夏休み2006


 8月7日から入った夏休み。母と子3人だけで過ごす前半は、それはもう、筆舌につくし難い苦悩でございました。
 いやまあ、ただ、暇だったのですがね(笑)。
 ただひたすら、家での〜んびり。はっきり言ってだるだるです。
 たまに、悠太が「お外」をおねだりしたら、30分程度ドライブに連れて行くくらい。いいんだもん、これで。たとえどこかへ連れて行っても、車から降りたとたん、「ここどこ?いやーん!」と抱っこでしがみつき、車に乗ったとたん「助かった〜」とにっこりする彼らだもの。
 下手に無理をして、この炎天下、みんなへとへとになるなんてイヤだもん!

 私はとりあえず、洗濯して掃除して、ごはん作って。民宿のおばちゃん状態でそれなりに忙しかったのですが。後は高校野球を見たり、読書したり。
 
 悠太・光太、困らせることは案外少なくて助かりました。
 特にこの夏休みは、二人が仲良し(?)で、二人でキャーキャー言って走り回ったり、代わる代わるジャンプ競争したり、なんとな〜く、「二人で一緒に遊んでいる」雰囲気が出来上がってきました。
 私は出る幕なし。
 たまに、抱っこやおんぶをせがみに来るくらいです。
 てけてけてけ・・・と台所にいる私のところへやってくる光太。「なあに?」と尋ねると、にっこり笑って「抱っこ!」んまー、なんてかわいいんでしょう。
 光太が抱っこから下りると、すかさず悠太がニコニコしながらやってきて、「抱っこ!」え、あんたもかい。あんたは重いんじゃがのう。やれやれ。

 その抱っこの悠太、最近、抱っこされた状態で体の重心をあっちこっちへ傾けることによって、「あっち行け、こっち行け」と抱っこしている父や母を操縦するのです。そんなことするくらいなら、自分で歩きなさいよっ!腰に負担がかかるし、すげームカつくんですけど。


 光太は、少し前から突然、それまで大好きだった「ヤン坊・マー坊天気予報」を嫌がるようになりました。
 以前は、子供の夕食後、ほっと一息の時間にちょうど流れる「ヤン坊・マー坊」に、そりゃあもう、大笑いして喜んでいたのに・・・
 何がきっかけか、まったくもって分かりません。顔をこわばらせて、母の背に隠れに来ます。こうなったら、その前後のCMや番組そのもの、見覚えのあるニュースキャスターを見たとたん、パニックです。
 光太の中に、何か臨界点があるのかも。ずーっと好きで見続けていても、その臨界点に達したとたん、急にイヤになる。そんな感じの、急変ぶりなのです。
 まあ、理由はどうでもいいんです。こんなに恐がっているんだから、他の局に変えればいいだけのこと。いちいち、「どうしてなの、光太!?」なんてやってられません。

 でもね、光太。どうして君は、スイカの皮を食べようとするんですかー!?スイカはさあ、赤いところがおいしいんだよー!頼む、赤いところを食べてくれ。
 そう、光太、初めてすいかに興味を持ってくれたんです!

 果物を食べる習慣がない我が家が、今年初めて買ってきたスイカ。
 そのスイカを切って出したとたん、光太がすっ飛んで来ました。園で見たことがあったのかな?そして、がぶり!がじがじ、あぐあぐ・・・皮を食べ始めたのです(笑)。
 夫と私は、「おー!」と驚きながらも、「光ちゃん、ここ、赤いとこ食べてごらん」と必死で説得です。「ん〜?ここ?」なんとなく、赤い部分も味わう仕草も見せましたが、やっぱり、一番下の白い部分と皮をがじがじ。噛み応えがいいらしい。あんたはカブトムシか。
 まあでも、今までは冷たいからと口にもしなかった、興味もなかったスイカを、今年は一緒に(?)食べられた。それだけで、うれしいなあ。

夕方の公園にて光太

 12日から、夫もお盆休みに入りました。
 やったー!これで子守から解放される〜!
 子供は子供で、「やったー!これで遊んでもらえるー!」
 私と3人のときは、「お母さんに言ってもどうせダメだろう」と、なんとな〜くムリを言えない雰囲気を察して、子供なりに我慢していたんでしょうねえ。抑圧されていたものを発散するかのように、「おとうさーん、抱っこ、抱っこ!」「おとうさーん、一緒にジャンプして!」と二人とも夫にべったり。
 私は私で、夫に「ちょっとー、コーヒー入れて〜」
 夫、みんなの下僕です。

 
 13日には、私の実家の両親、義姉が我が家に遊びに来てくれました。
 いつも、悠太・光太の誕生日やクリスマスには贈り物を欠かさない義姉ですが、会うのは2年ぶりくらい。きっと顔も覚えていなかったのでしょうが、そこは優しい女の人大好きの光太。お調子者モード全開で、すっかり義姉になついていました。
 悠太も、お客さんはイヤじゃないんだけど、何をしたらいいか分からない様子。「ボクの場所」のソファは、おじいちゃんが占領してるし・・・
ひたすら「お外行きたい、お外連れてって〜!」と主張。挙句の果てに、ふて寝してしまいました。


15日には、夫の実家の三原市へ遊びに行きました。
が。おばあちゃんの家に着いて30分もしないうちに、悠太、「帰る!」
きっと、すぐに「帰る」って言うんだろうなあ、とは思っていたのですが、こんなに間がもたないとは(涙)。
どうにかこうにか悠太をごまかしていたのですが、限界。結局、滞在時間1時間半。移動時間のほうが長いじゃないのっ!
でもまあ、こんなもんです。
盆・正月に実家でのんびり・・・なんて悠太・光太が一緒の限り、ありえないもんなあ。

普通の子供なら、おばあちゃんの家にお泊りしたり、お店で買い物したり外食したり、というのも夏休みのレジャーなのでしょうが、そんなことはできっこない悠太・光太。
唯一の二人のお楽しみは水遊び。結局、連日プール通いです。
そりゃあもう、二人とも水を得た魚状態。まだ顔を水につけたり、もぐったりはできないのですが、浮き輪をつけて自由自在に泳げます。
特に悠太がこの夏、アクティブに変身!
以前は、動き回って遊ぶのは光太、悠太は淡々とペットボトルで水遊び・・・おかげで、子供を見守りつつ親も泳いだりできたのですが、この夏はペットボトルにはまったく目もくれません。

一番のお気に入りの遊びは、台があって足の届く場所から、足の届かない深い場所へ「えいっ!」とジャンプすること。そのまま放っておくと、もちろん溺れてしまうので、夫も私もマンツーマンで子供につきっきり、まったくもって目が離せません。
「沈んじゃう、きゃ〜っ!」というスリルが楽しいらしいのですが、付き合うほうはたまったもんじゃありません。延々1時間、同じ遊びをされてごらんなさい。
もう、飽き飽き・・・

それにしても、光太はともかく悠太までも、こんなに遊び方が変わるなんて、ほんとびっくり!成長しているんですねえ。
足が届かない深い場所で、忍者のように壁づたいに移動していったり、お水の感覚や浮力の感覚を体一杯吸収している、といった感じです。
このぶんだと、泳げるようになるのも遠くないかな?


きっと、夏休み最後の日曜日も、午後からプール。
夏休みとは、親が子供にサービスする期間なのですね。
22日からの新学期が待ち遠しい。うう、あと1日。

左:悠太、右:光太、川遊び中。



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