夏だ、海だ!


 悠太・光太、夏休みに入って最初の週末。
 病み上がりなので、のんびりすごそうと思っていたのですが・・・
 土曜日の午後。悠太が靴下を手に、ニコニコで「お外」をおねだり。外へ出かけるとき、必ず靴下を履かせる我が家、すっかり靴下が「お外へ行こう」のサインになりました。
 体調の悪かった先週は、さすがに「お外」とは言わなかった悠太、元気になった証拠だね。

 しかし、こいつが言い出したら最後、待てない!
 「ギャーッ!(早くー!まだかー!)」と激怒。だーかーらーっ。お昼ごはんの後片付けもまだだってば。光ちゃんも裸だってば。
 ああうるさい、うるさい。イライラするっ!
 結局、後片付けもそこそこに出発。行き先は思いつきで、海沿いの大型アウトレットモール。もちろんお店に悠太・光太が入れるはずもなく、目的はそこにあるミニ遊園地。よく知らないのだけれど、とりあえず観覧車があるらしい。
 しかし、家を出て1分もしないうちに、悠太が「んぎゃーーっ!」
 どうやら、行き先、方向が気に入らなかったらしい。あんたはどこへ行くつもりだったの?分からないんだよなあ、これが。ま、いいじゃないか。

 ドライブをしっかり楽しんで、目的地のアウトレットモールへ。
 初めての場所、それもお店がいっぱいなので、もちろんおんぶに抱っこです。この炎天下に・・・はあ。
 お店とお店の間に、人口の川が流れていて、お水を見た二人はにっこり。やる気まんまんでおんぶから下りようとします。しかし、ちょっと待った!
 誰も水遊びしている子供がいない。ということは・・・あった、あった。「川に入らないでください」という看板が。
 くっそー!水遊びできないくせに、こんなきれいな川なんか作るんじゃねえっ!真夏くらい子供に開放しやがれってんだ。インチキくせえなあ、この、ケチ!

背中に「お水、お水!」と喜ぶ子供をおぶっている、その子供は「川に入らないでください」そんな大人の理屈が分からないのです。お水に向かって、物凄い力でおんぶから下りようとします。おんぶから下りたら一直線。それを阻止するのがどんなに大変か。
悪態を心の中でつくくらい、どうか許して。
まあね、水遊びして通路が濡れたら滑りやすくなってしまうので、川に入れない理由も分かっちゃいるのですが。

どうにか人口の川をやりすごし(すでに私はへとへと)、目的地のミニ遊園地に到着。意外にもいろんなものがありました。どれも小さいのだけれど、観覧車、急流すべり、メリーゴーランド、ジェットコースター、トーマスのSLなどなど。
まずは、光太が観覧車に向かって激走!1人400円、家族4人で1600円也。
ま、喜んでいるからいいか。

メリーゴーランドににっこり、急流すべりはちょっと恐かったみたい。
そして、ジェットコースターにも挑戦。
しかし・・・2歳以上から乗れるこのジェットコースター、見かけよりもかなりスリリング。二人とも恐怖で固まる顔。そして・・・下りたとたん二人とも号泣!
ありゃりゃ、恐かったかー。泣かせちゃった。ごめん、ごめん。
我が家の後ろに、もう一組親子が乗っていたのですが、その子も号泣(笑)。

ジェットコースターですっかり意気消沈してしまった二人。早々に切り上げて帰宅の途につきました。
ああ、いろんなお店があるのになあ。見たいなあ。でももちろん、子供をおんぶしたまま見る余裕もなく(涙)。
悠ちゃん、光ちゃん、いつかおんぶを卒業してね〜。

海辺の観覧車気にて。悠太。 メリーゴーランドでにっこり。光太。


日曜日、前日のお口直し(?)に、この夏最初の(そしてたぶん最後の)海へ行きました。
8月6日、広島の原爆の日です。8時15分の黙祷をした後、いざ出発!
約1時間のドライブで、我が家が毎年行っている「かるが浜海浜公園」に到着。すでに人でいっぱいです。
悠太、海を見た瞬間、走る!こういうときはおんぶじゃないんだから。私が抱っこをしていた光太も、「待ちきれない!」とむずむず、抱っこから下りて突っ走ります。

もちろん、二人とも大喜び!
光太は恐いもの知らずで、ずんずん足が届かなくなるまで突き進みます。自分は泳げると勘違いしているらしい。溺れるってば。浮き輪をつけても、しばらくすると「こんなものいりません!」と浮き輪から抜けようとします。だから、溺れるってばよ。
悠太は、お水に飽きると砂遊びでご満悦。

お母さんと悠太。 海は気持ちいいね。光太。
ご機嫌、悠太。 一人で泳げるよ。光太。

しばらくすると、悠太が砂浜を走り出しました。早い!追いつけない!どこへ行くのー?
あっちこっちへ走った後、じーっと周りを見回し、一点を見つめて走り出しました。そっちはもしかして・・・
悠太、駐車場へまっしぐら。やっぱりそうか〜。我が家の車を止めてあった場所もしっかり覚えていました。
悠太いわく、「もうおしまい。おうち帰る」
ってあんた、まだ30分もたってないじゃない!

なんとか悠太をごまかし、もう一度海へ。海へ入ってもにっこりしていたので、まだ遊べそうだったのですが、ずっと海に入っていた光太の唇が紫色(笑)。皮下脂肪が少ない彼は、すぐに冷えてしまうのです。光太ももうおしまいのよう。
こいつら、「おしまい」といったら「おしまい」なのです。ちょっと休憩しておやつ食べようか、ということができない。

まあ、もういいか〜
こんなもんよね、あんたたちって。
滞在時間約40分。あわただしいことこの上ない。ビーチパラソルやお弁当、クーラーボックスを抱えて海に向かう人の流れを尻目に、海を後にした私たちでした。トホホ。
ま、「海に行ったよ」ということで。
で、家に帰ってまたお風呂で水遊びかい!

ああ、海で食べるお弁当、おいしいんだろうなあ。
夢じゃなあ・・・



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