「アタック25」はDVDにならないですよね。それが、つらい。つらすぎる。
 ケーブルテレビにすれば見られるんだろうけど、たかだか30分程度の番組のため、何千円かの基本視聴料を払うか?・・・・私にはそこまでの度胸はありません。ケチだもーん。ってか、シングルインカムで、ただでさえ赤字家計の我が家ですからねえ。不可能!

 
 さてさて。
 6月最初の土曜日半日療育。子どもが出払ったあとは、夫婦でデート・・・ではなく、お家のメンテナンスに費やしました。網戸の張替えをしたり、子どもの脱走防止策を講じたり。
 もともと、こうしたこまごまとしたモノづくり作業が好きな夫は、「うふふ、楽しい〜」とニコニコです。子どもに邪魔されることなく作業を進められるのが、うれしくて仕方がない様子。
 「わーい。ドリルってすごーい。壁に穴が開くよー」と鼻歌まじり。
面倒くさがりの私はこういうことが大嫌い!何が楽しいのか分からん。

すっかり気をよくした夫、「日曜大工ブームの兆しが・・・」などとほざき、その数日後には早速「買っちゃった♪」とDIYのマニュアル本を買ってきました。
あ、本気だ。
夫は、何かに本気になると、すぐにその関連の本を買ってくる、すごーく分かりやすいのです。自閉症関連の本はあふれるほどだし、家を買うとき、車を買うとき、パソコンやカメラを買うとき、はたまた「保育士になりたい!」と言い出したときは保育士のテキスト本・・・

そういや、何年か前もそうやってDIYの本を買ってきて、「悠ちゃん・光ちゃんにとられないように」って袋に入れて隠していましたっけよ。その本、結局手付かずのままなんですけどね。
「だって、時間がないんだもん・・・」
そうですね。本を買ってきたって時間がない。悠太・光太がいては、何もできません。ホームセンターさえ行けないのですから。
「あーあ。24時間営業のホームセンターがないかなあ」
うーん。できるかもよ。24時間営業のスーパーがあるくらいだもの。
「そんなものできっこないわー!普通のお父さんは、日曜日にホームセンターに行けるんだもん!うわーんっ」

確かに。
お休みの日にホームセンターに行けない家庭なんて、極々少数でしょうからね。うちくらいかい。
悠太・光太が休日にお父さんを手放すはずもなく。ほんの5分のフリータイムも許されない夫ですから。
悠太・光太連れでホームセンターなんて入れないしなあ・・・

改めて考えれば、「悠太・光太がいるからできない普通のこと」って山ほどあるのです。それを私は、「あれもできない、これもできない」ってグチグチ言っちゃうけれど、なぜか夫にはその悲壮感がないんですよねえ。
「悠太・光太がいるからできない」より、「悠太・光太がいるから楽しい」ってことのほうが、夫にははるかに大きいんでしょうねえ。
はー、よくできた夫じゃ。やれやれ。私にゃ分からんわい。

ちなみに、夫が買ってきた2冊のDIY本のうちの1冊、NHKテキストの「住まい自分流」は、あっという間に悠太・光太に見つかり・・・すでにボロボロです(笑)。
いかにも悠太・光太が好きそうな、身の回りのものの写真がいっぱい!うっひょー!と大喜び。二人で奪い合って大ゲンカしています。
こりゃ、奪還不可能じゃ。


土曜日半日療育といえど、6日連続で登園するのは疲れたのか、先週1週間まるまる、光太は低空飛行でした。
低空飛行とハイテンションと、もう、どっちの光太が本当の光太か分からなくなってきました。
まあ、低空飛行だと、すべてにおいてスムーズに、というか早回しで1日が進むので、ラクといえばラクなんですが。

おもしろいんですよー。
光太、自力で時計の針を無理やり回して時間を動かさんとすべく、いろいろと画策するのです。ボクが5時といえば、たとえ今が4時だろうと5時なんだいっ!って感じ。

いつもお風呂は5時過ぎにお湯を張り始めます。お風呂の後、夕食。
帰宅早々、「はいはーい、お風呂ですよー」とカーテンを閉めようとする光太。お風呂の前には部屋のカーテンを全部閉めることにしているのですが、それをよく見て知っているのですねえ。
いつも「お風呂」アピールのときは、私をお風呂まで連れて行くのですが・・・なるほど、そうきたか。
けど・・・まだ4時なんですけど。外、すごーく明るいんですけど。お母さん、ご飯の支度がもうちょっとかかるんですけど。
「もうお風呂の時間なのっ!」と頑として譲らない光太。ボクがこの家の時間を決めるのだそうです。

別の日の朝。
早起きだった光太は、なかなか登園時間にならないのが腹立たしいらしい。出勤前で、朝の支度をするお父さんをぐいぐい玄関まで連れて行って、「お父さん、早くどっか行ってください!」(笑)
あんなにお父さんラブで、「お父さーん、行っちゃイヤー!」と後追いすらする子がですよ。
光太の中では、お父さんがいなくならないと、登園時間にもならないわけですよ。気持ちは分かるけど、お父さんを早く追い出したからって、こればかりは・・・
もう、オレが地球を回すんだ、の勢いです。


悠太にも、ちょっとした変化がありました。
ズボン、パンツを上手にはけるようになったのです。
自分でズボンのウエスト部分を持ち、片足入れて、もう一つの足もいれて、引っ張りあげて。できたー!やったぁ!

「おかあさんといっしょ」の番組内では、3歳の子が、ささっとパジャマを着て、簡単にボタンとめもやっちゃうのですから、もうすぐ6歳の悠太がズボンをはけるようになったとて、大騒ぎすることもないのですが、いや、実際、大騒ぎ。赤飯炊いて、鯛のお頭付きでお祝いの、拍手喝采です。

悠太のような、のーんびり、亀の歩みの子にとっては、ズボンひとつはくことも、とても難しい作業なのです。
まず、今からはくズボンを意識して見る。これがまた、見ないですからねー(笑)。そして、手でウエスト部分を持つ、足を入れる。実は、目と、手と、足の一連の複雑な動作です。

「できた!」という達成感が、こうも子どもに自信をつけ、顔を変えていくものか。
上半身素っ裸のくせして、いそいそと自分で引き出しからお気に入りズボンを取り出し、得意満面といった表情でズボンをはいています。かわいいんだ、これが。

たまーに、上手にはいたつもりが、一つのズボンの穴に両足を突っ込み、強引に引っ張り上げ、「ん?ヘンだなあ」と固まっていることもありますが・・・それでも、「気のせい、気のせい」とニコニコ、そのままペタペタペンギン歩きの悠太。
おい、それ気のせいじゃないから。歩きにくいでしょ。気付けよ!っつーか、そもそも、ズボンの下にパンツはいてないですから。残念。脱いでくださいね。


今朝、とうとう光太が熱を出してしまいました。
春先から、不安な状態の中で頑張り続けてきた光太。今まで熱が出なかったのが不思議だったくらいです。
とりあえず、ゆっくり休もうね。
しかーし。ゆっくりというのは不可能か。布団で横になる光太に、こんなときに限って悠太が、「こうちゃーん、何やってんのお。あっそぼ〜よ〜」とちょっかいをかける。首根っこに手を回して抱きつく。
光太、「ふえええええんっ」と逃げまどって、とても横になってもいられません。
ああ、どこまでもかわいそうな光太。




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