病は気から


 悠太・光太、先週ずっと風邪気味でした。
 熱はないものの、セキ、鼻水がひどい。いつぐったり倒れるかとひやひやだったのですが、彼らはいたって元気でごきげん。「げへっ、げへっ」とセキをしながら、ごはんをガツガツ、もりもり、「うはははは〜」と大笑い。
 それなりに体はしんどいはずなのですが、「おなかすいたよ、ごはん!」「お外で遊ぶよ!」と気持ちが勝っている。
 病は気から、というけれどまさにそれ。
 「風邪ひいちゃった」という自覚がない、分っていないってのは、強いよなあ(笑)。

 これが大人だったら、「あー、しまった。風邪ひいちゃった」。
自分は今しんどいんだ、体調が悪いんだ・・・と自分にどんどん暗示をかけて追い込んでしまう、ってことが多々あるような気がします。
 夫、しかり。
 夫の場合(というか、大人の場合)、しんどくてもなかなか休養がとれなかったり、ストレスを抱えていたり、睡眠時間を確保できなかったりで、たいてい、家族の中で一番ダメージが大きいのです。
 今回の風邪も、夫、とうとう結膜炎にまでなってしまいました。
 仕事で追い詰めらて眠れず(仕事が気になって、夜中目が覚めて眠れなくなるそうです)、体もしんどくて、うなされる夫。
 やばいんじゃない?大丈夫〜?

 そこで、現実逃避に走る夫(笑)。
 6日金曜日、私の誕生日前日ということで、会社を休んで夫婦でデートしました。
 「仕事、忙しかったら休まなくてもいいよ」
「いいの。今日はお休みするのっ!」
現実逃避した後は、もっと苦しくなるのが常なのですが・・・ま、もともと、会社休んでデートしようという約束だったしね。

ユニクロで夫の秋物のシャツとジャケットを買って、おいしいお店でランチして。悠太・光太のお迎えまでちょっと時間が余ったので、ランチしたお店の目の前にあった美術館へ。美術館なんて、悠太・光太が生まれてから初めて!
久々のデートらしいデートでした。


10月7日は私の誕生日。
倉敷チボリ公園へ行きました。誕生日に、家族で遊園地。うれしい!

この日の悠太は噴水に夢中。かたや、早速観覧車に乗りたい光太。噴水前の悠太を無理やり引き剥がして観覧車に乗せたところ、激怒!てっぺんまで上り詰めたってのに、「下ろせ、下ろせ、ここから出せー!」と開いている小窓からどうにかして脱出しようとする(笑)。あんた、死んでしまうがな。

悠太、ごめん!
観覧車は、どうしても4人で乗りたかったのです。目的は、観覧車に乗る前に撮ってくれる写真。家族4人の写真なんてめったにない我が家、1枚千円のぼったくりですが、いい記念になるのです。特に今日は、私の誕生日。絶対に欲しい!
で、出来上がった写真、悠太、最悪にブサイク(涙)。これは、アップできないぞ。

どうにも悠太と光太、二人のペースが違うので、光太・母ペア、悠太・父ペアで別行動をとりました。
私は光太と二人、デート。
メリーゴーランドににっこり、ティーカップににっこり、急流すべりも2回乗ったね!列に並ぶ間も、抱っこでいい子で待ってくれました。うれしそうな光太の顔を見ていると、私も幸せ〜。
チボリコースターでは、隣り合って座って、チュ〜っ、チュっ、チュっ。もー、ラブラブです。

一方悠太・父ペアは。
メリーゴーランドと急流すべりはやる気まんまんで乗ったそう。けど、列に並ぶ間が待てず、父に噛みつくわ、引っかくわ。乗ったら乗ったで、「早く動かせ!父ちゃん、どうにかしろ!」とギャーッ!
後はひたすら、噴水で水遊び。
湖を見たり、とにかく水があると入りたくて仕方がない悠太。柵を乗り越えていこうとする。それを引きとめようとする父にまた、大暴れで抵抗!
夫、1日で傷だらけになってしまいました。

噴水に入りたい悠太


遅めのお昼ごはんは、合流して一緒にとりました。
ハンバーグが大好きな悠太・光太。これなら食べるかな?とハンバーグ付きのオムライスを選んだのですが・・・やっぱり食べないよね。
と思ったら、すっかり冷めてしまった頃、悠太がハンバーグを食べ始めました。おおっ、えらいぞ!
光太のためにハンバーガーショップに場所を変え、フライドポテトを注文。これは光太も悠太もニコニコで食べてくれました。
何かひとつでも、お外で食べてくれるものがあると助かります。

ハンバーグをつまむ悠太。 フライドポテトはOK。光太。

さて、そうこうしているうちに帰る時間。
いっぱい乗り物に乗って満足の光太。悠太は・・・「うぎゃーっ!オレはまだ噴水で遊ぶんだー!!」と大暴れ。強制撤去でした。
夫よ、お疲れ様。悠太の相手、ありがとう。


楽しい1日を過ごし、私も35歳になりました。
すっかり母さん業が板につきました。手が年齢を物語る。ハンバーグをこねる自分の手を見るにつけ、「はー。こりゃあ、母ちゃんの手だなあ」と思うのです。

そして35歳になって、今まで感じたことのない、不思議な感覚がありました。それは、「人生の折り返し地点に立った」というものです。
いや、まだそれはもう少し先だろう、と思われるかもしれません。けど、健康で元気でいけたとして70歳くらいかなあ、という気がするのです。その先は生きていても、体も弱ってくるだろう、いわゆる「余生」かな、と。もちろん、元気で100歳までいられたなら、それに越したことはないのですが。

今が人生の黄金期であることは確かです。
かわいい子供を二人も授かって、あたふたしながらも育てていて、温かい家庭があって、愛する家族がいて、家族に求められて。
これ以上ない幸せな時期です。

けど私の中に、確かに「残り時間」のカウントダウンが始まったのを感じます。
年をとるのは、怖くありません。それよりも、むしろ楽しみ!
40歳になったら、悠太・光太は10歳。そのとき、悠太・光太はどんなふうになっているんだろう?今とあまり変わらないかな?(笑)
15歳の悠太・光太、20歳の悠太・光太、30歳の悠太・光太・・・
悠太と光太の成長していく姿を見られるなら、年をとるのも悪くない!
そして、なんといっても楽しみなのは「老後」。
まあ、いつかは悠太・光太もどんな形であれ、私たちのもとから巣立っていくだろう、そのときが、楽しみで楽しみで!


さて。7日当日はバタバタしていたので、翌日8日にケーキでお祝いしてもらいました。なんと、夫が丸いケーキを買ってきてくれました。自分の誕生日に、丸いケーキにろうそくつけて・・・ってしたのなんて、何年ぶりかなあ?記憶にない、20年ぶりくらい?
もちろん、悠太・光太は何のこっちゃ、分っていません。光太は「早くケーキちょうだい!」と目がらんらん。悠太はケーキは食べませんでしたが、ずっと一緒のテーブルについていてくれました。

お祝いをフルコースでしてもらったし、さあ、これからも家族のためにおいしいご飯をつくらなきゃ!がんばるぞー!



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