おかしなこと


 先週末に発熱、ダウンした光太。その後はお約束、家族内ピンポン感染でした。
 翌日には悠太が発熱、その次の日には夫がダウン(私は無事)。
 今回特に夫がひどかった。
「あれ、お父さんすごく熱いよ。なんか、湯気が出てる」
で、熱を測ってみたら、39度5分。その数字を見て夫、撃沈。大人になってから、こんなに熱が上がったことがないらしい。
子どもでさえせいぜい38度前後までしか上がらなかったのに・・・一番抵抗力が弱かったのが夫ってこと?

 幸い普通の夏風邪だったようで、やっかいな咳が出ることもなく、1日〜1日半で熱も下がり、熱が下がった後はあっさり復活でした。


 さて、最近私の気になるおかしなこと、というかおかしなもの。
 それは、日焼け防止のアームカバー。手袋状になっていて、指先から腕、肘の上まですっぽり隠れるようになっているものです。

 いや、それ自体はいいのです。確かに日焼け防止になるでしょうし。ただ。
 結構見かけるのです。ノースリーブの服を着て、アームカバーを着けている人が。
もう、気になってしようがないのです。アームカバーからすごく中途半端に肌が露出している。それって、かえってヘンなふうに日焼けの跡がつくんじゃないのだろうか?こう、腕章をつけたみたいに。

ハイ、大きなお世話ですね。
これからの季節、悠太・光太に付き合って、川でも海でもどこでも行かなければいけない、どんな日焼け対策も焼け石に水、の私の僻みです。


もう一つ、こちらは真面目なおかしなこと。
先日、のんびりちゃんママ友達とランチをしました。
彼女の息子さんが、数日前に療育手帳の更新で、障害の程度の再判定があったそうです。
そこでびっくり、彼女の発言。「今回は、最初からA(重度)判定狙いだったの〜」。

再判定にあたって簡単な発達テストをするのですが、彼女の息子さんもうちの子同様、まったくテストにならなかったそう。結局母親からの聞き取りがメインになったのですが、そこで、確実に重度判定になるべく、彼ができることも「いや、ちょっとまだできません」と過少申告したのだそう。

なんだ、それ、ずるーい!
もう、非難・絶叫しました。
ただ彼女も言っていたのですが、彼女の息子さんは、まだ言葉が出ていなく、全てを正直に申告したとしても、重度判定には変わりはなかっただろうと。

確かに、知的障害の療育手帳の障害区分は、言葉が出ている出ていない、が大きなポイントではあるようです。こちらの言うことも全部分かる、指示にも従える、社会性も十分ある・・・そんな子でも、言葉が出ていないだけで(だけではないのでしょうが)うちの子と同じ重度判定でびっくり!なんでー!?ということも度々です。
障害の特性で言葉や音声が出にくい、ってのもあると思うのですが。

その一方で、ぺらぺら言葉が出ているというだけで、その言葉が適材適所で使えていない、質問に対しての受け答えができなくても、障害は「軽度」とされてしまう。何の公的補助も受けられず困っている人もたくさんいます。
それもおかしな話なのですが。

話戻って、重度判定狙いで過少申告をしたということ。
ちまたでは珍しい話じゃないみたいです。
重度と中度の間には受けられる公的補助に、若干の差があります。重度のほうが、より手厚い補助が受けられるのです。
悠太・光太も重度判定になったときにはかなりショックでしたが、補助が増えるのは正直ちょっとうれしかった(笑)。

でもなあ。その補助目当て、というのでもないのだろうけど、過少申告は違うんじゃないのかと。
 うちは、好きで重度じゃないんだよ。
 うちの子は、あんなこともこんなこともできるようになった、こんなに成長したんだよー!って、一所懸命にアピールして、それでも重度なんだよ。
 きっとこの先、悠太・光太の障害程度が軽くなることはない。
こんな小さな子どもが、この先長い一生ずっと重度の障害者として生きなければいけない、それは重い、重い現実です。

それに、過少申告なんて、何より子どもに失礼です。一所懸命頑張って成長した子どもに対して。


父の日前日の土曜日は、両親参観日。
今年は私が光太のクラス、夫が悠太のクラスに入りました。
熱と一緒に憑き物も排出したようで、先週の光太は絶好調。参観日も、いつも以上にざわざわした雰囲気ながら、ニコニコ、ご機嫌。
光太のクラスは、スライムをつくりました。
シェーカーに色のついた水を入れて、のりを入れて、「ほうしゃ」という薬品を入れて、しゃかしゃかシェイク。あっという間にスライムの出来上がり〜。

しかし。光太はまずその色水に指をつっこみ味見しようとする。その水よこせ!と奪おうとする。危険につき、光太、手出し禁止。母が製作。ま、こんなもんよね・・・
でも、出来上がったスライムにはニッコリ。しっかり遊んでくれました。

一方、夫と悠太。
夫はしっかりトミックにも参加。夫いわく、そこまでするほかのお父さんはいなかったとか。だいたいが、ほほえましく見ているだけ。参観ですからねえ。でも夫は当然のように、子どもの輪に入っていっちゃうのですね。抵抗がない。
メインは、悠太の好きなオアシスを使った突き刺し造形で、一緒に楽しく製作したようです。


光太の調子がよく、光太がお父さんを独占することがあまりないので、最近の悠太はすっかりお父さんっ子。以前は、必ずお父さんのおヒザには光太が座っていましたが、今は悠太がおヒザを独占!そして、なんでもかんでも、「お父さ〜ん」です。

そんな悠太のかわいいエピソード。
お父さんと一緒にお風呂に入り、夕食を食べ、その後お風呂でもうひと遊びしたくなった悠太(うちでは、二度風呂、三度風呂よくあることです)。
いつもなら、「はい、行っておいで〜」とお風呂の戸を開けたままにしておいて、子どもだけ遊ぶのですが、昨夜は悠太が「お父さんも一緒に遊ぼう!」と譲りません。
「えー、お父さんはいいよぉ。もうお父さんと一緒にお風呂に入ったでしょ」
「いやー!お父さんもお風呂行くのー!」
あまりにしつこいので、夫は「わかった、わかった」と適当に付き合うふりをすることに。しかし、悠太はお父さんが本気じゃないことがちゃーんと分かっていたのです。

「お父さん、ちゃんとパンツ脱いで!」と命令。パンツ脱がなきゃ、お風呂に入れないでしょ!
その後も、お父さんがお風呂場に入った後で自分も入り、お父さんを湯船に腰までつからせてから自分も湯船につかる、という周到さ。とてもごまかせません。
これには夫もタジタジでした。


ごまかせないといえば、光太も同じ。
調子の良いときの「イヤイヤ」は拍車がかかって、大変!
もともとパンツやズボン、靴をはくのはイヤなのですが、さすがにお外に行くときははいてもらいます。なんとか押さえつけつつ、強引にはかせて外へ出るのですが、車に乗った瞬間にばばばっと脱いでしまいます。

園バスを待つ間の車の中で、再び「はきなさい!」「イヤーっ!」と格闘です。狭い車の中、もう、イライラは絶頂。そこで、
「ほら、バス来たから。早く!」と言うと、くるっと後ろの窓を振り向き確認。「バスまだ来てないじゃん。母さんの嘘つき」とプイッ!
いやはや、これにはびっくり。光太、「バス」って言葉、もしかして分かってるー!?
そりゃ、そうだよなあ。毎日乗っているんだもんなあ。

分かっていないと高をくくって、平気で嘘をついていること、騙すことって、結構日常茶飯事なんだけれど・・・気をつけなければいけませんねえ。
ごめんなさい。お母さん、嘘をつきました。
けど、パンツとズボンははくんだよっ!

この、「オレははかない!はくもんか!」は、親のみならず、園バスの添乗の先生方をも手こずらせているようで・・・申し訳ないです。
光太がまた鬱状態になれば、「ボク、お着替えします、歯磨きします、寝ます」の「いい子」になるんでしょうがね。
それもなあ・・・
元気ないい子にはなれんのか、光太。


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